ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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やや中だるみしましたが楽しめました
めちゃくちゃ面白かった!酷評を多く見たので鑑賞を避けていたのですが、もっと早く観ればよかった。何食べてたらこんな映画作れるようになるんや、、と終始戸惑いっぱなし。母の死という、物語の中核というか大前提の部分が嘘でしたなんて、そんなのありかよ〜と思いつつ、まんまと裏切られて楽しかったです。
とにかく悲観的で自信がなく常に怯えているボウが情けない、、、誇りと責任を持って、自分で決断する人になろうと、自戒もこめて、思いました。
子どもの時よく迷子になった人は共感できると思う
ボーはやたら治安が悪い所に住んでいる。何の仕事してるんだろう?カウンセリング受けてるからお金はあるのかなあ。カウンセリングって効き目あるのかなあ。私は懐疑的だ。物語を勝手に作られてしまう気がする。記憶は記憶。特に家族に関する記憶に正しいも間違いもないと思う。整合性とか正誤なんかどうでもいいのが家族にまつわる記憶なんだと思う。自分に都合よく記憶は形成されるんだ。
迷子になると子どもは不安になるが、何度もそういう経験をすると迷子状態に慣れてくる。自分からデパートの然るべき所に行って「迷子になりました」と告げて自分の名前と年齢、母親の名前、住所などを言う。なぜ迷子になるのか?母親が子どもの手も繋がず振り向きもせず、満員のデパート地下フロアを先にどんどん歩むからだ。子どもにとって昔のデパ地下には夢のようなお菓子やディスプレイが山のようにあった。だから立ち止まりたい。そういう子どもの気持ちを母親はまるでわからず理解しようともしない。想像力の欠如。
迷子アナウンスが流れてしばらくすると鬼の形相の母親が来る。迷子になった子どもをやっと見つけて母親は嬉しい顔もしなければ心配してたんだよ、とも言わない。子どもだって母親の顔が心配とほっとした顔でなくて怒っていることは見てわかる。だから、自分も嬉しい顔もしないし泣かないしまして笑顔なんてありえない。なんで迷子になるのよ、ちゃんとついて来ないからでしょ、と言いながら母親は子どもをつねるのだ。
そんな子どもの頃の迷子話を大人になって母親にしても忘れている。か、忘れたふりをする。迷子話以外でもとにかくよくつねられた。夫や姑や舅との関係でイライラしていたんだろう。まだ20代の若い母親。かわいそうに。でも子どもの私もかわいそうだったのだ、と言いたい。
自分はこれこれのつもりなり意図をもって何か話したり行動するけれど、必ずしも親なり家族は同じように理解してくれるとは限らない。それは相手もそうだろう。自分だって親や家族や親戚のことを「正しく」理解しているとは限らない。だからボーは誤解されるのだ。誤解されるから不安でいっぱいになってしまうのだ。
不条理な不安でいっぱいのホアキンの顔、情けなくも笑うしかない。咆哮ばかりのメノーシェ、可哀想だけど笑えて仕方なかった、でもいい役だった!最後かっこいい!そしてボー " Mr. Wassermann" はその名にふさわしく水に戻った。
あのチンポは何?
109シネマズのポイントで見て良かった。
コストが0の時点でコストパフォーマンスは無限に発散するのだが、個人的にはパフォーマンスも0に漸近しており、コストパフォーマンスが1に収束するかとも思われた。
自分は難しい映画は得意でないので、この映画には不向きだったのだと思う。
主人公がずっと上手くいかず、最後詰む映画。阿保の将棋指しが高難易度のコンピュータにボコボコにされるプレイ動画みたいだった。
でも予想のできなさは逸品で、実は開始から結構後半まで夢中で観てた。
母親の登場くらいまでは神展開だと思った。
さっきの将棋の例えでいうと、一体どれだけアクロバティックな詰み筋で魅せてくれるのかと思いきや、いきなりディルドで頭をはたかれてチェックメイト、みたいなラストだった。
こんなの褒めちゃいけないだろ。
友達は結構好きだったというので、好みによるのでしょう。
凡人には測りかねる映画のことだから、もしかしたら「この映画を不快に感じるのは親離れができていない証拠」みたいな心理テスト的ニュアンスも潜在的に含まれているのかもしれない。「男性的象徴を揶揄する表現がどうのこうの」とか?
だったらこの映画、親と観てみろこの野郎。
難しく考えるのがよくない。
射精したら相手が死んだとこと、チンポ怪獣のとこが凄く面白かった。おじさんが天井に張り付いてたとこは面白かったけどちょっと長かった。
個人的にはあとはクソ、というかチンポだった。
なんなん
感想を一言で言うと、なんなん。
映画は好きだけど、たくさんは見てない私からすると
そんな感想です。
分からなさすぎて考察サイトも見ましたが
そこまで映画に詳しくないので、へえ〜で終わってしまいました。ある意味、考察は見ずにモヤモヤしてた方が良かったのかも。
妄想と現実が入り交じってる映画はたまにありますが、そこまで狂った感もなくリアルに辛い。ラストもよく分からず。
でも、普段書かないクチコミを書きたくなったし
こんなに不快感を持たせてくれる主人公の演技はすごいと思います。
あと、自分にも子供がいるので過干渉には気をつけようって思いました…。
↓の人にはオススメです。
・監督大好き!監督が好きな映画は見てる!
・後味悪い、訳分からん映画好き!
・俳優さんが好き
・母性強すぎな人(反面教師という意味で)
これはやっかいな
坊はおそれている
3時間近くあることを危惧しなかなか見れてなかったけど、公開終了日にしてようやく足が動いた。アリ・アスターの映画を見たことなければ、それほど評判がいい訳でもないし、A24×ホアキン・フェニックスのタッグは個人的に苦手だったので期待してなかったけど、自分の映画癖と監督の作家性がびったりハマって、予想外にもめちゃくちゃ楽しめた。これならもっと早く見とけば良かった。
奇妙かつ不気味で、理解が追いつかないストーリーなのに、次なる展開とホアキンの顔芸が見たくて仕方なくなってしまう。まさに見る薬物。40分置きに切り替わる映像に、一瞬たりとも目が離せない。ちょっと違うのかもしれないけど、過激なウェス・アンダーソンって感じがして、すっごいワクワクしました。周りの感想からして、酷評する気満々だったから驚き。これ、超好物😍
ラスト付近から画面が真っ暗で失速気味になるんだけど、179分間一瞬たりとも睡魔が襲ってこなかった。っていうか、こんなあっという間な3時間初めて。怯えて、走って、ぶつかる!躍動感溢れる、ある意味アクションのようなロードムービーに虜になってしまう。そんな中で、全く成長しない、子どものまんまなホアキン・フェニックスに笑いっぱなし。ちゃんと大人になりきれないって、怖いことなんだな〜。
緊張感にどっぷり浸かりながらも、音や映像に刺激され、全感覚が研ぎ澄まされる。風邪の時に見る夢レベルMAX。ひたすら不安でいっぱいになる。でも、何故だかそれが癖になってしまう。薬物中毒を擬似的に体験できる、今年ベスト級のスリラー。音響が素晴らしく、劇場で見ることに価値のあるという点においても、最高の映画だった。
究極の親子共依存ホラー!
正直、訳のわからない3時間ではありましたが所々が面白いので長いなぁ〜と思いつつも鑑賞できました。
最初はコメディ映画かと思いきや、
ホラーっぽくなり、
サスペンスっぽくなり、
終盤はミステリー……?!!
いや、やっぱりホラーなのか??!
よくわからず、鑑賞後にこの映画のジャンルだけ調べてみたところ
紹介サイトによって様々でした。
謎の多い作品ですね。
自分としては不気味で狂った世界観からホラーコメディかなと思う事にしました。
そしてこの映画は
究極の共依存関係にあるボーと母親の話。
毒母の狂った愛情にボーの全ては支配されているが
実はボーには「母の支配から抜け出したい」という願望があってそれがあの不穏な世界観に反映されているのだと。
自ら不安に身を置き不幸を選ぶことで、母の愛に無意識に反発していたのかな。
それを母親はずっと気付いており「子供からの裏切り行為」だと感じながらボーへの憎しみに似た怒りを抱えていた。
そんな表に出さなかったボーの本心が終盤ついに、ガラスケースにダイブする直前の母親への仕打ちに現れたんだと思います。
これ程までに狂った親子共依存の先に、当然幸せは無いのかもしれません。
そんな母子の異常な狂気の世界をこの作品で見せてもらえたのだ!と思う事にします(^^;;
奥が深すぎて鑑賞後には頭もクラクラ…
疲労もピークになってしまう強烈な作品でした。
オデッセイになれたところで
まず冒頭で多くの人が思うこと。
それは恐らく、「んなとこ引っ越せよ」ではないでしょうか。
ゴッサムシティかと見まごうほどに荒廃した街に暮らす主人公。死体は道路に転がったまま、全裸の通り魔がうろつき、なのに警官が勤しむのはナンパばかり。
しかしなぜかコンビニらしき店の中は安全そのもので、退屈そうな店員が平然と店番をしています。
ここから始まる違和感は徐々に積み重なり、やがてひとつに繋がるのです。
作品を通して、メッセージ性の強さに驚かされました。
画面のどこを見ればいいのか分からなくなるほど隠喩や伏線に溢れ、飽きることがありません。
『オオカミの家』を悔しくも見逃してしまってから絶対行くと決めていた本作、大スクリーンであの世界観を体験できて本当によかったと思います。
……あ、医者家族は気持ち悪かったです。ここは伏線とか思考を巡らせるとかじゃなくただただ純粋に、嫌悪感で軽い吐き気がしました。
ボーは解釈されたがっている
アメリカの男の子は15歳になったら「Sex & Drug & Rock'n'Roll!」と叫びながら車やバイクをかっ飛ばし大人になるそうですが、ボーはいずれにも手を出しません。じゃあ何が好きなのか。彼の住む簡素なアパートには何の個性もありません。空虚な中年男の彼が喋るのは精神分析医とお母さんだけ。「どうして彼はこんな男になったのか?」その真実を求めて彼は地獄めぐりをやらされ、観客はそれに付き合わされます。すべての真実にたどり着いたラスト、彼は変わるのか?いえ、まったく変わることなく、ただ助けを懇願しながら水に沈んでいきます。
これまでのフィクションの常道をまるで無視する本作の筋書き。なんの成長も見せず滅んでいく主人公。大変斬新ではありますが、面白いかというと、退屈です。面白いのはソドムとゴモラのようなボーの住む街の退廃っぷりぐらい。それもすべてどこかで見たことのあるような景色ではありますが。それでもやることなすことすべてが裏目に出てしまうボーの姿は笑えます。でもボーが外科医の家に匿われて以降は、映画は失速してしまい、大風呂敷を広げた物語の世界は急速に縮んでしまいます。そして最後は母と子の罵り合戦、これまでの恨みつらみのぶつけ合いという泥試合に収束し、映画は幕を下ろします。「自分で稼ぐ力を持たない男は母親の愛情と財布の呪いから逃れられない」という当たり前のことを3時間かけて教えてくれました。
孫悟空は頭に輪っかを付けられてお釈迦様の手の上から逃れられませんが、ボーは足に輪っかを付けられてお母様の手の上から逃げられません。妖怪退治に大暴れする孫悟空と違い、ボーは何一つ自分で成し遂げません。精神分析好きかまってちゃん監督アリ・アスターさんの作る物語は悪夢的で退廃的で閉鎖的。ユダヤ人の詩人であるという彼のおかあちゃんに、本作の感想を聞いてみたいものです。息子を愛しているならどんなに評判が悪かろうとも「史上最高の傑作だ」と褒めてあげるはずですが。監督はこの映画で母親の愛情を確かめようとしているのかも知れません。いずれにしろ、第三者の私にはどうでもいいことですが。
日本人なら隠そうとする家の恥や家族間のトラウマを映画にする勇気は恐れ入りますが、その想像力のジャンプはあんまり距離が伸びていません。本人はずいぶん遠くまで飛んだつもりでも、実際はそんなに飛べないものかも知れません。そもそも日本には「首狩り家族」という、こんなファンタジーより何十倍も恐ろしい家族の実例があるわけで。
悪趣味なコメディ(褒めてる)
設定も出来事もかなり意味不明で、品も無くて笑うしかない。でも親から精神的に虐待されて笑うか潰れるかしかないつらーい気持ちが伝わってくる。親から離れて恐怖から解放されたはずの自分は何をおそれているのか、植え付けられた恐怖から逃れられない自分は何にも値せず、「無」しか無いのか…「頑張ってもどうにもならないね(笑)」といった深い諦めと慰めの笑いを感じる映画だった。
ちょっとボーっとなった
評判がイマイチなのと丸々3時間の上映時間ゆえ、体調万全でないと鑑賞中にボーっとなるのではとおそれていたのだが、アリ・アスター新作を観ないわけにいかず、しっかり睡眠をとった週末にようやく劇場へ。
最初のアパートメントでのフルチンやら全身タトゥーやら、とにかく不安神経症的なホアキンのもろもろへの怯えっぷりはおかしかったものの、話が先に進むとシリアス風になっちゃったり、最後のトゥルーマン・ショーは答え合わせのまとめ感ありで、作中、町山智浩の言うユダヤのなんとかとかいろいろあるのだろうけど、もう考えるのが面倒くさくなった。話とは関係ないけど、巨大ぽこちんの腕が頭に突き刺さるところでスターシップ・トゥルーパーズのバグズを想起した。
あと非常に気になったのは、松浦美奈の字幕では「ボウ」なのにタイトルは「ボー」と音引きになっていること。映画業界の人はこういう不統一が気にならないのだろうか…。
無垢でいるのってめちゃ大変
不条理ギャグかよ!と、おじさんとおじさんのお尻がグルグルしてるのを見て爆笑🤣
演劇のシーンの舞台装置と映像が可愛いくて素敵。
この辺りから、宗教観と家族愛の拗らせすごいな〜って事に改めて気づいてそう思って見始めたら裁判シーンで俺の人生もうこんなんなんよ、絶望してんだわってメッセージ?←いや、そう言う割にこんなん作って絶望それなりに楽しんでるのでは、実は開き直りか!って勝手に解釈して笑っちゃいました。本人にとっては救われない事こそ大団円?
出だしの現世に怯えすぎなのは本当に笑ける。危険に合う前に家までダッシュ💨💨💨
初めて、アリアスター面白いと思った
オデッセイ・スリラーってなぁに??
劇場上映がお昼に一回ってとこまで少なくなってきた中、唯一近隣で夜の時間帯に上映してくれていたTOHOシネマズ日本橋(ありがとう!)に駆け込み観賞。
映画館で観てよかったーε-(´∀`; )
コレ、家で観てたら確実に途中離脱してるか流し見に切り替えちゃってるヤーツーwww
前半はとにかく爆笑の連続。
何が起きてるかなんてわかりっこない。でもなんかトンデモナイことばっかり次から次へと起きていく。それこそ先日見たばかりのビックリ箱ホラーな『1408号室』みたいな感じでドーン!バーン!きゃー!!が続く。
それが突然中盤には人生観ロードムービーを芝居で表現するというなんとも回りくどいことをして、最後には毒親との直接対決‼️いや、対決にもなってないか。
途中、ジャバ・ザ・ハットみたいな怪物出てきたと思ったら『キラーコンドーム』ぢゃんwwwアリアスター監督、振り切ったね(*´艸`)
主人公の名前が美しいを意味する『Beau』なのに恐怖しか見えてないのは美しさと恐ろしさは表裏一体……とでも言いたいんかな。
強大な母の身勝手な過保護が生んだボーの半生
ボーの困った顔に彩られた3時間でした。
冒頭の犯罪だらけの治安激悪アパートの場面は、臆病で心配性のボーからはそう見えている、ということだと思います。おっそろしい場所で日常を営んでいるボー。自分で判断するより母ちゃんの意見に頼っている印象。
仕事をしてる場面はないけど、カウンセリングは受けています。母ちゃんからお金貰ってるのかな。
交通事故に遭うと(偶然でなく仕組まれてるんだけど)、何故か加害者の家で気味悪いほど丁寧に扱われます。これも怖い。ボーの困り顔も健在。
夫も妻も笑顔が怖い。娘はまだ10代だと思うけど壊れてます。なぜか一緒に住んでいる、戦場で亡くなった息子の友人?は、戦争トラウマを連想させるぶっ壊れっぷりでした。
ボーが足止めされたのは、母ちゃんの葬儀の準備に時間が必要だったのでしょう。
森は異界的な場所。死者とも出会う境界。お父さんが出てきたのは森という場所だからかな。そして、劇の中でボーは自分のifの人生を体感したのだと思います。
ボーが自分の人生を考えるための回復の旅のように感じました。
そしてラスボス母ちゃん宅。壮大なヤラセ葬儀が終わったところでボー帰宅。
屋根裏の場面も何かの象徴だと思いましたが、考える前に爆笑で過ぎていった。
母ちゃんは、無償ではない愛をボーに過剰に注いでたということでしょう。見返りを求める愛はボーを極端に臆病にさせ、金にものを言わせて人生を奪っていった。
ただ、母ちゃんも辛い幼少期を過ごしたことが語られます。家族の物語は連鎖していく。
ボーはボートで暗いトンネルの中を脱出し、強大な母体内から自立しようとします。
最後の水上コロッセオの場面は現実ではなく、ボーの内面世界を描いてるのかな。
果たして母ちゃんの世界から自立して自分の人生を歩んでいくのか、それとも映像の通り自爆したのか。
いろんな解釈が観るものに委ねられていますが、爆発する前にボーの顔つきが変わります。もう困り顔ではありません。
私は、ボー自身の人生を歩みはじめていて欲しいと思いました。
発狂絶叫また発狂
最初の30分くらい面白くて(街の治安悪過ぎ)爆笑したかったのを他の...
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