愛にイナズマのレビュー・感想・評価
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適当感があるくせにめっちゃ笑って泣いた
タラレバの組合せこそ人生
誰一人と漏れずに役者陣がお見事です
混濁した社会の生きづらさから家族劇へと。
結構ぐちゃぐちゃした構成で訳わかんなくなりそうなところ、意外と見終わった後はすっきりといい余韻。
なんだろう。
思い返すと「なんだったんだあれは」ということも多く、まとまりも怪しいのだけど。コーエン兄弟の作品を見た後みたいな。リアルと物語の隙間のような。結論、面白かったし、良かった。
何が?と言われると少し悩むけど。
池松壮亮と佐藤浩一が前に出てきたあたりから、ストーリーが生き生きとしてきます。そこから終わりまで良い感じに駆け抜けられたのが良かった。役者陣は皆、本当にお見事。日本にはいい役者さんがたくさんいます。こんなに揃えられてすごいなーって思う。
役柄やセリフの裏に監督の想いや主義主張が濃い目に透けてることが多々ありますが、映画ってまぁそういうものですし。衝動が先走ってますが、力があるのは確かなので、こういう監督さんが邦画界をリードしていけると、いい事だなぁと思います。
最後エレカシが流れまして。
あぁ宮本さん的なね、と腹落ち。
(こういうかの助監督みたいな、クソみたいなものの言い方は良くないな…)
演技が下手な演技
10月公開作品で1番に楽しみにしていた本作。予告の出来が完璧であるために、多少の不安はありましたが、、、はい。とんでもなく面白かったです。石井裕也監督の「町田くんの世界」が大好きな私としては、本作も好きにならないわけが無い。しかも、映画作りの映画かつ、お仕事映画必須の松岡茉優とカメレオン俳優・窪田正孝のダブル主演。映画ファン歓喜やで、こんなの...ずるいもん。
冒頭はひたすら三浦貴大とMEGUMIにイライラ。信じられないほど、イライラ。これがリアルなのかもしれないけど、そのシーンがあまりに長すぎて、結構見ているこっちもストレスが溜まった。かなりキツイ。もう分かったから、これ以上何も言わんといてや。ここまで腹立たしい助監督とプロデューサーを完璧に演じれるなんて、誰かモデルが居るんだろうな〜。とにかく見ていられない場面、というだけなのでここの尺はもっと短くても良かったのかな。
そんな2人とのいざこざがあり、そんなこんなで家族と再会。ここからがべらぼうに面白い。松岡茉優×窪田正孝のタッグの時点で、めちゃくちゃ笑って既に刺さっていたのに、佐藤浩市・池松壮亮・若葉竜也という、主演を張れる強面メンツが家族役で登場し、完全にノックアウト。こんなのね、やっちゃだめ。演技が下手な演技が上手いって、マジどゆこと。「みんなのことが大好きだ」と棒読みで言っちゃう佐藤浩市に、腹痛くなるほど大笑い。松岡茉優と池松壮亮の殴り合い寸前の口喧嘩も耐えられないし、途中でdisられる若葉竜也もたまらない。何だこの家族、最強で最高じゃねぇか。
タイトルやポスターからして勝手に恋愛映画を想像していたけど、本作は完全に家族愛を描いた映画。バラバラになった家族が、とある出来事を通して元通りになるという何ともシンプルな話だが、名優たちの力もあって全く普通じゃない。〈家族の映画〉と〈空気の読めない男〉が家族の絆を取り戻す。「人間はみんな演技をしている。だから、人間は全員役者だ。」これまで多くの映画を見てきて、こんな見方をした人間ドラマは無かった。嘘をついて生きてきた家族。死んでも会いたくないはずだった家族。だけど、やっぱり家族なんだ。ラスト際の一致団結するあのシーンは、何度見ようとも涙で溢れると思う。
鑑賞後は全力で走り出したくなるような映画。
今年の「ハケンアニメ」枠。仕事と家族、両方描くには尺が足りていなかったけど、あの作品同様、すごい熱量。これだよ、これ。日本映画のいいところが詰まっている。上映館はそれほど多くないけど、超オススメです。是非、家族とご一緒に。
余談
同日公開の「唄う六人の女」とポスターの構図が全く同じ。流行りかな?
久里浜からフェリーに乗って金谷に着いた
自身が監督/脚本を務めた
〔ぼくたちの家族(2014年)〕
〔茜色に焼かれる(2021年)〕
〔アジアの天使(2021年)〕で、
家族のありようを描いてきた『石井裕也』が
ここでもやや風変りなカタチを提示。
コメディタッチを風味付け程度に盛り込みながら展開される独特の流れは
本作でもいかんなく発揮。
もっともその前に、更に印象的な
導入部があるのだが。
『折村花子(松岡茉優)』は、
名前を検索すればウイキペディアにも表示される
一部では名の通った映画監督。
企画・監督の新作〔消えた女〕は、
自分の家族の物語。
しかし、その制作にあたって、
プロデューサーや助監督と衝突を繰り返し、
ついには全てを体よく奪われてしまう。
世間、あるいは会社あるあるも、
伏線として彼女を振り回す
業界の慣習やディテールへの意味付けは
当初から仕組まれた罠であったよう。
憤懣やるかたない『花子』は、
自身の家族を使い〔消えた女〕を撮ろうとするも、
事態は期待したとは異なる方向に転がり出す。
赤い服を着て〔消えた女〕=彼女の母親が出て行った理由。
その原因と思われる父親が自暴自棄になったわけ。
主人公が赤色にこだわるようになった原体験。
そうしたことがすべて明らかになり、離れ離れになった家族は
再び絆を取り戻す。
とは言え、1,500万円との金額が頻出し
それに振り回される主要な三人の登場人物。
この共通項には唐突感を覚え、
首を傾げる側面はあるものの
父親がおかされた病の伏線もあり、
最後にはハートウォーミングな世界が現出。
業界のあり様を描いた強烈な前半部に比べれば
後半部はややステレオタイプな展開。
とりわけコメディチックな演出は
空回りをしているよう。
が、それを補って余りあるのが
役者陣のとりわけ『松岡茉優』の素晴らしさ。
硬軟取り混ぜての演技の柔軟性は
〔勝手にふるえてろ(2017年)〕以来の出色の出来。
イナズマがココロのままを照らし出す
家族とは…
いいですね!
モヤモヤが残る
リアリティーラインがどうなの?
何これ?最高じゃん‼︎
ド退屈で趣味悪い脚本に辟易し何度となく途中退席しようとしていた1時間強。
舞台を千葉に移した瞬間からガラリと大傑作に。 こんな作り方あるんだねー 驚いたなぁ。
客席全体が腹底から笑い一緒にもがき全力で応援してしまう。 結果 腰抜かすほど面白い。
大傑作だ。
マスクに隠された本音を引き出す傑作
石井裕也監督、現時点での最高傑作でしょう。超意欲作「月」が公開されたばかりなのに続けての登板。「月」では石井カラーとはガラリと異なる世界で、混迷が垣間見えました。本作はズバリ自家薬籠中、それも捻りにひねった挙句の笑いと涙で圧巻の面白さ。オリジナル脚本からして彼自身、加えて芸達者な俊英揃いのキャスティングで、セリフが生き生きとスクリーンに泳ぎ出す爽快感。
松岡茉優扮する1500万円の予算で映画監督デビューを控えた折村花子が主人公。夢叶った花子に立ちふさがるのが、制作主体からあてがわれた助監督役の三浦貴大とプロデューサー役のMEGUMI。この2人の業界あるある全開ぶりの厭らしさが絶品描写で、花子を追い詰める出だしが絶好調。自らの母親失踪を題材にした「消えた女」は、しかし常識に凝り固まったプロデューサーの策略により監督デビューを追放されてしまう。この虐められつつも自らの信念を貫く花子の造形が、希代の名女優となるであろう松岡茉優の立て板に水のセリフ廻しが見所でしょう。
失意の花子が金もないのに入るような場所じゃない"バー"の設定が理解出来ないですが、兎に角ここで運命の窪田正孝扮する正夫と出会う。よりによって「消えた女」のオーディションに落された仲野太賀扮する落合のルームメイトが正夫で、詰んでしまった悲劇が2人を結び付ける。映画製作を諦めきれない花子は自主製作のドキュメンタリーに方向転換、あり得ない現実のその先を掴み取ろうともがく。
行きつく先がまるで疎遠だった佐藤浩市扮する父親の住む実家、失踪の核心に迫るべく集められたのが兄二人、長男が池松壮亮で次男が若葉竜也。花子監督と正夫キャメラマンでドキュメンタリー映画の突撃撮影が始まる。母親は何処にのミステリーをベクトルに、個性たっぷりな役者による一発触発のスリリングすらも作劇に織り込み、本作の核心たる奇想天外なシチュエーション・コメディが展開される。すったもんだの挙句のキーワードが"ハグ"なんですから、突然泣かされます。家族の物語に収斂し、笑って泣いてなんて書くと松竹人情喜劇のように思われるかも知れませんが、まるで乾いているのが新しい。
彼等を取り囲むのが、杓子定規な携帯ショップの女に趣里やら、恩義を感ずる料理屋の益岡徹、大物スター役の中野英雄が親子共演(一緒のシーンはなし)を果たし、父親の会の社長に石井監督作常連の北村有起哉、長男のチャラい会社社長に高良健吾と極めて贅沢な役者さんの釣瓶打ちと、石井ワールドの集大成の趣。しかし最も難役は相手役たる舘正夫役の窪田正孝でしょう、例のアベノマスクを100枚所有するピュアな役が窪田の透明感に溶け込む見事さです。
次男の言う「神がいなけりゃ、愛もない」その愛に、やたら雨のシーンが多い本作に被さる雷の稲妻が刺されば、完璧にキューピットでしょ。イナズマのシーン毎に画面に化学反応が起こり芝居が昇華する不思議な作品に惚れ込んでしまいました。しかしカメラの不具合等で結局ドキュメンタリーは成し得なかったけれど、無事完成し望外のヒットに恵まれ冒頭の2人を見返して欲しかったとも思うけれど。
愛のイナズマでも、愛がイナズマでもない、"愛に"の意図が次第に解き明かされる傑作です。
ゴージャス家族
誰もが人生を演じてます。
松岡茉優演じる花子は映画監督。でもプロデューサーや助監督とドタバタ対立して、残念な事に。その間に窪田正孝演じる正夫と出会い、初対面でチュー。おや、もしかしてラブコメ?って思ってたら、佐藤浩市演じる花子の父親、治や兄弟の池松壮亮演じる誠一、若葉竜也演じる竜也と2人が絡み始める。え?家族のやり取りを撮影して映画化。しかもカメラマンは素人の正夫だと!それ、無理じゃね。そもそも花子はこの若さで映画監督になれるくらい凄い奴。自分を信じるとんでもないプラス思考のセリフに笑わされた。家族皆んなが個性的で、感情をぶつけ合う所に大共感。でも本心かどうかは分からない。そこがリアル家族って感じで楽しかった。結構笑えるシーンが多いんだけど、ジュリアにハート傷心のシーンは何だっんだろう?笑えたけど。ずっと楽しかったけど、ラストに治が〜!そっか嘘じゃなかったんだな。ウルウルウル。笑って泣けてとっても楽しかったです。
誇りに思い合う家族は強いぞ
役者の演技を楽しむ映画
昭和のお父さんは、ハグが憧れ
これだけ演技派がそろうと、全シーン目が離せない。
まずは、MEGUMIと三浦貴大の嫌な業界人コンビに嫌悪感がモリモリ湧いてくる。この2人にとって嘘や追い落としなんて息を吸うのと同じ感覚。コイツらもひどいけど、自分の脚本を上手く説明できない花子も監督としては未熟。
松岡茉優、池松壮亮、若葉竜也の兄弟が揃ってからが、やたらと面白い。父親が佐藤浩一に加えて、窪田正孝までがいる。アドリブもけっこうあったんじゃない?
前髪をおろしている時の若葉竜也は、全力でクソ真面目な演技。そのフリに池松壮亮の絶妙なツッコミのセリフが入るから、思わず笑ってしまう。
花子が撮ろうとしていた作品と物語が徐々にシンクロしていって、バラバラだった家族は、なんだか奇妙なまとまりを見せる。
感動というか、心がホッとするようなラストでございます。
この程度のイナズマでは1985年に帰れません‼️
主人公の花子は映画監督志望の女性‼️ところが卑劣なプロデューサーに騙され、自分の家族の物語であったにもかかわらず、企画を横取りされてしまう‼️運命的に出会った男性・正夫とともに疎遠だった父、二人の兄と連絡を取り、反撃を開始する・・・。プロデューサー役のMEGUMIさんと助監督の三浦貴大さんがホント嫌な奴で、最初は正夫の力を借りてこの二人にリベンジして、コテンパンにやっつける話かなと思ったらそうでもなく‼️空気を読めない正夫とのラブストーリーかなと思ったらそうでもなく‼️20年前に姿を消した母の謎、10年間音信不通だった父や兄達とのビミョーな家族再生物語‼️父や母との関係は花子の映画製作へのモチベーションになっているのですけど、兄二人との関係性が説明不足ですね。しかも映画中盤ごろにいきなり出てくるので、キャラ的にも掘り下げ不足の感‼️終盤までには母の謎も解けて、家族の絆も取り戻してハッピーエンド⁉️けど花子の映画監督としての未来は❓正夫との関係は❓長男はクビでしょ、間違いなく‼️なんか全てが中途半端に感じました‼️やはりもう少しカタルシスが欲しかったなぁ。でも松岡茉優さんはハマり役で魅力的なので⭐️一つおまけ‼️
肯定とか
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