劇場公開日 2023年8月25日

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「40歳のオーストリア皇后エリザベートの1878年」エリザベート 1878 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.040歳のオーストリア皇后エリザベートの1878年

2023年9月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

1877年のクリスマスイブに40歳の誕生日を迎えたオーストリアの皇后エリザベートは、ヨーロッパ宮廷一の美貌と称され、その世間のイメージを維持するため努めていたが、厳格で形式的な公務に窮屈さを感じていた。人生に対する情熱や知識への渇望、刺激を求め、イングランドやバイエルンを旅して旧友を訪ね・・・という40歳の1年をとらえた話。

スタイル維持のためコルセットでウエストを締め上げ、皆の前に現れ、負傷兵の慰問をしたりしていたが、政治問題に口を出し皇帝に怒られたりし、生きる苦しさを感じていたのだろう。裏では、タバコを吸い、馬に乗り、ヘロインを打ち、タトゥーを入れ、替え玉を作り、髪をバッサリ切り、などして、はけ口を探していたように感じた。
ラスト、船首から海に飛び込んだので自殺したのかと思ったが、史実だと60まで生きていたので、あれはフィクションかすぐ救助されたと見るべきなのだろう。
エリザベート役のビッキー・クリープスの名演技が光った。

りあの
talismanさんのコメント
2023年10月26日

40歳のエリザベートはやり残したことを全部やり尽くした、という人生を本当は送りたかったんだろう

talisman