「ボーの大冒険」ボーはおそれている maさんの映画レビュー(感想・評価)
ボーの大冒険
今作ではボーの出自、10代、30-50代は描かれるが、普通の青春を描くメインとなる20代はすっぽ抜けており、ボーがどう生きていたかは最後まで理解できないまま終わっていく。
だからといって、この映画の楽しみが損なわれるわけではないが、残念な点だった。
まー最初からキテレツな街の住人で、妄想か精神内か定かではない映像でこっちをくぎ付けにさせる。物語として、薄いものになるのかと思いきや、後半にかけて、物語に傾き始めて、最後にはネタバラシまでかます。(ただこれが精神内で起こっている事象だったと考えるのが筋だとは思う。)
びっくりな映像が多くて、ホラーというよりもブラックユーモアで、最近の日本映画ならやっていることは「みなに幸あれ」と同方向のように思った。
3時間という長い時間ではあるが、全編に渡り画的に驚かす部分も多々あり、後半は急に物語重視になる。だけど、「ヘレディタリー/継承」と同じように屋根裏に行くとサプライズがあるというのは監督からのプレゼントだと思いたい。
なかなか良かったです。個人的にはミッドサマーより格段に面白い。
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