「終始「どういうこと?」」ボーはおそれている きいろいくまさんの映画レビュー(感想・評価)
終始「どういうこと?」
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なんの前情報もなしで観たので、だいぶ混乱した。
「ミッドサマー」の監督の作品ということを後から知ってなんか納得。自分にはちょっと合わないかな。
精神科にかかっていることから、精神病なのは想像がついた。でも母親の家に帰ったシーンで、壁にかけられていたポスター?から、知的障害があったのでは、と思った。自宅周辺もきっとそういう施設なのか、地域なのか、自宅前にいたアツアツなタトゥーの人も、社員?だと思われる。
現実と妄想が混在していて、境目が全く分からないけど、ニュースを見ているシーン、自宅前の店員さんとのやりとり、母親の家まで車で送ってくれた人がいたところなど、ところどころ、ボーはちゃんと現実に生きているんだな、と思うところがあった。
知的障害がある人の視点を描いているようで、現実の出来事の中に、巨大な不安な妄想が入り込んでいる感じがした。
ボーは、人を傷つけてしまったり、性欲に素直だったり、他人から言われたことを鵜呑みしてしまったりと、知的障害であるがゆえに悪気なく迷惑を母親にかけてしまっているようだった。
愛を捧げてきたのに報われないといった、普段なら言わないような発言も、もう限界が来てしまい、現実に言われてしまったように感じた。
最後のシーンはきっと裁判で、自覚はないけど取り返しのつかないことをしてしまったのかと思う。
ボー的には何も悪いことはしていない、しかし現実の世界では裁かれてしまう、絶望的な人生だと感じた。
自分なりに無理やり解釈したが、終始どういうこと?と突っ込んでしまう映画だった。
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