「上辺だけのポリコレ棒は豚の報い」蒸気船ウィリー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
上辺だけのポリコレ棒は豚の報い
1928年(昭和3年)ウォルト・ディズニーデビュー作
世界初サウンドトラックのトーキーアニメ
吹き替え版と違い登場人物の声は全てディズニーでそれを思うと気持ち悪い
粗筋
貨物蒸気船の船乗りのミッキー
口笛吹きながら気分良く勝手に船を操縦するが船長のピートに叱られる
港に着いた蒸気船は家畜を乗せて出港したがミニーが乗り遅れてしまう
クレーンでミニーを掴んで乗船させるも彼女が持っていたバイオリンや楽譜が散乱し山羊をそれを食べてしまう
すると山羊はオルゴールのようになってしまい尻尾を回すと口から音楽が流れた
大いに浮かれるミッキーは曲に合わせてバケツや食器を楽器代わりに有頂天
挙げ句の果てに家畜まで楽器がわりにしてしまう悪のりミッキー
それを見かねたピートはまたミッキーを叱り罰として夕飯のジャガイモ剥きをさせられてしまう
それを窓から嘲笑うオウムに腹を立てたミッキーはジャガイモを投げつけた
オウムの悲鳴に大笑いのミッキー
ディズニー作品らしくない酷い内容
口笛を鳴らして舵を持つミッキーのあの場面はあまりにも有名だがデビュー作を初めから最後まで観た人は割りと少ないかもしれない
日本版では一部でカットされているらしいミッキーの豚に対する虐待シーンはあまりにもショッキング
当時の社会風刺が暗喩か知らないがそれで正当化できるものではない
ウォルト・ディズニーがますます嫌いになった
彼の人間性があのシーンに現れている
まともな人ではない
ピートが食べてる四角いものは噛みタバコ
ミッキーのジャガイモ向きが雑
カットが大胆
勿体無い
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