劇場公開日 2024年3月22日

四月になれば彼女はのレビュー・感想・評価

全153件中、81~100件目を表示

3.0予告はすごく良かった 予告は

2024年3月26日
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予告はすごく良かった

予告は

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jung

3.0海外の風景がきれい

2024年3月26日
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鑑賞方法:映画館

主人公に関わる二人の女性の行動に少し怖さを感じた 海外の風景がきれい

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しんしん

3.0たい焼きはあたまから

2024年3月26日
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基本映画はファースト。
今回は8時台、早い!

もう少しわかりやすい内容だったらなぁ
なんだかよくわからないと感じてしまうところが多かった

七ちゃんのナレーションと藤井風の曲は良かったな

上映中5回も6回も席を立っていたひと、お腹の調子でも悪かったのか?ストーリー頭に入ったのかな?

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M U

3.0わかってるねーキリン

2024年3月26日
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鑑賞方法:映画館

原作既読ですが正直そこまで思い入れはないです(^^;;
まぁー別物として。実際、原作とは別のアプローチでした。(タイトルにも全く触れないし…)
カタチないが確かにそこにあったもの。それを振り返り確かめる、それを取り戻す、そんなこと考えもせず、それを今更気づく、3名の物語。現代と過去を出し引きしながらの構成、綺麗な映像、3名の繊細の演技、締めくくる旬な主題歌と何もかもが揃い過ぎていて、何か上滑りしている感じで、内発的に訴えてくるものを残念ながら感じることができなかった…「憧れ」「共感」「悲哀」「慈愛」「敬愛」「純愛」などなどに当てはまらないからなのかな。そんな中で原作にはない改編で必要かどうかは別にして、撮り続ける続けることでカタチにする父の生臭が異彩を放っていたように感じた(あれだけの出番であれほどのインパクトの竹野内豊さん、さすがですね。しかし原作では弥生の妹がそれを担っていたので、今注目の河合優実さんだったので期待したのだが…)
それにしても両手を広げて走る姿独、独特やわ。剣心が走ってたー(^^ゞ

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shige12

4.0圧倒された映像美、病んだ人の愛情表現

2024年3月26日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
川村元気というプロデューサーを意識したのはいつからだろうか。メジャーな邦画のエンドロールに登場する頻度が元々高かったが、「君の名は」あたりだった気がする。新海誠の映画をメジャーに押し上げたのは彼の功績があったんじゃないかと勝手に推測している。そんな川村元気の原作をもとにした本作。
ストーリーとかどうでもいいと思えるくらいに映像が素晴らしい。ボリビア、チェコ、アイスランドの美しさと壮大さをスクリーンからこれでもか!と見せつけるような映像に圧倒されてしまった。
でもストーリーもよかった。10年前にお付き合いしていた大学の後輩からの手紙。結婚を予定している恋人の失踪。2つの恋が描かれ、絡み合っていく展開がいい。少し冷めた見方をすれば、逃げる前にちゃんと話し合おうよって話だし、そこまでする?と思わなくもない。でも、元々幸せになることに不安を感じてしまう人で、病みがちだから仕方ない。スケールのデカい試し行動と思えばアリだ(それを彼氏が受け入れられるかどうかは別の話だけど)。他にも職業倫理的にそれはどうなの?と思う行動もないわけではない。
それでも時系列を行ったり来たりしながら描かれる愛の物語は、そんなマイナス部分が気にならないくらいに魅力的だった。生きづらさを少しでも抱える人たちに十分刺さるはず。ストーリーテラーとしての川村元気にあまり期待していなかったが、これからは見方を少し変えたほうがいいかもしれない。

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kenshuchu

4.0原作のアナザーストーリー

2024年3月26日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞後あれこんな話だったっけ?と、もう一度原作を読んでみた。原作の大切な部分をかなり大胆に端折っている。なのでこの映画はわかりにくいと思う人も多いだろう。でも原作者の川村元気が脚本にも名前を連ねている。ということは、自分の本をあえて解体して再構築し、映画は映画としてアナザーストーリーを作ったのですね。
原作のまま作って欲しかったと言う気持ちはあるが、見終わった後残るものはあったのでこれはこれで良いのだろう。(ちなみに原作の中にハルのお父さんは出て来ません。別れた原因も別のストーリーがあります。弥生がハルのホスピスに行くこともありません)

"愛を終わらせない方法"は人それぞれの関係性によって異なるだろう。そこに解はない。そもそも愛とは何か?(恋とは何かなら「恋は光」が見事に答えを出したけれど。笑)
婚約者の誕生日にプレゼントもなく二人で買ったワイングラスが割れてしまった事に何の感慨もなくおやすみと言って別々の部屋に入っていくフジ。そこに愛はあるのか?大切なものは失ってみて初めてわかるというのはよくある話だけれど。
愛を終わらせたことがある人(多分ほとんどの人)にとってはとても居心地の悪い思いをするだろうけれど川村元気はそういう本を書く人なのだ。これから愛を作る人、現在進行形の人は戒めとしてみてください

藤井風がこの映画のために書き下ろした主題歌"満ちてゆく"が素晴らしい余韻を残す。このエンドロールは見事!

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ぎんぞう

3.0人間関係は変わっていくもの。先のことは分かりません

2024年3月26日
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うまくいかなければ、その時考えればいいので、愛のゆくえなど小難しく考えずに、目の前の人を大切にしていくのがいいのではないでしょうか。

なんとなくですが、この先、主人公の二人は結婚したとしても別れそうです。

(それもまた人生なので、悪くはありません。)

「愛を終わらせない方法とは?」

弥生の答えは「手に入れないこと」でしたが、愛が終わったら終わったでいいじゃないかとも思いました。

森七菜さんがとても可愛くて良かったのですが、佐藤健さんが歳の近い設定というのは、少し無理があった気がします。

長澤まさみさんも長澤まさみにしか見えなかった、かな…お上手でしたが。

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ほりもぐ

4.0ザワザワする

2024年3月26日
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淡々としたストーリーでゆっくり鑑賞できたが、登場人物の心の機微がややわかりにくかった
小説は未読だけど、もしかしたら本作品は小説の方が分かりやすいのかもしれない
ハルの気持ちは当然ながら分かりやすかった「あなたのことが好きだった頃のわたしに、あのまっすぐな気持ちでいられた頃の自分に会いたかった」という場面で、自分の過去を振り返った人も多かったと思う
と、同時に心がザワザワとした人もいたのではないだろうか
なんでしょうね…このざわめきは…

(余談…ほんのちょっとの出番の竹野内豊がほんの一瞬で狂気的な雰囲気を醸し出したのが凄かった)

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リカ

1.0ゴミ

2024年3月25日
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森ななみがかわいいだけ

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かまぼこたんごろう

4.0人間って難しい

2024年3月25日
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ほぼ若い女性の方ばかりでした

セリフにあった
「愛し続けるには、手に入れないこと」
これが1番しっくり来ました

色んな人達がいるだけ
この言葉の受取方や解釈は違うでしょう

とても言葉で表現することさえも難しいと思いますが
端的に表しているのかなと思いました

「ココロの距離感〔うーんうまくいえませんね)」が
手に入れないことの自分にとって解釈ですね
淋しいかもしれませんが。

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mmnioh

3.0共感が。。

2024年3月25日
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難しい

寝られる

キャストが豪華、予告もおもしろそうで期待大で鑑賞。

正直よく分からなかった。

理解の努力はしたが小説をかく方が想定しそうな設定への共感は難しかった。

当然演出なのだろうがあそこまで泣く?とか、ある行動への恐怖感など色々違和感。

舞台挨拶中継をみてキャストの方が今作について話していたが、役を演じる上での不可欠な咀嚼、深い理解があってこその話だなぁと感じてしまった。

観客が置いてかれているような印象だった。

なんでだろうなぁ、主題歌も風さんで素敵なのになぁ。

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HalU

3.0ウユニ塩湖行きたい 美しい景色たち

2024年3月25日
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タイトル、サイモン&ガーファンクルじゃん?…と原作を読んだのはだいぶ前。なんで内容忘れたりしてますが、半分記録も兼ねてるので悪しからず。

前の恋愛を引きずるというか、消化しきれないまま納得いかないままなのは苦しい。愛が続く続かないは難しいです。
何故、春が手紙をくれたのか、弥生がいなくなったのか。考えると切ない。
手紙が一つの契機となって、今の自分の気持ちに向き合う話だけど、セリフだけ聞いてると、小難しくしてるなーと、愛がとても重く感じてしまいました。なんか、きつかった。うーんちょっと弥生が心の病を抱えてるからか。
あと…突然いなくなる系は悲しいからイヤです。

俳優さんたちは良かったです。
こいつわかってねーなあ、みたいな顔の河合さん、さすが上手いですね。
お父さんが竹野内とはかっこよすぎるが回想の中だけで、以降どこへ行っちゃったのか。
健くんはギリ大学生に見えたのですごい。でも個人的には健くんと長澤まさみさんがどうもカップルに見えなくて。長澤さんが落ち着いて見えるからだろうか?
そういえばお二方とも、川村元気作品は2回目ですかね。

そして、藤井風、曲はまだ少ししか知らないけど好きです!

毎年、春は落ち着かない。三月中に今作を見て、果たして四月になったら…と考えました。

*****
川上健一氏の同名小説「四月になれば彼女は」がいつも図書館の棚にあるのが借りられ予約待ち。相乗効果なのか間違えた方がいらっしゃるのかもで興味深いです。(数人予約してる)

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ふわり

4.0人と人との関係性は些細なことで変化する

2024年3月25日
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人が出会い別れること。それを突き動かす動機、きっかけは些細であり、何気ない気持ちの変化やそれに伴う行動の変化ですぐに移り変わってしまうのだとこの作品を見て感じました。
俳優たちの演技やスケールの大きな映像も美しく、物語の世界観の広さも感じました。

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Sugi

3.0四月うまれで名前は弥生

2024年3月24日
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なにがやりたかったんだろう?

っていうのが観終わって一番最初に思ったこと。

紆余曲折あってってわけでもなく
序盤にみせた二人の関係は良好にみえた。

あそこで多少のぎこちなさがあれば
後半の展開もすんなり受け入れられたけど

あとから実はもう亀裂はいってましたー
では???そんな素振りあった?って感じ

序盤でめちゃくちゃミスリードさせて
後半のあの展開にもっていったほうが
よっぽど面白くなった気がする

あと主人公のまわりが主人公のこと分かりすぎてて
というか弥生の妹なんなの?あれおかしいでしょ?

最初からそんなすきでなかったでしょ?
ってそんなことあります?
寧ろ動物園で追いかけた藤代は弥生のこと好きだったはずだし。

PENTAXなかじま さんがまた光った作品でしたね。
彼と主人公のやり取りはすごく良かった。

こいつら通じあってるなってわかる感じが○

なんかもったいないなー
主題歌が満ちていくっていうタイトルも皮肉に終わってる

全然満ち足りなかった。

嫌いではないけど
中途半端な作品って感じ。

手紙っていうアイテムにももう限界ありますしね。

ツッコミどころが多くなるから
違う手法のほうがよかった

4月1日うまれは学年3月にくいこまれるから
卯月でなく弥生なのかな?

そこまでして名前を弥生にする意味もよくわからなかったけど

んー嫌いでないけど期待値高すぎたかな

原作のほうが内容充実してそうなので
今度読んでみます。

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いけだ あさり.

3.5観る人を選ぶ作品

2024年3月24日
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これまでの佐藤健を期待して観たらいけない映画。

佐藤健、長澤まさみ出演なので、ちょっとだけ展開をひねった王道ラブストーリーなのかなと思って観たら、
ラブストーリーではあるけど重ための題材。

自分の友人が鬱で悩んでいた時期があり、当時友人から不安な心情をいろいろ聞いていたのですが、作中で情緒不安定になった登場人物が話した不安な心情が、その友人の心情と酷似していて驚きました。
精神的な不安定さを抱えた人の描写ができている作品なのかなと感じました。

予告を観た時、個人的には佐藤健と長澤まさみはカップルには見えないなと思っていたのですが、鑑賞後は、ストーリー的にあえて「お似合いの2人」っぽくない組み合わせにしたのかなとか。
原作は読んでいないのでなんとも言えませんが、きっと細部にこだわりのある映画なんだと思います。

横顔のシーン多かったのですが、長澤まさみの美しさが際立っていました!

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きい

いまいち

2024年3月24日
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単純

今日見てきました。期待して行ったんですけどいまいちでした。みんなにおすすめできない。
森ななちゃんのでばんがおおすぎ!佐藤健と長澤まさみもなんかよさがでてなかった!いまいちでした

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フロリダ

3.0幸せな長編デビュー

2024年3月24日
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泣ける

悲しい

感想

撮影◎美しい風景を印象的に撮影している。
アングルや色彩感も状況に応じた素晴らしい出来映え。

俳優◎出演者は豪華。出演全員の演技は充実していた。竹野内豊さん、キレ者役が最近多かったが、鬱ぎみの悩める父親役の演技が印象的で新鮮であった。仲野太賀さんのタスクも落ち着いた好きな役どころであった。

音楽◎デュアリティから殆ど全てを聴き続けている大好きな作曲、音楽家小林武史さん。映画音楽に関しても間違いないクオリティで心に投げかけてくるものあり。

原作◎
脚本◯
ベースとなる原作は良いとして、
ここからは脚本と演出に難があると感じるところだか、弥生の妹、純役の河合優実さんは実力もあり、大好きな女優さんで今回も良い味を出していたが、弥生との姉妹関係が幼い頃からもう少し映像的に細かく描かれると、現在の藤代と純の絡みに河合さんの味がひき立ち、意味を見出せたのではないかと思う。残念に感じる。

他、原作ありきなので付加出来なかったということがあるのかもしれないが、藤代と春の関係について、もっと丁寧に、ペンタックスを中心に大学生活4年間を春夏秋冬に例え、3人の学部の違いや性格等がわかるようなちょっとしたエピソードを説明ではなく映像化して創作し、交えると現在の藤代の人間性に焦点を当てた時にもっと深みが出たのでは。と感じる。中島歩さんは落ち着いた、若いのに渋さを感じる俳優さんで、印象深い演技だったので演出が残念に思えた。

佐藤健さん、長澤まさみさんは貫禄の演技で素晴らしいの一言。森七菜さんも演技巧者。3人の、特に顔の表情に訴える心を掘り下げた演技は本編の中で何度もあり感動した。

演出△残念ながら、制作期間が限られていたのか、資金も充分にあり、キャスト、スタッフも一流で幸せな監督デビュー作として、部分的に良いものは感じるが、最終的に演出全体に個性というか、作品への拘りのようなものを感じることができなかった。
厳しいようだが、映画監督として、単なるシチュエーション重視のMVやPVとは映画というのは根本的に違うのだという事を、認識すべきと私感する。

制作陣の素晴らしさ🌟
俳優陣の熱演が星🌟追加で、
⭐️3

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Moi

4.0様々な葛藤があることはよくわかる

2024年3月24日
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一組の結婚を控えた男女の物語で、そこに至る直前の双方の気持ちのすれ違いに観客はいろいろな思いを抱く  そこに十年前の元カノ春の話が絡むのだが、十年前と現在の話が交互に描かれることで、主人公藤代の思いを共感している気持ちとなった  とはいえ目の前の弥生に対する思いが揺らぐことはなく、弥生の方が葛藤を抱えて行動を起こすのであるが、春の十年間をみていると、春の幸福も願わずにはおられない気持ちにもなった  十年前のカノジョなんて、まして自分を裏切ったカノジョのことなんて、許せなかったはずののに手紙や写真を引き出しに入れておくところなど、断ち切れない思いが藤代にあることにも同じ男性として共感してしまう自分が情けなくも思う
書店にいくと原作者 川村さんの本がたくさん並んでいる  今、現在のこの世代の思いを描くには人気があることも伝わってくる  女性にとっても、男性にとってもこういった葛藤が大きいものなのだろう
個人的には中島歩さんに注目  見た目と違って内面がだらしない、胡散臭い、そんな役が去年の作品にいくつかありましたが、本作は髪型もスッキリして若々しい好青年でありました  (3月24日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞 )

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chikuhou

3.0愛を終わらせない方法?

2024年3月24日
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恋の間違いでしょ?
なんか、よくわからない。いまどきはこの感覚が普通なの?
普通若者の話はそんなこともあったよね的に同感できるものだけど、この話はどうしてそうなった?ばかりで。
友達いないの?誰か何か言ってあげないの?両方とも親出てこないんだけど。

そりゃ今の世の中いろいろ怖いさ。
でも、きちんとその都度ぶつかってこないと、ちゃんと大人になれませんよと思いました。

まぁ私自身はネバーランドに住んでますけど(笑)

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femme fatal

3.5愛し続けることの難しさ

2024年3月24日
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泣ける

悲しい

幸せ

何度も観た予告に惹かれて鑑賞してきました。公開2日目の夕方の上映回だったにも関わらず、300人規模の箱に観客は自分一人だけでした。おかげで作品にしっかり浸ることができ、周囲の目を気にすることなく涙を流し、なかなか贅沢な気分を味わってきました。

ストーリーは、精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人・伊予田春から世界各地の美しい景色の写真が添えられた手紙が何通も届くようになる中、現在の恋人であり、同棲しながら結婚の準備を進めてきた獣医師・坂本弥生が突然姿を消してしまい、その理由がわからない藤代は、周囲の人たちに相談し、弥生との日々、春との思い出を回想しながら、自身の恋愛を見つめ直していくというもの。内容もさることながらヨーロッパの絶景の数々が非常に魅力的で、これだけでも観る価値がありますし、今すぐにでも旅に出たくなります。

元カノからの手紙と今カノの失踪が、結果として収束していく流れは、ある種のミステリー仕立てにも見えて興味深かったです。また、その二つが下世話で短絡的なつながりではなく、それぞれの心に残る愛やそこにまつわるわだかまりを乗り越えようとする、自分と向き合うための大切な行動であったことに心打たれます。

失くしたものを取り戻すというのは、口で言うほど簡単ではありません。自分より大切なものの存在に気づきながらも、それを手放すまいともがくこともせず、結果として失った過去の苦い経験をもつ春。彼女が、それを乗り越えるために約束の地を独りたどり、それを経て新たな人生を歩み出そうとする思いに、目頭が熱くなります。

そんな彼女の強い思いに揺さぶられ、弥生は自身を重ねて彼女に会おうとしたのではないかと思います。失うことを恐れて手に入れない選択を心がけ、それでも藤代とならと愛に身を投じたのに、日々の繰り返しの前ではやはり愛が色褪せていく。このままでいいのかという思いがよぎった弥生は、人生でこれ以上ないほどの愛を藤代に感じた春の姿から、何かを得たかったのかもしれません。

それは藤代にとっても同じで、泥くさく相手に向き合うことをせず、誰に対してもどこか距離をとって接してきた彼は、この出来事を通して初めて人と本音で向き合い、心の深いところでつながる大切さを感じたのではないかと思います。春の命懸けの行動がきっかけとなり、失われかけた愛が救われたように感じます。

ただ、回想シーンが多く、時系列がちょっとだけ整理しにくかったのは難点です。また、登場人物の心情もはっきり語られているわけではないので、観る人の立場や経験により、全く異なる感想となるかもしれません。それはそれでおもしろいですが、やはり口で言ってもらわないとわからないことってあるよな〜って思い、弥生の失踪当初に周りから責められる藤代がちょっと気の毒に思えました。

主演は佐藤健さんで、困惑しながらも弥生を追う藤代を好演しています。脇を固めるのは、長澤まさみさん、森七菜さん、仲野太賀さん、中島歩さん、河合優実さん、ともさかりえさん、竹野内豊さんら。中でも、森七菜さんの大人の魅力が増した演技がとてもよかったです。仲野太賀さん、竹野内豊さんも、さすがの存在感を発揮しています。

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おじゃる