「シシィを自由にしてあげた映画!」エリザベート 1878 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
シシィを自由にしてあげた映画!
声は再現されないとカメラマンから聞いたから、(多分)罵り言葉を叫んでジャンプして沢山動いている自分を撮影させたモノクロ動画の中のシシィが愛しい。シシィという愛称にも彼女はうんざりしていたかもしれない。お土産物で映画でミュージカルで博物館で、そして今もストリーミングで消費し尽くされ続けているエリザベート。ハイネを尊敬し詩を書き文学を愛し運動神経に恵まれ外国語習得能力が高く、いとこであるルートヴィヒⅡ世は心の友、そもそもが野生児でお転婆でワイルドでエネルギッシュで知的なエリザベート。その天分が生かされず飼い殺しの見世物状態、何のための人生かと誰が思っても不思議でない。
当時の平民女性の平均寿命は40才だとシシィの主治医は言った。拒食で過度な運動をしてひたすらウィーンから離れる旅を続け、スイスのレマン湖畔で本来のターゲットでなかったにも関わらずエリザベートは暗殺された。60才で。この映画を彼女が見たら笑って喜んだと思う。思う存分泳ぎ馬に乗り、大好きなケーキを食べ、人前でお構いなく煙草を吸い、失神する演技をするお茶目、そんな笑顔の彼女は自由で心から幸せそうだ。
シシィを演じた女優を見て思ったが、ヨーロッパの俳優には色んな側面があって普段の顔もあることを自然に示すから面白い。ハリウッドの女優は皆が24時間「ザ・女優」業をしてます!に見える。
この映画は「バービー」同様、監督は女性で主演女性が製作に入っている。軽やかで自由で音楽がいいし、楽しんで映画を作ったんだろうなと思った。
今晩は
大変でしたね。
このレビューサイトの運営の方々は頑張ってくれているのですが、システムが価格ドットコムと連動している事を金沢のKossyさんから教えられ、ログアウトはしないようにしています。
talismnさんの品性高きレビューはとても好きだったので、少しづつ復活して頂くことを希望します。では。
度々のご教授ありがとうございます。
多分、シン・リジィは使われてないと思います。痩せっぽちリジィから連想して、何も調べず書き込んでしまいました。大変お手数おかけしました。
talismanさん
ウィーンでも観られているのですね!
いいなぁ。出来ることならもう一度お目にかかりたい ☺️
『 お土産にできそうなものにはぜ-んぶ 』、そうなんですね。確かに、そう考えると複雑ですね。。
talismanさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
本当に 🥰
ふわりと柔らかな薄いレース生地は、ため息が出るほど美しく、ただただ彼女を見つめていました。
私は日本で、ですが、talismanさんもご覧になられのですね ✨