劇場公開日 2024年3月22日

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「恋愛に不器用な二人の気持ちがすれ違う・・・」四月になれば彼女は しのぶさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5恋愛に不器用な二人の気持ちがすれ違う・・・

2024年4月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

生きることに少しだけ積極的になり切れず、壊れてしまいそうな儚さも有りつつ
一緒に暮らす藤代と弥生。結婚式会場での打ち合わせでも、あまり嬉しさが無いのは一緒に暮らしている事から来る惰性か?はたまた、これから展開されるストーリーの前振りか?
四月一日生れの弥生は誕生日に姿を消してしまうが、藤代は恋人が姿を消したのに探し方に熱量が無いことからも今現在の二人の関係が見えてくるみたい。藤代の大学時代に別れた恋人・春から10年ぶりの手紙が届くのも結構と定番の展開で、弥生の失踪のきっかけになってしまう。そこから藤代と弥生のすれ違った心の結び直しの話が始まる。
原作/脚本が個人的に大好きな川村元気さんで、穏やかなストーリー展開になるのではないかと思っていたが、想像通りに優しい気持ちでラストを迎えることが出来た。(原作はこれからじっくりと読む事にします。映画では時間が足りなくて物語も中途半端感が有るので、やっぱり文字を追って楽しんだ方が良い作品だと思います。)
一緒に暮らすようになると、とどんどん感情が日常に流されて鮮度が落ちて行く。これは多くの人が口にすることだと思う。「頑張る」とはちょっと違うけれど、相手を思いやることと関心を持つことと愛情を持ち続けて行くことは大事!と映画を観たばかりの今日はそう思えた。が明日のことはわからないけれど・・(笑)ラストの藤井風くんの「満ちてゆく」が心にジーンと沁みました!

しのぶ