北極百貨店のコンシェルジュさんのレビュー・感想・評価
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お客さまが動物ばかり、絶滅種 VIA (Very Importan...
お客さまが動物ばかり、絶滅種 VIA (Very Important Animals) のご来店も、という百貨店の従業員らの奮闘記。
それぞれ大切な目的をもってご来店されて、コンシェルジュが全力でかなえようとして、どたばたしたり、ホロっとしたり。
tofubeatsさんの音楽が心地よくて、耳が喜ぶ体験でした🎧
そういえば、
百貨店じたい、県によっては絶滅していたり。
百貨店のジングルを聴く機会も減りましたね…。
★まとまりの良い作品★
面白かったです
ペンギン?の人を踏んづけるちゃったり、お尻を押したら滑っていったり、神出鬼没の東堂さんとか、登場人物がコミカルで面白かったです。
よく、原作のある作品の映画化では映画の限られた上映時間に収めるために内容を削ったりして、やけにあっさりして感じることがあるものです。
僕は原作を見ていないけれど、「きっと、香水を探す場面なんか、実際はもうちょっと奮闘している描写があったんじゃないかなぁ」とか想像しています。
でも、絵本のようなかわいらしい作画で、子供でも楽しめそうな仕上がりを見ていると、そのあっさりしたところが分かりやすくて良いと感じたりもします。
百貨店の成り立ちのようなものを話している場面では少し暗い事情もありそうだったけれど、明るく楽しくお買い物を楽しめる百貨店のために、新人コンシェルジュが奮闘するお話は、面白かったです。
涙の背景
忙しそうな店員さんが懐かしく感じる。いまは昔の古き良きデパート。
現在のデパートはガラガラで、店員さんがポツンポツンと立っているんですが、昔は店員さんが積極的に話しかけて、売り込みをしていたような気がします。
ストーリーはわかりやすく、表現も魅力的だったんですが、主人公が何故コンシェルジュに憧れたのかという動機の説明が弱かったので、感情移入できなかった。
人間達によって絶滅させられた動物たちへの「罪滅ぼし」としてデパートが運営されている。
ということは、そこで働くコンシェルジュは、見方を変えれば奴隷のようなものなのだろうか。
最初の場面で、子供時代の主人公がデパートで迷子になって、声をかけてくれたコンシェルジュのお姉さん。その姿が、顔が隠れている上に影がかかっていたのがすごく気になった。
コンシェルジュがキラキラとした憧れの対象として現れる場面で、何故あんなに暗いのか。
伏線を回収しないまま、頑張る主人公とキラキラした百貨店の姿で、あっけなく終わってしまったのでモヤモヤ感が残りました。
視覚、聴覚面は大満足!ただどうしても…
まずは好きだったところから。
絵の落とし込み方、アニメのつけ方、SEの心地よさまで最高でした…!
こんなに“アニメーション”を楽しめたのは久々だったような気がします。
場面も多く、コロコロと展開していくので、子供が観ても飽きずに楽しめそうな作品でした。
細かいことを気にしたい大人には少し向かない面もあるかもしれません。。
私自身が百貨店という概念に対して強めのこだわりをもっているせいか、
「いくら新人でもこんなドタバタしたコンシェルジュいたらシンプルに落ち着かないし嫌なんだけど…」という感情が最後までどうしても拭えなくて困りました。
最初にもっと“主人公がどんな思いで頑張ろうとしているのか?”をもう少しでもいいのでこちらへ明確に見せてもらえていたらここまでモヤモヤはしなかったかも…と思ってしまいました…
“頑張る主人公”は当然応援したいんだけど、応援しようと思える“キャラクターの核”を見せてもらえないまま雰囲気でゴリ押しされたというか…
主人公が憧れたのは「淑やかでスマートに助けの手を差し伸べてくれるすてきなコンシェルジュさん」だったはずなわけで…
その姿を目指している人間の頑張り方、気の配り方をしているようには全く見えずでした。
このあたりの心地悪さが尾を引いて、どうしても邪魔をされてしまいましたね。
ラストのウーリーさんの泣けるセリフとか全体通して色々な長所があったのに、どうも惜しい感想になってしまった印象でした。
まぁでも、アニメーションとしての面白さはほんとうに十分に感じられたので
また観返したい日も来るだろうなぁと思います。
今の時代にこの映画、というのが面白い。
50代の私は、日曜日に家族や親族とデパートで1日過ごす体験をした最後の世代かもしれません。
誕生日やクリスマスにはプレゼントを、行事やイベントの時にはよそいきの洋服を、買ってもらっていました。
屋上の遊び場やお子様ランチもすごくいい思い出です。
アニメは、パステルカラーでかわいくて、眺めているだけでほのぼの。
ストーリーも、山場はないけど、温かい気持ちになります。
ただ、実際にここまでの接客をされたら、私はしんどいですが(^-^;
主人公の、お客様を笑顔にしたいという気持ちは、まっすぐ刺さりました。
周りの人を笑顔にしたいという気持ちを持つ人が増えたらいいなと思いました。
まずは、自分からですね。
帰り道、阪急百貨店本店に立ち寄り、クリスマスのウィンドウディスプレイをしばらく眺めました。
冬間近、幸せな気分の帰り道でした。
日本の接客が素晴らしい理由、詰まってます
周回遅れで鑑賞おじさんです。
今日は友達と。
同い年で、価値観が似てるのでやはりお互いに刺さってました。
ストーリーは王道。
設定の説明の取捨選択、フォーカスする部分にはちゃんと目を向けた上で、ただ捨て去るのではなくサラッと説明して、設定の理由付けみたいな仕掛けを用意しているところ、構成が見事の一言です。別に本筋の伝えたいことからブレるなら、この程度で十分だし、説明するだけで始まりから物語の奥行きが出て、見ているドラマがいかに尊いかを、描いています。
キャストの演技、よーくよーーーーく聞いてやってください。本当に覚悟決めてやってます。凄すぎます。ほとんどシチュエーションというより演技で感動しました。もちろんストーリーありきですけど。
映像、さすがはプロダクションIGです。演出は派手にやってくれてます。背景全てを動かすような実験映画チックな狂気的アニメ表現はありませんが、ちゃんとクオリティを確保してくれてます。
本題、この映画の本質は、接客において、日本の文化の象徴であり、難点であり、過剰であり、美徳です。
素晴らしいものであると同時に、見た人なら突き刺さったであろうあの動物の横暴を逃げずに描いているので、綺麗だけじゃないことを表現してます。
個人的には大絶賛ですが、評価を0.5下げてる理由は、正に日本の美徳とされるこの映画接客の有様を好意的に受け取れない人間が一定数いることと、映画体験としては凡庸であること(この映画がテレビのスペシャルとかで流れても相応に感じてしまうこと)が少しだけ評価を落とす要因です。
有り体に言えば、捻りがない。原作もそうなんでしょうか。展開の予想から超えてこないことです。
でもそれでいいんです。だって百貨店のコンシェルジュのお話ですから。
推しキャラはマンモスです。重厚感のあるキャラクターの中から揺れる感情が、いかに繊細であるかがわかると、とても素敵ですね。
1話完結の漫画をそのままアニメ化した感じ
作画のかわいさやテンポの良さで映画全体が見やすくはなっている。
ただ、ストーリーの中身のなさがどうしても拭えない。グランドホテル形式にしたいのだろうが、一つ一つの問題が小さすぎて映画になっていない。正直、他のドラマや映画で飽きるほどみた展開(レストランでのプロポーズや病気の子供へのプレゼントなど)で意外性がない。登場人物を動物にするのなら、動物特有の問題点を深ぼってほしかった。
あと、あの変な世界観はなんなのか。百貨店の外側は最後までほとんど映されないし、従業員に人間しかいないのわけわからんし。絶滅危惧種のために作ったテーマパークってなに?こわ
動物達が愛らしい🤭
なんか違う。。
アニメの質はものすごーく高いと思うんですが、話が・・・。
これは多分原作がそうなんだと思うからこの映画としてはしょうがないんだろうけど、エピソードが全部薄い気がして。
記憶にも心にもあまり残んない感じ。
ところどころで登場する上司みたいな人が「お客様を大事にしなさい、君はまだまだ」みたいなこと言うんですが、その対象が富裕層目線の、あまり深みのないこだわりというかわがままというか、そういうものなので、それそんなに大事?と思えてしまう。
絶滅動物をそういう富裕層VIP客に当てはめてるのも、なんか必然性がないというか、噛み合ってない気がしたし。
主人公は感じのいい美人さんでちょっと抜けてるけど一生懸命で、ていう確かに素敵なキャラクターなんだけど、その彼女が上記のような割とどうでもいいようなお客の事情(それも彼女には基本的に責任のないもの)に振り回されて、それを冷や汗かきながらも懸命に解決していく様が、あるべき姿、成長する姿として描かれるんだけと、、なんか違う気がしてモヤモヤしました。
実は自分も、デパートで買い物した時、あーあの店員さんの対応素敵だったな、あの人から買って良かったな、と記憶に明確にに残ってる人が、何人かおりまして。
そういういい記憶として残っている買い物のこと思い出しみると、そんなに大したサービスをしてもらった気はしなくて。
それよりも、その店員さんとのやりとりに、ただ買っただけじゃない楽しさがあって、それは例えば誰かのプレゼント買ってそれをあげるときに、こんな店員さんから買ったのよ、て話すのがすごくいい添え物になるような、そんな類の体験なんじゃないかと思うんですが・・・。
この作品も基本的にそういう素敵な購入体験を描く話なんだと思うけど、、自分にはあまりヒットしてこなかったなー、残念ながら。
なんでかなーと考えてて、思ったんだけど、お客さんが買いたいものを選んで購入するのを、手助けする。
それを真心で、自分の本音の優しさと思いやりを持って対応すれば、それでいいのでは?
買い物以外を過剰にサービスするのは、求めるのも変だし、やらせるのもおかしい気がする。
家来とか召使じゃないんだし。
そんなことしなくても、買い物に気持ちいい手助けをしてくれれば、それが値段以上の体験になって、それこそが我々が素敵だなーと思う大事なものなのでは?
その辺の感覚がこの映画は違いました。
長々と書きましたが、要するにまあ、自分には合わなかったというだけのことなんですが笑
ほんわかします
東京国際映画祭に出品してたので気になっていた映画。
最近ほんわかアニメは物足りないものが多かったけど、これは下手にストーリー展開で奇をてらわず、淡々と進行しながら絵柄と色合いとキャラクターだけで魅せていたので70分楽しく見れました。ゾウのウーリーさんの最後のセリフ、重みがあってうるるときた!
やや今時ではないお客様至上主義、VIPならぬVIA(animal) 偏重など、逆の人権問題になりそうなところを相手が絶滅種の動物にしているから、見ているこちらもすみません、土下座でも何でもしますという気分になってしまう。このあたり設定がすごくよく練られてるんだなと思った。
原作立ち読みだけ見たけど、割と忠実な感じ。でもそこに色がつき動きがつき音がついてとても素敵な世界観ができていた。またやっていたらまたふと見てしまいそう。
胸熱
屋上遊園地も絶滅寸前
70分!という上映時間に惹かれてTOHOシネマズ日比谷の遅めのレイトショーで鑑賞したほんわかアニメ。シンプルな線で描かれる原作・西村ツチカの絵がとてもよくて、ギトギトしてない画面のおかげもあって、少しアルコールが入った状態でも集中力が途切れずに済んだ(まったく個人的事情)。
中盤で明かされる、絶滅した動物がお客で人間のコンシェルジュたちが手厚く接客するのはなんでか?という謎設定は、人間社会と野生動物たちとの関係を皮肉っていてなるほどと思った。ラストの広大な森にぽつーんはいろいろ解釈をつけられそうだけど、こんな神接客の百貨店そのものが今や絶滅危惧種ということか。百貨店で買い物をしなくなった自分が言うのもなんだけど…。
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