ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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終わらない悪夢の旅路 精神を病んだ男の記憶を追体験する不条理ホラー 悪趣味が楽しめる人限定
死んだ母親を弔うため、実家に帰ろうといたボーだったが、家を出るなり様々な災難が襲い掛かってきてなかなかたどり着けないのだった。
ダーク・ファンタジー・ロードムービーとでも言うような作品で約180分の大作。
一見、無茶苦茶な夢物語かと思えば、終盤、裏にはちゃんとトリックのような仕掛けがあったことが明かされる展開は面白い。
が、終始、ボーがみんなから執拗に理不尽に怒鳴られ責められ続けるので、ペンキを飲む少女の下りあたりで、観るのをやめようかと思ったほど、自分には合わなかった。
と思ったら、「ヘレディタリー・継承」「ミッドサマー」のアリ・アスター監督作と知って納得。
全編悪趣味全開なので、観る人を選びます。
ホラーとコメディが渾然一体となったような作品だが、体感では過半で笑...
ホラーとコメディが渾然一体となったような作品だが、体感では過半で笑って観ていた気がする。特に、鬱々とした主人公の内面とまったく無関係に外界が狂いに狂っている前半!入浴中、天井から竹中直人似のおっさんが落ちてきたのから全裸で逃げだした主人公の前に全裸の連続殺人鬼が立ちふさがる!くだりは抱腹絶倒。中盤の劇中劇あたりのその勢いがだいぶ殺されてしまって、終盤のあまりに露骨なフロイト的表象は笑いどころではあったがやや興ざめ。全体に「ヘレディタリー」と同工異曲なのは作家の個性として尊重したいが、いたずらに上演時間だけが伸びているのはいかがなものか。ホアキン・フェニックスの困り顔と(「ジョーカー」とは見違えるような)だらしない中年ボディで3時間なんとか持たせている感あり。
どうとらえればよいのか…
うーん
アリアスター監督作品のヘレディタリー継承もミッドサマーも大好きななだけに、最新作、しかも3時間、しかもホアキンフェニックス主演ということで、めちゃめちゃ期待して鑑賞。
がしかし、ん?ん??ん???
観始めてあっという間に訳がわからない(笑)
でも観てれば分かる?良さが伝わってくるはず‼︎と思ったんですが、記憶が途切れ途切れ(笑)盛大に何度も寝落ちしてしまいました(汗)
もう一度観るべきか否か、悩みます。。。
ハマる方には激ハマりなんでしょうが、合わない人にはめっぽう合わない作品じゃないかと。
不思議ワールド全開の3時間なので前日しっかり眠ってからの鑑賞をオススメします。
うん、、、 覚悟したけどそれ以上。
ボーさんお疲れ様でした‼️90点
まず初めに3時間もある映画ですが全然体感的に感じませんでした。観て良かったなぁと思いました!1回見ればおなかいっぱいな作品。R15だけどこの作品R18だろ。笑
ホアキンがよくあそこまで演技したなぁと拍手しかない。やっぱ前半のドタバタ感や狂ってる人達ばかりでこれぞアリアスター監督の作品です。
ただ少し展開が遅くなったのが少し残念。森へ行き、自分の人生と物語が一致するという場面だが少し長すぎかなと。絵本みたいで観てて嫌だなって感じはなかったが。
最後も中々の展開で面白かったなぁ!
物語の意味は1度観ても分からないのでパンフレットを購入することをオススメする。パンフもオシャレで観てて楽しいし飾りたい!やたらと「水」が出てきますがその意味が分かります。また監督のインタビューも載っており観てて面白い。
狂った悪夢の3時間
カオスな世界観とホアキン・フェニックスの狂気に満ちた演技に圧倒!!
アリ・アスター監督作品は初鑑賞。
観る前から3時間という上映時間におよび腰だったのですが、
割とあっという間の3時間でした。
4部構成なんですね。
冒頭はボーの住んでいる環境の酷さ、扱いの酷さみたいなものが強調され
2部では、ボーを受け入れてくれている家族との関係性がどんどん暴走気味になり
3部では、紙芝居的にボーの人生がなぞられ
でラストという展開です。
ホラーというより、強烈に観てていや〜な表現が満載になっていて、
そういう怖さというか、悍ましさというか、すごく疲れます(笑)
よくまあ、こんなに詰め込めるもんだなと感心する次第です。
それから虚実入り混じるというか、ボーの現実と空想の境目がよくわからないとか、
何が現実で起こっているのか、そうでないのか、的な観せ方は、
全然ジャンルが違う映画ですが、アンソニー・ホプキンス主演の『ファーザー』を思い出しました。
こちらもある意味カオスだったので、同様の凄さを感じましたね。
ラスト付近はA24らしいといいますか、
ある物体?を見るに、『MEN 同じ顔の男たち』のラストに近い悍ましさというか
もはや造型が笑えるレベルといいますか、観たら「えっ!?」と思う方が多いだろうな〜と思いました。
やはりホアキン・フェニックスの演技が凄すぎですね。
狂気に満ちているし、よくまあいろんな表情・所作ができるなと思いますし、
表情の変化も凄いんですよね。
ジョーカーともナポレオンとも違うホアキンが観れてよかったです。
万人にオススメできる映画ではありませんが、
一度ご覧になられると視野が広がりそうな、そんな気がする映画です。
私は素直に「面白い」と感じました。
アリ・アスター監督の過去作を鑑賞するかどうか迷い中です。
230 トイレ我慢できるかおそれている
ファーストシーン やはり外国の日常は恐ろしいわ
セカンドシーン 博愛主義のオカンでも娘が虐げられると怒るのだ!
サードシーン この監督は中だるみしてもなんぞ意味があると
思ってしまうので目が離せんのだな
フォースシーン オカン舞台装置にカネ掛け過ぎやろ
サードシーンまで意味深満載で
それぞれがどんなオチに繋がるんや?、と期待させるが
最期の落とし方は個人的にウケなかった。
オカンをチョーク攻撃した後は
ポーの脳内完結です、だったら納得(せえへんか)。
60点
イオンシネマ近江八幡 20240217
パンフ購入
ホアキン、疲れたろう。僕も疲れたんだ…。
今注目の監督とアカデミー賞主演男優賞俳優が組んだ作品だからって、名作とは限らない。
でも、名作だと思えない自分はなんかカッコ悪いから、無理矢理にでも意味を見つけ出して絶賛してみる、そんな事はしたくないので正直に。
なんだかとても眠いんだ…ホアキン…
映画好きを吹聴している身で、一瞬だけとは言え寝落ちしました。ごめんなさい。
始まってしばらくは、映像に隠されたメッセージや暗喩、隠喩から伏線まで、何一つ見落とさないぞ!と意気込んでいたものの、もう、疲れちゃって。無いよね多分。そんなメッセージとか隠された意図とか。むしろ監督の嫌がらせかと思ったよ。逆にそれならある意味深いな…。
映画通して人生の縮図とか、深層心理の抽象的な表現とか、人間の欲望の具現化とか、それっぽいこと言ったら分かってる風でかっこいいのかもしれないけど、正直なんっにも解らんかった。受け取り手に伝える為の工夫をしない発信物は、ただの独り言。
そんな感想しかない3時間。
実写版悪夢
現実と虚構の間の話し
エンドレス理不尽展開
こちらの頭も「ボー」っとしてきます。。
さて本作、鑑賞前から何やら「難解?」そうな評判を聞いており、ならばと、前情報は予告すら観ない徹底した状態で挑みました。さらに『ミッドサマー ディレクターズカット版(170分)』に味を占めたのか?今回は179分。。それもあったので昨夜は早めに寝たのに、寄る年波で寝貯めが出来ずに夜中に目が覚め、結局「寝られないから確定申告を終わらせる」始末。とは言え「面倒くさいことが終わった!」と喜んで映画館に向かったのですが。。。
いやぁ、、難解というか、正直言うと殆ど解りません(苦笑)。
序盤はディストピア×カオスでその内容どころか、ボーの身に起こることの一つ一つが変過ぎて笑えます。と言うか、あまりの変さにこの世界観がどうして成り立っているのか、或いはこれはボー(と私たち)だけに見えているのか?と思えるほど、「おかしな人」と「そうは見えない人」が同居している中、明らかに平常心でないのがボーだけという状況。そのきっかけきっかけでボーが気を失い、そして目が覚めるとまた状況が一変しているという繰り返しなのですが、少しずつ展開のある物語はボーに試練を与え、且つ解決せずにどんどんと山積みされていきます。
序盤に続き、前半、中盤、後半そして終盤と大きく5つほどの構成だったと思いますが、ちょいちょい臭わせるように挟み込まれる「過去のシーン」と「ボーの見る夢」で、徐々に明かされる因果に対し「見ないよう」にしたり、「記憶から消す」ことで「平然と生き続けている」ことを責められているようで、観ている私もボーと一緒に身につまされます。そして皮肉なことに、これだけ追い込まれてもまだ「死にたくない」ボーに対しまた苦笑。ある意味図太いです。
とは言え、やはり179分は長い。。その上、後半から終盤にかけてはかなり宗教的であったり、いよいよあからさまに現実と非現実を行ったり来たりするボーに対して、こちらの頭も「ボー」っとしてきます。観客は私同様に「おひとりオジサン」が多かったような気がしますが、いびきは聞こえてこないまでも私の周辺も「半ば気を失っているんじゃないか?」という雰囲気。そしてようやくエンドクレジットまで行き着いても「実はまだ何かあるんじゃないか?」と殆ど席を立つ人はおらず。完全に終わって客電が点き、難しい顔をしてバラバラと帰り始めるオジサンたちに交じり、私は「ああ、映画評に何を書いていいやら」と思いながら映画館を出ました。その後、この作品を特集したラジオ番組を聴きたい気持ちを押さえ、いつも以上に何も言ってない映画評を書いております(すいません)。。
『ヘレディタリー 継承』『ミッドサマー』と続いてホップ、ステップからの、かなり難度の高いジャンプは正直言うと万人受けする作品ではないと思いますが、アリ・アスター監督作品ファンなら観る前からめげずに是非挑戦してもらいたい一作。とは言え、一度観て解ったという人は早々いないなと思いますのでその点はご留意ください。
さて、これ以上書くことも思いつかず、、聴かずに保存していたラジオ番組の「監督インタビュー」や「感想戦」のポッドキャストを聴いてみて味わいなおします。お粗末様でした~
監督、きがへんになりそうです
意味深な予告に惹かれ、名優ホアキン・フェニックス主演ということで、公開初日に鑑賞してきました。先に観た「ハイキュー‼︎、」はほぼ満席でしたが、こちらの観客は10人程度で、話題性はあったと思うのですが、観客動員には結びついていない感じでした。
ストーリーは、不安障害を抱えてセラピーを受けながら一人暮らしをしている中年男性ボーが、アパートの隣人、街の住人など、全ての人に恐怖を感じながら生活している中、実家の母が事故死したらしいことを知り、入浴中に天井から見知らぬ男が降ってくる、全裸で車にはねられる、若い女の子から理不尽になじられる、森の中で不思議な芝居を観るなど、奇異な出来事を経験しながら、実家を目指す姿を描くというもの。
そう言われてもどんな話かわからないと思いますが、だいじょうぶです。私もわかっていません。はっきり言って、序盤から何がなんだか、わけがわかりませんでした。でも、終盤に、やっとの思いでたどり着いた実家で、ことの発端と一連の不可思議な体験の謎の真相がわかりかけます。「なるほど、そういうことか」とわかりかけたと思ったのですが、その後やっぱりまたわけのわからない展開へと続き、そのまま終幕となります。
全編通して、現実と妄想や幻覚、あるいは記憶とトラウマが複雑に絡み合った、得体の知れない気持ち悪さが漂います。観客の感じるこの感覚は、おそらく不安障害を患うボーが味わっている感覚そのものだと思います。これは以前に観た「ファーザー」とよく似た感覚です。ありふれた日常の中の些細な出来事が、最悪な事態に発展したり、悪意をもって自身に降りかかってきたりと、ボーは常に不安や恐怖を感じているのでしょう。
そんなボーを形成したのは、母・モナでしょう。全ての愛を注ぎ、いろいろな意味で自分の管理下に置こうしたことが、ボーの親離れを妨げ、外の世界への恐怖を植えつけたのではないでしょうか。モナにとってそれは、自分を穢す性器としか見えない夫への不満、出産の痛み、育児の苦しさから、自分を癒す行為でもあったのかもしれません。
本作では、水がキーアイテムとして描かれます。セラピストの処方薬を水なしで飲んで焦り、母の死の動揺を入浴で落ち着かせ、幼き日の浴室での出来事を回想するなど、水は安心感と恐怖心をもたらす表裏一体のアイテムとして描かれます。もしかすると、羊水のメタファーとして母そのものを表しているのかもしれません。そう考えると、ラストシーンの巨大プールのもつ意味もいろいろと解釈できそうです。
主演はホアキン・フェニックスで、これまでの出演作とまた一線を画す、さすがの演技で魅せてくれます。脇を固めるのは、ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、ドゥニ・メノーシェ、パティ・ルポーンら。
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