愛にイナズマのレビュー・感想・評価
全230件中、41~60件目を表示
消えない思い
石井裕也監督、松岡茉優&窪田正孝W主演。
日本映画当代きっての若手筆頭株の監督と若手実力派。
鮮烈さや勢いを感じる作品を期待出来そう。
タイトルからも。愛!イナズマ!
期待に違わず。稲妻の如き喜怒哀楽が迸る。
Wikipediaによると、折村花子は映画監督。
幾つかの短編を経て、長編デビュー。題材は、自身の家族。
若さか個性か、風変わりな見方や感性を持っている。
突発的な事、脈絡のない事だって起こり得る。それが真実。
例えば、コロナ。あれは一体何だったのか…? 奪われた命は…?アベノマスクとか。何か意味があったのか…?
石井裕也が『茜色に焼かれる』に続き、アフターコロナの現日本を問う。
そんな花子に対し、助監督の荒川は考えが全く違う。
突発的な事、脈絡のない事なんて絶対起きない。全てに意味がある。
業界も長く、ルールやこれまで通りが絶対。それが当たり前。
ちなみに花子は下見の時から異端。
プロデューサーの原は花子の才能を買い、いい映画にしようと言いつつも、何処か他人事。唯一のアドバイスは、もっと人をよく見て。まあ、こう言う輩に限って…。
MEGUMIと三浦貴大が超絶技巧のムカつき。
家族の映画を撮りたい花子。自分の主張を通しながらも、自分を押し殺し、悶々悶々が募る…。
ある時花子は、正夫という青年と出会う。
コロナ禍の現状を巡って言い合う人たちを仲裁しようとして、逆に殴られてしまう正夫。
そんな正夫が気になり、正夫行きつけのバーで話し掛ける。
何処かKYな正夫。でも、真っ直ぐ純粋。窪田正孝が素のような好演と魅力。
花子もそうであり、何処か通じるものを感じる。
また正夫のルームメイトが、花子の映画に出演。不思議な縁。
突発的に?何の脈絡もなく?二人はキスを交わす。
しかし、稲妻のような愛の情熱的なラブストーリーに非ず。
好き合ってるのか、ただ意気投合しただけなのか、どっち付かずの関係性がユーモラス。
遂に撮影開始。が、監督は荒川に。
花子は病気で降板。
さらに、花子の降板で正夫のルームメイトも辞退。職を失い、彼は自殺してしまう…。
葬式の時、花子は原Pに抗議。
花子は病気降板ではなく、“上から”の意見で原が荒川を監督に変え、病気を降板の理由にした。業界ではよくある事だから。
納得いかない花子だが、一番食い下がりたくないのは、企画を奪われた事。これは、私の家族の物語。
これも業界ではよくある事だから。次頑張って。
“病気”の私に次があるんですか? この時の花子の返しにちと胸がすいた。
が、原Pは一切気に留める素振りもなく。
騙され、ギャラも貰えず、何より私の映画を奪われ…。
数々の秀作や賞を受賞し、もはや名匠でもあるが、まだまだ若い石井監督。そんな実体験あったのかな…?
この悶々悶々、今にも爆発しそうなやりきれない気持ち…。
ある雷雨の夜。正夫が花子に貯金を…。
花子は拒むが、正夫はこれを夢の為に使って。
花子も夢を諦めたくない。
激しい雷雨の中に、誓う。
前半はアフターコロナや下劣な映画製作裏を訴えるが、後半からは一転して家族の話。
序盤から挿入はされていた。
一人暮らしの花子の父・治。
何度も花子に電話するが、花子は一切出ない。
何か訳あり…?
花子が撮ろうとしていた映画のタイトルは『消えた女』。自身の家族と、花子が幼少時突然居なくなった母について。
父から説明はされたが…、父が傷害事件を起こし、それに愛想を尽かして出て行った。海外に旅に出たとか、明らかに嘘。
映画を通じて、自身の家族と向き合う。真実を明らかにする。何故母は居なくなり、父は嘘を付いた…?
企画は奪われたが(ちなみに荒川新監督では大部分書き直し)、撮影を敢行。その方法は…
正夫と実家に戻り、スマホカメラで、実父を問い詰めるようなリアル・ドキュメンタリー。
カメラを向けられているからか、それともやはりただ話したくないからか、うやむやに言葉を濁す父。
そんな父に怒りを爆発させる花子。
自分を押し殺していた花子だが、家族の前では超強気。その変貌ぶりに正夫もびっくり…!
花子がヒートアップしてから作品も加速。
松岡茉優の演技力、存在感は頼もしいほど。
父も花子に話があった。
これを機に、子供たちを呼ぶ。
長男・誠一は社長秘書。
次男・雄二は神父。
家族が集うのは10年ぶり。が、和気あいあいではないのは言うまでもない。
花子と誠一は感情ぶつけ合って罵詈雑言の言い合い。
雄二は平和主義。
父は右往左往。
KY正夫はカメラを回す。
ピリピリ険悪ムードからの修羅場。
なのに何故か、笑えてもくる。
松岡と窪田、池松壮亮に若葉竜也に佐藤浩市らが織り成す激情アンサンブル。
にしても、白髪しょぼくれの佐藤浩市、もうすっかり三國連太郎だ。
荒川の言葉じゃないが、訳あり問題だらけのあり得ない家族。しかしそれを、異様な高揚感と快テンポと演出で石井監督が見せきる。
稲妻が鳴り響いた後の静けさのように、一旦の休戦。
沸々とした感情燻りながら、夕食。
遂に父が切り出す。
お母さんと話してみるといい。
出て行った後も、父は母の携帯代を払い続けていた。いつか話す日が来る、今日この日の為に。
電話を掛ける。出たのは男性。
その男の話によると、元々病気がちで、3年前に他界したという…。
結婚した時から男と関係があった。父はそれを知りつつも…。
病気が発覚し、男の元へ。
他界していた母。家を出て行った理由は…。
真実なんて時にそんなもん。
花子以外は皆、他界は初耳だが、家を出て行った理由は知っていた。
自分一人だけ蚊帳の外。
何ものけ者にされていたんじゃない。本当の事を知るに花子はまだ幼かったから…。
不器用な男家族たち。
母の遺骨はフェリーから海に撒かれた。
そのフェリーは家族との思い出。
フェリーに乗りに、久々に家族で出掛ける。
その間もずっと、花子はカメラを回し続ける。
携帯を解約しようとするが、担当店員が事務的な対応で解約出来ず。マニュアル通りとは言え苛々募るが、お母さんがきっと望んでいるんだ。
夕食は馴染みの海鮮料理店へ。店主は一人暮らしの父を常々気に掛け、ある恩義があった。
父の傷害事件の真相。店主の娘が男に弄ばれ、自殺。店主に代わり、父が殴って敵を取ってくれた。
それで父は自暴自棄になってしまい、母は出て行った。
またしてもここで、知らなかった真実。暴行は罪だけど、誰かの為にした事。ホント、不器用。
近くの席からクズ男たちの不愉快な話。父の傷害事件を彷彿させる話の内容。ぐっと堪えて店を出るが、あ~やっぱりダメだ。家族全員で行こうとするが、誠一が背負って立つ。
またこの時、父のもう一つの秘密が明かされる。子供たちに話したかった事。
胃ガンで余命一年…。
家に帰り、ビール乾杯で打ち上げ。
あのピリピリ険悪ムードはもう無い。
真実やそこにある真意を知って…。
何だかんだ言っても家族。何か色々あっても家族。
うんざりするほど。でも、どうしようもなく。
突然の停電。後から気付いたが、その暗闇の中で○○してた。
一年後、再び家族が集う。
一年前は花子のきっかけと亡き母が呼んだが、今回は…。
まだ映画を完成させていない花子。
タイトルを変えようかと。“消えた女”から“消えない男”に。
だって、ずっといる。今も。弔う為に家族がまた集ったこの場にも。
このシーン、ジ~ンと来たなぁ…。
訳あり家族の話が、普遍的な家族愛の話へ。
世の中、意味ある事や意味ない事も。
突発的に、脈絡ももなく、あり得ない事だらけ。
でも、それらを全て、ハグする。
それが人生だ。家族だ。映画だ。
だから稲妻のように鮮烈で、面白く、愛おしい。
なんだか残念な作品
松岡茉優さんが凄い、最初で決めつけず最後まで見てほしい
序盤「もしかしたらつまらないかもしれない…」と思ってしまった自分を殴りたくなるほど徐々に面白くなっていき、最後まで見てよかったな〜と思いました。
仄暗い場面、というか人間の固定観念やある種一定の物事に縛られ囚われて生きている周囲の人物達の中で葛藤する主人公の描写から始まりますが、間に挟んでくるコメディがバランス良くて面白い。
たぶんこれ序盤で見るの諦めちゃう人がいると思うんですが、絶対に最後まで見てほしい作品ですね。
何と言ってもキャスティングが素晴らしい。
この俳優さん方で良かったと心から思います。
特に松岡茉優さん。どんな作品でも惹き付ける魅力がありますね。
アベノマスク・・・忘れてたけど、ちっちゃっ‼️
コロナ禍が始まって丸4年。もう記憶も薄れつつあるけれど、
今もマスクを外せないでいますものね。
2020年4月からガーゼのちっちゃいマスクが1世代に2枚配布され、
【260億円】かかったそうです。
「愛にイナズマ」はWikipediaにも載ってる新進の映画監督の
折村花子(松岡茉優)が、初めて商業映画の監督作品を任されるが、
花子の面倒な性格から、監督を降ろされて、
反撃のため実際の家族を使って、「消えた女」という題名の
6歳の時に自分捨てて出て行った母親の【真実】を撮影始める
コメディ映画。
石井裕也監督は「生きちゃった」(2020年公開)と言うコアな映画を
撮っている。
石井監督がポカっと空いたスケジュールの3ヶ月で取り上げた映画。
脚本は3日で書き上げた。
香港映画の「原点回帰。至極の愛」のテーマで撮る取り決めで
提示された資金は1500万円。
なんか似てますね。
主演は仲野太賀と若葉竜也。凄くエモーショナルな傑作なのです。
この映画も割とそんな感じで発作的かつ即興的に取られてると思います。
脚本はかなり行き当たりばったり、出演者の演技に頼っています。
まぁ石井裕也が声をかければこの豪華な俳優が時間を割いて駆けつけるん
ですね。
役者一人一人の出番が輝いている。
三浦貴大(花子の助監督だがパワハラ・セクハラの挙句に監督を横取り)
【三浦貴大】の最近の変貌は見た目を含めてスゴい。
人から嫌われる《やな奴》に役者の喜びをみつけたか?
口八丁で海千山千のプロデューサーの【MEGUMI】
「本人でなければ解約出来ない、と規則を頑なに繰り返す」
携帯ショップの女が【趣里】
「俺の妹を侮辱した」と雇い主の社長に初めて(多分?)
食ってかかる池松壮亮(折り村家の長男)を
「こいつバカだから」を繰り返し、裏手に連れ込んで引っ叩く
冷酷な社長に【高良健吾】
佐藤浩市を娘の仇を討つってくれた恩人と言う食堂のオヤジを
【益岡徹】
主役の松岡茉優、父親役の佐藤浩市、兄2人の池松壮亮と若葉竜也。
そしてアベノマスクを貰って使ってる変な男を窪田正孝。
主役は当然なのだが、先に挙げた脇役陣の張り切り様と、
そのスポットライトの当たり方・・・
こりゃあタダでも出たくなりますわな(もちろんタダではない‼️)
石井裕也監督が全精力を傾けたとは思えないが、
端々に社会への反発や皮肉や風刺の効いた技アリの一本。
尻にイナズマ
予想通り館内貸切
貸切の時は、全裸鑑賞したくなりますが…
尻にイナズマが走りそうなので辞めました
冬場の静電気は侮れません…
身も心も尻も、乾燥注意報発令中
自然発火に要注意
オナラじゃないの
でも、ハートには火が欲しい…
ハートに火をつけて!
ジョディ・フォスターの無駄な濡れ場だけ覚えてます
冒頭から脱線しすぎ…
今作は「勝手に震えてろ」と少し似てる?
徐々にカオスな展開に…
僕が観てきた松岡茉優の映画の中では、1番可愛いと思った
バーでの女の顔にハキュン
序盤のコロナ太り?の3人 (松岡茉優、MEGUMI、三浦貴大)が地味にリアルだった
実際にありそうな映像制作陣のいざこざ
三浦貴大は太って嫌味な役がよく似合う
いつ撮影したのか少し気になる
知らんけど
そして幽霊みたいな窪田正孝
序盤、カメラに撮ろうとしても、カメラが必ず壊れて撮れないので、幽霊設定かな? と少し思った
結婚して顔色が悪くなった?
削除しないで
水川あさみとお似合いの夫婦だけど、なんか気になる…
知らんけど
血だらけのアベノマスクでバーに来店
入店拒否されないのが疑問だったが、常連客なのね
マスクを取り換えても、スグに血だらけ
大爆笑だった
酒か女か…どちらにも酔ってるの?
夢のシチュエーション
シチュウエーション?
兄弟設定の池松壮亮と若葉竜也
カオスな映画に引っ張り凧なイメージ
相変わらず? 台詞が棒読みの池松壮亮が、逆に超面白かった
男3人 赤い服で撮影されるシーンに大爆笑
スルメのような味わいの若葉竜也
喋る度に全部持ってく佐藤浩市
すぐに浩市劇場になってしまう
益岡徹は実際に佐藤浩市より年上だった
出なくても良かった様な? 中野親子2人
太賀の自殺は読めましたね…
朝ドラより可愛かった趣里
全然老けない高良健吾
クローンなのか? CGなのか?
削除しないで
いちいち豪華すぎる俳優陣にうっとり
今の5シリーズって 1500万円もするのね
詐欺グループ幹部のいざこざに超違和感…
大衆食堂? で大声で喋るのか…?
知らんけど
そして制作陣に竹内力!
どの辺に影響してたのか知りたい…
ありがちな、丸投げ風ラストだけど面白かった
石井監督の本領発揮!
なんでだろう。はまらなかったのは、なんでだろう。
変な映画を観た。
前半が、「コロナ禍を経験した映画人の心からの叫び」 だとしたら、
後半は、「ちょっとデフォルメして語るけどさ、家族ってこんな感じのもんじゃない?」 ってところだろうか。
松岡(茉優)さんは、相変わらず変な人がうまいなあ、と思うし、きれいな女優を、もさっとした冴えない感じで撮れる監督ってすごい、と感じている俺にとって石井監督(裕也)はやはりすごい監督だし、窪田さん(正孝)、池松さん(壮亮)、若葉さん(竜也)、仲野さん(太賀)、高良さん(健吾)・・という超豪華俳優陣だけではまだ飽き足らなかったのか、なんと佐藤さん(浩市)!!!
いかにもテアトル東京が配給しそうな、そして俺が好みそうな映画なんだけれど...
なんだろう、なぜジャストミートではないんだろう?自分でもよくわかんないや。長く残りそうな映画なんだけどなあ。
俺の中に、池松さん=「宮本から君へ」 の熱苦しさの印象が強く残りすぎているのかもしれない。「シン。仮面ライダー」で払しょくできたと思ってたのになあ。
「突発的なこと、ありえないこと はある」 ⇔ 「すべてのことには意味と理由がある。でないと観客はついてこないよ」
後者を力説するのが助監督で、前者の信念を変えないのが松岡さんってことは、訴えたいのは前者なんだよな。
たしかにコロナ禍下で起きたいろいろなことって、みんなが潜在意識の下に 「ありえないこと」 として共通認識していたことばかりだよなあ。
その中でいつのまにか、「コロナ禍の状況下で、道端で酒飲んでるあなたたちが理解できない。あなたたちが世界を滅ぼすんですよ。いなくなってほしい。きっとあなたの家族も馬鹿なんでしょうね」 と力説する男子高校生を、誰もぶっ飛ばせなくなっちゃったんだよね。"公共心" と "利己的" の境目がみえなくなっちゃって、悪い側に振れてる部分は「そんな言い方したらだめだろ」 とは思っても、反対側がぐうの根も出ない大義名分だから、なんだか頭ごなしにできなくなっちゃったんだよね。・・・それをこうやって映画のシーンで表現したのは、すごいなあ。
ふたつだけ、はっきりと言えること。映画が好きで、俳優が好きな人が作った映画だなあ、ということ。そしてその点は、俺も胸を張って 「大好き!」 と言えること。
おまけ1
芹澤さん(興人)、俺にとっては 「きさらぎ駅」以来です。今回のマスターははまってました。2人の ”いい感じ” におろおろする様子は最高でした。「こっち、振る!?」 サイコ~。また何処かで。
おまけ2
画面、四角かったなあ。でも「四角」をこんなに意識しなかった映画、初めてだ。
おまけ3 メモ
プロローグ チャプター1.酒 同2.愛 同3.カメラ 同4.家族 同5.お金 同6.神様 同7.雷
ハグって、いいよな。ハグってなんだ? 存在の確認だろ?
おまけ4
やっぱり書いておきたい。松岡さん、あんた、天才だよ。
2024/4/4追記
上記した「わかんない映画っすよね」とか「変な映画でしたよね〜」といった感じは、琥珀糖さんのレビューを読んで、すべて吹っ飛びました。
もし、どなたか、同じように感じられる人がいらしたら、ぜひ琥珀糖さんのレビューをご一読ください。
青森にイナズマ(実際は夕方頃から夜にかけて吹雪)
2023年映画館鑑賞72作品目
12月17日(日)シネマディクト(青森市)
通常料金1800円
監督と脚本は『ガール・スパークス』『川の底からこんにちは』『舟を編む』『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『茜色に焼かれる』『月』の石井裕也
あらすじ
映画会社の支援1500万円を受けて自分の体験を元に映画を作ろうとした若手監督折村花子は助監督と対立し病気を理由に監督を下され脚本は大幅に書き直される
実家に帰った花子は父と2人の兄と再会
行きつけのバーで仲良くなった元俳優正夫を助監督として引き連れてきた花子は家族を出してドキュメンタリー制作を試みた
松岡茉優出演で男2人きょうだいの長女役といえば白石監督の『ひとよ』を彷彿させる
次男雄二が共通しているのは偶然か
父が暴力的なのも共通しているがこっちの父は生きていたしあっちの母は生きていて出所してきた
あっちに比べると設定や人物像など若干イマイチだ
松岡茉優が『小公女セーラ』のラビニアみたいにヒロインを虐める敵役なら良い芝居してるなと感心するわけだがそれが助監督から虐められる役だとストレスが溜まり「バカにしないでよ」と抗議したくなる
バーの店主が2人のキスに動揺しグラスを連続で落として割るシーンは笑いどころ
2人のキスは隠す感じで実際はキスしていないようだ
松岡茉優は能年玲奈と違いキスシーンNGではないはずだがおそらく窪田正孝の妻水川あさみに対する配慮だろう
少なくとも『月』よりは石井裕也監督らしい作品
マスクから血が滲み広がる点も彼らしい
久しぶりに再会した折村一家は口論しつつ絆を深める
「消えた女」から「消えない男」に変更か
配役
映画監督の折村花子に松岡茉優
俳優を諦め花子の助手をしている舘正夫に窪田正孝
花子の上の兄でホテルの社長秘書をしている折村誠一に池松壮亮
花子の下の兄でカトリックの牧師の折村雄二に若葉竜也
正夫とルームメイトだったら俳優の落合に仲野太賀
携帯ショップの女に趣里
誠一を秘書として雇っているホテルの社長に高良健吾
映画プロデューサーの原にMEGUMI
「理由は」「ありえない」「若いな」助監督の荒川に三浦貴大
花子と正夫が行きつけのバーのマスターに芹澤興人
ホテルの社長から接待を受けている俳優に笠原秀幸
治の妻の不倫相手の佐々木智夫に鶴見辰吾
修が勤めていた配送会社の社長に北村有起哉
妻が末期癌という設定で演じるベテラン俳優の鬼頭三郎に中野英雄
治の友人で海鮮料理店を営む則夫に益岡徹
花子誠一雄二の父親の折村治に佐藤浩市
ここからは全くの余談
「どんだけ松岡茉優好きなんだよ」「どんだけ石井裕也好きなんだよ」と自問自答しつつ吹雪のなかニッポン放送の中森明菜特集を聴きながら東北道を利用し岩手県と宮城県の県境にある自宅に帰った野川新栄
七戸が猛吹雪で三陸道が区間通行止めのため帰りは東北道を選んだ
「なんで東北道って秋田経由なの?」初めて知った
行きは三陸道で八戸から有料道路を利用し青森市に到着
「こんな道をカネとるの?」
三陸道は鳴瀬奥松島から八戸まで無料なのになんでだよと疑問に感じた
行きは6時間帰りは4時間の冒険旅行でした
どんだけ岩手広いんだよいいかげんにしろ
昭和の時代のホームドラマ
序盤に「これからは女性が活躍する時代だ」などという台詞があったので、松岡茉優演じる主人公の成長物語なのかと思ったが、結局、家族にしか評価されない、それでもあきらめずに生きていく、なんて昭和の時代のホームドラマのような退屈な展開だった。
前半の夢も希望もない映画製作現場の描写が最後まで回収されなかったのには怒りさえ覚えた。
錚々たる役者がそろっていてそれぞれの演技力は素晴らしかっただけに、何とも残念な作品!というのが私の正直な感想です。
俳優陣のおかげかなと
序盤のかったるさに終始引き摺られていた。
自死してしまう友達の絶望さなどが描かれておらず突拍子過ぎて入り込めず。
良かったのは時折りクスッとさせてくれる俳優陣の演技ぐらいで特に言う事なし。
重たい話にしたいのか軽くしたいのかよく分からない。
結果、家族のお話
あらすじを言ってしまうと
結構、ありがち。
親の病気をキッカケに
疎遠だった家族(兄妹)が再会する話。
でも前半はぜんぜん別で、
作りたい映画のために
奔走する花子の話。
しかも撮りたいモノが独特というか
周りに受け入れてもらえない。
ココの
原、荒川コンビが
めちゃくちゃ腹立つ!
席立とうかと思った。
(特に荒川!)
で、映画がダメになって
実家に帰ってから様相が変わってくる。
結局、花子は
母親の事が分からないから
モヤモヤが溜まっていて
それを吐き出したいだけで
(そう言ってた)
ちゃんと一本作品完成させて
一人前の映画監督に、
とか言うわけではなかった。
(でも映画監督ではあり続けたい)
つまり前半は、
「こういう過酷な事があったから
帰って来たんだよ
って事を表してるに過ぎない」
と思った。
過去のいろんな事情が分かって
ちゃんと納得できて、
則夫さんの海鮮料理屋で、
「やっぱ許せない!」って
みんな揃って戻っていくところ、
やっぱり似たもの家族なんだなぁ
って感じ、
父のことも母のことも
許したというか
わかってあげられたんだろうなぁ。
終わりかたは凄く爽やかで
いい感じです!
サブスクとかで見るなら
前半、早送りかなぁ。
でもそのギャップが
最後の良さに繋がってるのかも。
全230件中、41~60件目を表示