「シャールト・コプリーがいない!」グランツーリスモ ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
シャールト・コプリーがいない!
評判の高さとチャッピー以来のブロカン監督にかなり期待していたわけだが、あまりにベタな展開とリアリティのなさに途中からコースアウトはせずとも鑑賞モチがスローダウン。ゲーマーが本物のレーサーになったという事実にしか見どころがなかった。
登場人物はやたらしゃべってお気持ち表明、レース場面ではドライバーの表情カットが漫画的に差し込まれ、劇伴はいちいちクドい。ル・マンのファイナルラップで6秒差の逆転はさすがに無理だろうし、サッカー小僧の弟がフランスに来てもジャージ姿だとかディテールが雑すぎ…。
どのキャラの描写もペラいが、そもそもBased on true storyだからって実在の人物がおもしろくて魅力的なわけでもないだろうし、逆に、話を盛り上げようと事実関係を脚色したらありきたりな展開になっちまったという感じ。まあ、CG多用のレースシーンも突き詰めるとゲーム画面そのものになっちゃうのかも。
高評価は、SONYプレステとチーム日産、ベッキー似の彼女と東京観光したりの日本推しもあるんだろうか? アライブフーンと比べる人も多いけど、低予算のあっちの方が遥かに臨場感があって、出来としては10ラップは本作に差を付けてると思う。
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