「ぶっ生き返す」SISU シス 不死身の男 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっ生き返す
とにかく死なない男の物語とかいう観る前から拍手を送りたい今作ですが、この手の映画としては100点満点の91分というコンパクトさもまた最高です。予告編から溢れ出る血と殺る気がたまらなく、劇場へ飛び込んでいきました。
予想を裏切る事なく、何があっても死なない男アアタミが直進しまくり、傷つけられた敵は全て討ち取るテンションで駆け抜けていきます。R指定に相応しいグログロ満載で痛い描写もたっぷりです。
兵士たちが特攻する際に絶対死ぬよなって顔で突撃していくのはこの手の映画ではかなり珍しいなと思いました。しっかり命大事にをモットーに作られているのは好感が持てました。まぁアアタミの作戦や行動にまんまとハマって絶命していくんですが笑
地雷を踏み抜いたり投げつけられたりして爆散したり、水中戦でなす術もなく首を掻っ切られたり、死んだフリ(首を縄で絞められていたのに何故か生きていた)からの強襲だったり、宣伝文句でもあったツルハシ一閃と攻撃性もさることながら、異常なまでのタフさに敵も全員屈してしまう大戦争でした。
途中捕まった女性たちを解放して銃を持たせて乱れ撃ちさせまくってたのには笑いました。やけに強そうだなと思ったら思っていた以上にぶっ放すわ轢き殺すわのやりたい放題で面白かったです。
バギーに乗ってた兵士たちが尻尾巻いて逃げていくシーンは賢いな〜って思って見てたら速攻で乗って敵の航空機を追いかけて備えられてあった銃でぶっ放したのちツルハシで航空機にブッ刺して生身で捕まるとかいうスーパープレイをぶちかましてくれます。
機内でも操縦士が死にかけてるのにまだ死んで無いから操縦しやがれと言うブルーノもまぁまぁ狂人ですが、タイマンを挑んだらもうフルボッコにしていきますが、どれだけ殴打されようが何故か生きてますし、そんな状態でも周りのもので反撃の術を考えて、ブックでうまいこと引っ掛けて爆弾にうまいこと着けてそのまま地上へ突き落とすプレーには職人の早技を堪能することができました。
そこからの飛行機の墜落でどう対処するのかと思いきや、シートベルトぐるぐる巻きで身を守って直撃を防ぐという頭が回ってるのかおかしくなってしまったのかという強引なプレーで挑んで航空機こそ大破しますが、うまいこと湿地帯に突っ込んで無事とかいうもうこんなん絶対死なないじゃんと笑いっぱなしでした。
最後の最後で何か喋るかなと思ったら「高額紙幣に変えてくれ、金貨は重い」という金の換金までの道すがらで敵チーム全滅させるとかいうイカれムーブかましてたのかと思うと笑いが止まりませんでした。
コンパクトにまとめられていて、エンジンが掛かってしまったらもう止められない最強爺さん殺戮祭りでした。この手のジャンルの中でもトップクラスの面白さだと思います。丁度血まみれものが観たいなって思ってる人にとてもオススメの一本です。
ただ馬好きはかなり注意な映画です。自分も馬が好きで好きでたまらないので、CGの馬といえどあの状態になるのは辛かったです。星が5でないのはこのためです。
鑑賞日 10/27
鑑賞時間 12:00〜13:45
座席 F-3