ペナルティループのレビュー・感想・評価
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タイムループで何度も同じ人を殺すんだけど結構笑える作品。 本年度ベスト級。
こんなにも笑える映画だと思わず。
笑えてホッコリする作品だった。
本作の構成がお見事。
序盤から訳が解らない展開なんだけどタイムループを繰り返す毎に本作の全容が解き明かされて行く感じ。
若葉竜也さん演じる何だか怪しい施設で働く岩森。
恋人の砂原が殺され、その犯人をある理由によりタイムループで何回も殺して行く展開。
何度も殺される溝口。
前回の殺され方を知っておりそれを回避するシーンが面白い。
何回も殺し殺される二人の感情の変化に笑える。
もはや友達の様(笑)
殺された砂原が怪しい感じなんだけど真相は解明されず、スッキリとはしなかったのは残念。
ラストのオチは何が言いたかったのか?謎でした。
アイリスの花言葉は希望。
黄色いアイリスは復習と言うのを覚えてしまいました( ´∀`)
花言葉は何?
最初はちゃんと殺人しないから毎日6月6日が繰り返すのかな?って思った。しかもどんどん破綻しているからの殺される相手も認識しだすって面白いと思っていたら…。
被害者救済協会みたいな公的団体が自分の大事な人が殺された被害者の心の救済に殺人加害者を複数回殺せるってアイデア。VRやAIが発達していく未来にサービスが生まれるか?ということを思い馳せる話やな。
6月6日6時おはようございます。今日の天気は快晴。今日の花はアイリスです。花言葉は○○。しかし、黄色いアイリスですと花言葉の意味が変わって○○。というラジオ放送のアナウンサーまで協会の仕込みで本日で最終日ですと言ってくる何回めかの6月6日に相手は死んだのか、生き帰ってきて刑務所に入るのか知りたい最後でした。
「生きてる喜び」
放置プレイでどうですか‼️❓
タイムループのアイデアだけでは限界が
この映画を観て考えたのは、タイムループもので自分が求めているものはなんだろう?ということ。サスペンスだってわかっていたのに、印象に残っているのは2人の和やかな会話だったから。微妙にクスッと笑ってしまった。やはりタイムループで自分が求めているのは笑いなんだと再認識した。
復讐のための殺人を行う(加害者)側がタイムループに陥るのは珍しいパターン。タイムループであることに戸惑うも、何回も殺していくうちに様々な変化が起こるという流れが秀逸だった。かなりシュールで面白い。
でもタイムループ自体のカラクリについては少しガッカリするものだった。いや、あの設定自体は別に文句を言うものではない。ただ、あまりのミスリードと説明不足にげんなりしてしまっただけ。誰が何のために、誰の許可を得て行っているのか全く描かれないのはモヤモヤが残ってしまう。
そして、登場人物の描き方があまりにも雑だった。彼らが恋人になった経緯も、どれだけともに暮らしたのかも、彼女が過去に何をしていたのかも、アイツが何者なのかもさらっとしか描かない。タイムループのアイデアが浮かんでそこから話を作っていったのかなと想像する。あの2人の会話とやりとりが面白かっただけに、あれではもったいない気がする。
終わり方が、、、おかえり伊勢谷友介
観るか迷いましたが、ちょうど帰り道のいい時間だし、伊勢谷友介の復帰も楽しみだったので鑑賞です。
監督の前作「人形の町」もそうでしたが、現実にありそうな夢の話という感じ。
この映画の展開で、笑えるとは思わなかった。
若葉竜也と伊勢谷友介の、変な友情に笑えた。
久しぶりに、「この映画はどうやって終わるのか」と、終わりの展開が予想出来なかったのは良かったけど、想像を越えなかったのと、拍子抜けという感じでした。終わり方がよく分からないというか、スッキリしない。
なぜ謎の男が韓国人で、韓国語を喋って、字幕かつかないのはなんだったのかな、、、
とても独特な空気感の映画を撮る監督に今後も期待です。
そして、伊勢谷友介はいい役者だなと思った。いろいろありましたが、また映画から復活を期待します。千葉県代表で埼玉の映画にまた出られることを期待します。
今一つ乗り切れずで。
復讐ループ
最愛の彼女が亡くなり自暴自棄になった主人公が行き着く先がたまたま工場に検査に訪れた検査員を殺すも何故殺す理由があるんだ?というところからスタートするのだが、エンドに近付くにつれ理由が明らかになっていきます。
最愛の彼女を殺した犯人に対するペナルティのループが続き、主人公の気が済むまでVR上での復讐劇が繰り広げられるのだが、結局何度殺しても犯人に対するリベンジは果たせたかもしれません。
しかし、最愛の彼女は戻ってはこないです。
ループして何度も何度も犯人の命を殺めては心に抱えるイライラがスッキリ出来たとしても、果たして解決するのでしょうか?
最終的には彼女と過ごした思い出がループしてVRの世界だけでもお別れをしたところで現実世界に戻ってから、狭い道を走行時に路上駐車していたバイクを避けようとしてハンドル操作を誤り路端にはまって単独事故を起こしてようやく目が覚めたところでラストでした。
結論ペナルティループという犯罪被害者の心の救済策があったとしても、元通りには戻らない虚しさだけがじ~んと伝わってきました。
解明されない謎が多すぎ
ループものとしては異色? 中盤までは出色の出来
最寄りの映画館で見られる若葉竜也さんの主演作で、なおかつループものとくれば見ないわけいきません。
物語が始まり、一回目、二回目、三回目と徐々に作品内のルールがわかり、予想外の展開を迎え……というところまでは中々の見応えのあるクオリティだったと思います。
奇妙なバディもののようなコメディ的な展開になってからも楽しさは持続しましたが、終盤に入る直前に、ループのカラクリが映像上ハッキリと示されたのは残念でなりません。
あれは契約終了までは明かさない方が、観客の緊張感と物語的な関心を継続できたと思います。
最後のオチは、もう少し捻りが効いたものを期待してただけに、ちょっと残念。
千葉県民としては千葉解放戦線の阿久津である伊勢谷友介さんの復活はただただ嬉しいの一言。複雑な表情が魅力的な山下リオさんのストーリーももう少し見たかった。
若葉さんの演技もたっぷり楽しめたのでやや甘い採点ですが、監督の次回作に期待しております。
花言葉は復讐
Obscure
コロナ全盛期、映画に飢えて遠くの映画館までいって観て衝撃を受けた「人数の町」の荒木監督の新作ということでワクワクしながら鑑賞。
「青春ジャック」含め自分の中の映画に対する感情の転換点となった作品がこの時期に集中しているのは何か縁があるなと思いました。
フィクションではどう調理するかによって大化けするループという題材に復讐を組み合わせ、その世界から抜け出せないというこれまた奇をてらった設定に惹かれました。
その設定をフル全開で活かしており、独自の世界観が構築されていてとても面白かったです。前作同様、少し雑なところもありましたが、90分少々なので集中して観れて色々と驚かされながら楽しめました。
恋人を殺された復讐プログラムの"ペナルティループ"で加害者に何度でも死刑をという、現実でも一回の死刑なんかじゃ足りないというフレーズを聞いたことがあるので、それを実際にやってみたらこうなるという現実のifを体験できる映画という点も面白かったです。
ターゲットを最初は毒か薬かで苦しめた後は滅多刺しにしたり首を絞めてみたりと物理で行動していく中で、自分はもちろん、ターゲットも何回も殺されていることに違和感を覚えてきて殺されないように気をつけ出したり、反抗してみたりと、互いがループゾーンに入った事を理解して拮抗している絵面はなぜか笑えるものになっていました。
ボウリング場での攻防なんて、完全に操られてターゲットを殺してますし、ボウリングのピンってあんなにデカいんじゃそりゃ殺傷能力も抜群だよなと思いました。
徐々に互いのことを知っていって、殺すのは仕方ないからといって飄々と殺したり、一緒に出かけたり、殺される準備をしたりと、ユーモア溢れるシーンになっているのは不思議な構図でした。
最後の殺しのシーンなんかは切なさもあって、若葉さんと伊勢谷さんの緩さとピリッとした二つの雰囲気の融合の演技が面白さに繋がっていました。
VRという現実とはまた違う世界で、コントロール下に置かれながらの復讐という二重構造、三重構造と入り組んだ設定でしたが、割とそこはやんわりあっさり触れる程度でしたが、そこを深掘っていくと更に大変になりそうなので、これはこれで良かったのかもしれません。
人物同士の関係性があまり描かれないのは今作の不満点で、特に主人公と恋人との関係性がなんだか有耶無耶かつどうしてその関係性になったのかは全く分からずじまいで、彼女がなぜ追われているのかも最後まではっきりせずだったのが残念でした。
終盤だけとっ散らかっていて尚且つよく分からない終わり方をしてしまったのは惜しいなと思いました。全体的に雰囲気重視で説明は少ない作品なので仕方ないっちゃ仕方ないとは思うんですが、しっかりとオチをつけてほしかったなと思いました。
土台作りが抜群に上手く、本編もクセはありつつも楽しめる、荒木監督のアイデアを生み出す脳をこれからも色んな作品で活かしていってほしいなと思いました。
鑑賞日 3/27
鑑賞時間 13:15〜15:00
座席 E-1
やはり苦手だ…
なんだこりゃ?
こういう時間系の映画は、たいていの場合、あれ?こういうことでいいんだね?と不安になりながらも、ほかの方のレビューなどで補完しながら、納得したりしなかったり…。
ノーラン監督の『テネット』のようにいつまで経ってもすっきりしなかったりする映画もあるけれど、分からないままでもあれこれ考える時間自体が楽しかったりする。
でもこの映画、分からないままの部分があるけれど、なんかもういいや、という感じで謎解きへの執着心がほとんど起動しないのだから困ったもんです。
こういうパターンって珍しいでしょ?という意慾的な製作意図は感じるのに、鑑賞者への親切さ、つまり、謎解きへの情報提供量は乏しい。
単純に私の理解力が不足しているだけかもしれませんが、ねえ、どういうこと?という好奇心とか探求心が不思議と湧いてこない。
というわけで、明日はサウナで心身とも整えて、オッペンハイマーに備えることにします。
PENALTYLOOPENALTYLOOPENAL…
ループものの中でも一風変わってそうで楽しみにしてた。
少し前に読んだ、宮野優による『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』 に設定が似てるところも興味深かった。
導入から復讐開始まではスムーズ。
身元確認に現場まで連れてくかとか、復讐執行の権利含めて彼女に血縁者はいないのかとか、少しモヤモヤ。
鳩のフンへの反応が初見ぽいのに、自販機の明らかに“知ってる”行動にも違和感。
(これについては理由づけできなくはないけど)
中盤、仲良くなるあたりはコミカルで非常に面白い。
急にラフになる若葉竜也と、戸惑いを隠せない伊勢谷友介の演技の対比が効いている。
しかし、そのぶん最初の復讐時の憎悪や殺意の薄さが勿体ない。
VRオチは、理屈は通るものの少々拍子抜け。
こういう作品は、ループの理屈よりその条件下での人間の心理や行動を濃く描いてほしい。
そういった意味では本作は物足りない。
唯が何から逃げていたのか、溝口は誰から指示を受け何を「出せ」と言っていたのか。
岩森と唯の関係性や溝口の動機なども読み取れず、感情移入できないのも難点。
復讐を延々と繰り返すこと自体は虚しいが、一時の激情で同意する心理は分からなくもない。
しかし、「VR内で」と言われたら、逆に「ふざけんな」と思ってしまいそう。
すべてにおいてこの設定が足を引っ張ってしまっていた。
散りばめた謎もことごとく未回収なので、結局なんだったんだろう、という印象で終わってしまった。
なぜボーリング??
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