ボーはおそれているのレビュー・感想・評価
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さっぱり分かりません
悪夢を味わえる
不可解な精神を自由に描く
難解🧐
物語はひたすら横にずれて行く
精神疾患(不安症)の話?
精神疾患(不安症)の人から観た世界の話だと思って観てました。
とにかく現実と妄想の境界線が分からず、かなり困惑しました。
「あなたの本当のお父さんよ!」と言われて、
チンポのお化けが出てきたり・・・ラストも全く分からない!
正直、訳が分からない!訳分からないが面白い!
なんだか分からないが面白い!そこを考察して楽しむ作品なのだろう。
ただ、長過ぎる!3時間はちょっと・・・きついかな?
これをもっと短く2時間15分くらいにまとめたら
もっと面白く感じたと思う。
ホアキン・フェニックスは相変わらず上手い!
どんなタイプの役も難なくこなしてしまう。
本当に良い俳優だと思う。
訳の分からない劇を無理やり映画化
『ミッドサマー』の監督が描いた作品で3h近くの長編映画。ジョーカーを演じたホアキン氏が主人公のボー役でコメディもホラー要素もなくてただ、ただ、訳が分からない内容。なぜボーが治安も悪くて廃墟同然のアパートに住むようになったのか、とかお父さんは何故エイリアン?だったのかとか謎のまま終焉。作中で出てくるマライアキャリーのalways be my babyの曲が台無しになったことだけは分かったwまた、you tubeにアリ氏作のショートフィルム、『ボー』で出てきたワンシーンもあり。
評価の時、印象を3つまで選べるが、[真顔]を増やしてほしい。
3時間不思議な映像
アリ・アスターの悪夢に魅せられる
『ヘレディタリー/継承』と『ミッドサマー』の2本で映画ファンを唸らせ、一躍映画界注目の存在。鬼才の名を欲しいままにするアリ・アスター。
三度A24スタジオと組み、主演にはホアキン・フェニックス。期待するなと言うのが無理。
しかし、一抹の不安もある。この組み合わせで平凡な作品になる訳がない。
挑発的で、意欲的で、難解で、常人の理解を超えたような…。予感は的中。
客観的に見ると、コメディでもある。
アリ・アスターの新作がコメディになるとも聞いていた。
無論、ただのコメディになる筈もない。
アリ・アスターがコメディを手掛けるとこうなる。
自身のスタイル(ホラーやスリラー)を含んだダーク・コメディ。
またまたアリ・アスターが送る“問題作”が誕生。
人は誰しも不安や心配を抱えているものだが、この主人公は度が過ぎている。
独り身の中年男ボー・ワッセルマンは、日々常に何かに恐れ、心配性で不安に駆られている。
それはもう病的なまでに。カウンセリングにも通っているが、効果ナシ。
薬を必ず水と飲まなければならないが、冷蔵庫に水が無い。蛇口からも何故か水が出ない。それだけで動揺。
近くの店に水を買いに行くだけでも危険。何故なら町は治安が悪く、ホームレスやアブナイ奴らや殺人者だらけ。
何とか店に辿り着くも、何故かカードが使えない。小銭も無い。
その隙にホームレスらにアパートの部屋を占拠され…。
世界一ついてない男…?
にしても、何処か何かがヘン。
ジョーカーは悪の道に転落していったが、やがてボーは、妄想か現実か、奇怪な世界に陥っていく…。
事の発端は、母との電話。
電話で話していたばかりの母が突然怪死。発見者である配達人によると、落ちてきたシャンデリアで顔面破損…。
ショックと呆然が収まらない中、葬儀に出席する為、帰省を。
故郷への遠い道と言うか、何故かボーを次から次へと見舞う災難…。
出発しようとするが、鞄や鍵を盗まれる。
外に出たら、殺人者に刺される。
とある夫婦の家で目を覚ます。お暇しようとするが、何故か引き留められる。自分を監視してるようなヘンな男、夫婦の娘に振り回され、キチ○イな娘はペンキを飲んで自殺。奥さんに殺したと疑われ、男に追われ、森の中へ逃げ…。
ある日、森の中、劇団に、出会った。森から森へ、移動しているフシギな劇団。劇を鑑賞。“出演”するほど劇の内容に自分と父を重ね…。鑑賞中初老の男に声を掛けられ、お父さんを知っている、と。そこへ追ってきた男が現れ、場は惨事に…。ボーは再び逃げる。
ヒッチハイク。ようやく実家に辿り着くが、そこで…。
一体これは、どういう事なのか…?
考えれば考えるほど、訳が分からなくなってくる。
漠然とこれは現実、これは妄想と分かるような所もあるが…
でも、やっぱり分からない。もはや意味不明。やはりアリ・アスターは常人の理解を超えた世界へ…。
と言うか本作は、理解しろというのがそもそも無理。
アリ・アスターの恐ろしいまでの創造世界を“見る”“感じる”作品なのだ。
あの家族の家での不条理な出来事。
森の劇団でのメルヘン?ダーク・ファンタジー?な体験。
理由を求めなければもっともっと見たくなる。ついていけなくとも。
それはさらに見る者を誘う…。
やっとこさ実家に到着。が、葬儀はもう終わり…。
頭が無い母親の亡骸と対峙。間に合わなかった罪悪感や空虚感に苛まれ…。
もう一人、遅れてきた者が。
ボーはハッとする。
子供の頃船旅で出会い、再会を約束していたエレイン。初恋の相手。
相手も思い出し、再会を懐かしむようにベッドイン。
この奇妙な旅始まって初めての幸せの絶頂。
その絶頂で、エレインが死亡。
ボー、精神崩壊寸前。いや、もうぶっ壊れているのか…?
さらに追い討ちを掛けるようにそこに現れたのは、死んだ筈の母親…!
本当に気が狂ってしまったのか…?
否。そこにいるのは紛れもなく母だ。
母から衝撃の真実。
全ては母が仕組んだ事。カウンセリングも、替え玉(家政婦)を使っての死も。
著名な実業家でもある母、モナ。
息子に必要以上の愛を求める。ママを愛してる?
その一方、息子を憎んでもいる。ママはこんなに愛情を注いだのに、あんたは奪っただけ。
この強烈なダーク・コメディ、母親からの異常な愛情に抑圧された息子の話であった。
これまで体験してきた悪夢も、母親からの重圧による精神薄弱や不安定が見せていたものと考えると、恐ろしくもあり、哀れでもある。
パパは…? 子供の頃死んだと聞かされていた。
会わせてあげる。そう言われ屋根裏に上がり、そこに“居た”ものは…!
ありゃ何だ…? 悪趣味全開のモンスター・ホラー。
母の首を絞めたボーは、ボートに乗って夜の湖へ。洞窟の中で開かれる、ボーのこれまでの悪行についての裁判。
白熱する検事、弁護士。
喚くボー。氷の表情の母。
望み絶たれたボーは湖の中へ飛び込む。
母の声。「私のベイビー!」。
私の独自考察。
カウンセリングや母からの電話は現実。
実家へ向かう道中体験した事はほとんど妄想。
実家にて母が生きていたのは現実。
それ以降は妄想と言うより、本当の悪夢。母親を殺して、自分も何処かのタイミングでショック死して、洞窟の裁判はあの世の裁判。
最大の罪は、愛せなかった事。それに苦しみ、地獄へ…。
全くの見当違いかもしれないが、Wikipediaだって完璧に当たってるとは言い難い。
これを説明出来るのはただ一人。アリ・アスターだけ。
難解過ぎる話や役柄を自分のものにしたホアキン・フェニックスの怪演もさすがだが、見る者を救いの無いどん底に落としたかったというアリ・アスター。
我々はこれからも、アリ・アスターの才気と狂気をおそれている。
めっちゃ面白かった
母親は極めて巧妙なやり方で、子どもを依存的な幼児のまま支配し、思う通りにならない時は報復として子どもに罪悪感を植え付ける。
昨今、過指示・過干渉・過保護に育ったの多くの人が大人になってもなお、脳内母親の支配に苦しんでいる。
本作は超猛毒級の毒親育ちのボーの物語。同時に、満身創痍のボーを通して現代のアメリカが表現されていて面白かった。支配者の猛毒にやられた庶民の生活は完全に破綻し、倫理も宗教もヒッピーも機能しない。企業だけが儲かる社会。狂った幼児性。
さて。
「チャンネル78を見て!」え?トゥルーマン・ショー?だけど、ボーはここではまだ自分の人生が母親にスパイされてることに気付かない。
森では、ひょっとしたら実現できていたかもしれないパラレル・ワールドを体験する。あれ?愛する三人の息子がいるのに、オレはセックスしたことないぞ?
そして、帰宅して全てを理解する。ボーの人生の関係者はみな母親の会社の社員だったこと。屋根裏部屋に閉じ込められていたのは自分の半身と男性性(父親)だったこと。
子どもの愛情は全て母親が享受すべきものだから、マーサを排除し、エレインを排除。息子に対する母親の恨み節を炸裂させる。そして、自分に愛を注いでくれなかった息子を告発し、厳粛なる裁きを陪審員に求める。
ボーの人生の関係者はみな母親の会社の社員なのだから勝ち目なし。
唯一の味方の弁護士が居なくなり、ボーの精神は崩壊した。
ところで、どんな映画もこれから始まる映画が何を語るのかはオープニングで表現される。本作は、羊水から出た直後の主観ショットだった。
母親が子どもを出産した喜びが全く伝わってこない。怒り、苛立ち、鬱屈とした思いだけ。
一人の人間として存在することを祝福されなかった男は、母親の羊水に呑み込まれておしまいということか。
喜劇キ◯◯イ物語
こりゃ凄い作品ですなあ。
狂気と悪夢の連続する物語…の様ですが、
実は仕掛けられた謎を解くミステリーでもあるような…。とにかく冒頭から車に轢かれるまでは
最狂に面白い。
何だかんだでトラウマ抱えた薬中の妄想話なんでしょうか…?
ラストの爆発には笑った笑った。
誇張しすぎ!
気になっていた作品をやっと鑑賞。
アリア・スター監督作品は確実に覗いたらダメなような感覚にさせられる。だから見たくなる作品がクセになる。
やっぱり、誇張しすぎた世界観とボーを観ているとこちら側も何故かイライラさせられ、作品もやたら長く正に修行を体験している感覚になる。
作品も4部構成になっている。
まずボーが出産するシーンから連想するに、母親がかなりのヒステリーな母親だと理解出来る。
1部は完全なるコメディーに振り切っている。ありえない世界観が何故ボーみたいな人間がそこで暮らして住んでいるのか?
2部はサイコパス的な家族に助けられ監禁?状態になっていく。えっスリラー的な展開になるの?えっここの母親は味方?敵?長女の部屋がまさにサイコだし、何でボーみたいな男性を選ぶ?
3部になると急な展開になって森に逃げ込みミュージカルの世界観にボーを投げ込む。ここの場面がまさに苦行だった。しかし、ボーの幼少期の出来事や、母親との関係性が見えてくる。
しかし、父親ってあのおじさん?
4部はファイナルで正にホラーです。ボーにとって母親が正に怪物の存在であることを証明する。
ボーは確実に発達障害がある様子?でも本当にそうなのか?母親が勝手に思い込み、自分の会社の薬を息子に飲ませて会社のPRに利用していた?
旦那は本当にセックスの最中に心臓発作で亡くなったのか?
まぁとにかく母親は成功して巨大な富があり、1部でのボーが住んでいたアパートもクスリも添加物たっぷりな冷凍食品もカウンセラーも母親が絡んでいる。2部での登場人物も母親の部下の模様。
そりゃボーはそうなるとある意味では関心までしてしまう。
終盤のチンコモンスターには笑うしかありません。
まるで舞台演劇を見ている様でラストはしっかりドン底に突き落としてくれる監督にはあっぱれです。面白かったです。
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