愛にイナズマのレビュー・感想・評価
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ポスターに騙されるな!家族の愛にイナズマ が走る
恋愛映画のようなタイトルにも感じられるが、家族愛の話だ。
作中に、邦画が韓流を越えられないと語られるが、確かにコミック原作、小説原作の邦画が多すぎて、原作の素晴らしさ頼りの邦画だらけの現状。
でも、この作品に関してはオリジナル脚本にして、韓流を超えたのではないだろうか。
序盤はリアリティとは何かで噛み合わない監督と助監督に観ている方もイライラが募るし、コロナ禍の重苦しさ、仲野太賀演ずる若手俳優の自死、監督の交代劇のやるせなさ、辛い現実がこれでもかと描かれる。
これらが、後々バネになって、逆境に絶対負けない強い意志を見せる松岡茉優の素晴らしい表情に繋がってゆく。
劇中で撮影される映画は、母親が消えた真相を題材に撮影していたはずなのだが、だんだんと映画とリアルの境界線が曖昧になっていくところが魅力だ。
ウォン・カーワイ製作、エリック・コット監督作品の「初恋」で金城武が父親をハンディカムで撮影していた姿を思い出す。
この二作品にに共通するのは、家族を撮影することで、家族の思い出が決して消えないものとして形作られてゆくところだ。
だんだんと父親の過去も明るみになってきて家族の形が見えてきた時には自然と涙が溢れていた。
海鮮屋の主が佐藤浩市演ずる父親の真実を語り出した辺りからは涙が止まらなかった。
三兄弟は男男女の構成で、性別は違うものの、カラマーゾフの兄弟のオマージュにも思える。
池松壮亮の長男はかなりミーチャっぽいし、若葉竜也の次男はカトリックの牧師で、カラマーゾフの三男のアリョーシャと同じ聖職者だ。
となると、妹の松岡茉優がイヴァンか。うん、そうだそうだ、曖昧なものは信じない、真実を撮影しようとする一番のリアリストだもの。
妹のことを貶されてWikipediaを見ろと怒るシーンでも、携帯ショップのがんじがらめの規則で、消えた母のスマホの解約ができないシーンでも、海鮮屋で見るに見かねた詐欺集団を殴りに行くシーンでも、長男が男気を見せる。そして、どんどん家族の絆は強くなっていく。
今から一緒にこれから一緒に殴りに行こうか的な絆だ。
松岡茉優が持っていた方のカメラは度々故障して、結局、家族の映像は残らなかった。
だからこそ、もう一度負けずに撮影するのだ!
そして、窪田正孝が撮っていたスマホに残る映像は、奇しくも家族のハグする姿を捉えており、観ている者はイナズマが走ったかのような衝撃を覚えるのだ。
だから、ポスターに騙されるな!
この出会い、1億ボルトなんてコピーと2人が見つめ合う写真だと窪田正孝と松岡茉優の恋愛物語だと思ってしまうではないか。
実は家族の愛にイナズマが走る物語だと気づく頃にはすっかり感動してエレファントカシマシの「ココロのままに」に酔いしてるんだけどね。
隠匿家族
自身の家族の映画の企画で騙された映画監督が、実際の家族を撮影してリベンジをしようとし家族と向き合う話。
wikiにかろうじて名前が載っているけど、自主制作でしか映画を撮ったことがない駆け出し主人公が、偶然知り合った男の人間性に惹かれる最中、仕事の雲行きが怪しくなって…。
どうみてもつまらない作品しかつくれなそうなPと助監に気を使いながらのモヤモヤな前半と、クセがありすぎる非常識家族との対峙に、家族の秘密やそれぞれの想いをみせる後半という流れで、話しが一辺倒にならずテンポが良く感じる。
しかも俳優陣が皆さん上手くて、ベタベタではないけど結構散りばめられたコメディ要素がキレイに入ってくる。
しかし松岡茉優は本当に上手いね。
流石にこんなにハチャメチャではないけれどw、自分の家族と被るところも少しあったし、嘘ついたりごまかしたりしてまで隠したりする気持ちはわからないけど、心根は理解出来るしでとても面白く、140分を全然感じなかった。
ただ、キャラ設定とコミカルさ、俳優陣の力量で面白くなっていた感じで、ストーリーそのものの面白さは絶賛とまではいかなかったかな。
イナズマは走らなかった
タイトルと出演者から、なんか突っ走るような痛快な作品だと勝手に想像していたら違った。
ここのところ上映時間が長くても長さを感じない作品が多かったけど今作は長く感じた。
ところどころ面白いんだけど、主人公にとって不愉快なことが延々と続くばかりで最後までスカッとすることがない。
松岡茉優、池松壮亮、窪田正孝、佐藤浩一、好きな俳優さんばかりだから退屈することはなかったけど。なんだろう。
違和感と価値観
違和感のオンパレードで
普段涙腺弱い私が泣けず。
中盤からあくび連発。。
なかなかの異例事態、、
窪田さんのマスクとか
単純に面白いシーンは
素直に笑えました。
事前に絶賛紹介記事を見て
期待してしまっていたこともあり
私の価値観には合わず残念。
具体的には割愛します。
(低評価レビューの方々と同様感です)
私が感じた違和感を楽しめた方や
感動した方が羨ましい。。
ストーリーは✭✭でしたが
役者さんは良かったのと
映画製作に携わった方々には
リスペクトがあるので
✭✭✭にさせて頂きました。
価値観は十人十色。
長年生きてきましたが
まだまだ新たな発見、
気づきや学びがあるなぁと
感じられたことに感謝。
ありがとうました。
60過ぎのオジイちゃんの心にイナズマ
ドゥでもいい世間体や凝り固まったステレオタイプの考え方はサッサと捨てて、自分を信じ自分の目や耳に素直に生きなくっちゃと、老い先短いオジイちゃんが思い知りました。
keywordは、たかが1500万、されど1500万…でしょうか。
熱くて火傷するぜ
世の理不尽と闘って溜飲が下がる、そんなもんじゃない!
この世界とどう向き合うか、どう生きるか。
覚醒した彼らを、日常は覆い尽くすだろう。
それでも眼を見開いている、その生き様は、この世を生きる糧になる。
ホームメイド感覚の家族模様にホッとする
チャプター構成になっており、割と波風立たずに話が進んでいくため、大きなインパクトはありません。
むしろ、この穏やかさがこの映画の真骨頂と言えるでしょう。その意味では、以前、松岡茉優さんが出演した「ひとよ」とは対照的だと思います。
仕事仲間だと、本音の意見を強く言い合うとギスギスした関係になってしまう恐れがあります。
しかし、家族の場合、「雨降って地固まる」ということわざがあるようにより絆が深めていくことができます。
本作品では、その家族愛を穏やかに体現できていたのではないかと感じました。
ラストシーンがとても印象的で、観終わってジワジワとくるものがありました。
もう最高です!
映画監督の花子・松岡茉優と空気の読めない男の舘正夫・窪田正孝が主演を務め花子の父・治を佐藤浩市、長兄・誠一を池松壮亮、次兄・雄二を若葉竜也が演じる。この最高の5人のお芝居だけで延々と幸せな気持ちで観てられます。特に松岡茉優さんは苦悩、怒り、笑い、涙、もう全てが素晴らし過ぎてとても感動しました。
石井裕也監督がオリジナル脚本で描いたコメディドラマということで石井監督、天才かもしれないです。現在公開中の「月」を観た時も素晴らしい監督さんだなと思いましたが、まったく違う作風でどちらも傑作です。他にもMEGUM(卑劣なプロデューサーって、、)三浦貴大(演技とは理解しつつもムカつきます)仲野太賀と父(笑)・⾼良健吾等々と素晴らしい豪華キャストでした。このような素晴らしい作品が興行的にも成功して欲しいです(自分はあと3回観ます)
よくわからない事が生きている中で多過ぎる!
答えを求めてはうやむやな事に納得して生きて行く。
そんな作品。
登場人物は其々に素晴らしい演技をしているとは思う。
ただハッキリした答えを求めていないが故にどうしてもボヤけてしまうと…
家族は素晴らしい。
佐藤浩一の父親としての隠していた一面が露わになった時の子供達の戸惑いながらも受け入れていくところはとても素敵でした。
だからこそ大往生で締めて欲しかった。
揉める事なく受け入れて来た家族が最後にキチンと看取るシーンで終わらせて欲しかった。
過去シーンで繋げるのはやっつけ感…
ストーリーがイマイチだった
展開とストーリーが平坦だと感じた。
登場人物の心情に共感できる部分が少なく感情移入できなかった。合わない作品だとこんな感じだったなぁと思い出した。
ムービー画像の見せ方が本編を邪魔しているように感じた。私的にちょっと期待し過ぎたかもしれませんが面白くなかった。残念😢
松岡茉優さんに⭐️3
119
豪華キャストの名演技。
内容は兎も角、役者がみんな上手くて飽きずに楽しめた。キャラクターも無理に動いてないので自然に入り込めた。テーマ性も感じる。けど、意味不明のところ多々あり。「この描写いる?」みたいな。誰の話か分かるともっと良かったけど、監督の熱を感じたから良しとする。
観たことのない新しい家族映画でした( ; ; )(笑)
こんなに愛おしくて 嬉しくなって
たまらないよ
自分は見たり聞いたり読んだりしたこともない
全く新しいスタイルの家族映画の傑作
これを見事に成立させてるのは役者たち
松岡茉優さんは大気圏を突破して新領域へ行きました☺️
僕もなんだか無性にありのままの今を演じてみたくなってます
素敵な作品をありがとう、石井裕也監督に感謝🥲
人生はいつだってどこか可笑しい。
完成披露試写会にて鑑賞。
前半はコロナ禍を揶揄したりくすりと笑えるシーンもありつつ、それ以上にイライラモヤモヤとすることが多く(それだけ役者さんが上手いからなんですが)、一体どんな風に進んでいくのかと思っていたら突然ガラリと空気が変わります。
前半のモヤモヤを忘れてスカッとするくらい。でも、前半あってこその後半なんだろうな。
なんやかんやで、家族はみんないい奴。
面白いというより「可笑しい」と表現したくなる、そんな映画。
折村三兄妹、最高だよ!
そしてエレカシの主題歌がハマる!
夢のような家族の肖像に涙した
🌾10/18 試写会にて鑑賞
2010年に「川の底からこんにちは」で出会って以来、ずっと観続けている石井裕也監督作。「茜色に焼かれる」でひとつのピークを迎えた感じだけど、今作もまた心を鷲づかみにされる傑作だった。
松岡茉優 さん演じる26歳の折村花子。
夢だった映画監督デビューを目前に全てを失った。
理不尽でクソのような社会。
窪田正孝さん演じる「空気を読めない男」との突発的な恋に救われた。花子の反撃が始まった。
そしてこれは家族の物語。
突然登場した家族の肖像に涙した。
彼らとともに涙した。
あり得ない話かも、甘過ぎる話かも知れんけど、自分にとっては説得力のあるファンタジーだった。
間違いなく好きな作品だった。
監督・プロデューサー登壇ティーチイン試写会にて鑑賞。 世の中を皮肉...
監督・プロデューサー登壇ティーチイン試写会にて鑑賞。
世の中を皮肉るシーンが随所に見られ、面白かったです。
皮肉るシーンも家族の絆的なシーンも、コメディタッチ(?)で表現されているので暗い気分になららず見れます。
俳優さん達も実力派揃いで、全力で演じるコメディシーンは痛快でした!
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