駒田蒸留所へようこそのレビュー・感想・評価
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独楽に込められた想い
サントリーやニッカ以外にもウイスキーの蒸留所があることを初めて知ったくらいなので、いろいろと勉強になった。
出荷されるウイスキーは、いろんな樽で熟成された原酒をブレンドして最高の味に仕上げる。ブレンドされる原酒の香りや味は、樽の材料や熟成年数が鍵となる。
物語は、父親の急死で駒田蒸留所を継いだ若い長女の駒田琉生と、ニュースサイトの新米記者の高橋 光太郎を軸に物語は進んでいく。
ウイスキー作りだけでなく、ニュースサイトの記者、2つの仕事を同時にフィーチャーするダブルワーク路線。
キャラクター造形が薄いというかありきたりというか、感情移入があまりできない。それなりに胸熱ストーリーにはなっているが、劇場版「SHIROBAKO」のレベルではない。
まずまず
仕事に面白さを見出すには仕事の中身をしっかり知ること。仕事の成果を評価されること。
は良いとして、シナリオがよく出来すぎてる分、まぁ、そういう展開になるわな、と。
布石を分かりやすく撒いている分、予告編の内容とあわせてみると、あれがあーなって、あーなるよなーって感じてしまう。
とはいえ、よく出来ていたと思います。
ウィスキーはお好きでしょ
代々受け継がれる秘伝や仕事の極意、家族の酒、独楽に込められた意味合いにはグッときた ワインもでしたがウィスキーもやはり樽が大事なのですね 貴重なウィスキー造りの工程をアニメでわかり易く見ることが出来ました 人物は見慣れない絵だけど、ウィスキーのグラスがとても美味そうに見える あれはジョジョ?
ウイスキーをもっと知りたくなった
P.A.Worksの作品が好きなので以前から観るのを楽しみにしていた。
本当は★3.8にしたいけど、★4ほどではないからちょっと低い気もするけど3.5にした。
P.A.Worksの最近の作画(パリピ孔明、アキバ冥途、Buddy Daddiesなど)はもっと綺麗で華やかな印象だったが、今回はシンプル目のタッチだった。たぶん映画館というデカいスクリーンで見たからだも思うが、細かいところの作画がちょっと荒い感じが目立ってしまったのかも。内容は良かったし、ウイスキー飲みてーっ!って思わしてくれたが、90分に収めるにはちょっと難しかった気がした。もうちょっと深掘りしてみて1クール10話くらいのTVアニメにしてみても良かったのちゃうかなぁって思った。
仕事に限らず自分のやらなければいけないことにマジメにやってみて、本気で取り組むことができるか、好きになれるのかを確かめてみることって、大事なことで、主人公たちのように自分もそんなふうに努力して仕事や勉学に心の底から積極的に楽しめるようにならないといけないなと思わせてくれた。
次回のP.A.Worksの作品楽しみです。
お仕事って素晴らしい
とっ散らかってますね
シンプルで構造がしっかりしていた印象
よく知ることが好きへの道
蒸留所を立て直し、存続させる決意をした駒田琉生と、
情熱をかけて仕事をする意味が分からず、適当に受け流し転職を繰り返してきた高橋光太郎。
…もう、最初のいい加減で、やる気のなさといったら。
周りのモチベーションまで削ってしまいそうで、「早く辞めろ!」と言いたくなってしまった。
仕事とはいえ優しく接する編集長や、駒田さんは偉い!
でも、
そこまでグダグダな青年が、失敗も経験しながら徐々に仕事に情熱を見出していく。
その過程と、幻のウィスキー復活にかける家族の物語が見事に組み合わせられていて、
最後は不覚にも感動してしまった。
惜しむらくは、原酒のブレンドするシーンばかりが印象的で、
ウィスキーの製造の過程をもうちょっと丁寧に描いて欲しかった、かな。
お仕事映画として素敵な作品。
アニメーション作りとウイスキー作りの関係性
一時期は冬の時代が訪れていた「ジャパニーズウイスキー」が今は世界から注目を浴びる存在となってきているなかで、ジャパニーズウイスキーを題材にしたお仕事シリーズの作品はタイミング的にぴったりだと感じました。
仕込んでから最低でも3年は樽の中で熟成されて世の中に出回るのはそこからという時間感覚は、アニメーション作りそのものにもつながっている世界でもあると感じることができます。
今作のモチーフになった複数の蒸留所のそれぞれの苦労がうまく混ざった「駒田蒸留所」という存在は、ジャパニーズウイスキーの苦労の歴史をうまく表現していました。
来年で国産ウイスキーが誕生して100年という節目を迎えるなかで、このような素敵な作品と巡り会えたことに感謝です。
ぜひ公開されたら皆さんに見ていただきたい作品です。
若者へのエール
東京国際映画祭でひと足先に拝見。
P.A.WORKSが丁寧に作ったお仕事系作品の最新作。
実写向きな内容ながら、そのままの社名を出したりすると差し障りのある蒸留所の社名を変えたり、社長の趣味をバラしたりのところはアニメで作った意義はあるかな。
だが、酒の色、味、香りなどはアニメーションでは伝えにくいから、題材としてわざわざ難しいものを選ばなくてもとは思った。
ニュースサイトの記者・高橋に、私は一切共感できるところはなかったが、たぶん仕事のやりがいを見つけられない若い世代に向けてはいいキャラ設定なのだろうなぁ。
映画祭らしく監督のQ&Aがあり、
「蒸留所は働いてから成果物を手に入れるまで最低で熟成期間の3年、良いものなら10年はかかる。
やる気がないとこれに付き合ってはいけない。
Webライター・編集者である高橋光太郎の方は、他人を介在させて記事を書かなければ良い記事はかけない。
だから他人をどう介在させていくかが大切。
この2つをブッキングした。
若者は初めからやる気があるわけではない。
最初は自分がやりたいと思わない仕事であっても、小さな成功体験を重ねていき、次第に自信とやりがいを手に入れていく。
そんな姿を重ね合わせて描きたかった」
と、語っていました。
自社のアニメーターの育成にも関わる監督らしく、日々の仕事の中で芽生えた、若者へのエールを込めていたように思います。
また、変に恋愛感情を絡めない作劇は、自分好みでした。
11月の公開前にあまりネタバレになってもいかんので、このくらいで。
働き甲斐はどこで見出せるのか
P.A.WORKSの”お仕事シリーズ”アニメ新作は劇場版。このシリーズで観ている『SHIROBAKO』、『サクラクエスト』との比較になってしまうが、本作は過去作よりも「好きな事を職に出来るか」に重きを置いているように感じた。
そりゃあ誰だって自分の趣味や特技を生かした職に就きたい。でもそう上手くいかず、理想と大きくかけ離れた職に就く者もいるだろう。でも、最初は嫌々やっていくうちに仕事に慣れて面白さに気づき、いつの間にかそれが天職になる者だっている。いかに働き甲斐を見出せるか。そのきっかけは誰にも分からない。
観る前はロングスパンで成長が追えるテレビアニメにした方が良かったのではと思っていたが、90分というランニングタイムで収められたのはウイスキーの蒸留所という職場だったのも大きいかも。あとお仕事シリーズは、無理やりな恋愛要素を盛り込まない点で以前から好感を持っていた。では本作はどうかというと…それは観てのお楽しみという事で。
にしても、主人公の女性社長を演じた早見沙織の声はホント癒される。
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