駒田蒸留所へようこそのレビュー・感想・評価
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お仕事って素晴らしい
苦難を乗り越えて、失われたウイスキーを復活させるために奔走する家族(=社員)とそれを追いかける記者の物語 あなたは今の仕事に情熱を見つけられていますか?と、 これは仕事に疲れて悩んでるひとに、勇気と希望を与えてくれる応援歌のような素敵な映画でした⭐️ 胸がいっぱいになりました☺️
とっ散らかってますね
やりたいこと、伝えたいこと自体は理解も出来るのですがそれが多すぎるのかなと思います。 主人公(男の方)(?)が蒸留所職員に認められた描写がそんなにないまま溶け込みそれでいて後半、家族と、それに長く連れ添った方々にまじることによる異物感も出てしまった印象があります。交流→和解のプロセスにもっと注力したほうが良かったのではと思ってしまいます。 主人公が加わったことによる大筋の打開感が全体的に薄いので満足感がそこまでない作品と個人的に評させていただきます。
シンプルで構造がしっかりしていた印象
ウイスキーと働くことの意義をうまく絡めながら分かりやすい内容を、しっかりとした映像で堪能できました。 ブラウンを基調とした画面づくりは、なかなかキレイで美しいと思いましたが、もっと画質自体にクリアな感じが欲しいと思ってしまうのですが、まぁそれはほとんどの日本の劇場アニメーションにいえることなのですが・・・原画とかCGそのものは素晴らしい!と思うわけで、なおさら・・・
よく知ることが好きへの道
蒸留所を立て直し、存続させる決意をした駒田琉生と、 情熱をかけて仕事をする意味が分からず、適当に受け流し転職を繰り返してきた高橋光太郎。 …もう、最初のいい加減で、やる気のなさといったら。 周りのモチベーションまで削ってしまいそうで、「早く辞めろ!」と言いたくなってしまった。 仕事とはいえ優しく接する編集長や、駒田さんは偉い! でも、 そこまでグダグダな青年が、失敗も経験しながら徐々に仕事に情熱を見出していく。 その過程と、幻のウィスキー復活にかける家族の物語が見事に組み合わせられていて、 最後は不覚にも感動してしまった。 惜しむらくは、原酒のブレンドするシーンばかりが印象的で、 ウィスキーの製造の過程をもうちょっと丁寧に描いて欲しかった、かな。 お仕事映画として素敵な作品。
アニメーション作りとウイスキー作りの関係性
一時期は冬の時代が訪れていた「ジャパニーズウイスキー」が今は世界から注目を浴びる存在となってきているなかで、ジャパニーズウイスキーを題材にしたお仕事シリーズの作品はタイミング的にぴったりだと感じました。 仕込んでから最低でも3年は樽の中で熟成されて世の中に出回るのはそこからという時間感覚は、アニメーション作りそのものにもつながっている世界でもあると感じることができます。 今作のモチーフになった複数の蒸留所のそれぞれの苦労がうまく混ざった「駒田蒸留所」という存在は、ジャパニーズウイスキーの苦労の歴史をうまく表現していました。 来年で国産ウイスキーが誕生して100年という節目を迎えるなかで、このような素敵な作品と巡り会えたことに感謝です。 ぜひ公開されたら皆さんに見ていただきたい作品です。
若者へのエール
東京国際映画祭でひと足先に拝見。 P.A.WORKSが丁寧に作ったお仕事系作品の最新作。 実写向きな内容ながら、そのままの社名を出したりすると差し障りのある蒸留所の社名を変えたり、社長の趣味をバラしたりのところはアニメで作った意義はあるかな。 だが、酒の色、味、香りなどはアニメーションでは伝えにくいから、題材としてわざわざ難しいものを選ばなくてもとは思った。 ニュースサイトの記者・高橋に、私は一切共感できるところはなかったが、たぶん仕事のやりがいを見つけられない若い世代に向けてはいいキャラ設定なのだろうなぁ。 映画祭らしく監督のQ&Aがあり、 「蒸留所は働いてから成果物を手に入れるまで最低で熟成期間の3年、良いものなら10年はかかる。 やる気がないとこれに付き合ってはいけない。 Webライター・編集者である高橋光太郎の方は、他人を介在させて記事を書かなければ良い記事はかけない。 だから他人をどう介在させていくかが大切。 この2つをブッキングした。 若者は初めからやる気があるわけではない。 最初は自分がやりたいと思わない仕事であっても、小さな成功体験を重ねていき、次第に自信とやりがいを手に入れていく。 そんな姿を重ね合わせて描きたかった」 と、語っていました。 自社のアニメーターの育成にも関わる監督らしく、日々の仕事の中で芽生えた、若者へのエールを込めていたように思います。 また、変に恋愛感情を絡めない作劇は、自分好みでした。 11月の公開前にあまりネタバレになってもいかんので、このくらいで。
働き甲斐はどこで見出せるのか
P.A.WORKSの”お仕事シリーズ”アニメ新作は劇場版。このシリーズで観ている『SHIROBAKO』、『サクラクエスト』との比較になってしまうが、本作は過去作よりも「好きな事を職に出来るか」に重きを置いているように感じた。 そりゃあ誰だって自分の趣味や特技を生かした職に就きたい。でもそう上手くいかず、理想と大きくかけ離れた職に就く者もいるだろう。でも、最初は嫌々やっていくうちに仕事に慣れて面白さに気づき、いつの間にかそれが天職になる者だっている。いかに働き甲斐を見出せるか。そのきっかけは誰にも分からない。 観る前はロングスパンで成長が追えるテレビアニメにした方が良かったのではと思っていたが、90分というランニングタイムで収められたのはウイスキーの蒸留所という職場だったのも大きいかも。あとお仕事シリーズは、無理やりな恋愛要素を盛り込まない点で以前から好感を持っていた。では本作はどうかというと…それは観てのお楽しみという事で。 にしても、主人公の女性社長を演じた早見沙織の声はホント癒される。
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