劇場公開日 2024年2月23日

「ありがちなパターンにギリギリならない実話ベース ゆったりとした国民性、LGBTQの許容も実話 重すぎない語り口、作り込みすぎず軽妙な感動」ネクスト・ゴール・ウィンズ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ありがちなパターンにギリギリならない実話ベース ゆったりとした国民性、LGBTQの許容も実話 重すぎない語り口、作り込みすぎず軽妙な感動

2024年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

2001年、ワールドカップ予選史上最悪の0-31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチームに、次の予選が迫っていた。破天荒な性格でアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが就任し、立て直しを図るが、果たして奇跡の1勝は挙げられるのか!?(公式HPより)

実話ベースということと、「アメリカ領サモア」(って馴染みがないですが)の、ゆったりとした国民性、重すぎない語り口が魅力の1本。
ありがちな「弱小チームが新監督を招き奮起して大逆転」というこれまで何百本もあるような超パターン映画にギリギリならない実話ベースで感動できます。
LGBTQの許容も実話。
とっても感動した『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督・脚本・製作で、本人の出演も微笑ましい。
コーチの感動スピーチ後、そのまま試合を描かずに、一人の選手の話や、読み聞かせ?などを交えて描いていたのも、なかなか珍しい描き方だった。

上映時間も104分と長すぎないのもイイのですが、内容が良かっただけに、もう少し、あと10分くらいこの世界に浸っていたかった!
そこだけが少し物足りなかったのですが、足りないくらいがちょうどいいのかも?

ITOYA