劇場公開日 2023年10月27日

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愛にイナズマのレビュー・感想・評価

全224件中、181~200件目を表示

3.5いいですね!

2023年10月28日
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前半はブラックなラブコメ映画で濡れ場もあるのか期待して思わず吹いたシーンで笑い。
後半は携帯ショップで一悶着あるところ
情熱家族vsまるで無感情AIな受付嬢
時間の無駄で笑った。
でもやっぱりMEGUMIと三浦貴大2人の役が強烈にブラックだったからこそ疎遠家族を蘇らせたので
あの2人はブラックエンジェルですね。

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アトレイル

2.5モヤモヤが残る

2023年10月28日
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鑑賞方法:映画館

世の中のあらゆる理不尽を詰め込んだような作品でイヤな気分になった。
後半でそれを覆すほどの爆発力はなかったかな。
主人公の家族と彼氏(でいいのかな?)と彼らに近しい人たち以外はほぼみんなと言っていいほどあからさまにイヤなやつだった。
私の中で一番印象に残ったイヤなやつは三浦貴大さん演じた助監督。最高にムカついた。
役者の皆さんの演技力はさすが。素晴らしかった。
皆さんのレビュー読んでこんなに好き嫌いが別れる作品なのかと実感。
でも家族でも話さないと伝わらないし話せばちゃんと心通うんだよねと少し救われた。

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mitsuba635

3.0リアリティーラインがどうなの?

2023年10月28日
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いくら何でもあんな理不尽な事は考えずらいしステレオタイプなキャラの描き方もどうかと思いました。
あのレベルでのWikiというのもあってもしょぼいと思います。
家賃も払えないマスクも節約してる経済状態の人がそれなりのバーとか行きますか?
いきなり2人の距離が縮まるのも??が浮かびます。
土砂降りの中に大切なあれを無防備に持って行きますか?
通帳だけもらっても降ろせないです。
そこは警察を呼ぶべきだし、そもそもかなりやばい話をあれだけの大声では話さないのでは?
他にも🫣事が多すぎでした。普通なら2.0なんですが役者の演技は良かったので3.0にしておきます

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カシミール

3.550才以上の人向けかなぁ

2023年10月28日
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くりくりぼー

5.0何これ?最高じゃん‼︎

2023年10月28日
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鑑賞方法:映画館

 ド退屈で趣味悪い脚本に辟易し何度となく途中退席しようとしていた1時間強。
 舞台を千葉に移した瞬間からガラリと大傑作に。 こんな作り方あるんだねー 驚いたなぁ。
客席全体が腹底から笑い一緒にもがき全力で応援してしまう。 結果 腰抜かすほど面白い。
大傑作だ。

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すったもんだだよ

4.5赤が欲しい

2023年10月28日
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泣ける

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楽しい

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アプソ

5.0マスクに隠された本音を引き出す傑作

2023年10月28日
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泣ける

笑える

幸せ

 石井裕也監督、現時点での最高傑作でしょう。超意欲作「月」が公開されたばかりなのに続けての登板。「月」では石井カラーとはガラリと異なる世界で、混迷が垣間見えました。本作はズバリ自家薬籠中、それも捻りにひねった挙句の笑いと涙で圧巻の面白さ。オリジナル脚本からして彼自身、加えて芸達者な俊英揃いのキャスティングで、セリフが生き生きとスクリーンに泳ぎ出す爽快感。

 松岡茉優扮する1500万円の予算で映画監督デビューを控えた折村花子が主人公。夢叶った花子に立ちふさがるのが、制作主体からあてがわれた助監督役の三浦貴大とプロデューサー役のMEGUMI。この2人の業界あるある全開ぶりの厭らしさが絶品描写で、花子を追い詰める出だしが絶好調。自らの母親失踪を題材にした「消えた女」は、しかし常識に凝り固まったプロデューサーの策略により監督デビューを追放されてしまう。この虐められつつも自らの信念を貫く花子の造形が、希代の名女優となるであろう松岡茉優の立て板に水のセリフ廻しが見所でしょう。

 失意の花子が金もないのに入るような場所じゃない"バー"の設定が理解出来ないですが、兎に角ここで運命の窪田正孝扮する正夫と出会う。よりによって「消えた女」のオーディションに落された仲野太賀扮する落合のルームメイトが正夫で、詰んでしまった悲劇が2人を結び付ける。映画製作を諦めきれない花子は自主製作のドキュメンタリーに方向転換、あり得ない現実のその先を掴み取ろうともがく。

 行きつく先がまるで疎遠だった佐藤浩市扮する父親の住む実家、失踪の核心に迫るべく集められたのが兄二人、長男が池松壮亮で次男が若葉竜也。花子監督と正夫キャメラマンでドキュメンタリー映画の突撃撮影が始まる。母親は何処にのミステリーをベクトルに、個性たっぷりな役者による一発触発のスリリングすらも作劇に織り込み、本作の核心たる奇想天外なシチュエーション・コメディが展開される。すったもんだの挙句のキーワードが"ハグ"なんですから、突然泣かされます。家族の物語に収斂し、笑って泣いてなんて書くと松竹人情喜劇のように思われるかも知れませんが、まるで乾いているのが新しい。

 彼等を取り囲むのが、杓子定規な携帯ショップの女に趣里やら、恩義を感ずる料理屋の益岡徹、大物スター役の中野英雄が親子共演(一緒のシーンはなし)を果たし、父親の会の社長に石井監督作常連の北村有起哉、長男のチャラい会社社長に高良健吾と極めて贅沢な役者さんの釣瓶打ちと、石井ワールドの集大成の趣。しかし最も難役は相手役たる舘正夫役の窪田正孝でしょう、例のアベノマスクを100枚所有するピュアな役が窪田の透明感に溶け込む見事さです。

 次男の言う「神がいなけりゃ、愛もない」その愛に、やたら雨のシーンが多い本作に被さる雷の稲妻が刺されば、完璧にキューピットでしょ。イナズマのシーン毎に画面に化学反応が起こり芝居が昇華する不思議な作品に惚れ込んでしまいました。しかしカメラの不具合等で結局ドキュメンタリーは成し得なかったけれど、無事完成し望外のヒットに恵まれ冒頭の2人を見返して欲しかったとも思うけれど。

 愛のイナズマでも、愛がイナズマでもない、"愛に"の意図が次第に解き明かされる傑作です。

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クニオ

4.0ゆるりとした良作です。

2023年10月28日
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花散里

3.0ゴージャス家族

2023年10月28日
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業界の常識は少し減らしても良かったのでは?その分ゴージャス家族のシーンを増やしてくれたほうが満足度が上がりそう。

窪田正孝さんが、普段は情けなさそうに見えるのに、カメラを通すとすごく素敵に見えるのが未来を感じさせて良い。

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ふわり

4.0誰もが人生を演じてます。

2023年10月28日
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松岡茉優演じる花子は映画監督。でもプロデューサーや助監督とドタバタ対立して、残念な事に。その間に窪田正孝演じる正夫と出会い、初対面でチュー。おや、もしかしてラブコメ?って思ってたら、佐藤浩市演じる花子の父親、治や兄弟の池松壮亮演じる誠一、若葉竜也演じる竜也と2人が絡み始める。え?家族のやり取りを撮影して映画化。しかもカメラマンは素人の正夫だと!それ、無理じゃね。そもそも花子はこの若さで映画監督になれるくらい凄い奴。自分を信じるとんでもないプラス思考のセリフに笑わされた。家族皆んなが個性的で、感情をぶつけ合う所に大共感。でも本心かどうかは分からない。そこがリアル家族って感じで楽しかった。結構笑えるシーンが多いんだけど、ジュリアにハート傷心のシーンは何だっんだろう?笑えたけど。ずっと楽しかったけど、ラストに治が〜!そっか嘘じゃなかったんだな。ウルウルウル。笑って泣けてとっても楽しかったです。

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涼介

4.0誇りに思い合う家族は強いぞ

2023年10月28日
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バラバラだった家族が10年ぶりに揃い、知らなかった事を知り、互いに理解し合い、家族を誇りに思うようになるって素敵ですね。松岡茉優さん、吹っ切れたような演技とても良かったです。お父さんの佐藤浩市さんさすがです。お兄ちゃんの池松壮亮さんかっこ良かったです。窪田正孝さんのキャラとてもはまってました。その他豪華なキャストで笑わされ、ほろっとさせられ面白かったです。
詐欺グループへ乗り込むシーンもうちょっと見たかったかな。

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たつのこ

3.5予定調和じゃなかった

2023年10月28日
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くんくん

4.0役者の演技を楽しむ映画

2023年10月28日
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正直、話自体は特に面白い訳ではなかった。

ただ役者の演技が素晴らしいので、最後まで見ていられたかな、という感じ。

特に、窪田正孝氏は素晴らしい。
他の役者さん達も素晴らしいんだけど、過去に見たことのある演技だなぁという中、窪田正孝氏だけは初めて見る感じだった。

こんな演技もできるんだというか、まさにカメレオン俳優ですね。
なんか、役者の底力を見せられた感じでした。

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ただの映画好き

4.5昭和のお父さんは、ハグが憧れ

2023年10月28日
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 これだけ演技派がそろうと、全シーン目が離せない。

 まずは、MEGUMIと三浦貴大の嫌な業界人コンビに嫌悪感がモリモリ湧いてくる。この2人にとって嘘や追い落としなんて息を吸うのと同じ感覚。コイツらもひどいけど、自分の脚本を上手く説明できない花子も監督としては未熟。

 松岡茉優、池松壮亮、若葉竜也の兄弟が揃ってからが、やたらと面白い。父親が佐藤浩一に加えて、窪田正孝までがいる。アドリブもけっこうあったんじゃない?
 前髪をおろしている時の若葉竜也は、全力でクソ真面目な演技。そのフリに池松壮亮の絶妙なツッコミのセリフが入るから、思わず笑ってしまう。
花子が撮ろうとしていた作品と物語が徐々にシンクロしていって、バラバラだった家族は、なんだか奇妙なまとまりを見せる。

 感動というか、心がホッとするようなラストでございます。

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bion

3.5変えたタイトル。

2023年10月28日
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SAKURAI

4.0この程度のイナズマでは1985年に帰れません‼️

2023年10月28日
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主人公の花子は映画監督志望の女性‼️ところが卑劣なプロデューサーに騙され、自分の家族の物語であったにもかかわらず、企画を横取りされてしまう‼️運命的に出会った男性・正夫とともに疎遠だった父、二人の兄と連絡を取り、反撃を開始する・・・。プロデューサー役のMEGUMIさんと助監督の三浦貴大さんがホント嫌な奴で、最初は正夫の力を借りてこの二人にリベンジして、コテンパンにやっつける話かなと思ったらそうでもなく‼️空気を読めない正夫とのラブストーリーかなと思ったらそうでもなく‼️20年前に姿を消した母の謎、10年間音信不通だった父や兄達とのビミョーな家族再生物語‼️父や母との関係は花子の映画製作へのモチベーションになっているのですけど、兄二人との関係性が説明不足ですね。しかも映画中盤ごろにいきなり出てくるので、キャラ的にも掘り下げ不足の感‼️終盤までには母の謎も解けて、家族の絆も取り戻してハッピーエンド⁉️けど花子の映画監督としての未来は❓正夫との関係は❓長男はクビでしょ、間違いなく‼️なんか全てが中途半端に感じました‼️やはりもう少しカタルシスが欲しかったなぁ。でも松岡茉優さんはハマり役で魅力的なので⭐️一つおまけ‼️

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活動写真愛好家

3.5肯定とか

2023年10月28日
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松岡茉優を始め、出て来る主要キャラクター全員社会不適合なの。
まあそこまでダメ人間には描かれ無いんだけど、世渡りが出来ないと言うか学校や職場なら1日でダメ認定されるタイプ、その辺にいっぱい居そう。

でね。

例えばだけど彼らが撮った絵が残ってて、映画消えた女もしくは消えない男が上映されてたら皆んな見に行ってた?
勿論松岡茉優とか佐藤浩市のネームバリュー無しで、入場料金いつもので。

ここで見に行か無い、を選択した人は普通に社会適合者であの映画プロデューサーくらい普通に常識人ですよ。
ってくらいダメ肯定的に思えたよありがとう。
うん、映画はこういうのが有って良いから好きだよありがとう。

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永田製麺

3.0期待しすぎました。

2023年10月28日
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ストーリーがだめです。

「消えた女」の゙映画監督の題材は良かったんですけど。

ラストの「消えない男」良かったです。

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完

5.0うまく言えないけど、心にイナヅマが刺さってきます

2023年10月28日
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それほどマイナーではないけれど、〝うっかり八兵衛〟してると見逃してしまいそうな映画。
それを見逃すことなく、今週末に見る映画のトップバッターに選んだ自分を褒めてあげたい。

最初から最後まで松岡茉優さんの顔演技に引き込まれ続けます。
◦いわゆる〝日本語の通じない相手〟との無限ループの会話での苛立ち
◦怒りを爆発させたいのに、立場が弱いため無理に作る笑顔
◦バーでの窪田正孝さんとの絶妙な演技の掛け合いと顔アップでの感情表現

相手役の窪田正孝さん演じる〝空気の読めない男〟もまた素晴らしい。
◦アベノマスクをメガネのように顔と一体化させることについては、おそらく日本一‼️というかひとりしかいない。
◦一見しただけでは、何を考えているのか分からないけど、大事な人や大事なことを守り抜こうとする真っ直ぐな強さが、いつの間にか周りの人を勇気づける。

他にも、なんて贅沢‼️という使われ方の名優がたくさん出てくるけど、みんな、ちゃんと演じてくれる。
しかも、心から楽しみながら。

脚本◦演出とも「俺が❗️」という主張を抑えて、役者力を信じ切ってる感じがして、とても受け入れやすい。

あー、いい映画に出会えて良かった🤗

でも、ウチの家族は、急にハグなんて言ったら、ドン引きするだろうな。

もしかして、中野さんは親子共演?

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グレシャムの法則

5.0ポスターに騙されるな!家族の愛にイナズマ が走る

2023年10月28日
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恋愛映画のようなタイトルにも感じられるが、家族愛の話だ。
作中に、邦画が韓流を越えられないと語られるが、確かにコミック原作、小説原作の邦画が多すぎて、原作の素晴らしさ頼りの邦画だらけの現状。
でも、この作品に関してはオリジナル脚本にして、韓流を超えたのではないだろうか。
序盤はリアリティとは何かで噛み合わない監督と助監督に観ている方もイライラが募るし、コロナ禍の重苦しさ、仲野太賀演ずる若手俳優の自死、監督の交代劇のやるせなさ、辛い現実がこれでもかと描かれる。
これらが、後々バネになって、逆境に絶対負けない強い意志を見せる松岡茉優の素晴らしい表情に繋がってゆく。

劇中で撮影される映画は、母親が消えた真相を題材に撮影していたはずなのだが、だんだんと映画とリアルの境界線が曖昧になっていくところが魅力だ。
ウォン・カーワイ製作、エリック・コット監督作品の「初恋」で金城武が父親をハンディカムで撮影していた姿を思い出す。
この二作品にに共通するのは、家族を撮影することで、家族の思い出が決して消えないものとして形作られてゆくところだ。
だんだんと父親の過去も明るみになってきて家族の形が見えてきた時には自然と涙が溢れていた。
海鮮屋の主が佐藤浩市演ずる父親の真実を語り出した辺りからは涙が止まらなかった。

三兄弟は男男女の構成で、性別は違うものの、カラマーゾフの兄弟のオマージュにも思える。
池松壮亮の長男はかなりミーチャっぽいし、若葉竜也の次男はカトリックの牧師で、カラマーゾフの三男のアリョーシャと同じ聖職者だ。
となると、妹の松岡茉優がイヴァンか。うん、そうだそうだ、曖昧なものは信じない、真実を撮影しようとする一番のリアリストだもの。
妹のことを貶されてWikipediaを見ろと怒るシーンでも、携帯ショップのがんじがらめの規則で、消えた母のスマホの解約ができないシーンでも、海鮮屋で見るに見かねた詐欺集団を殴りに行くシーンでも、長男が男気を見せる。そして、どんどん家族の絆は強くなっていく。
今から一緒にこれから一緒に殴りに行こうか的な絆だ。

松岡茉優が持っていた方のカメラは度々故障して、結局、家族の映像は残らなかった。
だからこそ、もう一度負けずに撮影するのだ!
そして、窪田正孝が撮っていたスマホに残る映像は、奇しくも家族のハグする姿を捉えており、観ている者はイナズマが走ったかのような衝撃を覚えるのだ。

だから、ポスターに騙されるな!
この出会い、1億ボルトなんてコピーと2人が見つめ合う写真だと窪田正孝と松岡茉優の恋愛物語だと思ってしまうではないか。
実は家族の愛にイナズマが走る物語だと気づく頃にはすっかり感動してエレファントカシマシの「ココロのままに」に酔いしてるんだけどね。

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momo