「熱い気持ちは一瞬で、儚く脆い・・・」四月になれば彼女は SHさんの映画レビュー(感想・評価)
熱い気持ちは一瞬で、儚く脆い・・・
映画的にかなり質が高かったし、ストーリーというか“仕組み”がなかなか良かったので、結果的には面白い作品だったかなと─。
正直、始まってからかなりの間、何だこのつまらんお話は・・・と中盤の後の方までかなり耐えた気がします。なんかむず痒いしカッコつけだし浅いような・・・。恵まれた環境で、ぬくぬくと育ってきているくせに奇跡のようなラブロマンスにも満足できない勝手気ままな野郎のいけ好かない物語なんて見たくないんですが・・・とまぁ酷い感情・思考しか沸き起こってこなかったのですが、そこにまたミラクルを重ねてきて、マジか・・・となって一瞬素直に涙しちゃいました。
救いようがなく、疲れ切ったような印象をつよく感じてしまう作品でした。希薄な人間関係など、まるで自分自身が批判されているような印象を受けたし、暗くどんよりしていて楽しい作品ではありませんでしたが、見事なロケーションと美しい映像は結構見応えあったし、何とかうまくやっていくような方法なんかも垣間見ることが出来たので、想像よりいい映画だったなぁという感想です。その前向きな感情も一時のもので暫くするとまた・・・と思わなくもないのですが、儚く脆い楽しみをちょっとずつ重ねていけば映画のような奇跡的な出来事も起きるのかも─
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トミーさんのコメント
2024年4月1日
疲れ切ってるという表現、鋭いと思いました。二人とも疲れてる、むしろ飽きて来てる。フジの方はぼーっとしてるし、弥生はイライラし出す(春だけは病気なのに疲れを見せてないと言われてますが)。いい感じにくたびれてくる位の時間で、その疲労感はちょっとは取れたんですかね?