こん、こん。のレビュー・感想・評価
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取り返しのつかない後悔
恋愛の沼にはまってしまった主人公の賢星。好かれて付き合うようになって、いつのまにかLINEの返事がないことや他の仲間と楽しそうにしていることに嫉妬し、成り行きで、他の女の子とそういう関係になってしまう。なんで?と思いながらも、そんなこともあったかもなあと自分が大学生のときを思い出す。
初めての恋愛のときは、今までの自分の生活が、ガラッと変わってしまったりていることに気づき戸惑い、傷つきたくもないし、自分で自分がわからず、何を言っても好きでいてくれるのではという甘えもあって、相手に酷いことを言ってしまう。試してみたのかな。
宇海は小さいときに新しいお父さんができて、妹もできて、いい家族だけど、自分の居場所ではないと感じていたのかな。だから、みんなに好かれないといけないと、本当の自分の気持ちを表に出してはいけないと感じていたのかもしれない。
宇海の音声日記を聞くシーンは号泣でした。
贅沢な悩み
奇妙なタイトルに惹かれて鑑賞。雪やこんこん、あられやこんこん~♪と童謡の歌詞くらいしか思いわたりませんでしたが原案・監督の横尾初喜によると、「長崎空港で長崎の童謡「でんでらりゅうば」が耳に入りました。歌詞の最後に「こんこん」とあるのですが、長崎らしさを感じる音のイメージとともに長崎弁で「来ない」という意味があります。作中で七瀬宇海の恋人・堀内賢星は宇海から多くの愛を伝えられるのですが、ささいな行き違いから距離を置いていたところ、事故で宇海を亡くしてしまいます。その後、宇海のボイスメッセージを聞いた賢星が気づいたときには宇海はもういないという意味と「こんこんとあふれる愛」という2つの意味が込められています」とのこと。
宇海が賢星と二人で行こうと約束していた崎戸島のビーチ、結局、二人では来んかったということかな。
舞台が長崎で方言混じりのセリフはところどころ分かり難いし、ラブロマンスでのちょっとした誤解や贅沢な悩み事で変にもつれさせないでハッピーエンドの青春もので良かったように思え、あまり感情移入できませんでした。
若さゆえの拙さ
大学生の恋愛模様。
若いっていいな。
幼くて自分勝手で拙くて。
勝手に勘違いして怒ってヤキモチやいてやり返して凹んでいい気になって遊んで相手も自分も周りも傷つけて。
優しくて理解があるフリして本当の気持ちをぶつけるのは怖くて逃げて相手がどう思うのかわからなくて。
それでも、好きで、後悔して。
いいな。とてもいいな。
羨ましい。
なんか自分にも共感できる部分があって胸が痛くなった。
アキラ100%が良い味出してたから俳優業頑張ってほしい。
主演の塩田みうさんの演技が好きでした。
長崎の景色がキレイでロケ地めぐりしたくなった。
分かりやすい感動系恋愛映画
さえない男子×元気・健気なヒロインが亡くなってしまう
分かりやすい感動系恋愛映画です。
主人公(?)の男の子が勘違いから浮気して別れたのに、元カノが亡くなって後悔するなんて〜みたいなツッコミどころもありますが…人生ってそういう事もありますよね(´_`)
この年頃
で、好きな人を亡くしたんだったら、もっとわんわん泣いて欲しい。鼻水をたらして泣いて欲しい。周りからどう思われるかなんか考えもできないくらい泣いて欲しい。(別に泣くだけが悲しみのあらわれではないけれど)
何より物語の中で軽く死を扱ってほしくない。
監督や脚本家はまだ若い人なんだろうか。身近な人を亡くしたことがあるんだろうか。
映画に関わる人達(特に監督、脚本家、俳優)は、人の心を動かすことを仕事に選んだんだから、これからももっといろいろな経験をして欲しい。もちろん、しない方がいい体験もあるし、すべてのことが経験できるわけではない。だからこそ、そこは常人以上の想像力をつけて欲しい。そんな時、どんな行動をするのか・・・。
あと、ほんとに長崎の大学生はあんなしゃべり方をするのだろうか。あんな簡単に人を好きになったりするものだろうか。
さんざんなことを書いたけど、この作品、嫌いじゃない。(評価参照)
あと、「こん、こん。」って何?(でんでらりゅうば?)
若いね~
一人で疑って、空回って・・これも若者たちの特権か。ヒロイン普通ぽくて魅力的、ギャグは・・笑えない。日記がポイントなのは「アナログ」と同じだった。
この監督さん「こはく」は好きで、「大事な事ほど・・」はがっかり、今作は良かった、出来不出来のはっきりした人だ。タイトルの意味が分かりません。
何故にこん、こん。?
大学生同士の未熟な恋愛と言ってしまえば、逸れまでんだろうけど、それをこういうある意味で不幸で、そうそうない「結末」にすることは、どうかと思う。例えば、同じく未熟な恋愛を描いた『花束みたいな恋をした』では、ありえそうな「結末」になっていた。まあ、そこは百歩譲って良いとしても、最後の「ごめんなさい」と「ありがとう」は噛み合ってない気がしたなぁ…。
交際相手の親が泣きじゃくる若者を慰めるという感情は否定しないけど、何に対しての感謝?
そして、これは後で考えたことだけど、誕生日って4桁?
それぐらいなら親が打つだろう?
逆に西暦も入れて8桁なら、主人公がいきなり、そこに辿り着くのはどうかと思った…。
で、タイトル回収がないまま終わる。
悪くはなかったけど、微妙な感じがしました。
怠い涙
ポスターは爽やかそうだなーと思って予告を見たら意外と切ない感じの作品なのかな?とどっちに転がっていくんだろうと思いながら鑑賞。
そこそこの地雷を踏み抜いてしまいました。主人公がもう不快&ウザすぎて、コイツが泣いても全く響かないし自業自得だろという考えが頭から離れませんでした。
まず主人公の行動がとにかく幼稚です。気になる女性の前でカッコつけるというのは分かるわ〜と思いながら、過去の自分を見ているようで恥ずかしい気持ちもありつつ、客観的に見るとこうなるんだなという不思議な気持ちになれたのは良かったです。
ただヒロインと付き合いだしてからの行動がはっきり言ってキモかったです。彼女を愛しすぎてるが故に、と言ったら聞こえは良いんですが、自分中心に回ってるような考えで行動しているのが見え見えで、ヒロインの気を惹こうと自分を貶めたり、ヒロインの悪いところを探し出そうとしたりともうダメ男な行動ばかりしていてイライラさせられました。
誘われたからとはいえ浮気をしてしまったのもクソやな〜と思ってしまい、その浮気現場にヒロインがやってきたら、お前は重いとか言い出して目の前で実際にこんなやり取りがあったらグーで殴りかかりそうになったくらいにはイライラさせられました。
ヒロインが亡くなった後に辛いカレーを頬張ってむせるシーンなんか誰得のシーンなんだろうと思いながら観ていました。悲しいのは伝わってくるんですが、わざわざ苦手な辛いカレーを食べて自傷しているんだコイツはという見方しかできなかったです。そもそも辛いカレーを食べた思い出はミスコンの子だったはずなので、さらに考えるとコイツは一体何をしてるんだ?と頭がグラングランしてきました。
ヒロインの両親と会って会話するシーンもなんだかなぁって感じです。
ヒロインの声日記的なものを一緒に聞きながらおえんおえん泣くシーンをぐわんぐわん揺れるカメラで見せられて、しかもそれが10分近くあるのでこのシーンは感動よりも疲れがドドッと来てしまいました。両親もヒロインの最初の両親で、現在は母は別の人と再婚してるので、何故ここで合流したんだという疑問は最後まで解決されることはありませんでした。
見終わった後も噛み砕けないものが多く、なんでこんなシナリオになってしまったんだろうと頭を抱えざるを得ませんでした。長崎のロケーションはとても素敵でした。もう中盤から褒めるシーンはここくらいしかありませんでした。現実の大学生でももう少し考えはしっかりしてるはずなのになとモヤモヤは晴れずじまいでした。
鑑賞日 10/1
鑑賞時間 18:00〜19:50
座席 D-1
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