「「語らない美学」」四月になれば彼女は ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
「語らない美学」
まず役者さんの演技について触れたいと思います。
登場人物が少なかった分、違和感のある演技をすると目立ちやすい映画だったと思いますが、全員が全員役に嵌っていて素晴らしかったと感じました。
次にストーリーですが、原作が川村元気さんということで、「百花」を観た身としては小説を読んでから映画を観たかったのですが、結局読む機会を逃し映画を観る日を迎えてしまいました。
肝心な話の内容ですが、僕自身大好きなタイプの話でした。まだ高校生という我が身にとって結婚観というのはあまり共感できるものではなかったのですが、関係性が変わるということについては交際などで自分自身これまで何度も考えてきたことがあったので、この映画を観て視野が広がった感じがしています。
タイトルにも記載しましたが、本当に語らない美学という言葉が当てはまる映画だなと感じました。その分登場人物の行動と内面が、僕の頭の中ですぐ結び付かないシーンも少々あり、評価が低くされている理由もここにあるのかなということを考えて観ていました。
ただ僕自身はそういった映画が好きです。
幸せとは何か、そういった人間の心情を描いてくれる映画や小説は、これからもたくさん観て読んでいこうと思います。
そしてエンディングの藤井風さん。最高でした。曲は最近ずっと聴いていましたが、エンドロールで流れる曲はやはり格別でした。映画を観て曲への理解も深まり、これからもしばらくリピートすることになると思います。
自分でも総評をなぜ4.5にしたのかは分かりません。ただ、なにかが欠けている気がしたので0.5マイナスさせていただきました。
ただ、本当に良い映画だったので、是非もう一度観に行きたいと思います。加えて、小説も読もうと思います。
レビューを読んでいただきありがとうございました。