劇場公開日 2024年2月23日

「想像どおり」ネクスト・ゴール・ウィンズ AMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5想像どおり

2024年2月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

ワイティティ監督のテイストを期待して鑑賞。世界最下位のワールドカップサッカーチームの話とあれば、ストーリーはまず想像通り。公式戦31-0で負けたドン底のチームを率いるのは、マイケル・ファスベンダー扮する、すぐカッとなる落ち目の監督。試合中に暴れて解任され、流れ着いたのが米領サモア。予選を4週間後に控えても、緊張感も無く、なんともゆる〜い感じのチーム。彼を招聘したサッカー協会の理事長も、勝利はのぞます、試合で1ゴール取るのが目標というぐらいのレベル感。

と、この設定ならもう、だいたいストーリーは決まっている。そこでワイティティ監督の味が出番なのだが、今回は少し薄味だったかな。今回は南国の牧師に扮して、監督自ら冒頭に物語を開く。底抜けの明るさを期待させるわけだが、その後は、まあいつも通りというか、期待以上でも以下でも無い。

いつもながらの小ネタを挟みつつ、テンポ良く話を運んで、わかりやすくても飽きさせないのはさすが。けど、少々薄味に過ぎたように感じた。サッカー監督の秘められた過去というのが唯一のテイストだったか。

ちょいちょい定番の笑いを挟んでいて、気軽にマチネーとして観る映画としては、良いのかな。とりあえず南の島には行きたくなりました。

AMaclean