劇場公開日 2023年8月25日

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「加齢で存在意義と生き方に悩む女性の姿」エリザベート 1878 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0加齢で存在意義と生き方に悩む女性の姿

2023年8月26日
PCから投稿

エリザベートと言えばミュージカルや映画でお馴染みな、オーストリア=ハンガリー帝国皇妃をこんな描き方で!とおどろきました。

宝塚などでは結婚初期の姑との確執だったり、しきたりの多い宮殿を嫌って自由に(外遊を口実の)海外旅行をしたり、(愛人との)恋多き女像だったりを描くことが多く。
また、ドラマでは、晩年に息子(皇太子)の死を経て鬱になり、旅行中にテロで刺されて死ぬまでを描くことが多いのですが……

本作では、40歳!
『Corsage』の原題通り、美貌で人気を得てきた「飾り物」、皇室の「象徴」「宣伝素材」のような女性が、老いと共に美しさを失いつつあり、すべての視線を息苦しく感じるようになる。
締め付けたコルセットや様々な飾りのように、美醜へのこだわりを続けるのか、外すのか?
存在意義と生き方に悩む姿を描いていました。

ルッキズムにとらわれている人や、妙齢に達した女性に観てほしい作品でしたね。

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コージィ日本犬