「アリアスター、芸域を広げるの巻」ボーはおそれている masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
アリアスター、芸域を広げるの巻
最近YouTubeで見たフィラデルフィアの下町はドラッグゾンビでほぼ主人公の住んでる地区と同じ状態で、決して誇張とも言い切れない状態であった。そんな街に住むわりとビビりの男が抱える家族(母)との確執を、ゆるいホラーと悪夢的映像で謎解きする映画。どっからどこまでが夢なのか、騙したのか騙されたのか?
そう、、テリーギリアムの「ブラジル」をマザコンにフォーカスしたような作品です。あとちょっと長かったファンタジー駒撮り部分はチリの「狼の家」チーム絡んでるのかな?色んな表現があってミシェルゴンドリーのようでもあった。
監督の家も家庭事情複雑だったらしい。
ユダヤネタ満載なのは町山氏の監督インタビューを見て知った。どうりで私念も入りここまでの大作になったのではなかろうか。
アリアスターはこんなシニカルなコメディもやれるのね。本来恐ろしいシーンが笑えて死ぬ気がしないのに、不意打ち的に爆死する。
そんな巧みな肩透かしでたっぷり楽しんだ後の強烈な虚無感をお楽しみください。
家族の確執って、結果そういう事だよね。
PS.噂だが制作費全然回収できてないらしい。
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