高野豆腐店の春のレビュー・感想・評価
全72件中、41~60件目を表示
豆腐愛
昔気質で新しい事には関心が無いガンコ親父と、豆腐の可能性を広げたい娘。二人とも、豆腐作りに関しては考えが一致していて、大豆とニガリだけで作る方法にこだわっています。気候に合わせて豆を選び、ニガリを投入するタイミングを見極める。真摯に豆腐に向き合い、出来立ての豆乳をじっくり味わう。その二人に恋の予感が……
豆腐作りに懸ける親子の物語としてはとても良い映画と思いました。
ただ、辰雄の悪友たちとのコメディ部分のセンスが古くて、安心して観れる一方で若い人には受けないかもしれません。
50手前の娘の結婚相手にアンチ巨人とかどうでもいいです。麻生久美子さんは綺麗なんだから、40手前の設定にすれば、縁談の話も、販路拡大の夢もしっくり来たと思います。
春が実の娘ではないとか、被爆の話を入れる為に2015年の設定にしたのは、要らなかったように思います。
愛される豆腐屋のお父さんと娘と心友の物語
広島の湊町に苦難の時代を必死に生き抜いた
職人気質の豆腐屋のお父さんの
たくましい生き方が描かれていました。
港から船が出航するように、娘はるの
新しい門出を祝いたい気持ちで見ました。
子どもが親の敷いたレールを歩かない
思うようにいかないことがあっても
いつも変わらない愛情で娘を見ていた父親
が心の支えになっていました。
病に冒されたながらも、豆腐屋の味を
皆に伝えようとする職人の技がありました。
平成の終わりの時代でしたが、昭和をイメージする人情味あふれるストーリーでした。
豆腐のきめ細やかなカタチと繊細な味が
お父さんの人柄に表れた作品でした。
思っていたのとちょっと違っていたけど、良かった こうやどうふって読...
思っていたのとちょっと違っていたけど、良かった
こうやどうふって読ませるシーンが絶対あると思ってたら、
やっぱりあった
映画として面白くない
大筋、良いお話しだとは思うのですが、各エピソードに惹かれるものが少なく、映画として面白くなかったです。特に商店街の仲間達がいかにもステレオタイプな面子で、その仲間達とのコミカルなシーンが寒くて見ていられませんでした。
仕込みもしっかり、素敵な作品。
頑固な豆腐屋の親父とその娘と、近所の店主の面々・・
もう舞台は出来上がった様なもんですが、そこに徳井優さん❗
彼が近所の方々に加わると作品のリズム感がえらく良くなる❗
菅原大吉さんも、他で観られない妙な良きおじさんに❗️
父娘のアレヤコレヤを軸に、周辺外野とのアレヤコレヤが、チョイとハラハラ、焦れったいやらで
因縁ドロドロいじめ、裏切り不倫等も無いが
心置きなくストーリー展開がソワソワ楽しめる
主演の藤さんは、かつてのイケメン俳優の一人で、ブルージーンズにHanesの白Tシャツってファッションを流行らせたかただっけ。
そんな彼も、豆腐屋の頑固親父❗
冒頭の「平成が終わるころの話、・・」っと言うテロップから始まるが、舞台が尾道とどこか懐かしさ感じるところが又作品を更に盛ってくれ
激的なアトラクション的な作品も良いが、この様な人生の身の回りで起こりそうなアレヤコレヤで行く末を、演技達者なキャストで固めた外野がなかなかでストーリー展開を楽しみに、劇場へ足を運び充実感有り❗
そんな想いに答えてくれた、この作品。
「横浜ホンキートンク・ブルース」のあのエディ潘さんのエンドロールの曲が感動の追い討ち❗️
ブラボー❗有り難う。
尾道帆布!
こういうタイプの作品の支持者が一定数いることは認めるし見下すつもりも無いが、評者の目には、四十過ぎた娘から子離れできない察してちゃん親父の話にしか見えない。
くどい台詞や昭和TV時代劇テイストの演出等が地方都市の閉塞感やウェットな対人関係を強調しているように見えるものの、それが製作者の意図に基づくものであるか否かはわからない。
高評価の方々には失礼かもしれないが、少なくとも評者にはこれを楽しむセンサーが無かった。
麻生久美子の長靴姿は可愛い。
シンプルだけど。味わい深い
尾道を舞台に(これだけでもうたまらん)、豆腐屋の父と娘と、商店街の人と。
具材は揃った、あとはどうそれを加工するか。
娘の結婚や、父親の病気だったり。
正直予測できる内容ではあるけど。
随所に商店街の人たちとの、クスッとくるエピソードや。
父親世代が背負ってきた、昔の話など。
「そうそう!」と一緒にお茶してるような、一体感も。
後半の藤竜也さん。
なんとなく「笠智衆さん」を思い出させるような、朴訥さがいい。
この世代の父親って、こうだよな。
「うちの豆腐は、まず最初はそのまま食べて、次はちょっと塩振って」。
その塩加減や苦汁(ニガリ)が、人生にも当てはまる気がする。
是非とまでは言わないけど、私世代ならきっとほろっとするでしょう。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お父ちゃん、そのものの味」
広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる...
広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる愛情を描いた、藤竜也、☆麻生久美子共演によるドラマ。
上質な豆腐のような映画
2023年劇場鑑賞197本目。
豆腐の作り方は知っているけど、高野豆腐ってどうやって作るのかそういえば知らないな、そもそもあれ大豆でできてるのかな?という疑問は一切解決されない、タカノさんの豆腐店の父娘の物語。
まぁある程度映画の本数を観ていますと大体俳優でこの後どれ位重要な役で出てくるかなと予想できるのですが、それを見事に逆手に取って(とはいえシーンの入れ方でそうなったら面白いなとは想像はしちゃってたのが当たっちゃったのですが)ちょっとした展開がありました。
ゲートボールさくら組の藤竜也を考えるとちょっと乱暴な部分が強めな藤竜也でしたが、麻生久美子の気の強い娘とバランスが取れていて良かったのではないでしょうか。
斬新な物語ではないですが、上質な、食べたことのある味ではあるけれど、日常で食べ続けたい豆腐といった感じの映画でした。
「人情喜劇」も、商店街の個人店舗も、まだ滅んでいない
昔かたぎで職人気質の頑固親父、お互いを思いやりながらも素直な気持ちを伝えられない不器用な父娘、お人好しでお節介な近所の仲間たち、気高さと芯の強さをを感じさせる独り身の老婦人。今の時代、下手をするとファンタジーにしか映らないこうした登場人物たちが、しっかりと血の通ったキャラクターになっているのは、何よりも、藤竜也や麻生久美子、早瀬久美らの好演によるものだろう。
父親と娘、それぞれの新たな恋を巡る騒動も、いかにもベタで予定調和ではあるものの、まるで「寅さん」を観ているかのように安心して楽しめるのは、観客が期待する面白さに応えようとする脚本の賜物だろう。
娘がうだつの上がらない男を選んだのは、最初の結婚の失敗を繰り返さないためなのかもしれないし、老婦人が独身を通してきたのは、被爆者であることが関係しているのかもしれないが、そうしたことをすべて説明しないで、観客に考えさせる余白を残しているのも良い。
終盤で、原爆による健康被害がスローズアップされるが、声高な「反戦」や「反核」の主張ではなく、そうした苦難を乗り越えて、人生を素晴らしいものにしていこうという前向きなメッセージが感じられるところにも共感できる。
ただ、できれば、造船所に務めていた父親が、どうして豆腐屋を始めることになったのかを知りたかったし、演劇の監督の女子高生には、もうひと活躍してもらいたかったと思うのだが・・・
親子って素晴らしい!
豆腐作りを通して長年暮らした父娘の心境を見事な演出と脚本だと思いました。
高年齢にもなると様々な身体的な問題や終活問題と若者たちには無縁の世界があったり身近な問題を直視してる。
広島尾道の長閑な春風の街並みを訪れたい気分になりました。
春に浸る
季節の始まりは春。
若い頃は死と言うものは実感の湧かない他人事。
家庭を築き子を育て終え、気が付いたら旅立ちの時が実感として目の前に。
体もあちこちガタが来て病院通い。
でも、その時こそが春の始まり。旅立ちの時に向け充実した人生を送りたい。
老いらくの恋、良いじゃないか。
係累縁者に遺産がどうの、老後の生活がどうの言われたくない。
気の合う仲間と一日一日を大事に生きたいと思う。
しみじみと良い映画でした。
しかし、春さんの50前は無理だろ。30台にしか見えませんでした。
そして、何でイタリアンじゃないの?女心は解らん(笑)
全72件中、41~60件目を表示