ランガスタラムのレビュー・感想・評価
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最後にどんでん返しがあり驚いた
1985年、インド南東部ゴーダーバリ川沿岸の田園地帯ランガスタラム村で、畑に放水する仕事をしている青年チッティ・バーブは、難聴のため他人の話をうまく聞き取ることができないが、毎日を楽しく過ごしていた。近所に暮らす女性ラーマラクシュミの水浴を目撃してから、彼女に一目惚れし告白した。一方、ランガスタラム村の人々はプレジデントという村長により農作物、金、土地、を搾取され続け、30年に渡り苦しめられていた。中東ドバイへ出稼ぎに行ってるチッティの兄クマールはプレジデントから故郷の村を救うべく、帰国して村長選挙に立候補するが・・・さてどうなる、という話。
最近のインド映画はどれもレベルが高く、感動することが多いが、本作は主人公が難聴で早とちりで、暴力的で、頭が良くなく、どうも共感できなかった。
最後のどんでん返しは驚いたので、評価を普通の3まで戻したが、あれが無ければ星2つだった。
チッティの彼女役のサマンタはそこそこ良かったが、美女と言うほどでもない。
兄貴の彼女役プジタ・ポンナダは美しく、もっと観たかった。
この作品があったからRRRが生まれた
最後が意外 カーストは未だに…
聞き逃したいこと、しちゃうこと
難聴である主人公が物語にとても上手く機能しており、インド映画にしか出来ない要素も混じえながら、なかなか面白い作品に仕上がっていました。この内容であればここまで長くする必要は無いように思えるけど、割と飽きずに楽しめはしました。
前半のテンポは悪く、開始1時間辺りは特に意味もないシーンがだらだらと続く。歌と踊りが挟まるため退屈はしないんだけど、ここがもっとスムーズに描けていたら全体的なまとまりも良かったように思える。でも、ラーム・チャランがこの映画で売れたというのは、開始直ぐに分かる。RRR並にいい役しているし、主人公らしくて面白い。インド俳優全然知らないけど、超適役だったと思います笑
後半からは当時のインドの政治について描かれており、それがかなり濃厚で見応えがあった。インド美女に癒されながら、兄弟の政治改革を応援しつつ、インドの時代背景を学んでいく。ツッコミどころや描き不足は否めないものの、とても楽しいエンターテインメントでした。アクションシーンはもっとキレが欲しかったけど!
長いと逆に印象に残りにくいから困っちゃう。でも、インド映画初心者向けとしてオススメしやすい作品だったかも。長尺にはそろそろ慣れないとダメですね笑
最近のRRRが凄かったので、つられて観てみました。 インドらしく、...
聞こえないもどかしさ
転調による急展開
主演がラーム・チャランだということだけ頭に置いて鑑賞。
いや〜、すごかった。面白かったです。
ネタバレだと面白く無くなるので以下感想を箇条書きで。
・インドの文化や風俗、そしてカーストなどが分かれば面白さは増すでしょう。
・インド映画あるあるの英語混じりは一切なし。間違いなく字幕はかなりモデレート。
・前半ギャグパート、後半は硬派なアクションありのサスペンス。その転換は見事。
・前半、油断しないで集中して鑑賞下さい。重要なフラグ落ちまくってます。
・ご都合主義はインド映画の花ですが、ちょっとやり過ぎ、、、
・RRR 並みにラーム・チャラン無双。
・「アレをしていれば」「何でそこでそんなことを」などなど
こういう緩さと鋭さの作りというか、構成がジョーダン・ピールの「NOPE 」の逆みたいでした。こっちの方が古いのか。
わかっていればわかりやすい
村長による独裁のもと、村人たちは借金を背負わされ苦しい生活を強いられている。ランガスタラムの村では神にも等しい村長を打ち倒すために聡明な兄と難聴の弟は選挙戦に挑むのであった。
と、わかりやすい勧善懲悪ストーリーにおなじみのダンスで、なんだかんだあっという間に見終わってしまう面白さだった。
だが、観る前にあらかじめわかっていないとわかりにくいのが、「カースト制」と「障害」の2点だろう。
カースト制とはインドに根強く残るヒンズー教の階級制度で、生まれながらに決まっている身分は覆せない。上級国民とかそういう次元ではなく、士農工商より厳格だ。
そして障害。主人公は難聴で、大きな声で話してもらわないと聞き取ることができない。後ろの席で観ていたご婦人たちは「補聴器着ければよかったのにネェ」などと言っていたが、それは障害を理解していない証である。
不便であっても隠すことができる、普通の生活が送れるのであれば、障がい者として見られたくない扱われたくないものだ。誰しもナメられたり下に見られたりするのは嫌でしょう。
ざっくりこれだけわかっていれば非常に楽しい娯楽映画だった。
なんでインドはそうなっちゃうの
全ての予想が裏切られ、全く先が読めないインド映画。 本年度ベスト!!
これ程までに先が読めない映画も珍しい(笑)
そして前半と後半の雰囲気も180度変わった感じで満足度はソコソコ。
前半のまったりした感じが残念だけどインターバル開けからの展開がスピード感もあり面白かった。
ランガスタラムって村で金貸で私腹を肥やし、村民からお金や土地を奪うプレジデント。
その悪戯を止めさせようと立ち上がる難聴のチッティと兄を中心に進むストーリー。
キレキレのダンスが多目でエンタメ度は高め。
そして次々と予想を裏切られる展開に全く先が見えず。
終盤の思ってもみなかった裏切り行為に驚く。
ぶっちゃけ鑑賞中、3時間は長いと思った。
特に前半はまったりし過ぎと感じる。
序盤の車の事故のシーンは大事だけどインターバルから観ても面白いかも。
観賞後の腰の痛さが珍しくハンパなかったです( ´∀`)
RRRの主演の人がいたけど。。。
カーストに関する知識があればより楽しめる
超カースト制度映画であり、それにまつわる殺人事件がテーマでございました。
真犯人がまさかの!
という展開に震えた。
踊りや、難聴にまつまわる会話の不成立具合ネタが多すぎて、あと30分は短くできたよね、というあたりは安定のインド映画。
インド映画あるあるの左下の謎の警告表示が謎すぎる…&映画としては良作。
今年241本目(合計892本目/今月(2023年7月度)27本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
ということで、今週はインド映画が3枠ありますが、そのうちの1枠(残りの2枠は実質続き物扱いらしい?)です。そしてインド映画といえばRRRが大ヒットしたように本映画もそこそこヒットしそうです。ただ、いわゆる「ダンスあり映画館」(ダンスに限っては立って応援できるなど)は苦労しそうです(RRRのナートゥダンスと違って、上下への移動もあるため)。
あと、インド映画おなじみの、最初に謎の超長文がどっさり出てきて読めません…な展開はありませんでした(エンディングロールでも出てこず)。著作権がらみなんでしょうか?
映画の趣旨としては政治的に腐敗した村で搾取される村人を救うために活躍する兄弟のお話、といったところです。
まぁ簡単にかけばそうなるのですが、そこにインド映画お約束のダンスシーン、ソングシーン等いろいろ出るし、この映画は一般指定のようですが恋愛シーン等もあり、ジャンルが複数あり飽きさせない工夫はあります。
エンディングにいたるまでの「誰が犯人でしょう?」に関してはラスト1分まで見逃してはいけない映画です。映画内で出てくる「この人犯人でしょ?」という人はだいたいハズレです(ヒントかな?)。
※ 村における腐敗構造が1人だけで構成されているのではない、ということを考えれば、「犯人」といえる人は複数人存在すると考えることもできるので、「部分的にはあたり」ともは言えます。
ただ明確に気になった点として、インド映画お約束の、左下にちょくちょく出てくる謎の警告表示なのですが、この映画では大半がタバコ関係です(アルコールは1回か2回しか出ない)。ただ、どう考えても違うようなシーン(牛から乳をしぼったり、市場で買い物をするシーンほか)でも出ます。「直接、乳をしぼると健康に不衛生です」とか「食べ物は粗末にしないようにしましょう」なのでしょうか??(ただ、スイカ割り攻撃(この映画、一般指定なので、描写に関しては配慮があります)では出なかったりと謎が多いです。
特に前半、かなり左下の警告表示がちかちかとして見にくいところがあります(しかもなぜひっかっかったのかもよくわからない)。
また、普通に考えれば「謎の警告表示」対象でしょと思える「バイクの2人乗り」等では出ず…(主に交通行政のお話)。それもそれで変な気がしますが…。
3時間と結構長いのですが、ストーリーは村から出ることがほぼほぼなく、一部を除いて巻き戻し描写ほかもなく、インド神話ほかも最低限知っていればよいだけの話で、知らなくてもついていけないということはないので(要は、腐敗した役人を村から追い出しましょう、というストーリーに尽きるため)、あまりそこの減点幅はないかなというところです。
採点に関しては以下を気にしたものです。
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(減点0.3/謎の左下の警告アイコンが本当に謎すぎる)
・ 上記に書いた通り、たばこ・アルコールで出るのはわかるのですが、市場シーン、牛シーンでも出たりと脈略がなく、主人公のすいか割攻撃でも出なかったり(普通に考えれば「食べ物は粗末にしないようにしましょう」(あるいは、野菜は衛生的に食べましょう」?)で出そうだが…)、妙にちぐはぐな気がします。ただ、画面を占有するほど大きな文字で出るわけではないし、妙なちぐはぐさもある意味インド映画のお約束ともいえるので(そう思うのは私だけ?)、減点幅もこの程度です。
(減点0.1/エンディングロールが異様なまでに早い)
・ もっとも180分も作品がある映画で、あれだけ多くの人が出る映画なので仕方がないと思いますが、主人公をはじめとしたクレジット表示が異様なまでに早く「超早送りモード」になっています(もっとも、普通の速度で出たとしても、あの語を読めない人には結局関係はないが…)。
※ この点は、今年の「ベイビーわるきゅーれ2」で指摘した事項(こちらも極端に早すぎて、日本人でさえ全部読めない)に近いです。
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リアルな群衆のパワーの凄さに圧倒されて胸が躍ってしまう。
この年代のインド映画は、
リアルな群衆のパワーの凄さに圧倒されて胸が躍ってしまう。
最近は人数も少なくCGだから迫力が無い。
さて、この年代でもカースト制度の諸問題がもろに大きく横たわっている話だ。
昨今では、宗教問題の方が益々大きくなっているようだが、それもカーストによるものなんだろう。
それよりも、
かのガンジーの非暴力主義運動以降は消滅したのか心配になってくるほど暴力と殺戮が展開される。
そしてそれは、
この作品が前半と後半の主役のキャラクターが豹変するので、
あの可愛い奥さんとの仲が心配になってしまう。
陽気で鈍重から、
臆病で暴力的となり、陰湿だ。
ラストは凝りすぎたのか、
インド人の長所である寛容がなくなって寂しい限りです。
( ^ω^ )
「RRR」「マガディーラ 勇者転生」などの人気俳優ラーム・チャランが、
2018年に主演を務めたインド映画。
1985年、アーンドラ・プラデーシュ州ゴーダーバリ川沿岸の田園地帯ランガスタラム村。
モーターを使って田畑に水を送る仕事をしている陽気な青年チッティ・バーブは、
難聴のため他人の声をうまく聞き取ることができないが、
毎日を楽しく過ごしていた。
近所に暮らす女性ラーマラクシュミに恋心を抱いた彼は、
不器用な求愛をする。
一方、ランガスタラム村の人々は「プレジデント」を名乗る金貸しブーパティによって苦しめられていた。
中東ドバイで働くチッティの兄クマールはプレジデントから故郷の村を救うべく、
州議会議員の力添えで村長選挙に立候補するが……。
共演は「マッキー」のサマンタ、「ミルカ」のプラカーシュ・ラージ。
舞台
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