ペナルティループのレビュー・感想・評価
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解明されない謎が多すぎ
何度も死刑を執行する執行者と死刑囚の話。
死刑囚と仲良くなって、「撃つよー」「どうぞー」という間柄になるのがシュールで滑稽。
ただ、一度の死刑じゃ物足りないので何度も死刑にするという話にするには風呂敷を広げすぎ。
説明のない部分が多すぎて、そこまで説明しないならもっと話をコンパクトにするべきだったのでは?
雰囲気は好きだし、いいところもあるだけに惜しいと思う作品。
構造、作りの発明は素晴らしく感心に値するが、 死を雑にしすぎる感じ...
構造、作りの発明は素晴らしく感心に値するが、
死を雑にしすぎる感じが途中からしてきて、あまり心地よくない印象で最後まで行ってしまった感じ。ラストカットが特に??になってしまい、少し残念だった。
ループものとしては異色? 中盤までは出色の出来
最寄りの映画館で見られる若葉竜也さんの主演作で、なおかつループものとくれば見ないわけいきません。
物語が始まり、一回目、二回目、三回目と徐々に作品内のルールがわかり、予想外の展開を迎え……というところまでは中々の見応えのあるクオリティだったと思います。
奇妙なバディもののようなコメディ的な展開になってからも楽しさは持続しましたが、終盤に入る直前に、ループのカラクリが映像上ハッキリと示されたのは残念でなりません。
あれは契約終了までは明かさない方が、観客の緊張感と物語的な関心を継続できたと思います。
最後のオチは、もう少し捻りが効いたものを期待してただけに、ちょっと残念。
千葉県民としては千葉解放戦線の阿久津である伊勢谷友介さんの復活はただただ嬉しいの一言。複雑な表情が魅力的な山下リオさんのストーリーももう少し見たかった。
若葉さんの演技もたっぷり楽しめたのでやや甘い採点ですが、監督の次回作に期待しております。
花言葉は復讐
タイムループもの、若葉竜也ということで鑑賞
以前観た「MONDAYS」「リバー、流れないでよ」とは全く違うサスペンスループ
背景の説明がないまま映画は進む
そして中盤からは、若葉と伊勢谷がボウリングやらなんやら…
途中笑える場面もありつつ
全体的には良かったのですが、やはり細部の説明が少ないので
よくわからないところが多々あり、観る側の想像力次第になってしまう
そこが減点かな
Obscure
コロナ全盛期、映画に飢えて遠くの映画館までいって観て衝撃を受けた「人数の町」の荒木監督の新作ということでワクワクしながら鑑賞。
「青春ジャック」含め自分の中の映画に対する感情の転換点となった作品がこの時期に集中しているのは何か縁があるなと思いました。
フィクションではどう調理するかによって大化けするループという題材に復讐を組み合わせ、その世界から抜け出せないというこれまた奇をてらった設定に惹かれました。
その設定をフル全開で活かしており、独自の世界観が構築されていてとても面白かったです。前作同様、少し雑なところもありましたが、90分少々なので集中して観れて色々と驚かされながら楽しめました。
恋人を殺された復讐プログラムの"ペナルティループ"で加害者に何度でも死刑をという、現実でも一回の死刑なんかじゃ足りないというフレーズを聞いたことがあるので、それを実際にやってみたらこうなるという現実のifを体験できる映画という点も面白かったです。
ターゲットを最初は毒か薬かで苦しめた後は滅多刺しにしたり首を絞めてみたりと物理で行動していく中で、自分はもちろん、ターゲットも何回も殺されていることに違和感を覚えてきて殺されないように気をつけ出したり、反抗してみたりと、互いがループゾーンに入った事を理解して拮抗している絵面はなぜか笑えるものになっていました。
ボウリング場での攻防なんて、完全に操られてターゲットを殺してますし、ボウリングのピンってあんなにデカいんじゃそりゃ殺傷能力も抜群だよなと思いました。
徐々に互いのことを知っていって、殺すのは仕方ないからといって飄々と殺したり、一緒に出かけたり、殺される準備をしたりと、ユーモア溢れるシーンになっているのは不思議な構図でした。
最後の殺しのシーンなんかは切なさもあって、若葉さんと伊勢谷さんの緩さとピリッとした二つの雰囲気の融合の演技が面白さに繋がっていました。
VRという現実とはまた違う世界で、コントロール下に置かれながらの復讐という二重構造、三重構造と入り組んだ設定でしたが、割とそこはやんわりあっさり触れる程度でしたが、そこを深掘っていくと更に大変になりそうなので、これはこれで良かったのかもしれません。
人物同士の関係性があまり描かれないのは今作の不満点で、特に主人公と恋人との関係性がなんだか有耶無耶かつどうしてその関係性になったのかは全く分からずじまいで、彼女がなぜ追われているのかも最後まではっきりせずだったのが残念でした。
終盤だけとっ散らかっていて尚且つよく分からない終わり方をしてしまったのは惜しいなと思いました。全体的に雰囲気重視で説明は少ない作品なので仕方ないっちゃ仕方ないとは思うんですが、しっかりとオチをつけてほしかったなと思いました。
土台作りが抜群に上手く、本編もクセはありつつも楽しめる、荒木監督のアイデアを生み出す脳をこれからも色んな作品で活かしていってほしいなと思いました。
鑑賞日 3/27
鑑賞時間 13:15〜15:00
座席 E-1
やはり苦手だ…
タイムループものは苦手。
ループの内容がおんなじことの繰り返しでない本作ならイケるかと思ったけど、直前に観た『52ヘルツのクジラたち』の重苦しさに引っ張られて、こちらで頑張る気力を奪われてしまいあえなく脱落_| ̄|○
タイムループものの楽しみ方がわからないあたしでも元気なときにこの作品を再鑑したら楽しめそうかな。(ただ劇場でもう一度観るのはやめとく。)
伊勢谷友介ってあんなにカッコよかったっけ?
なんだこりゃ?
こういう時間系の映画は、たいていの場合、あれ?こういうことでいいんだね?と不安になりながらも、ほかの方のレビューなどで補完しながら、納得したりしなかったり…。
ノーラン監督の『テネット』のようにいつまで経ってもすっきりしなかったりする映画もあるけれど、分からないままでもあれこれ考える時間自体が楽しかったりする。
でもこの映画、分からないままの部分があるけれど、なんかもういいや、という感じで謎解きへの執着心がほとんど起動しないのだから困ったもんです。
こういうパターンって珍しいでしょ?という意慾的な製作意図は感じるのに、鑑賞者への親切さ、つまり、謎解きへの情報提供量は乏しい。
単純に私の理解力が不足しているだけかもしれませんが、ねえ、どういうこと?という好奇心とか探求心が不思議と湧いてこない。
というわけで、明日はサウナで心身とも整えて、オッペンハイマーに備えることにします。
PENALTYLOOPENALTYLOOPENAL…
ループものの中でも一風変わってそうで楽しみにしてた。
少し前に読んだ、宮野優による『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』 に設定が似てるところも興味深かった。
導入から復讐開始まではスムーズ。
身元確認に現場まで連れてくかとか、復讐執行の権利含めて彼女に血縁者はいないのかとか、少しモヤモヤ。
鳩のフンへの反応が初見ぽいのに、自販機の明らかに“知ってる”行動にも違和感。
(これについては理由づけできなくはないけど)
中盤、仲良くなるあたりはコミカルで非常に面白い。
急にラフになる若葉竜也と、戸惑いを隠せない伊勢谷友介の演技の対比が効いている。
しかし、そのぶん最初の復讐時の憎悪や殺意の薄さが勿体ない。
VRオチは、理屈は通るものの少々拍子抜け。
こういう作品は、ループの理屈よりその条件下での人間の心理や行動を濃く描いてほしい。
そういった意味では本作は物足りない。
唯が何から逃げていたのか、溝口は誰から指示を受け何を「出せ」と言っていたのか。
岩森と唯の関係性や溝口の動機なども読み取れず、感情移入できないのも難点。
復讐を延々と繰り返すこと自体は虚しいが、一時の激情で同意する心理は分からなくもない。
しかし、「VR内で」と言われたら、逆に「ふざけんな」と思ってしまいそう。
すべてにおいてこの設定が足を引っ張ってしまっていた。
散りばめた謎もことごとく未回収なので、結局なんだったんだろう、という印象で終わってしまった。
なぜボーリング??
ただのタイムループではなかったし、あり得ない話だけど辻元はあってたのでべつに違和感なく見られた。
ただ、なぜボーリング??
主人公はボーリング上手くないし、ボーリングの必然性はゼロのはず。
ボーリング場のシーンで見せたかったものは判るけど、ボーリング場である意味はないよね。
それにしても久しぶりに見た伊勢谷友介は、灰汁が抜けたような人物で意外な感じ。
そこも違和感ありかな。
男の友情?が芽生える不思議なお話
この映画を見た夜、奇妙な悪夢を見ました笑 ループものって夢にまで影響するくらい爪痕を残すんだなぁとびっくり。
若葉さんにしか出せない滑稽な空気感を要所要所で感じられて良かった。伊勢谷さんとの掛け合いも最高。
終始怖いかんじなのかなと思っていたけど、何とも奇妙で面白いお話でした。6月6日は結局何回来た…?途中まで数えてたのに、ストーリーに夢中になり数えるのを忘れてしまった。
恋人を殺された復讐から溝口を何度も殺しにかかる岩森。最初は殺伐と張り詰めた雰囲気だったけど、何回目からかはお互い仲良くなっちゃって、クスッと笑える2人の会話劇が楽しかった。
若葉さんがインタビューで「伊勢谷さんはずっと小学6年生みたいだった」って言ってたけど、役にもなんとなく現れてる気がした。
謎はたくさん残るがこの映画の場合は謎を残すくらいが心地いい。
・唯はどんな秘密を持っていて追われていたのか。
・最後に岩森が唯と対面した6月8日。あれは岩森がタイムループに入る前に「事前にお願いしていたこと」?(VRでもいいからもう一度会いたかったってこと?)
・ボーリング場で謎の男が吐き捨てた韓国語の意味は?(クソって言った後に평생(一生)なんちゃら…って聞こえた気が。あの男はペナルティループを生業として報酬を得ている?だとしたら岩森はお金を払ってループに同意したってことよね。)
など考えてしまった。
溝口が書いた木の絵、見たかったな〜。ものすごくド下手だったら笑ってしまうけどね笑 (伊勢谷さんなら超上手く書くだろう。)
あと、夙川アトムがあの声だったのか〜!ってエンドロールで気づきました。
若葉竜也と伊勢谷友介の掛け合いが良かった
# 主役
「愛にイナズマ」
「市子」
に続いて出演の若葉竜也。めちゃくちゃよく映画に出てる。
あの困ったような戸惑ったような顔は健在だ。
# 物語
変な施設に住んでいる主人公。
冒頭、ほとんど無言のまま劇が進むので何が何なのかよく分からない。真実は少しずつ明らかになる。
何がどこでタイムリープしているのか?
# 同意
タイムリープのたびに「同意する?」「同意しない?」って聞かれてその選択肢で結末が変わる物語かと思いきや違った。
# 異質なタイムリープ
普通タイムリープと言えば、主人公は最初戸惑いながらも、その世界から脱出するために工夫を凝らす。
しかし本作の主人公は違う。なぜか世界から脱出しようとはせず毎日なぜか同じ生活を繰り返し、同じ男を殺し続けるのだ。なぜだ。
# 後半
後半は急に「世にも奇妙な物語」風な展開になる。
主人公と殺人犯は毎日顔を付き合わせているので、途中からまるで友達みたいになりながら、それでも強制的な力によって主人公は男を殺し続けなければいけない。
この二人の雰囲気、掛け合い、質感はとても良かった。
あまり悪人に見えない殺人犯と、彼を殺し続ける善良な主人公。
惜しい
2024年劇場鑑賞70本目。
恋人が殺され、てっきりそれを救うタイムリープだと思っていたらその犯人を何回も殺すタイムリープという、ちょっとずれた設定。しかも殺される側も記憶を受け継いでいるのでめんどくさいことに。中盤流れ作業的になるのが最高のコメディになっていて、その方向のまま突き進んでいけば稀にみる傑作になっていたのに、欲張って複雑な展開にしたばかりに訳が分からなくなって凡作に。惜しい。
奇妙な関係
確かに「ループ」だった。何度も同じことが繰り返されるので飽きそうになってくるが、そのうち若葉竜也と伊勢谷友介の関係が微妙に変化していく。殺し/殺される関係なのに、友人のような奇妙な関係がはぐくまれていき、ボーリングをしたりボートに乗ったり、思わず笑ってしまう展開に。(若葉竜也のボーリング、下手だったなあ!笑 演技大変だっただろう)
何度も繰り返して殺したいと思うほど憎んでいる相手でも、知り合ったら友だちになるような人間かも知れない、そしてこちらが知らなかった論理や背景があるのかも知れない、・・といった事がちょっと頭に浮かぶ。が、深いメッセージ性があるというわけではなく、コメディ半分の奇妙な味の映画。
久しぶりの伊勢谷友介、独特のダンディズム。格好良い。
時間の狭間で繰り返す復讐: ペナルティループの謎解き
ループ系映画好き、サスペンス好きにもささるとおもう。
さて
「人数の町」の監督荒木伸二が、「街の上で」で主演の若葉竜也と共に織りなす、オリジナル脚本のタイムループサスペンス『ペナルティループ』。
この作品は、復讐心に燃える岩森淳が、恋人を奪った素性不明の男・溝口に仕返しを試みるも、翌朝目覚めると不可解にも時間はリセットされ、すべてが昨日の状態に。溝口役の伊勢谷友介には哀愁を感じ、恋人唯役の山下リオ、そして謎の男を演じるジン・デヨンの演技もひきこまれました。
この繰り返される復讐と解決への道筋が、見る者に新時代の復讐とは被害者の救済とは何かを問いかける。映像の無機質な感じと暖かみある風景が織り成すコントラストが、この不思議な旅をより一層引き立てそして考えさせられる作品で、まさに新しい時代の映画体験だと感じました。
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伊勢谷友介が復帰一本目で何度も殺される禊
自分の読解力のなさで、最後の投げられた感は余韻とはならなかった。んだけども、特に中盤からのオフビート加減が面白くて、ループ物でもまだまだ引き出しがあるなあと思った。分かんなくても面白いって良いよね。
若葉竜也が出てる作品は間違いないんだけど、伊勢谷友介の佇まいが良かったなあ。復帰一本目で何度も殺されるという謎の禊。銃を正面から食らうか後ろから食らうかというとことか…伊勢谷友介視点が提示されてから一気に面白くなる。復讐相手とボウリングしたりカヌー漕いだり、いつの間にかバディ物になっていく。
復讐というか殺人は包丁で刺す、首を絞める、銃を撃つとバラエティ豊か。劇伴の怖い感じも良かった。
ループものは記憶の継続がデフォだが、それでも飽きがくるというのは面白い
2024.3.25 アップリンク京都
2024年の日本映画(99分、G)
恋人の復讐のためにとある1日をループする男を描いたファンタジー映画
監督&脚本は荒木伸二
物語の舞台は、日本のとある街(ロケ地は千葉県茂原市)
恋人・唯(山下リオ)と一緒に暮らしている岩森淳(若葉竜也)は、昼は植物プラントで働き、家では趣味の工作に明け暮れていた
ある年の6月6日の朝、岩森が目覚めると、唯はすでに出かける準備をしていて、彼は「今日はここにいてほしい」と唯の手を握りしめた
だが、彼女はそっと彼の手を解き、そのままスーツ姿でどこかへと向かってしまった
夕方になって、食事の用意を始めた岩森だったが、のどかな雰囲気を消し去るような激しい呼び鈴に驚いてしまう
唯が帰ってきたのかと思ってドアを開けると、そこには複数名の警官がいて、「確認してほしいことがある」と、岩森を近くの河川敷へつ連れて行った
そこは川に上がった遺体の発見現場で、岩森は被害者の確認をさせられる
遺体袋に中にいたのは、眠っているように死んでいる唯で、彼女は何者かに殺されて、川に遺棄されたと教えられた
物語は、次に岩森が「6月6日の朝」に起きるところから紡がれる
そこには唯の姿はなく、テーブルの上には見慣れない作業着がきれいに畳まれている
岩森は疑問に思うこともなくそれに着替えて、あるプラント工場へと向かった
そこでの仕事は室内栽培をしている植物の管理で、アラームが鳴ると機械をチェックするというものだった
午前の仕事を終えた岩森は、そのまま食堂に出向き、廊下を通りかかった電気工事士を見つけると、彼の行先である休憩所へと先回りをする
男(伊勢谷友介)は備え付けの自販機でコーヒーを買って工場を出るのだが、車に乗る頃にはコーヒーに盛られた何かによって、体調を崩してしまう
そして岩森は、弱った男を滅多刺しにして、その死体を袋に入れて、川へと遺棄して一日が終わるのである
映画は、この6月6日の復讐を何度も何度も繰り返す内容だが、記憶が継続するので、殺す側も殺される側も色んな対策をしていく
そして、4日目ぐらいには飽きが来て「殺さない」となるのだが、それでも「体は勝手に相手を殺しにいく」のだからタチが悪い
これらは「ある契約」によるVR体験なのだが、記憶の連続性はあっても、体のダメージは消えるので、何度も死ぬ&殺すを体験しなければいけない罰ゲームのように描かれていた
物語のテーマとしては、「復讐との向き合い方」のようなものだが、「殺しても次に生き返るから殺さない」と「殺しても復讐心は消えないから殺さない」では、導かれる感情というものは違ってくる
本作の場合だと「殺すのに飽きた」みたいな感じになっていて、7日間契約を終わらせることはできない
とは言え、VR提供組織の全容はほぼ不明で、リクエストに答えるVRという感じでもない
ラストでは、ミッション終了後に普通の世界に帰る前のご褒美というものが用意されているのだが、そこで岩森は亡き唯と再会し、その温もりにふれる体験をリクエストしていた
この一連の流れで岩森の溜飲が下がったのかはわからないが、ともかくは「ちょっと変わったループもの見たい人向け」というところは満たしていたのかな、と感じた
いずれにせよ、ループが惰性に変わって、本来の目的がどうでも良くなるという感じに変わっていくのは面白いアイデアだと思う
復讐は果たされないから募るのであって、いとも簡単に「すべてのものが用意されている状態」で相手を殺しても何も感じないだろう
所詮はVRのプログラムだとわかって契約しているのだが、実際の復讐とは程遠いもので、余計にストレスが溜まるような気がする
そういった意味において、この契約に同調したり、あったらいいなと思ってしまう人には「ペナルティがあるんだよ」と皮肉っているのかな、と感じた
6月6日はD-day
伊勢谷氏の復帰作なんで見てみた。元気でなにより慌てずゆっくり仕事選んで復帰して欲しい。
ループ物の弱点、同じ事何度も見るから少し飽きる点を、本人たちも飽きる事や、わずかな違いによるズレで上手くかわしていると思った。
ただ後半種明かし始まると美術とか、仕組みとか、理屈とか、まあそうだよね的なまとめを感じて少し冷めたかも。もっと乱暴に終わった方がカッコよかったんじゃないかなぁ。
CM、PV系の監督だから絵はカッコ良いのでそこは安心。
元々のアイデアはMONDAYSに近いかな
好きな事・やりたい事も、あくまで自由意思に基づいているから楽しいのであって義務化された途端に嫌気がさす、という、ひょっとして趣味や道楽の本質を突いている話かも。
繰り返す復讐。一言でいうと「薄味」のループもの。 そして、決して笑えない題材。しかし「復讐」を描くこだわりはない。
一言でいうと「薄味」のループもの。
ループも10回と淡泊。
ループものに対する執着が薄いのでは、と思う。
かといって、復讐の感情を描くこだわりも見えない。
復讐は愚かなことで、したとしても被害者は生き返らないし、決して心は満たされない。
相手家族による更なる復讐の連鎖につながる恐れもある。
それを知るためのプログラム…ではないらしい。
では、これは「コメディ」なのか?
犯罪被害者家族の救済、官庁の汚職?にからむ公務員の殺害は、題材としては、重すぎて笑えない。
最後の方では、愛する人を殺した相手と友情が芽生えちゃったりしてるけど。
恋人の死に対する復讐の感情が全くない。
あってもコメディにはならない、ものすごく陰惨なことで、決して数回ではあきらめきれない。
だから、何度も繰り返すプログラムなのでしょう。
俳優さんでは、伊勢谷友介の力の抜け具合が良かったです。
さて、近年公開されたループものの傑作は、会社を舞台に一週間を繰り返す「MONDAYS」、温泉旅館を舞台に2分を繰り返す「リバー、流れないでよ」の2作が邦画コメディでは秀逸!
シリアスな青春映画で、めちゃくちゃ切ない5分間を延々と繰り返す「神回」が凄かった。痛かった。心に刺さった。
邦画では、これら3本が超オススメです。
これらのループものの共通点は、とにかく同じことを繰り返し描くから、監督・脚本家の、その要素・舞台・人物への執着とこだわりが、半端ないことであると、改めて痛感しました。
全57件中、21~40件目を表示