ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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誇張しすぎ!
気になっていた作品をやっと鑑賞。 アリア・スター監督作品は確実に覗いたらダメなような感覚にさせられる。だから見たくなる作品がクセになる。 やっぱり、誇張しすぎた世界観とボーを観ているとこちら側も何故かイライラさせられ、作品もやたら長く正に修行を体験している感覚になる。 作品も4部構成になっている。 まずボーが出産するシーンから連想するに、母親がかなりのヒステリーな母親だと理解出来る。 1部は完全なるコメディーに振り切っている。ありえない世界観が何故ボーみたいな人間がそこで暮らして住んでいるのか? 2部はサイコパス的な家族に助けられ監禁?状態になっていく。えっスリラー的な展開になるの?えっここの母親は味方?敵?長女の部屋がまさにサイコだし、何でボーみたいな男性を選ぶ? 3部になると急な展開になって森に逃げ込みミュージカルの世界観にボーを投げ込む。ここの場面がまさに苦行だった。しかし、ボーの幼少期の出来事や、母親との関係性が見えてくる。 しかし、父親ってあのおじさん? 4部はファイナルで正にホラーです。ボーにとって母親が正に怪物の存在であることを証明する。 ボーは確実に発達障害がある様子?でも本当にそうなのか?母親が勝手に思い込み、自分の会社の薬を息子に飲ませて会社のPRに利用していた? 旦那は本当にセックスの最中に心臓発作で亡くなったのか? まぁとにかく母親は成功して巨大な富があり、1部でのボーが住んでいたアパートもクスリも添加物たっぷりな冷凍食品もカウンセラーも母親が絡んでいる。2部での登場人物も母親の部下の模様。 そりゃボーはそうなるとある意味では関心までしてしまう。 終盤のチンコモンスターには笑うしかありません。 まるで舞台演劇を見ている様でラストはしっかりドン底に突き落としてくれる監督にはあっぱれです。面白かったです。
ん〜
悪くはないんだけどヘレディタリーミッドサマーときてこれだと正直拍子抜け… 結局シャンデリアで破壊されたとされる頭部損壊映像も無いし、ワクワクドキドキシーンは序盤の浴槽上天井へばりつき男の落下場面くらい
なんじゃこりゃ?
最初から意味がわからなかったけど 最後まで観ても意味がわからない 面白いとか面白くないとかを論じる次元とは別の所にある 無駄に長いし(無駄なのかどうかもわからない) 起きてる事象に付いての説明も 一切されない なんじゃこりゃ?
ボーは人生に不安で畏れて困惑してる
不幸な母と息子の長い長い確執と決着を 描いてました。 ボーはいかにも被害者面をしていますが、この男の弱さは嫌らしい!! 中年過ぎなのに働かず、仕送りを受け、セラピーで薬を処方されている。 精神疾患に罹ったのも母親とのストレスだらけの 関係性のせいかもしれない。 そんなポーが何故か《帰郷すること》になる。 すると過度に緊張して、眠れなくなり、 妄想は募り、 ドアの下にはメモが差し込まれる、 「音量を下げろ!!」 ラジオもテレビも音楽も聴いていないのに、 そんなこんなで寝不足になり寝坊、 慌てて支度をして出かけると、 忘れ物を思い出し戻ると、荷物を持ち去られ、 鍵を盗まれる・・・ 飛行機の時間に遅れて、途方に暮れてママに電話する。 ママは呆れ返って怒って電話を切る。 とことん反りの合わない親子。 お互いに不幸なこと・・・だ。 ボーは生まれた時から、母乳を飲まない赤ん坊だった、と 母親のモナは愚痴る。 それが母親が最初に傷付けた事。 (でももしかしたら、母乳にアレルギーがあったのかも知れない。) そりゃあ、傷つきますよ、母親は。 私は困惑する この長い長い【母への旅】は結局、羊水の宇宙へ帰っただけなのか? 兎にも角にも【回りくどい】映画でした。 母親がシャンデリアの下敷きになって死ぬ。 (ボーが帰郷を取りやめたと電話で話したすぐ後・・・) そこから地球3周分くらいの回り道をして、 逃げ惑い困惑して、近付くほどに遠ざかり、 彷徨うボーの旅路(帰郷まで) ラストの40分で、締めくくりのエンディングへ向かう。 その中間の2時間超えに母親との直接の確執は描かれない。 不思議な白日夢? 森の中のコミューンの舞台劇・・・ 精神的疾患の人間の脳内構造で見る妄想(一部事実も含まれる) ラストの2人の《本音のぶつけ合い》 屋根裏部屋の双子の兄弟や巨大な男根!! これだってどこまでが事実か? 妄想なのか? アリ・アスター監督は、 「みんな、どん底気分になればいいな」と、笑顔で発言。 私はどん底気分より、面白くもない身の上話を聞かされた気分。 人生には有益な回り道と無益な無駄話がある。 この映画は大いなる徒労感を感じる。 家族や人生と折り合えないボー・ワッサーマンの 冒険譚? 憤死? 羊水に還った?
ナポレオンより楽しそうに演じてましたね(笑)
月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。 なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。 ==================== 最初っから最後まで、ま〜〜〜〜悪夢!の連続。 遠くの街に住むにお母さんから帰ってくるように電話があって 何とか飛行機のチケットを取って帰ろうとするボーなのだが、 家を出るようとすると何者かに部屋の鍵を盗まれ 出るに出られな状況になってしまう。 もとより家の外の世界は、ホームレスがまるでゾンビのように闊歩し スキあらば何かを奪おうとするわ、部屋に入ろうとするわ とにかく狂った世界観が、恐ろしいを通り越して 笑ってしまう悪夢的な世界。 常に何かに振り回されるボーは行く先々で 不穏で常軌を逸した物事に遭遇しさらに 憔悴してゆくのだけど〜〜〜 本当にこの先、ボーはどうなってしまうのか? 観るものの想像を遥かに超えてくる展開にあんぐりするしかありません。 ハマればめちゃくちゃ笑えるけど 乗り損なうと????の連続。 さて、あなたはどっちに転ぶでしょう〜〜〜。(笑) でもほんと、ホアキン・フェニックスは楽しそうに演じてましたね。 ナポレオンがあんまり笑わない人キャラクターだからでしょうが 今作のボーはとんでも無い状況ながらもやってる本人は 何だか楽しそうでした。
アリアスターの魅力が満載。ストーリーを真面目に考えるのは後でいい。
ストーリーとしては分かりにくく、前作前々作と比べたら一般向けの映画からは遠ざかってしまったかも? 今作は基本的にカメラが主人公であるボーから離れず、時折一人称視点での映像が差し込まれるのでボーと一緒に冒険しているような気分を演出してくれる。(監督自身が映画を"体験"してほしいと語っている) 私達はボーと共に旅をした相棒、もしくはボー自身の立場で物語を体験することが出来るようになっており、ストーリーを深く考えるより彼のこだわりの演出や表現を探しながら観る方が私を含む大多数の人間にとっては楽しめると思う。 こういった表現はアリアスター独自のものなので、彼の持ち味を存分に発揮したこの映画を是非楽しんでほしい。 アリアスターの魅力は予想を裏切る展開と、意味不明な世界観、自分が映画を体験しているような臨場感だと思っているので、今作は今までで一番好きな作品だった。 性器の描写やカルト映画的な表現が出てくるので、カルト映画を好んで見る人なら違和感はないはず。 ストーリーに関しては視聴後にYouTubeで町山智浩先生の解説を見ることをお勧めします。
ホラーというより不条理コメディ
主人公ボー(ホアキン・フェニックス)が必死であればあるほど滑稽な不条理コメディ。 怪死した母のもとへ帰省しようとする男の「オデッセイ・スリラー」と題されていますが、ほとんどコメディです。 ホラーを期待して観る人はがっかりするかもしれません。この監督の過去作とは趣きが異なる作品だと思います。 章立ててシーンが大きく展開していきます。 冒頭のシーンがサイケデリックでぶっ飛んでいてめちゃくちゃ面白いです。この世界観で1本映画にしてみてほしいくらいです。 冒頭の勢いが良すぎたので中盤失速したようにも感じられました。 終盤は母子の関係に迫り、待っていましたというシーンがやってきます。ゾッとするような、心臓がギュッとなるようなスリルがあります。 冒頭から最後まで何から何までおかしいまま、納得できるような回答はない(と思う)ので、観る人は選びそうな気がします。 ボーが感じている世界、観ている世界を体感するような作品なのかなと思います。
ただの悪ふざけ
何が面白いのかわからなかった自分には苦痛の3時間。 ええ、これを楽しめるセンスなど持ち合わせておりませんです。 試写で監督本人を見たのも糞ほど最低な思い出となりました。←最上級の賛辞です
子どもの時よく迷子になった人は共感できると思う
ボーはやたら治安が悪い所に住んでいる。何の仕事してるんだろう?カウンセリング受けてるからお金はあるのかなあ。カウンセリングって効き目あるのかなあ。私は懐疑的だ。物語を勝手に作られてしまう気がする。記憶は記憶。特に家族に関する記憶に正しいも間違いもないと思う。整合性とか正誤なんかどうでもいいのが家族にまつわる記憶なんだと思う。自分に都合よく記憶は形成されるんだ。 迷子になると子どもは不安になるが、何度もそういう経験をすると迷子状態に慣れてくる。自分からデパートの然るべき所に行って「迷子になりました」と告げて自分の名前と年齢、母親の名前、住所などを言う。なぜ迷子になるのか?母親が子どもの手も繋がず振り向きもせず、満員のデパート地下フロアを先にどんどん歩むからだ。子どもにとって昔のデパ地下には夢のようなお菓子やディスプレイが山のようにあった。だから立ち止まりたい。そういう子どもの気持ちを母親はまるでわからず理解しようともしない。想像力の欠如。 迷子アナウンスが流れてしばらくすると鬼の形相の母親が来る。迷子になった子どもをやっと見つけて母親は嬉しい顔もしなければ心配してたんだよ、とも言わない。子どもだって母親の顔が心配とほっとした顔でなくて怒っていることは見てわかる。だから、自分も嬉しい顔もしないし泣かないしまして笑顔なんてありえない。なんで迷子になるのよ、ちゃんとついて来ないからでしょ、と言いながら母親は子どもをつねるのだ。 そんな子どもの頃の迷子話を大人になって母親にしても忘れている。か、忘れたふりをする。迷子話以外でもとにかくよくつねられた。夫や姑や舅との関係でイライラしていたんだろう。まだ20代の若い母親。かわいそうに。でも子どもの私もかわいそうだったのだ、と言いたい。 自分はこれこれのつもりなり意図をもって何か話したり行動するけれど、必ずしも親なり家族は同じように理解してくれるとは限らない。それは相手もそうだろう。自分だって親や家族や親戚のことを「正しく」理解しているとは限らない。だからボーは誤解されるのだ。誤解されるから不安でいっぱいになってしまうのだ。 不条理な不安でいっぱいのホアキンの顔、情けなくも笑うしかない。咆哮ばかりのメノーシェ、可哀想だけど笑えて仕方なかった、でもいい役だった!最後かっこいい!そしてボー " Mr. Wassermann" はその名にふさわしく水に戻った。
これはやっかいな
好きな監督なので期待していましたが 3時間いったい何を見せられているのか。 かなり難解な作品です。 鑑賞後に、Youtubeで誰かの考察を見てからでないと、 この映画について知人とも語れない状態でした。 色々わかると、凝りにこっている設計がわかって色々つながります。 とはいえ、考察で語られるのは映画の部分的なところにしてほしかった 全編、理解できないのはかなり珍しいケースです。 また、映像中の背景にかかれている英文などにも ヒントが隠されているのですが 英語力の高い人でないと、読み解くのは 難しいかもしれませんね。 お口直しにスカッと単純な映画でも観ようかな。
坊はおそれている
3時間近くあることを危惧しなかなか見れてなかったけど、公開終了日にしてようやく足が動いた。アリ・アスターの映画を見たことなければ、それほど評判がいい訳でもないし、A24×ホアキン・フェニックスのタッグは個人的に苦手だったので期待してなかったけど、自分の映画癖と監督の作家性がびったりハマって、予想外にもめちゃくちゃ楽しめた。これならもっと早く見とけば良かった。 奇妙かつ不気味で、理解が追いつかないストーリーなのに、次なる展開とホアキンの顔芸が見たくて仕方なくなってしまう。まさに見る薬物。40分置きに切り替わる映像に、一瞬たりとも目が離せない。ちょっと違うのかもしれないけど、過激なウェス・アンダーソンって感じがして、すっごいワクワクしました。周りの感想からして、酷評する気満々だったから驚き。これ、超好物😍 ラスト付近から画面が真っ暗で失速気味になるんだけど、179分間一瞬たりとも睡魔が襲ってこなかった。っていうか、こんなあっという間な3時間初めて。怯えて、走って、ぶつかる!躍動感溢れる、ある意味アクションのようなロードムービーに虜になってしまう。そんな中で、全く成長しない、子どものまんまなホアキン・フェニックスに笑いっぱなし。ちゃんと大人になりきれないって、怖いことなんだな〜。 緊張感にどっぷり浸かりながらも、音や映像に刺激され、全感覚が研ぎ澄まされる。風邪の時に見る夢レベルMAX。ひたすら不安でいっぱいになる。でも、何故だかそれが癖になってしまう。薬物中毒を擬似的に体験できる、今年ベスト級のスリラー。音響が素晴らしく、劇場で見ることに価値のあるという点においても、最高の映画だった。
究極の親子共依存ホラー!
正直、訳のわからない3時間ではありましたが所々が面白いので長いなぁ〜と思いつつも鑑賞できました。 最初はコメディ映画かと思いきや、 ホラーっぽくなり、 サスペンスっぽくなり、 終盤はミステリー……?!! いや、やっぱりホラーなのか??! よくわからず、鑑賞後にこの映画のジャンルだけ調べてみたところ 紹介サイトによって様々でした。 謎の多い作品ですね。 自分としては不気味で狂った世界観からホラーコメディかなと思う事にしました。 そしてこの映画は 究極の共依存関係にあるボーと母親の話。 毒母の狂った愛情にボーの全ては支配されているが 実はボーには「母の支配から抜け出したい」という願望があってそれがあの不穏な世界観に反映されているのだと。 自ら不安に身を置き不幸を選ぶことで、母の愛に無意識に反発していたのかな。 それを母親はずっと気付いており「子供からの裏切り行為」だと感じながらボーへの憎しみに似た怒りを抱えていた。 そんな表に出さなかったボーの本心が終盤ついに、ガラスケースにダイブする直前の母親への仕打ちに現れたんだと思います。 これ程までに狂った親子共依存の先に、当然幸せは無いのかもしれません。 そんな母子の異常な狂気の世界をこの作品で見せてもらえたのだ!と思う事にします(^^;; 奥が深すぎて鑑賞後には頭もクラクラ… 疲労もピークになってしまう強烈な作品でした。
オデッセイになれたところで
まず冒頭で多くの人が思うこと。 それは恐らく、「んなとこ引っ越せよ」ではないでしょうか。 ゴッサムシティかと見まごうほどに荒廃した街に暮らす主人公。死体は道路に転がったまま、全裸の通り魔がうろつき、なのに警官が勤しむのはナンパばかり。 しかしなぜかコンビニらしき店の中は安全そのもので、退屈そうな店員が平然と店番をしています。 ここから始まる違和感は徐々に積み重なり、やがてひとつに繋がるのです。 作品を通して、メッセージ性の強さに驚かされました。 画面のどこを見ればいいのか分からなくなるほど隠喩や伏線に溢れ、飽きることがありません。 『オオカミの家』を悔しくも見逃してしまってから絶対行くと決めていた本作、大スクリーンであの世界観を体験できて本当によかったと思います。 ……あ、医者家族は気持ち悪かったです。ここは伏線とか思考を巡らせるとかじゃなくただただ純粋に、嫌悪感で軽い吐き気がしました。
悪趣味なコメディ(褒めてる)
設定も出来事もかなり意味不明で、品も無くて笑うしかない。でも親から精神的に虐待されて笑うか潰れるかしかないつらーい気持ちが伝わってくる。親から離れて恐怖から解放されたはずの自分は何をおそれているのか、植え付けられた恐怖から逃れられない自分は何にも値せず、「無」しか無いのか…「頑張ってもどうにもならないね(笑)」といった深い諦めと慰めの笑いを感じる映画だった。
ちょっとボーっとなった
評判がイマイチなのと丸々3時間の上映時間ゆえ、体調万全でないと鑑賞中にボーっとなるのではとおそれていたのだが、アリ・アスター新作を観ないわけにいかず、しっかり睡眠をとった週末にようやく劇場へ。 最初のアパートメントでのフルチンやら全身タトゥーやら、とにかく不安神経症的なホアキンのもろもろへの怯えっぷりはおかしかったものの、話が先に進むとシリアス風になっちゃったり、最後のトゥルーマン・ショーは答え合わせのまとめ感ありで、作中、町山智浩の言うユダヤのなんとかとかいろいろあるのだろうけど、もう考えるのが面倒くさくなった。話とは関係ないけど、巨大ぽこちんの腕が頭に突き刺さるところでスターシップ・トゥルーパーズのバグズを想起した。 あと非常に気になったのは、松浦美奈の字幕では「ボウ」なのにタイトルは「ボー」と音引きになっていること。映画業界の人はこういう不統一が気にならないのだろうか…。
初めて、アリアスター面白いと思った
最初の1時間くらい全部おもしろくて びっくりした。 強迫性障害で妄想癖のある主人公の コメディと思って観てた。 もう風呂のシーンは爆笑必至。 これ自分にも思い当たるからおもしろいのであって。 家の鍵掛けたっけ大丈夫だっけ、ってなるときの恐怖感とか、玄関から出ると街が人々が異常にみえるあの感じとか。よくわかる。 だから、それを代弁してくれてるホアキンが とてもおかしいのですよね。他人事だし。 きっと、おじさんだから見れたってのもあると思うけど
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