「所轄署無能すぎないか?」湖の女たち シバースDT11さんの映画レビュー(感想・評価)
所轄署無能すぎないか?
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原作未読です。
大疑獄事件ともいえる隠蔽された薬害事件と施設におられた百歳の老人の不審死を絡めテーマにして雰囲気で押しきろうとした映画。
俳優たちの演技は極上で、松本まりかの被虐性をそそる演技、対になる福士蒼汰も剥き出しになる本性を見せる役の振り幅は新境地と言っていい。が、肝心の設定が残念過ぎる。
薬害事件の元凶が戦前の731部隊に求めるのは、無理に無理を重ね過ぎである。令和の今に731部隊って何年経っているんだよって突っ込みそうになりました。
その不審死した被害者が731部隊関係者でその妻が三田佳子。その731が活動した中国東北部の現地に駐在して行ったということは年齢は90以上くらいのはずで若すぎないかと違和感を持った。
そのうえ福士蒼汰の所属先の署が無能すぎて許容範囲を越えます。
ここには鑑識がいないのか。指紋や録画をチェックして物的証拠を上げようしない。目立つのは取り調べで怒鳴るだけであまりにも前時代的過ぎる取り調べを繰り返し被疑者に訴えられる始末。
一番興ざめだったのは介護施設経験者として知っているが、これくらいの施設なら至るところにカメラが配置されているはずでそれをチェックしなかったのか、見たら一発で事件解決です。
評価として星3つ、つけましたが見るべきものは俳優の演技だけでした。
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