「テンプレ」駒田蒸留所へようこそ 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
テンプレ
今、自分のやっている事に情熱、興味、自信も無い人間が、他の世界で一生懸命やっている人間に感化され変化して行く。そして、感化させた方も影響され共に成長・・・・・テンプレ過ぎるよ。
その上、話しを進める為に色々と無理な展開。転職して半年の人間に「明日、長野まで取材に行け、チャンと下調べして行けよ」と言いつつ、取材先の名前を口頭だけで伝える。まぁ、普通は確認するもんだが、結果、音は同じだが違う漢字の会社で調べた事は無駄。
何故か(主人公的には突然、相手の都合だけで)、長期取材的になった駒田蒸留所のスタッフは上から目線が多い。
まぁ、そんなこんな有りつつ、順調になってきたらお約束のトラブル。それを「家族」で乗り切る。この場合、広義で従業員も「家族」なんだけど、良くも悪くも同族経営の特徴が出過ぎ。
ティスティングノートが何故か、腐女子的絵柄で・・・・って、アレ要る?
美大時代のシーンがワンカット突然に入ったけど、あの意味も不明。美大だから、当然に本人の希望で進んだだろうが、何故か楽しく無さそう。アレが、どの時点でのモノかも不明確。
ブレンドウィスキーって他の会社からの買った原酒をブレンドするのって有りなんだと言うのは驚いた。まぁ、大手は全部自前だろうけど、小規模だったらそんなもんか。でも、この辺りは大事な事だから、もっと説明欲しかったかなぁ。特に主人公はウィスキーの知識無いんだから疑問に思って質問しても良さそう。
でっ、独楽のブレンドに使われていた原酒が分からないって・・・・まぁ、爺ちゃん、父ちゃんだけがレシピ管理してたとしても、配合比率は兎も角、使われていた原酒は仕入れ先で分かるんじゃね?
独楽と糸の関係は良かったけど、これも他のスタッフが知らないって・・・・・先代、スタッフ信用せず、自分だけでやってたのか?
樽問題が解決する前の「なんか足りない」って感じの映画だった。