劇場公開日 2023年8月18日

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高野豆腐店の春のレビュー・感想・評価

全76件中、41~60件目を表示

4.0余分な仕掛けが足引っ張ってます、惜しい

2023年8月25日
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鑑賞方法:映画館

 これは驚きの上出来佳作で得した気分。典型的なベタなお話ですが、監督・三原光尋のドツボを敢えてサラリと描くスタンスで、嫌味なく人情小話が活きてくる。もちろん、ウザ過ぎる商店街応援団4人組の鬱陶しさや、段取りの予行演習なんて完全に吉本新喜劇のしかも劣化版、さらに病院のレストスペースでの騒動の安っぽさ、女子高生の監督設定なんてマジ不要ですね。これらの大失敗エピソードを補っても余りある節度の勝利でしょう。

 監督自らのオリジナル脚本のようで、数多の映画監督に愛される尾道を舞台に老いた父と出戻り娘の有り様を描く。「こうや豆腐」と「春」と二つも引掛けを含んだタイトル、その手書きクレジット文字の優しさがそのまま全編を支配する。自らの病状を知り、このまま娘を閉じ込めたらいけない、の優しさが発端。並行して自らの予期せぬ「春」も描かれる。

 老いて盛んな藤竜也の佇まいのカッコイイこと、これで81歳ですか? 確かに老いはやむを得ないが、走る・倒れるなどの所作の美しいこと。そもそも80超えて主演とは素晴らしいですよ。実際問題では娘との年齢バランスからも小林薫あたりのキャスティングがベストでしょうけれど、どうやら監督とのこれまでのお付き合いがベースとなっているようで。しかもラスト近くになって明かされる過去からも歳の差やむなしと説得されます。対する娘役の麻生久美子は出しゃばらず控えめを貫き、節度ある美しさも漂わせ適役です。独特の鼻から抜けるアルト声が都会的で、過去は一切描かれないですが、それらを断ち切っての父への尊厳が極めて「男前」なのがいい。

 大筋は松竹・大船調の、山田洋次が監督しても全然違和感ないトーン。適度な笑いを散りばめ、琴線に触れるシーンも案外サラリと描く感性が実に好ましい。随所に挿入される尾道の情景は当然に美しく、生活のリズム感の熟成に繋がる。この手の作品にお約束のように挿入される長老者の逝去まで、敢然と繋げなかった作劇によって、凡作から脱皮できたのは確かでしょう。

 春の恋人役の「ちんちくりん」こと桂やまとさんは落語家だそうで、それでいて映画初とは見えない誠実さを際立たせています。しかし、でも、もうちょっと麻生久美子とバランスのあう役者ではダメなの? 今ドラマの「VIVANT」でご活躍の迫田孝也 なんてぴったしと思うのですがね。父親の病院仲間となる中村久美の自然な品格が、安っぽさに陥りやすい設定を高いレベルで保っている。

 エピソードの構築のあちこちに不備といいましょうか、熟成不足のシナリオをもっと洗練させれば第一級の作品となったでしょう。

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クニオ

3.0リメンバーヒロシマ‼️❓

2023年8月24日
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ヒロシマを繰り返さないなんて、じゃなくて、戦争時には、アメリカもナチスと同等でした、その被害を忘れないことは、大切なことだとは思います。
この映画と被爆被害は関連しているのですが、麻生久美子が離婚されたことと被曝遺族であること、中村久美が被曝後遺症で癌になることの深掘りがないので、唐突感が否めない。
また藤竜也と中村久美の出逢いと関係が深まるのも、麻生久美子が再婚相手を見つけるのも、少し浅い感じです。
確かに感動的なエピソードと名演技です。
私には、再婚相手や町内会のわざとらしさや、中村久美の若すぎる姿が、何か入り込めないものがありました。
ほのぼのした演技と尾道の景色が印象に残りましたあ。
ありがとうございました😊

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アサシン5

2.5あと20才

2023年8月24日
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鑑賞方法:映画館

113本目。
豆腐の勉強にはなったと思いつつも、渡鬼って、こんな感じなのかな、観た事ないけど。
場所が場所だけに、過去と結び付けられるとは思うけど、そこは差し引いて。
カープファンは広島舞台ならお約束ではあるのだろうけど、申し訳ない程度に映るペナント。
だったら無理にとは思うし、芝居なんかは分かり易さは伝わってくるけど、展開にクエスチョンな訳で。
話を進める為には、ってのは分かるんだけど、それがいかにもってのが、好きじゃない。
性格よろしくないんで仕様がないけど、あと20才年取ってれば、そんな事を考えず、素直に受け入れられるのだろうな。

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ひで

4.0笑いと涙と老い

2023年8月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

尾道の素晴らしい街並みを舞台に藤竜也と麻生久美子の親子豆腐店のお話です。藤竜也は60年前に映画デビューして、その後は男から見てもカッコいい男、そして渋い2枚目から相変わらずカッコいい爺さん役で素晴らしい役者さんです。ヒロイン役の中村久美さんも素晴らしいです。上品で魅力的な高齢女性役が素敵です。素晴らしい邦画の見本のような作品でした。

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tomクルー

5.0「こうや」豆腐ではなくて「たかの」豆腐店でした。

Mさん
2023年8月23日
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藤竜也さん、麻生久美子さん、素敵です。
思いがけず(大変失礼な表現ですが)、とてもいい映画でした。

欲を言えば、あと20分短ければ・・・。

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M

4.0笑えて泣ける

2023年8月23日
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ほのぼのしてて、笑いも多く泣ける所もあり
面白かった。藤竜也、麻生久美子も素晴らしく
適役。見て損は無いと思います。
春って・・そういう事ですね

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Leojiji

3.5豆腐愛

2023年8月23日
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鑑賞方法:映画館
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ゆり。

4.0男前の父親にすこぶる美人の娘。下心あるオバサマや豆腐の似合わない野...

2023年8月23日
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男前の父親にすこぶる美人の娘。下心あるオバサマや豆腐の似合わない野郎客が少しぐらいてほしい。

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アマチュア

4.0愛される豆腐屋のお父さんと娘と心友の物語

2023年8月22日
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鑑賞方法:映画館

広島の湊町に苦難の時代を必死に生き抜いた
職人気質の豆腐屋のお父さんの
たくましい生き方が描かれていました。
港から船が出航するように、娘はるの
新しい門出を祝いたい気持ちで見ました。

子どもが親の敷いたレールを歩かない
思うようにいかないことがあっても
いつも変わらない愛情で娘を見ていた父親
が心の支えになっていました。

病に冒されたながらも、豆腐屋の味を
皆に伝えようとする職人の技がありました。

平成の終わりの時代でしたが、昭和をイメージする人情味あふれるストーリーでした。

豆腐のきめ細やかなカタチと繊細な味が
お父さんの人柄に表れた作品でした。

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美紅

3.5ひとことReview!

2023年8月22日
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泣ける

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幸せ

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極東新天地

3.5思っていたのとちょっと違っていたけど、良かった こうやどうふって読...

2023年8月21日
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思っていたのとちょっと違っていたけど、良かった

こうやどうふって読ませるシーンが絶対あると思ってたら、

やっぱりあった

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jung

2.5映画として面白くない

2023年8月21日
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鑑賞方法:映画館

大筋、良いお話しだとは思うのですが、各エピソードに惹かれるものが少なく、映画として面白くなかったです。特に商店街の仲間達がいかにもステレオタイプな面子で、その仲間達とのコミカルなシーンが寒くて見ていられませんでした。

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alias

5.0仕込みもしっかり、素敵な作品。

2023年8月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

頑固な豆腐屋の親父とその娘と、近所の店主の面々・・
もう舞台は出来上がった様なもんですが、そこに徳井優さん❗
彼が近所の方々に加わると作品のリズム感がえらく良くなる❗
菅原大吉さんも、他で観られない妙な良きおじさんに❗️
父娘のアレヤコレヤを軸に、周辺外野とのアレヤコレヤが、チョイとハラハラ、焦れったいやらで
因縁ドロドロいじめ、裏切り不倫等も無いが
心置きなくストーリー展開がソワソワ楽しめる
主演の藤さんは、かつてのイケメン俳優の一人で、ブルージーンズにHanesの白Tシャツってファッションを流行らせたかただっけ。
そんな彼も、豆腐屋の頑固親父❗
冒頭の「平成が終わるころの話、・・」っと言うテロップから始まるが、舞台が尾道とどこか懐かしさ感じるところが又作品を更に盛ってくれ
激的なアトラクション的な作品も良いが、この様な人生の身の回りで起こりそうなアレヤコレヤで行く末を、演技達者なキャストで固めた外野がなかなかでストーリー展開を楽しみに、劇場へ足を運び充実感有り❗
そんな想いに答えてくれた、この作品。
「横浜ホンキートンク・ブルース」のあのエディ潘さんのエンドロールの曲が感動の追い討ち❗️
ブラボー❗有り難う。

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too-ku-o

5.0

2023年8月21日
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素人の意見でしかないが、最近激情的な愛、波乱の愛が描かれる多いが、こんなに優しい愛にあふれている映画に出会えてよかった。
見終わったあとが幸せでしかなかった。

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こんにゃく

4.5尾道が舞台。

2023年8月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

笑って泣けて、終わった後は優しい気持ちになれる作品。

藤竜也さん演じる辰雄が頑固親父なのにとてもチャーミング。
麻生久美子さん目当てで観たのですが、藤竜也さんのファンになってしまいました!

派手さはないしベタですが、こういう映画はずっと残ってほしい。

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あーちゃん

4.0尾道の豆腐店というだけで絵になる

2023年8月21日
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さばとら

2.0尾道帆布!

2023年8月21日
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鑑賞方法:映画館

こういうタイプの作品の支持者が一定数いることは認めるし見下すつもりも無いが、評者の目には、四十過ぎた娘から子離れできない察してちゃん親父の話にしか見えない。
くどい台詞や昭和TV時代劇テイストの演出等が地方都市の閉塞感やウェットな対人関係を強調しているように見えるものの、それが製作者の意図に基づくものであるか否かはわからない。
高評価の方々には失礼かもしれないが、少なくとも評者にはこれを楽しむセンサーが無かった。
麻生久美子の長靴姿は可愛い。

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ひろちゃんのカレシ

4.5シンプルだけど。味わい深い

2023年8月21日
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尾道を舞台に(これだけでもうたまらん)、豆腐屋の父と娘と、商店街の人と。
具材は揃った、あとはどうそれを加工するか。

娘の結婚や、父親の病気だったり。
正直予測できる内容ではあるけど。
随所に商店街の人たちとの、クスッとくるエピソードや。
父親世代が背負ってきた、昔の話など。
「そうそう!」と一緒にお茶してるような、一体感も。

後半の藤竜也さん。
なんとなく「笠智衆さん」を思い出させるような、朴訥さがいい。
この世代の父親って、こうだよな。

「うちの豆腐は、まず最初はそのまま食べて、次はちょっと塩振って」。
その塩加減や苦汁(ニガリ)が、人生にも当てはまる気がする。

是非とまでは言わないけど、私世代ならきっとほろっとするでしょう。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お父ちゃん、そのものの味」

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ゆき@おうちの中の人

4.0広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる...

2023年8月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる愛情を描いた、藤竜也、☆麻生久美子共演によるドラマ。

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てかる

4.0上質な豆腐のような映画

2023年8月20日
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2023年劇場鑑賞197本目。
豆腐の作り方は知っているけど、高野豆腐ってどうやって作るのかそういえば知らないな、そもそもあれ大豆でできてるのかな?という疑問は一切解決されない、タカノさんの豆腐店の父娘の物語。
まぁある程度映画の本数を観ていますと大体俳優でこの後どれ位重要な役で出てくるかなと予想できるのですが、それを見事に逆手に取って(とはいえシーンの入れ方でそうなったら面白いなとは想像はしちゃってたのが当たっちゃったのですが)ちょっとした展開がありました。

ゲートボールさくら組の藤竜也を考えるとちょっと乱暴な部分が強めな藤竜也でしたが、麻生久美子の気の強い娘とバランスが取れていて良かったのではないでしょうか。

斬新な物語ではないですが、上質な、食べたことのある味ではあるけれど、日常で食べ続けたい豆腐といった感じの映画でした。

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ガゾーサ
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