「俳優陣の繊細な演技が見所。」四月になれば彼女は ナイトさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の繊細な演技が見所。
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俳優陣の繊細な演技が素晴らしい。
佐藤健演じる藤代が回想シーンで、春に告白するとき、すごく緊張が伝わってきました。エスカレーターで泣き崩れるシーン、端整な顔が歪み、ここもまたよかったです。
森七菜演じる春も、ピュアな雰囲気がはまってました。ただ、死ぬ前にしては、ずいぶん元気に海外行ったり、たい焼き食べてるなあとは思いましたが。。大学時代の彼女はよかった。
春の父親が娘に依存してる様子は、竹野内豊だからよかった。「苦しいんだ」と呟いたシーンで気持ちが伝わりました。あれは、ただの親父風の俳優が演じたら気持ち悪いだけです。
長澤まさみ演ずる弥生には、少々呆れましたが、あれも長澤まさみだからよかった。もう少し粘着質なタイプの女優だったら、ただの痛いメンヘラ女になるところ。
映像も全体的にキレイ。
たぶん弥生のメンヘラ気質にちょっとついていけない人も多いと思うけど、絶妙なキャスティングに救われています。
春がお父さんと彼氏を選べない、ということは、即ちここでは佐藤健と竹野内豊を選べないということ。
それは選べないよね~と勝手に納得。ここも、キャスティングの妙。
内容的には「愛することを怠る」という表現が印象的でした。
たしかに恋愛中って、好きなら好きなほど、ピークが過ぎたのではないかと不安になったりしますよね。
そういう頃の気持ちを思い出しました。
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