キリエのうたのレビュー・感想・評価
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そのシーン必要ですか?の連続
つまらない、とにかく3時間が長い
歌は好き嫌い分かれます音割れ?が気になる
必要ないシーンが100分くらいありました
震災扱うならもっと取り扱い考えましょう
音楽映画の中に入れ込む要素としては不適切
岩井監督(俊二)!!
限りなく魅力的な絵を描く、さすが岩井監督!という映画。そしてなんとも魅力的なキリエの歌声。最初は「え、壊れた楽器なの?」と思わせられたあの歌声に、なぜこんなに惹きつけられるのだろう。こういうのを、魂を掴まれるような、というのだろうか。
そして、よきにつけ悪きにつけ、これもまた岩井監督らしい、散文詩のような流れ。今回も、時間の前後こそあれ、しっかりしたストーリーがあるにも関わらず、話の流れを振り返ることをしないというか、そんなことには大した意味がないとさえ思えるんだよね。
自分は詩的な映画よりも、小説的な映画が好きだが、それでも、散文詩と映像が見事に溶け合っているような岩井監督の映画たちは、嫌いではない。そう、まるで美術館鑑賞に行ったか、今回で言えばコンサートに行ったような印象だ。
北海道の高校で親友として過ごし、東京で再び出会った二人。路上ミュージシャンとそのマネージャーとして過ごす二人の姿を、二人がそこに行き着くまでのカットバックをまじえながら描く話。2011大阪、2023東京、2018帯広と時空は前後して進む。
描かれようとしているものはなんとなくわかる。望むでも望まざるでもなく、"よりどころ" が何もない人たちの、ただ、揺蕩う(たゆたう) 二人の姿を描きたかったのだよね。そして、俺は勝手にそこに、"どうしようもない悲しさ" や "強さ" を見たりする…しかしおそらく真に描かれようとしているものはそういった、"方向が定まっているもの" ではないのだろうなあ、などと考え、今度は俺が一人、揺蕩うのであった。こんな感じって、いかにも岩井監督の映画。あ〜、めんどくさ。
おまけ
エンドロールの冒頭が、アイナさん(ジ・エンド) なのは当たり前として、広瀬さん(すず)、堂々と最後でしたね。なんか、感動。この作品で凄いわけじゃないけれど、めちゃ難しい中学生役をやっていた頃 (「三度めの殺人」「怒り」。「海街diary」もおまけで入れとくか) から大女優まっしぐらだなあ、と感じているので、なんか嬉しく、かつ感動でした。
おまけ2
黒木さん(華) を筆頭に、頼れる俳優たち! 村上さん(虹郎) もすっかり、欠かせない役者ですねえ。
おまけ3
ラストの路上ミュージシャン集結ライブのみなさん、めちゃ本物ぽい音楽だったけど、もしかしてみんな本物なのかな?
おまけ4
岩井監督が、この映画で一番撮りたかったものは、幼い頃の主人公だったんだなぁと、光が溢れる(こぼれる) 教会のシーンで、俺、確信しました。
Kyrie
作風が大好きな監督の作品。
いくらでも感想は書けるが、長くなってしまったので、簡単に書き換えた。
毎回感心するが、モラトリアム心理と大人社会の心理のギャップをバランス良く今回はいつもよりよりエモーショナルに美しいタッチで上質に描いている。
脚本も素晴らしい。時間軸の構成も安定の出来栄え。
アイナジエンドさんはまさにハマり役。広瀬さんは素晴らしい引立て役。大女優の風格すら感じる演技であった。
その他、石井さんをはじめ数多くのミュージシャンの方々。演技頑張りましたね。夜明けのスキャット最高です。石井さん選曲だろうなあ。
村上さん、松村さん、江口さん男優陣、勿論、樋口監督もいい味出してましたよ。
⭐️4
憐れみの讃歌‼️
この作品は岩井俊二監督の作品構成力に唸らされる秀作です‼️物語の軸は4人の登場人物たち‼️主人公の路上ミュージシャンの女性、震災で行方不明の婚約者を探す青年、傷ついた人々を放って置けない小学校教師、過去と名前を捨てて結婚詐欺を働く女性‼️この4人の出会いと別れが石巻、大阪、帯広、東京と舞台を変え、過去、現在と様々な時間軸で巧みにシンクロしながら描かれる様は、さながら映像スペクタクルショー‼️ただ混乱することもなくヒジョーに分かり易く魅せてくれます‼️この作品は監督のメッセージというよりも、その映像世界に身を委ねる作品ですね‼️そして全編を彩るアイナ・ジ・エンドの歌声‼️時に優しく、時に激しく、観る者を勇気づけ、癒してくれる‼️海岸で歌いながらバレエを踊るシーン、雪原でオフコースの「さよなら」を口ずさむシーンはホント印象的‼️岩井俊二監督の集大成とも言える作品ですね‼️
ロリコンですがなにか
時を経ても変わらない他の映画とは比較できない音楽映画とも違うまさに「岩井俊二映画」の集大成とは言いたくないが代表作の一つが生まれた。原作・脚本・監督、そしてクレジットされていないがおそらくは撮影も編集も全てやるからしてこんなにも岩井俊二映画になるのだろう。いろいろ彼独自のバースというか思い込みによる不自然な描写や展開もあるが全部ひっくるめて岩井俊二が好きだ。まず徹底した「反体制」、今作はつれない児童相談所や職質ポリやクライマックスの路上音楽VS警官隊のガーガーピーピー音と岩井さんどうしちゃったの?なんか嫌なことでもあったんか?というくらいに公権力に対しての反抗が歴然。そして彼の一貫したテーマである姉と妹の入れ替わり的ロマンス構造を今回は演じ分けのできないアイナ・ジ・エンドが二役をやることでますます混沌とさせていて妹が姉の名を芸名にするもんだからややこしいことこの上ない。そして震災、孤児になり石巻~大阪藤井寺~帯広~東京と彼の個人的聖地を巡る物語、その小学生時代を言葉が喋れなくなったと言うテイで可憐な少女がうなずき一本の演技で通し彼がいかにロリコンであるかを再認識した次第である。学生映画の如く雨が降ったら雨の設定で、大雪が降ったらそれをまんま生かして「ある愛の詩」風に雪に倒れこむ少女たちの美しいシーンはまさに神の思し召しであろうエンディングで「さよなら」のサビを歌うアイナ・ジ・エンドにただただ泣けるのである。
美しく素晴らしいストーリーと表現ながら、惜しいところが多い作品でもある。
予告編のイメージとは違って結構社会派な作品だった。
美しく素晴らしいストーリーで、また音楽、歌と絡めることにより素晴らしい表現になっている。
しかし惜しい部分が多く、しかもその惜しい部分は普通に演出されていれば何も問題ないのに…
例えば、無理な配役により、変なノイズによる嫌な感じを持ってしまう所が複数ある。
もし、普通の作品で普通の演出なら☆3付ける作品だったら、この配役だけで☆1に格下げするレベル。
☆4を付けた理由はこのストーリーに低い点数をつけたく無かったのと、広瀬すずの女子高生姿が可愛すぎた。
多分、25歳以上で女子高生の制服が似合うコンテストをしたら世界一!
岩井俊二ワールド全開‼️❓
巷で言われてるほど、支離滅裂でも無いし、長過ぎることも無い。
アイナジエンドは嫌いだが、ハマり役だとは思う。
姉妹二役だが、姉は精神異常をきたしていると思う、松村へのアプローチなんか常軌を逸している、その他。
妹はトラウマによる心因性、ただし、子役の女の子の演技は素晴らしい、胸に込み上げてくるものがある、大阪のロケ地が私の故郷近くだからではないが、セリフ、方言、黒木華、映像から、この映画が驚くほど緻密で高品質であることが窺える。
広瀬すずは母が男に騙されたから、男を騙すのだが、狡猾な性質は生まれつき、だから、利己利他の区別すらつかないキリエに惹かれるのだ。
松村は優柔不断だが良心との狭間に揺れる演技はさすがだ。
広瀬すずは刺されることで運命を感じた。
子役の演技に涙が出て感動した🥲ありがとうございました😭
岩井俊二ワールド。
退屈するような展開ではなかったけど、終わってみたらやっぱり長かった。3つの時間軸が行ったり来たりするけど、大阪パートなくして、もうちょい短くしてくれたら個人的には観やすかった。
キリエは歌でしか言葉にできないみたいな設定だけどちゃんと話せるし、コミュニケーションもとれる。逸子に関しても敢えて昔の知り合いにする必要なかった気がする。それで余計分かりにくかった。核となる歌も私は正直物足りなかった。スワロウテイルやリリィシュシュのような衝撃をどうしても求めてしまう。
アイナ・ジ・エンドの為のキリエであり、まさしく岩井俊二監督だなと思った。浜辺のシーンはとても美しかったし、ラストシーンも印象的ではあった。
安定の岩井俊二芸術作品
久しぶりに岩井俊二監督作品を映画館で鑑賞できました
監督の思いが込められたそれぞれの場所
俳優陣も映像も音楽も間の取り方も
全て岩井俊二
全てが心地よい
深く考えず
肩の力を抜いて作品に身を任せるのが心地よい
泣かせようとしていないのに
自然と泣けてくる
素晴らしい時間を過ごさせていただきました
…でも3時間はちょっと長い
単純にトイレ行きたくなるのよ
最近3時間の映画多くないすか?
もしも歌えたら
最後のエンドロールで、声が出せなかった幼いルカが歌で「もし歌えたら、君のことを歌にするよ」って歌ってて、それがキリエ憐みの讃歌の「悲しみの先の方で何かが待つ、誰がいるの」や「世界はどこにもないよ、だけど今ここを歩くんだ、希望とか見当たらない、だけど あたながここにいるから」に繋がってて、ルカにとってなっちゃんとイッコの存在が彼女の魂を繋ぐ源だったんだなって思った。
岩井俊二ワールドにアイナさんのインパクトが
岩井俊二 × 小林武史 × アイナ・ジ・エンド
岩井さんと小林さんのコラボは本当に凄い。映像と音楽で一瞬にして「岩井俊二ワールド」を形成する。もはや日本の至宝と言って良いかと。
そこにアイナさんのノイズが強烈なアクセントを刻んだ。彼女が自作曲を歌うことで説得力を増した。素晴らしい作品になった。
石巻〜大阪〜帯広〜東京、、、震災前の石巻で出会った若者たちの13年を時間と場所を行き来しながら綴れ折った。
彼らが会えなかった時間を思った。
彼らの孤独を思った。
松村北斗さんとアイナさんの切ない関係。
そして黒木華さん。彼女が演じた小学校教師がこの社会の良心を代弁した。この作品をより優しいものにした。
広瀬すずさんが演じたイッコについては食い足りないけど時間切れということでやむを得ずか。178分の長尺だけど自分的にはあと30分長くても良かった。すずちゃんと一緒に涙したかった。
岩井監督のフェティシズム
久々の岩井俊二監督作品でしたが、約3時間私はそんなに長くは感じませんでした。
私、岩井俊二作品の感想ってあまりちゃんと書いたことが無いような気がします。(いや、書いた記憶がありません)
この感想も見てかなり経ってから書いていますが、恐らく何を書いたら良いのか分らないからなのでしょう。
でも殆どの彼の作品は見ているので、きっとこの監督の世界観が好きなんだと思います。
本作も私の思う岩井節(ワールド)全開の作品でした。個人的にはCharの出ていた『PicNic』を思い出しましたので、これに近い系譜の作品だったと思います。
主演のアイナ・ジ・エンドってCharと共通した何かを感じたので、きっと岩井監督がこの手の個性的女子が好きなんだと思います。そして、私も結構好きなんですよこういう不思議ちゃんが(笑)
それと、私は映画で個性派と呼ばれるその時代時代の歌手が、その独特の個性だけで時々出演する作品群が嫌いではありません。例えば昔だと『夏の妹』のりりィ(その後本物の個性派女優になった)とか、『水の女』のUAとか、『KOTOKO』のCoccoだとかの作品も興味深く見ていましたから…
そして、岩井監督って恐らくその対極の広瀬すずという女優も同じように好きなのでしょう。今までの作品群を見ても広瀬すずと近似の正統派女優の起用も多かった気がします。
何か、個性派と正統派両極のタイプに惹かれ、その両極を向かい合わせてどういう化学反応が起きるのかを楽しんでいる様な気もします。
内容についても、細かな部分については色々と思うところもありましたが、、私の様な岩井監督の軽い信者であればそういうのは無視できるみたいですね(苦笑)
この監督の特徴をどのような言葉で言い表すのが良いのかが難しく分からなかったのですが、本作鑑賞後にYOUTUBEで旧作短編の『夏至物語』を新たにアイナ・ジ・エンドで撮り直した作品を見たのですが、これを見て「ああ、この監督(作品)の芯にあるのは、多分フェティシズムなんだろうな」と感じてしまいました。
作品にとっての女優の存在であったり、(特に若い)女性の個々の特性(例えば声・喋り方・仕草・表情・エロティシズム等々)であったりとかの、個々の特有の表現に対してフェティシズムを感じている様な気がします。
これって、私にもかなり当てはまるので、だからこの監督作品に惹きこまれてしまっているのかなぁ~?
まあ相変わらず、全く作品の感想になっていないのだが、岩井俊二監督作品にハマる人間とハマらない人間との差はこの辺りに秘密があるのではないかという気がしましたね。
一瞬また震災かと
情報を入れず見た。
途中また震災のかと。
ちょっと席をたとうかと思ったけど
岩井監督の映画は音楽とストーリーが過去、現在がクロスするのが面白い。
さすがだと思う。
アイナジエンドは初めてでは演技上手だった。
引き込まれてしまった。歌も独特で引き込まれる。
BISHをよく知らなかったけど、今日はたくさんYouTube見てしまった。
岩井俊二らしい映像作品
3時間か…と思って行ったけど、それほどの長さは感じなかった。
岩井俊二監督好みの俳優が贅沢につかわれており、監督らしい美しい映像作品。
アイナの歌声とダンスはスクリーンで堪能してほしい。
身勝手な若い恋が震災で思わぬ結末を迎え贖罪を背負うなっちゃんが引き合わせた、キリエと逸子。孤独を抱える3人が一緒に過ごした時間は短かったが、その後の人生を生きていく拠り所にはなるんじゃないか。
幸せになりきれない終わり方が岩井作品らしく、オフコースのさよならが耳に残る。
世界観に引き込まれる作品
岩井俊二の作品が好きでずっと楽しみにしてて
鑑賞後に何かを語るより感じる作品だと思った。
心に残る大好きな映画の1つになった。
バンド演奏のシーンとかスワロウテイルを思い出させるし、キリエの歌の所々がグリコぽい。
アイナがapbankfesでカバーしたのも納得。
アイナジエンドあんなに歌が上手いんだって感心したし歌に感動した。
松村北斗と広瀬すずの演技が今まで出演した作品で1番良かった。
上下デニムめちゃ似合っててかっこよ、
七尾旅人のシーンも好き。
あとカールスモーキー石井だって事2回目のシーンまで気が付かなかった笑
一人でも自分を大事にしてくれる人がいれば幸せ
生き方を変えたくて街を出たのに根本的な生き方を変えられなかった子と、望んだわけではないのに生き方を変えざるを得なかった子は出会った。
そしてお互いの心に空いた隙間を共感か同調か信用かまあそれ全部かでピタっと埋めてしまったのね。
どんなに自由に生きてても、自分の中身をまるっと信じて大事にしてくれる人が一人居たら生きていけるな、と思える絆。
二人のキリエの間でいつまでもあの日の自分を責め続けて生きている彼が、とてもしんどくて気の毒だった。
(しかし今後を考えるなら進学して人命救助の道を。。と思う老婆心はまあ置いておく)
岩井俊二といえば思春期!
大人になっても万年思春期みたいなのを描かせたらピカイチだと思う。雰囲気あるおしゃれな大人に仕上げるの上手いなー。
今回強くて弱くてミステリアスな女子達もよかった。
そして彼の好きな声質がわかった気がする。高音が伸びやかでうわぁんうわぁんとした残像が残る歌い方が多分好きなのね。
バレエが好きなのかなー、でもいつもキューピッドなの気になる。
そしてラストのリリィ・シュシュを彷彿とさせる場面、青と白が美しかった。
THE・岩井俊二
監督作品の過去出演者達の好演とセルフオマージュとも言える様な演出とストーリーテーリングに身を委ねる3時間弱。主人公の初出演初主演と思えない達者さには感嘆したが、過去キリエに関しては少し違和感。というかちょっと怖かった苦笑。あと、最後の松下珈琲さん。若者には「負けるな!がんばれ!」と映るかもしれないが、学芸会じゃないのだから、書類や根回しはキッチリするべきだろう。あれはイベントも行政側も悪くないから冷めちゃったな。おしい。でも好き。
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