ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
全276件中、201~220件目を表示
子育ては無償
映画を見慣れていれば耐えられるけどたまに映画でも観るかって選んで行くような作品じゃぁないですね。
妄想なのか現実なのか日常にありえない展開で話が進みます。
もちろん「日常でありえない!」と作品批判するつもりはありません。
そんなこと言ったらゴジラは観れませんからね。
小説は読んでいる自分の頭の中で場面を展開させるのでどのようなシーンでも自分で肯定して読み進めます。ところが映像になると視覚でフィルターがかかるのでしょうか、
なぜか「そんな事はありえないだろう」と思ってしまうものです。
つまりこの作品は「小説を読むように映画を見る」という能力が必要とされるのです。
うーん難しい。
母と息子のいびつな愛情を描いていてジャンルはコメディとされています。
前半はコミカルで可笑しなシーンもあるけど中盤から後半、ラストはもう受け容れるのに精一杯。
「子育ては無償の愛であり見返りを求めてはいけないのです。」と感想を語っておきます。
理解が追いつかない
ささいなことでも不安になってしまうボウは、自室で静かにしてるのに音がうるさいと言われ、逆に大音量で音楽をかけられ朝方まで寝付けず、里帰りの予定だったのに夕方まで寝坊してしまい、急いで支度したが、ほんの一瞬のスキに鍵と鞄を盗まれ、母に帰れなくなったと電話して経緯を説明した。たが、その後母が突然、シャンデリアの落下で死亡した。ボウは家に帰ろうとするが、奇妙な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボウの里帰りは・・・てな話。
とにかく長い。
ところどころ笑いやエロも有ったが、アラフィフの裸を観ても興味湧かず。
夢なのか現実なのかわからず、なぜそんな天井に人が?とか???だらけで理解が追いつかない。
ミッドサマーのように若く美しい女優でも居れば多少興味も持てたかもしれないが、ホアキン・フェニックスに興味が無いから、ただただ長くて疲れた。
最後も何?訳わからず合わなかった。
山の位置を確認しておきましょう
【ボー然とする映画】
怒涛の悪夢パンチを3時間浴び続ける。そんな中にも映画の軸には映画普遍のテーマを組み込む巧みさ。そしてアッパーカットのような重量のラストに、鑑賞中も鑑賞後もボー然となる。
◆概要
【監督・脚本】
「ミッドサマー」アリ・アスター
【出演】
「ジョーカー」ホアキン・フェニックス
「プロデューサーズ」ネイサン・レイン
「ブリッジ・オブ・スパイ」エイミー・ライアン
「コロンバス」パーカー・ポージー
「ドライビング・MISS・デイジー」パティ・ルポーン
【公開】2024年2月16日
【上映時間】179分
◆ストーリー
日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボーは、つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、そこはもう“いつもの日常”ではなかった。その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆ブラックコメディ
胎児の目線で、心臓音と羊水音、そして何やら女性の叫ぶ声が聞こえる冒頭(微かな音量は配信ではおそらく聞き取れない、劇場での音への監督のこだわりが伝わってくる)。胎児は落とされ、泣き声も上げない描写から、本作が生まれもった障害を抱える人生を描くことが輪郭化され、タイトルへ。監督が本作を「ブラックコメディ」と例えたように、そこからのいわゆる第一章(ボーが意識を失いブラックアウトするたびに章を分けるとしたら)は怒涛のブラックコメディの連続。カオスなスラムで門戸に全速ダッシュ笑、卑語の落書きの壁をつたい、部屋では爆音とその冤罪にさいなまれ、ついにはスラム民から部屋を荒らしに荒らされる。極めつけに「風呂に不審者、路上に殺人鬼…」と裸で訴え発砲され、見事にカークラッシュ。第二章以降もこれでもかと続くボーの災難には、時に笑えてくるほど、時に吐き気をもよおすほど心身が疲弊する感覚。3時間みっちりブラックコメディという悪夢を味わえた。
◆親子
そんな怒涛の展開の中、本作の軸となったのは母と子の関係性。家族といえば監督の過去作『へレディタリー』『ミッドサマー』でも描かれた、いわば映画に普遍のテーマであり、特に本作については監督が「母親の愛が時として子供を窒息させる条件付きなもの」と語っている。モナはあらゆる手を使いボーを帰省させながら、声高に罵りボーの手にかけられてしまう。その倒れた先のボックスは、ボーが昔愛でた鑑賞魚の水槽であり、母もやはりボーからの“愛”を欲していたという演出だった。ボーはボーで、母の怪死の知らせに泣きじゃくる描写もありながら、母の叱咤にはまるで人格が変わったかのように従順。ボーが少年のように甘えてしまう姿(原題「Beau is afraid」はおそらく「Boy's afraid」のダブルミーニング)は母の愛の圧による負の産物にも見えた。また一方で、ボーが父親の幻影を渇望する姿もちらほら。あの現実とも妄想とも取れる森で出会った男に対する動揺もしかり、そもそも冒頭でボーが帰省に気が乗らなかった様子は、それが父の命日という記念日で、父の死を目の当たりにするのを本能的に拒んだからではなかったか。そう考えると、本作で描かれた一連の災難は、ボーが帰省を遅らせる、あるいは免れるために能動的に受けたものとも取れる(ラストの裁判のシーンでもそんな表現があった)。現実と妄想の線引きはあまり明確にされていないが、それが妄想だとすればなおさらそう思える。
◆ラスト
やがてたどり着いた裁判所(のような場所)。ボーは森で出会った父(のような男)と同じような爆発の仕方でその姿を消す。その後エンドロールではあの大勢の観衆の姿が消えており、裁判のシーンはボーの妄想と取ることができる(つまり父親も妄想)。そもそも裁判長もボーの弁護人もおらず、いるのは母の弁護人だけ。つまり、あの弁護人の声はボーが自らを律するべく作り上げたボー自身の別の本音とも取れる。そこには母をハメた過去や、辱めを与えた描写があり、手すりを割り落とすほど怒る母の姿も含め、あれこそボーの懺悔の表れではなかったか。観衆の白い目に覚悟を決めたボーの表情が印象的で、本作で唯一“おそれていない”、その最期だった。そして気になった事が一つ。本作は“水”が象徴的で、ボーが精神を安定させるために飲む薬は、水がないと飲む事ができない。ボーの姓の一部Wasserは独語で、名前ボー(Beau)のEauは仏語で、それぞれ水を意味する。冒頭の羊水音も含めて、水はボーの真髄であり、心身を安定させるものでもある。ボーの爆発後、ボートの下でもがく描写には、微かに少年ボーの声が聞こえた気がした。ボーがあの裁判妄想の中で自らを律し、水の中に消えたという表現は、まるで羊水の中へ潜るようでもあり、母の元へと退化し帰化していった…そんな風に解釈してみても面白い。いずれにしても、アリ監督という鬼才が3時間の重量で投げかけてくる問いに、一度の鑑賞で咀嚼できることなどほんのわずかなのだろうけど。
◆関連作品
○「ミッドサマー」(’19)
アリ監督の前作にして代表作。頭が錯乱します。プライムビデオ配信中。
○「へレディタリー 継承」(’18)
アリ監督の長編デビュー作。理解するには悪魔崇拝の知識が必要。プライムビデオ配信中。
◆評価(2024年2月16日時点)
Filmarks:★×3.7
Yahoo!検索:★×4.0
映画.com:★×3.8
この世界は理不尽ばかり★3
不条理シリアスギャグ
難解すぎて置いて行かれた
〈あらすじ〉
精神が不安定なボーは母親に会うためにアパートで準備を進めていだが、出発当日寝坊してしまう。当日の便に間に合わないと携帯で母親に告げたが、しばらくして母が事故死してしまう。その日から彼の周辺が非現実的な騒動に巻き込まれる。唯一の家族であるボーは母の葬式へ出発する...
冒頭から結末まで奇妙奇天烈な映画で何がなんやらよくわからなかった。
『ジョーカー』のオマージュらしきものが見れてうれしい反面、脚本自体が未完成のような気がしてスッキリしませんでした。
アリ・アスター監督といえば変な宗教が出てくるのかと思いましたが、今作は「母親」をテーマにした作品で、かなりアクの強い内容になっています。
個人的に面白かったシーンはホアキン・フェニックスとパティ・ルポーンが屋根裏部屋に上がる階段で会話しているシーンがかなり滑稽。
感想です
前半は超絶面白いが、、
疲れがでて中盤うとうときた。3時間の3幕劇みたいな感じ。
第1幕のボーの街とアパートがいちばん面白い。現実かどうかもわからないむしろホラーゲームみたいは世界の不条理劇からの地獄落ちまでのスピードとアイデアとディテールは相当面白い。実家に帰る予定→眠らせてもらえない→水がない→ここからはゾンビは出てこないがゾンビゲームみたいなもんだけど、ホアキンの身体性が面白い。ゲラゲラ笑えて特に浴槽のアレは随分尾を引く笑いをもたらす。ここまではかなり素晴らしい。
で、跳ね飛ばされて目が覚めてからの2幕も捉えられた外科医師夫妻と娘のヤバさからなかなか実家に帰れないというところまではいいが、そこからがタラタラして進まない。第3幕は、そこから脱出して森に入ってから仕掛けがわかるところまでだから森から先は前半が面白すぎる分、失速感がすごくて、正直つまらない。答えまでに時間がかかり過ぎ。いや、何か重大なことがあったのかもしれないけど、過去の話がタラタラはじまった辺りから眠気が…
当然やりたかったのは母と息子のラインなんだろうけど、むしろ目的消失して変な家に閉じ込められたままの状態のほうが面白かった。まあそれだと単なるギャグでしかないけどさ。
リズムが平凡でつまらん
仲良しや"好き"が普通な距離感の近さを疑え
こうした解釈が合っているかは分からないけど、個人的には相反する感情を抱く家族や友人への気持ちを少し思い出した。例えば会いに行くのは面倒くさいとか思って、会いたくない嫌な理由を些細なものから挙げても、そうした重い腰を上げて実際会ってみると記憶で思ったより楽しめてその場はまた会いたくなったり(けどバイバイすればまたなかなか会わない期間が続いたり)、逆も然り会いたい会いたいと会うことが普通になってても案外心ではそれほどでなくて実は邪険・面倒に感じていたり。身内への愛を試す映画。
意外性に富んだファーストカット。仕事描写がないのにクレジットカードを持っていて、セラピーにも通っている独身一人暮らしの中年男性。住んでいる地域は、というか家の前が無法地帯ヤバすぎる"ゴッサム"。一度家を出たらおしまい、帰宅も命がけ?絶望したよ、そんな通りです。そうした家の周辺を舞台とした一連のくだり流れはテンポよく楽しめたし、素直に笑えた。あんなのビックリ!
が、そこからがワケ解らなくなっていく…アスター節迷宮に迷い込んでいく。それらはまるで仕組まれた"ゲーム"のように不条理極まりなく哀れなる目に無惨にも遭っていくボウ。行く先々で、様々な要素を内包しているのを感じるカオスに見ているうちに思考停止してしまった感。前作までより更に間口を狭くして観客を選ぶように、面白さはまだ分からないけどアリ・アスターらしさは全開?!
終盤のネタバラシパート(?)で主人公の上述したような謎のバックグラウンド理由と共に『トゥルーマン・ショー』トゥルーマン・バーバンクばりに(??)人生切り売りされていたことが明らかにされる。あと、まさかの父親の正体!『ヘレディタリー』のアレックス・ウルフ君の気持ちで恐る恐る屋上に乗り込んだコッチの立場と気持ちよ。バカらしくなった(笑)!!
いや〜体感時間しっかりと長かった…!今回も人の状態を厭〜な形で突き詰めて観客を突き落とす、色んな意味で"悪魔"的だ?正直、個人的には同監督の長編作品前2本(『ヘレディタリー』『ミッドサマー』)のほうが好きだった。けど、ホアキン・フェニックスはこのよく分からない作品の中でも流石の存在感で頑張っている。そして、劇場での鑑賞体験としては、昨今で言えば『アステロイド・シティ』ばりの"お洒落"観客のキョトン顔を期待できそうだ。
勝手に関連作品『ゲーム』『オールドボーイ』『トゥルーマン・ショー』
終わらない悪夢の旅路 精神を病んだ男の記憶を追体験する不条理ホラー 悪趣味が楽しめる人限定
ホラーとコメディが渾然一体となったような作品だが、体感では過半で笑...
ホラーとコメディが渾然一体となったような作品だが、体感では過半で笑って観ていた気がする。特に、鬱々とした主人公の内面とまったく無関係に外界が狂いに狂っている前半!入浴中、天井から竹中直人似のおっさんが落ちてきたのから全裸で逃げだした主人公の前に全裸の連続殺人鬼が立ちふさがる!くだりは抱腹絶倒。中盤の劇中劇あたりのその勢いがだいぶ殺されてしまって、終盤のあまりに露骨なフロイト的表象は笑いどころではあったがやや興ざめ。全体に「ヘレディタリー」と同工異曲なのは作家の個性として尊重したいが、いたずらに上演時間だけが伸びているのはいかがなものか。ホアキン・フェニックスの困り顔と(「ジョーカー」とは見違えるような)だらしない中年ボディで3時間なんとか持たせている感あり。
どうとらえればよいのか…
うーん
アリアスター監督作品のヘレディタリー継承もミッドサマーも大好きななだけに、最新作、しかも3時間、しかもホアキンフェニックス主演ということで、めちゃめちゃ期待して鑑賞。
がしかし、ん?ん??ん???
観始めてあっという間に訳がわからない(笑)
でも観てれば分かる?良さが伝わってくるはず‼︎と思ったんですが、記憶が途切れ途切れ(笑)盛大に何度も寝落ちしてしまいました(汗)
もう一度観るべきか否か、悩みます。。。
ハマる方には激ハマりなんでしょうが、合わない人にはめっぽう合わない作品じゃないかと。
不思議ワールド全開の3時間なので前日しっかり眠ってからの鑑賞をオススメします。
うん、、、 覚悟したけどそれ以上。
ボーさんお疲れ様でした‼️90点
まず初めに3時間もある映画ですが全然体感的に感じませんでした。観て良かったなぁと思いました!1回見ればおなかいっぱいな作品。R15だけどこの作品R18だろ。笑
ホアキンがよくあそこまで演技したなぁと拍手しかない。やっぱ前半のドタバタ感や狂ってる人達ばかりでこれぞアリアスター監督の作品です。
ただ少し展開が遅くなったのが少し残念。森へ行き、自分の人生と物語が一致するという場面だが少し長すぎかなと。絵本みたいで観てて嫌だなって感じはなかったが。
最後も中々の展開で面白かったなぁ!
物語の意味は1度観ても分からないのでパンフレットを購入することをオススメする。パンフもオシャレで観てて楽しいし飾りたい!やたらと「水」が出てきますがその意味が分かります。また監督のインタビューも載っており観てて面白い。
狂った悪夢の3時間
全276件中、201~220件目を表示