劇場公開日 2024年2月16日

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「誇張しすぎ!」ボーはおそれている アキよりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5誇張しすぎ!

2024年8月10日
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笑える

怖い

気になっていた作品をやっと鑑賞。

アリア・スター監督作品は確実に覗いたらダメなような感覚にさせられる。だから見たくなる作品がクセになる。
やっぱり、誇張しすぎた世界観とボーを観ているとこちら側も何故かイライラさせられ、作品もやたら長く正に修行を体験している感覚になる。
作品も4部構成になっている。

まずボーが出産するシーンから連想するに、母親がかなりのヒステリーな母親だと理解出来る。

1部は完全なるコメディーに振り切っている。ありえない世界観が何故ボーみたいな人間がそこで暮らして住んでいるのか?

2部はサイコパス的な家族に助けられ監禁?状態になっていく。えっスリラー的な展開になるの?えっここの母親は味方?敵?長女の部屋がまさにサイコだし、何でボーみたいな男性を選ぶ?

3部になると急な展開になって森に逃げ込みミュージカルの世界観にボーを投げ込む。ここの場面がまさに苦行だった。しかし、ボーの幼少期の出来事や、母親との関係性が見えてくる。
しかし、父親ってあのおじさん?

4部はファイナルで正にホラーです。ボーにとって母親が正に怪物の存在であることを証明する。
ボーは確実に発達障害がある様子?でも本当にそうなのか?母親が勝手に思い込み、自分の会社の薬を息子に飲ませて会社のPRに利用していた?
旦那は本当にセックスの最中に心臓発作で亡くなったのか?
まぁとにかく母親は成功して巨大な富があり、1部でのボーが住んでいたアパートもクスリも添加物たっぷりな冷凍食品もカウンセラーも母親が絡んでいる。2部での登場人物も母親の部下の模様。
そりゃボーはそうなるとある意味では関心までしてしまう。
終盤のチンコモンスターには笑うしかありません。
まるで舞台演劇を見ている様でラストはしっかりドン底に突き落としてくれる監督にはあっぱれです。面白かったです。

アキより