駒田蒸留所へようこそのレビュー・感想・評価
全83件中、21~40件目を表示
ブレンデッドウヰスキーの魅力
小生、飲み物への拘りが強くお酒、ソフトドリンクから天然水に至るまで実用書を読み漁りましたが、コーヒーはブレンドではなく単一豆、ウヰスキーはシングルモルトと拘って分かった気になっていました。
本作品はブレンデッドウヰスキーへの情熱や苦労を描いた作品です。
幻のウヰスキーと言われた「独楽」が復刻されるまでどれだけの苦労や努力があったのか?
また現実社会でも大小各社の蒸留所でも有り得る苦労を思うとブレンデッドウヰスキーを今一度見直したくなりました。
NHK朝ドラ「マッサン」(2014)でも描かれたブレンデッドウヰスキーへの情熱も思い出し、これもまた観たくなりました。
素晴らしい映画でした。
脚本も、声優も素晴らしいです。
早見さんの声が癒されます!
時々、思い出した時に観たいし、好きな映画の1本としておきたい。
いろいろなら伏線も、しっかり回収しているし、無駄のない、しっかりとしたアニメ映画でした。
これ、実写も作れると、いいだろうなぁ
色彩が美しい
メジャーな銘柄以外は知らない程度のウイスキー知識しかありませんが、映画は非常に楽しめました。
今まで見たp.a.worksアニメは「終盤の展開がいまいち・・」という作品が多かったので心配していましたが、今作では杞憂に終わりました。
ただ尺が90分映画だったので、中盤以降の展開が「問題発生→即解決」と駆け足になってしまったのは少し残念。
120分程度の映画で、もう少し丁寧に描いてほしかったという気持ちもあります。
声優さん達の演技は文句なしです。
特に主演の早見さんは、上品だけど芯が強い女性社長役が非常にハマっていて、聞いていて心地よさを感じました。
エンディング曲も良い曲で驚きました。
酒は飲めなくても、作品には十分酔える
私は酒が全く飲めない。だからウイスキーの知識は無い。原酒なんて知らない。ブレンドの発想もない。しかしそんな事は関係無い。すごい良作。ハンカチ必要。
兄とは仲違いしているが最終の想いは一緒だった。直球か変化球か。今ある蒸留所を守ったままウイスキーkomaを作るのはベストだけど、兄はリスクが高いので別の方法を選んだ。でも全てが上手くいって良かった。父も家を出た兄の本心に気づいていたのだろう。
ウイスキーの世界は原酒交換なんてあるの?実際に有るみたいですね。業界全体でより良い物を作り出す。飲めないから商品を買う事は無いけど、応援はしたい。
最後の焼酎「糸」はストレート過ぎないか?
ウィスキー造りの興味深さと、それに向かう人の思い。表現力。
酒のことは何から何までさっぱり。知識は何もなしに鑑賞。
それでも作製の工程はとても興味深かったし、俄然興味が沸いた。
ウィスキーものなだけに、主軸は色々なクセのある原酒を“組み合わせる”こと。
特にウィスキーの原酒の表現は特に見物。アニメーションというか、絵物語だからこそできた表現方法が光っていたように感じた。
そういった面での面白さ、関心を引くといった点において、この映画が主題とする酒造りの仕事の発信という目的は果たせていたのではないか、と私は思う。
しかし、主人公の青年が所謂卑屈系だったのもあってか、話の流れは気持ち的に下から成功経験を通じて上へと上がっていく感じ...
そこでのいざこざが口に合わないが大きく響く可能性もあるだろうし、そこを強く描くのは中々冒険をしたなと。少し関心してしまう。
だが。
もう一方、蒸留所の社長の女の子。
すごい好き。正直そこが1番好きまである。
家族のことをとても大切に思っていて、途絶えそうになった家業を自分のやりたいことを捨ててまで継ぐその覚悟と意思。
痺れてしまう。私はこういう子の物語が大好きなんだ。
総評
男性部分が少し鼻についてしまった分少し評価しきれない部分はあるが、それでも知的満足度とキャラ描写の良さが光っていたと思う。
仕事物だから大ヒットまでは行かないかもしれないが、私は陰ながら推したい。いい体験だった。
余談
英題の「Komada: A Whiskey Family」の軽く韻を踏んでる雰囲気も好き。
Aと付けるのも好き、「私たちはウイスキー界のほんの一部に過ぎない」のような謙虚さが出ている気がしてしまう。可愛らしい。
「お酒に詳しく」
今年217本目。
お酒に詳しくなります。最低3年寝かす、50年寝かす物もある凄いなあ。樽によって味が変わる、発見。数か月前にコンビニで日焼けした格好いい年配の女性がウィスキー買っていたので、人生で初めてウィスキー買いました。アルコール度数40%、ビールが5%で20ml飲んだだけで酔うのでちょこちょこ飲んでいました。映画後残りを解禁。ロックでやはり美味しい。
作品は若い方が最初は最低限の事は調べておけよとアドバイスされるが、取材する内にどんどん仕事が好きになって自分から積極的にウィスキーについて調べて行くように。自分の天職見つけると努力しなくても好きだから、深く接するようになる事はあると思います。音楽が良くて若い方の成長譚、最後は感動しました。
お兄さん❗身内だけとはいえ、写真に入っていいの?自社には内緒なんでしょう
王道の展開ながら心に染みる良作であった。
それは良きモノを未来に残す心意気に感銘したのだろう。
シネコンも、4Kも良いけど、テアトル東京を復活してくれないかな~
『成し遂げたいことが明確ならばどういう道を歩もうと辿り着ける』名言炸裂。
アニメは観ない自分が題材に惹かれて鑑賞、ほんとに良かった。
若き情熱的な女社長と彼女とともに伝統を繋ぐ夢に邁進する仕事人たち、その姿に触れて人生の立ち位置を見いだせない若者も人生を覚醒する。
『成し遂げたいことが明確ならばどういう道を歩もうと辿り着ける』名言炸裂。
ぜひぜひ美しい長野の山間とウイスキー蒸留所、ウイスキーの原酒を実写で撮りなおしてほしい。
山崎、ロックで
なんて言いたくなる、至高の映画。
とても上品で映画がウイスキーそのもの。予想以上にクラフトウイスキーについて細かく掘り下げられており、興味がめちゃくちゃ沸いた。映画完全オリジナルらしいのだけど、かなり完成度が高くて面白い作品でした。
前半パートは主人公に相当イライラ。
これがあるから後半はたまらなくいいのだけど、やること全てに文句言う姿勢が取り返せないくらいムカついてしまう。よく任されたもんだよ。それだけでありがたいと思わないとね。駒田琉生と上司がべらぼうに優しいから救われてるよ、この人は。ここまでクズに仕立てなくても良かった気がするけど、成長度合いは半端じゃないから後味は非常にいいものでした。
お仕事ムービーは、自分の知らない世界を知るいいキッカケになるから大好き。今年は「高野豆腐店の春」もあったし、この手の映画は心の底からワクワクしちゃう。万人受けはしないだろうけど、もっとこういう映画作って欲しいな。私にとってウイスキーは炭酸水で割って飲むものだったし、それが当たり前だったけど、この映画を見たらロックで飲むことが基準となりそう。しかも、クラフトウイスキーなんて全然触れてこなかったから、これをきっかけに嗜好にハマっちゃいそうです。
なんでも何でも好きでやってる人なんて、この世に誰もいない。自分のやりたいことを全てやれる人なんてそういない。だけど、その中で自分の幸せを見つけて、楽しく生きることが、相手にとっても自分にとっても幸せ。若くして社長になった駒田琉生の生き様は凄くかっこよくて、色々と見習いたいものがありました。シンプルだけど、そっと背中を押してくれる、いい人間ドラマ。人生、楽しく生きなきゃ損だよね。
本作で何よりも驚いたのが、早見沙織の歌唱力。
まさか歌ってるのあなただったの!?エンドロール中に鳥肌でした。マジでプロかと思った...すげぇ。心やすまる、落ち着く声で本作に超ハマっていました。本作、若干粗はあるけど、誰が見ても楽しく学べる、大人向けのいい作品です。ぜひ。
熟成が足りない気がする
P.A.Works お得意のお仕事アニメです。今回は劇場版単体としての『ウヰスキー』製造工場。コレまで通り『お仕事』の細やかな部分やマニアックな描写などが期待されるのですが、劇場版という事でその辺がどうなのかは鑑賞前から気になっていました。
これまで前4作とも2クール展開、中には劇場版も制作され、そのどれもが内容がシッカリ濃く細かく描かれていました。ですが今回は初の劇場版単作、しかも100分に満たない短尺とあってその辺どうだろう?と気になっていました。
結果はやはり、序盤・中盤・オチのどのセクションも割と淡白な印象でした。
転職を重ねて流れ着いた高橋の、イマドキの若者風描写も巧く描けてたかと思ったら中盤で結構強引な感じの切り返し展開。そしてヒロインの駒田琉生も中段初めにワリと重要な伏線がありましたが、その様子がチョッとあり得ない気がするなど、脈絡がない訳ではないのですがイロイロ短絡的に見えてしまい、もうチョッとしっかりシーンを描くべきなのでは?と思った次第です。
そう云う意味でも、サスガに91分は短すぎ。せめて前後編の尺にして欲しかったのですが、原作にも寄るでしょうし、マァこのところの『アニメ創りすぎ』環境もあってかコレが精々だったのかも知れません。
ストーリー自体は在り来りで、展開も何となく読めそうな感じで変哲なし。とは言えイロイロ足りない中でも多少は工夫されてはいた様なので、決して退屈ではありません。言わば優等生・お利口さん的な仕上がりみたいな印象でした。ただし環境美術がCGで描かれた建物や工場内施設のソレと合わない、違和感がある箇所が散見されました。
他に評価できるところは、中の人(キャスト)に人気どころのプロを揃えた事でしょうか。この様に他の作品も安易な話題性に頼ることなく、本作のように餅屋で餅をついて欲しいかなと。
と言う訳で、評価は★4に届かないくらい、チョッと厳し目に付けました。
余談ですが、実は本作は公開封切り日のレイトで鑑賞予定でしたが、その前日にぎっくり腰になり車での長距離移動が困難となり、ようやく痛みが落ち着いた今頃の鑑賞となりました。ところがこの手の作品は1週目が終わるとすぐに1日1回上映の塩対応となり、今回は久しぶりに日中の映画館を訪れ、しかも定価2,000円を支払っての鑑賞。またしても田舎の不便を目の当たりにした一日でした。
家族経営
おもしろかったです。
ウイスキー好きの方ならわかる知識も、知らない人には分かりません。
そんな中で、ウイスキーについて分かりやすく教えてくれるそんな映画です。
良かったところは、同じウイスキーを作る他社も見守っていてくれたり、従業員たちも主人公を応援し支えていているところが良かったです。
残念な点は、家族の味がキーワードの本作品ですが、家族の味を求めるばかりに、従業員たちが外野になってる「ザ家族経営」的な感じが寂しかったです。
あと、主人公たちの作るウイスキーの最後の決め手なのですが・・・
流石に従業員のほぼ全員知ってただろ。
知らんわけないだろ・・・。と心の中で叫んでいました。
幻のウイスキーを復活させる感動のお仕事ムービー。 本年度ベスト!!
お仕事ムービーに人間の成長ドラマが組み込まれた感動作って感じ!
この手の作品の中では胸熱度高目で泣ける作品だった。
ウイスキーの蒸留所が被災しウイスキーが作れなくなり社長が他界。
ある理由で息子も家を出て、美大の娘が蒸留所を継いで苦難に立ち向かうストーリー。
数々の困難に立ち向かう姿が胸熱。
これからって時にも新たな災害に見舞われ、そこから立ち上がる姿に感動する感じ。
そんな蒸留所をネットニュースの記者の高橋が取材する中、仕事を辞めようと考えるものの、登場人物達の言葉に記者として成長する感じも素晴らしかった!
蒸留所を経営する駒田琉生(ルイ)。
従業員を守る為、ある企業からの賠償の話に悩み、ある決断をしようとする中、従業員達の言葉に泣ける。
そこから家を出た兄も加わり幻のウイスキーを作る姿が熱い!
ラストシーンは出だしの記者の高橋の姿が弱々しく見えるシーンが映されるけど、たくましくなった今の姿との対比も良かった!
幻のウイスキーが飲みたくなりました( ´∀`)
ウィスキーに詳しくなくても
ウィスキーに詳しくなくても、お酒を作る大変さや、仕事の大変さ、仕事を通して成長していく人間のストーリーが面白かった。
エンドロールで流れる主題歌も素敵でした。
見つけようとしないと見つからない価値
良いところ
それぞれの働くことの価値がはっきりしていく過程
家族の思い出が家族を幸せにするところ
ダメなところ
日常もののストーリーをトラブルなどの偶然で話を進めるところ
最初は嫌々やってる意欲の薄い若者が段々と周囲に感化されて仕事の価値と意欲を見つけていくという縦糸と、家族の絆があるからこそすれ違ってた者同士が絆によって再生していく横糸が窮屈な感じもなく綺麗に織り込まれてハッピーエンド。実に視聴後の後味のいい作品。
ウイスキーの良さはわからないけど、「家族の酒」というところは共感できる。
EDテーマをなぜ琉生が歌ってるんだ?別にアーティスト早見沙織でよかったのでは。
映画に限らず、アニメという創作物ってものは全てが作られないと存在しないものなので全てに意図がある。だからこそ、たまたまやら偶然というものが存在しないのだから、火事だのうっかりばら撒くとかの滅多に起きないイベントで話を進められると日常もののリアリティが薄くなる。そういうことも現実にあるだろうけど、だからこそ迂闊に持ってくると物語のリアリティがなくなる。それ必要なくない?
劇場にはウィスキーがない
せっかく蒸留所の物語なのでハイボールでも飲みたいなと思っていたのですが
映画館にはウィスキーがない…
まずは、もったいないなと思いながら鑑賞
それほど、ドラマチックに盛り上がる場面はないのだけど
前半は背景がわたせせいぞう氏が描いたような風景が描かれていて
そちらに気持ちがいって気にならなかったのですが、途中から
わずか90分が異常に長く感じるような退屈さがなんともいえない、これはどこに落とし所を作ったんだろう?という
俯瞰でしか物語を見れなくて残念感があったものの、結局
ウィスキー好きにもウィスキーを知らない人にもいまいち刺さらないものの
仕事をする上で繋いでいく、引き継いでいくという良さについてはグッとくるものはあったので
中年には少し響くのかもしれません。
映画館を出てその足で、ウィスキーBARへ駆け込み飲んだウィスキーは美味かったです。
全83件中、21~40件目を表示