「森七菜が全部持っていった感!」四月になれば彼女は ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
森七菜が全部持っていった感!
長澤まさみと森七菜が共演するなら観るしかない!というのが鑑賞動機です。
過日Netflixで鑑賞した『パレード』が好きだったので、そういう期待を込めて。
「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」
長澤まさみ演じる弥生からの問いに、答えられない佐藤健演じる藤代。
「手に入れてはいけない」というのが、弥生なりの答えだったということから、
弥生の失踪に。
軸はこの問いに対する答え探しをしているように感じましたが、
その答えを見つけたのが森七菜演じる春。
これって死生観な気がしました。
死を意識したときに初めてわかった・・・というのが春だったのではと思います。
そして、その春に触れることで自身も「愛を終わらせない」ことに気づいた弥生。
それは藤代も同様なのだと思います。
いろいろ無理な展開などはあれど、映画の本質はそこなんだろうなとおもって観ると
私は好きな作品でしたね。
でも、藤代の佐藤健は勿体ない気もしましたが、佐藤健以外にピンとくる俳優も
なかなかいないよなぁとも思いました。
脇を固める仲野太賀と中島歩は藤代に良い影響や支えになっていて良かったですし、
竹野内豊演じる春の父は、2022年公開の『ノイズ』における松山ケンイチを彷彿とさせ
不気味さを僅かな時間で醸し出しているのはさすがだなと思いました。
でも、私は森七菜に全部持っていかれた感がありました。
冒頭から海外にいる春、藤代に手紙を書く春、日本に戻ってきてカメラを片手に施設で働く春、
そして、ラスト近くでの弥生とのふたりのシーン、ここで涙腺崩壊&号泣しました。
ラストよりもこのシーンがいちばん好きでした。
小林武史の音楽もマッチしていましたし、藤井風のエンディング曲も良かったです。
共感ありがとうございます。
森七菜良かったですね、消す事の出来ないあざとさがイイ! 佐藤健くんは家族になんか問題が有ったんでしょうね。
予告篇の岩井俊二度に圧倒された記憶があります。
uzさん、ありがとうございます。YouTubeで公開初日の舞台挨拶を見たのですが、佐藤健が藤代と弥生はまた別れるかもしれない、みたいなことを言っていて、やっぱり藤代が理解したかは疑問が残りました。
とは言え、ハッピーなのかもしれませんし、いろいろ想像するのも楽しいですね。
森七菜、素晴らしいです👍
「愛を終わらせない方法」に対して。
序盤、藤代は取り合わずに受け流したし、かつて弥生が言った言葉も忘れてたんですよね…
弥生以上に“愛することをサボった”ことに気づき、グラスを買い直したのかと。
森七菜、中心人物であり、演技もよかったし、色々な髪型も眼福でした。