「欲望の反対側」北極百貨店のコンシェルジュさん uzさんの映画レビュー(感想・評価)
欲望の反対側
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評判がよさそうだったので観てみたが、脚本(原作?)が合わなかった。
やる気と思いやりで突っ走る主人公は嫌いじゃない。
しかし、百貨店という“場”において、アニメだとしてもあまりに騒々しすぎる。
そもそもあんなに売り場を走り回るコンシェルジュがいるだろうか。
エルルがあの短時間でアキノに何を見出したのか、まったく不明。
クジャクを目隠しにした件は、2人のお客様のためにクジャクには不快感を、周囲には迷惑を与えていた。
あれで上手くやったように描くのは無理がありすぎる。
クライマックスでの動画撮影に至っては、プロデュースどころかサポートもせず客に丸投げ。
そもそも行けなかった場所の楽しげな映像なんて、場合によっては残酷になりかねないのでは…
「欲望の反対側」というテーマは分からないでもないが、サスガに綺麗事が過ぎるかな。
“仕事”である以上、サービスも“満足からより利益を落としてもらうため”の行為の一環であることは否定できない。
本作の描き方は、全てではないがボランティアになりかねないものが散見された。
動物ならではの問題や解決もほぼ無く、北極百貨店の成り立ちも個人的には不要。
(あれ故の“ボランティア”という風でもないし)
第一印象のとおり子供向けで、“お仕事もの”として観るべきではなかったようです。
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