「動物が客として買い物にやってくる百貨店。新人コンシェルジュのアキノさんの奮闘がコミカルに描かれます。思いの外重いテーマを含んだお話でもあります。」北極百貨店のコンシェルジュさん もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
動物が客として買い物にやってくる百貨店。新人コンシェルジュのアキノさんの奮闘がコミカルに描かれます。思いの外重いテーマを含んだお話でもあります。
予告編は何度か見たという程度、ほとんど予備知識
無しで観ました。作品の内容が分からないのでその分
却って気になった。 というのもあります。・_・
予告を観た限り、ほのぼの系コメディー作品かと
思っていたのですが、実際には思ったよりもずっと
奥の深いテーマを持った作品でした。・_・ハイ
動物がお客様の百貨店。
行ってみたいなぁ。
アキノさんにも会ってみたい。
絶滅危惧種も、絶滅した種も
ここにはやってくるらしいのです。
この百貨店で働いているのは「人間」たちです。
「自由に買い物をする喜びを全ての動物に感じてもらう」
そのために人間は働いているそうです。
人類を代表しての贖罪?
従業員がみんな暗い顔して働いていたら …なんか行きたくないかも。
そんな事も考えてしまいますが、違います。
この百貨店で働く人達は、笑顔を忘れません。
失敗しても引きずらない。その精神で、
色々なお客様の願いを叶えようと働いているのです。
百貨店に採用されたばかりのアキノさん。
新人コンシェルジュの彼女。
気持ちが空回りしては失敗します。
ひとつのミスが次のミスを招き、
頭を下げバックステップでそそくさと
その場を離れようとしてバックステップ。(危ないよ)
結果、またまた他の動物を踏みそうになり
頭を下げてバックステップで… (だから危ないって)
そんな毎日を送っているのであります。
そんなアキノさんが
悩みを抱えたお客様の力になりたいと
色々な人たち(動物も含めて)の力を借りて
問題を解決しようと奔走する姿が描かれる
「成長見守り型ヒューマンドラマ」なのでした。
(…アニマルドラマ?)
アニメーション作品で、キャラが個性的な感じではありますが
イヤな絵柄という訳ではありません。・_・ハイ
一種独特の世界を味わえました。
観て良かった。
※原作あるようです。そのうち読みます。きっと。。
今の世の中には
彼女のような人材こそが必要なのかもしれません。
◇あれこれ
■ぜつめつきぐしゅ
ふくろうやオオカミ
人間のエゴで絶滅してしまった動物たち。。
そのうちニンゲンも入ってしまわないかなぁ…
そうなってしまった時、
どんな生物がコンシェルジュの役目になるのかなぁ
などと物思いに耽ってしまうのでした。
※昆虫とかウイルスとかだったりして。(…何かイヤ)
ばいきんまん。(…面白そうだけどイヤ)
ドキンちゃん。(…楽しそうではあります)
■東と西、南と北
北極があるなら南極百貨店もある。…のでしょうか。はて
南極に北極百貨店
北極に南極百貨店
そんな感じだったら面白いかなぁ。
西口に東武
東口に西武 の池袋みたいに
■テーマソング
作中で何度も耳にしたためか、主題歌よりも気になったのが
北極百貨店のテーマソングです。
♪ な~んでも そろう ♪
♪ ほ~っきょ~く ひゃっかてん ♪
◇最後に
笑顔は、最上のおもてなし。
最も弱い生き物が生み出した、闘う以外のコミュニケーション。
そうかもしれません。
” 私は客よ! 客は神様なんでしょ!? ”
こんな迷惑なクレイマーにもにこやかに。
” 他の神様のご迷惑になります。お静かにお願いいたします。”
みんなが神様。ならば特別扱いもありません。はい。
この対応、色々な仕事や場面で使えそうですね ・_・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
美紅さん、コメントありがとうございます。
この作品、原作コミックスを購入したのに
まだ読んでおりません。しくしく…。
鬼太郎もこの作品も、観終わった後からの方が
じわじわと来る感じでした。
レイトショー楽しんできて下さいませ。・^・