「正当続編⁉!」仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド naichinさんの映画レビュー(感想・評価)
正当続編⁉!
TVシリーズも映画も、見事に綺麗に終わった555の20年振りの続編。
続編的な「仮面ライダー4号」も、良い後日譚だと思った。
だから今回、正直観るのが不安でした。
草加や北崎が生きている?とか、啓太郎の甥?とか。
しかし、やはり観ないではいられない。結果、やはり良い部分と微妙な部分が混ざり合い、もやもやし続けている。
良い部分
圧倒的555っぽさ!そらそうだ、井上脚本にオリジナルキャスト。空気感はまさに555!これだけでも、既に価値がある。
ラストバトルでのオリジナル555復活!ここは燃える!何故旧式が圧倒できたか?個人的にはやはり巧が使い慣れてる、という事だと思います。また、ミューズのAIにデータが無く、分析出来なかったとか。
微妙な部分
やはり予算の少なさが見て取れます。正直、パラダイス・ロフトより安っぽい為に、画としての力が弱い。オルフェノクがそれほど問題になっているように見えないです。…箱庭の世界…そんな印象。
また、巧は命を握られてるとはいえ、何故スマートブレインに協力してるのか?オルフェノクに攻撃を仕掛けているのがどうも巧らしくないというか…、海道の機転がなければ、仲間を殺してる所なんだし。観てる間は「仲間を攻撃してる振りして逃がす為」と無理矢理納得させましたが…。
そして、真理のオルフェノク化。それを防げない巧。これはとても残念。これによって、「人間とオルフェノクの共存」というテーマが薄れた。その体現が巧と真理だったのに。それに、「ブラックサン」のヒロインとも被ってしまう。オルフェノク同士で交わると寿命が延びる、とか、クライマックスで真理が変身する、とか、それを補って余りある設定が提示されないと、納得しかねる。
草加と北崎、アンドロイドかぁ…。
等等。しかし、それでも、間違いなく555だった!と思える映画でした!