「大前提、保育園当時リアタイしていた555好きの感想」仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
大前提、保育園当時リアタイしていた555好きの感想
実は周りの友人の意見や様々な人の意見がSNSで流れてきていたことで、色々思うところがあり、鑑賞までに長い時間を要してしまいました。
又、半田さんがインタビューで、最初の台本が当時のファンの方々に喜んでいただける内容ではない、と変更してもらったお話もあり、それほどまでに酷い内容で進む予定だったのかと思うと、たくさん悩みました。
やっと鑑賞できました。
大前提として保育園の時にリアタイしていて、ホラーなシーンやトラウマな描写に怯えながらも、子供ながらに理解し楽しく観ていた555が好きな人間です。
555に限った話ではありませんが、同じ作品を繰り返し観る習性があるため、成長の過程で555も何度も見直していました。
上記を踏まえた上で、今回の20thは可もなく不可もなくといった感じです。
めちゃくちゃ良い!ってわけでもないですし、かといって悪い点も特にありませんでした。
パラリゲが悪いってわけじゃないと思います。
おそらく「あの頃はこうだった」のように、555に求めるイメージが自分の中にあって、それが投影されていないと感じているんだと思います。
正直放映当時、まだ放送倫理検証委員会がそこまで厳しくなかったので、けっこう精神的ダメージを与える描写があの時間に放映できていたんです。
確かカブトあたりからだったような。子供たちに見せていい描写の範囲が狭くなり、いつしか地上波放送できない、でも描きたい、という描写がVシネマとして制作されることが当たり前になりました。
555って前述にあったように、あくまで人間の心理の隠れた怖さ、非科学的なことに脅かされる人間達とオルフェノクとの闘い。そして灰化、青い炎の燃え尽き、消える心臓、同じオルフェノクだろうが容赦せず顔面から食らいつくオルフェノクの王。逃げることができず葛藤し、自分の運命と向き合う主人公。
血などの表現では到底表せない、グロテスクではなく、あの独特の不気味さが恐怖を煽り、そこに立ち向かっていく様が好きでした。
もうひとつ言えるとすれば、555において巧と真理は仲間意識はあったけど、恋愛感情はなかったように思います。
これはあくまで個人的見解に過ぎません。
しかし近年Vシネマは何かと恋愛を絡めてくることが多いのて、555には不必要に感じました。
良いところは、やはりノーマルフォームでの変身ですね。手首のスナップ、感動頻りです。
555だ……と一気に童心に帰れます。
残念ながら参加できなかった方もいらっしゃいますが、皆さんが再び集結して下さったことに心から感謝を申し上げたいと思います。