マッド・ハイジのレビュー・感想・評価
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斬新すぎるハイジ後日譚
幼い頃に観ていたテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」の後日譚(?)的な作品でした。本作は7月14日に封切られましたが、同じ日に封切られた「君たちはどう生きるか」の宮崎駿監督や、同じスタジオジブリで活躍した高畑勲監督らが製作に携わった「アルプスの少女ハイジ」でしたが、本作はアニメではなく実写。ただ後日譚とは言え、アニメの世界観は一切引き継いでいないのは承知で観に行きました。
内容的には、ペーターやおじいさんが独裁政権に殺されてしまい、ハイジがその仇を討つというかなり斬新なストーリー。スイス映画を初めて観る光栄に浴した訳ですが、まさかこうしたR18指定のB級映画でデビューを飾るとは思いもよりませんでした。
そんなトンデモ映画でしたが、スイスで政権を握り、自ら経営するチーズ会社以外のチーズは食べてはいけないという法律を制定したマイリ大統領は、お決まりのヒトラー的要素もありつつ、北の将軍様的な味付けもありました。スイスの映画なので将軍様に寄せる発想はなかったのかも知れませんが、使い古されたヒトラーではなく、現在進行形の独裁者である将軍様の要素をもっと濃くしてくれれば、より笑えたように思いました。
また、残虐シーンが結構出て来ますが、ガチのホラーではなく、ドタバタコメディとかエロの要素もあることから、怖さというのは殆ど感じません。そういう点から考えると、もっとブラックな笑いの要素を入れてくれればとも思いました。
それからハイジ役のアリス・ルーシーですが、後半独裁政権と闘うシーンになると、完全に”マッド”な雰囲気になってしまいましたが、あの可愛らしかった子供の頃のハイジの雰囲気を残しつつ独裁政権側を倒していった方が、オールドファン的にはもっと感情移入できたような気もしました。
因みに「アルプスの少女ハイジ」の母国である日本への配慮(?)からか、ハイジが独裁政権に立ち向かうために行うトレーニングは、忍者のそれだったり日本刀を使ったものでした。ただアクションシーンはかなりショボく、これまたちょっと残念なところでした。
まあそれもこれもB級映画だと思えば許せるところですかね(笑)
あと、日本のアニメである「アルプスの少女ハイジ」を題材にして、何でスイスがこういう映画を作ったんだろうという疑問があったのですが、調べてみたらヨハンナ・シュピリという19世紀のスイスの女流作家が、ハイジの原作を書いていたとのこと。そしてアニメは日本だけでなく、ヨーロッパでも広く放映されていたそうで、そういう意味では、ハイジの里帰りという意味合いもある作品だったんですね。エンディングで、「次はハイジとクララだ」と予告編めいたことを言ってましたが、果たして第2弾はあるのかな?
いろいろと注文を付ければキリがありませんが、クラウドファンディングで製作資金を集めて作った点や、久々にハイジを映像作品として観られたことについては、最大限の賛辞を送りたいと思います。
パブリックドメインが産み出した鬼子のような作品。
何故、あのアルプスの少女ハイジをこのようにしようとしたのかは全くの謎と言うか、悪ノリの極地。単に狂っているとしか言いようがない。
だけど、そんな狂った映画大好きなのでもちろん観てきましたw
で、感想はと言うと…うんうん。どストレートなB級作品でむしろ清々しいくらいw
何故こうした?こうなった?と言う設定に加えて悪ノリが満載。
黒人のペーターや独眼竜のおんじ。悪の司令官がクノールなんて言う名前や国民食のチーズが身体の悪い物にしか見えないこと。
クライマックスの唐突な敵のアイアンマンMark1の様な鎧もラストでクララがサイドカーに乗ってガトリングガンをブッ放すなんて素敵過ぎる♪
今作品の製作陣は以前にナチスが月から攻めてくる「アイアン・スカイ」と言う作品を作っている前科があるだけにある意味納得w
チープ感満載でツッコミどころ満載。雑で如何わしさが終始漂っている。
だがそれが良い♪
「スターシップ・トゥルーパーズ」のキャスパー・バン・ディーン(懐かしい)やデビッド・スコフィールドが出演しているのはそれなりにツボを押さえている感じ。
ハイジの復讐劇なんかは何処か「キル・ビル」を彷彿させ、更には「女囚さそり」の香りがする。
つまり映画が好きな奴らの香りがする。
こういう作品を観る為にお金と時間をかけるのが贅沢であって、粋ってもんでしょうw
ただ、「スターシップ・トゥルーパーズ」のキャスパー・バン・ディーン(懐かしい)やデビッド・スコフィールドが出演しているのはそれなりにツボを押さえている感じ。
そもそもこの作品がマッド・ハイジなんて悪ノリになっているのも著作権が既に切れてしまった為「パブリックドメイン」なったことから始まった訳ですが、最近では「プー あくまのくまさん」なんかもパブリックドメインから派生した作品なので今後はこの手の作品が増えるだろし、多分悪ノリ的にブームになるだろうと。
かと言って「パブリックドメインだからといって『何でもあり』は許されるのかは?」は別問題。
ただこう言ったパロディは悪ノリが大多数を占める部分があっても、その中から後世に残る傑作が生まれる可能性がある為に一概に「悪ノリだからダメ」と言う風にはならない。
そもそも表現の面白さは時代によって感じ方が違うだけに難しいんですよね。
悪ノリの流れの話になると、そもそも今作品は日本で1974年に放送された「アルプスの少女ハイジ」をイメージしているがアニメ版のハイジ自体が牧歌的なイメージだけど原作とはかなりかけ離れた感じになっているがそれが逆輸入の形になり、ハイジのイメージは日本のアニメのハイジが浸透した経緯がある。
そもそもスイスは自然豊かでおおらかなイメージがあるが、世界屈指の武器輸出国であり、機関銃を組み立て、大砲や砲弾を作って輸出していると言う顔を持っているのはあまり知られていない。
あと、ゴルゴ13で有名な「報酬はスイス銀行に振り込んでもらおう」と言う預金者の素性は必ず守ると言うイメージねw
まあ、理想郷のイメージは綺麗事だけでは維持出来ないという訳です。
その流れから言うとこのマッド・ハイジの一面はあながち大きく逸脱している訳ではないと言えるのではないだろうかw
どちらにしても原作が日本でアニメ化され、それが逆輸入されて、そのイメージが世界中に浸透し、著作権権利が切れたことによって生まれたと言うアレンジとパロディを重ね合わせたのがこのマッド・ハイジという訳ですが、ちなみにパブリックドメインになっても原作を題材とした二次創作をモチーフにしたパロディ(三次創作)はNGとの事ですが、この作品って厳密にこれに当たりそう。
とは言えダメ作品かと言えばダメ作品だけど個人的に悪ノリの極地は嫌いではないし、なんと言うかジャンクフード的な美味しさと言うんですかね。
こういう映画を観ると真っ当に作っている映画を観た時の良さと言うか、偉大さや尊さが噛み締められますw
ただ個人的にやって欲しかったのは吹き替え版はオリジナルの杉山佳寿子さんが担当して欲しかったかなと。
あのハイジの声で「ブッ殺す!」なんてセリフが聞けた時こそ、このマッド・ハイジの最後のピースが埋まるような気がするw
あと、個人的にはこのマッド・ハイジのハイジの衣装が「フランダースの犬」に出てくるアロアの衣装をなんか思い出してしまいます。
※約2年ぶりの再開。
この間にいろいろあって、実は数年前まで映画関係の仕事をしてたのですが、そのときは書けなかったけど今はひと段落したのとお休み中に過去最多とばかりに映画を観てたので無茶苦茶映画の幅が広がったのでとりあえず再開しました。
まあ、お気軽にお暇な時だけでも覗きに来てください。
バカバカしくて最高
予想通りに面白い
まんが劇場のハイジがもとになってるんだね。
復讐のために修行するところは《キル・ビル》っぽい。あの師匠と二人で山の上で剣の型をやるのは、オリジナルどこなんだろう。《スター・ウォーズ エピソード7》でもやるよね。
刑務所で壮絶にいじめられるのは《女囚さそり》っぽい。梶芽衣子バンザイだね。
ハイジとペーターのベッドシーンはドキッとするけど、まあ、そういうことだよね、原作の方だって。
そしてクララのでかたが唐突。それならロッテンマイヤーさんも出てくるんだろうと思ったら、あれ看守長みたいなのがそうだよね。
そして後はB級映画あるあるでつないで、終わり。
続編予告をして「あるわけねーだろ」と心のなかでツッコませるラストも良かったよ。
まー、こうなっちゃうよね。
ハイジは帰ってくる?
乳糖不耐症は罪です。
軍事独裁政権国家のスイスを舞台にw自身の経営する会社のチーズで世界征服を企む大統領&部下たちに、恋人を奪われたハイジが立ち上がる話。
マイリが政権を握って20年後、彼の経営するチーズ会社以外のチーズを製造・販売・流通することは違法とされる中、チャラい羊飼いのペーターが闇チーズを捌いていたことがバレて処刑され、そこに居合わせたハイジは矯正施設に収容されて…。
エログロバイオレンス満載とか謳う割にはエロもグロも全然足りず、これでR18+?というレベルだけど、おバカさ加減はかなりのものだし下らなさ過ぎて寧ろ楽しいアイアン・スカイ系のヤツですね。
ハイジは例のアニメしか知らないけれど、原作とか知っていたら、登場人物や設定にもっと笑えたのかな?なんて思いつつもどこかでみたことある様なアジアンオマージュなんかもあって、ホントに続編作って欲しい感じw
夏休みの課題、引き受けます‼️
もしですよ。
日本沈没後、1000年くらい経って、外国の調査団が日本の文化遺産の中にこの作品を見つけたらなんて思うだろう。他の映像作品はすべて再生できない状態で、この映画だけが奇跡的に再生できたとしたら。
吹き替え版まで作って残してるとは❗️(チケット売り場で初めて知りました)
よほど日本人にとって大事な作品なのだろう。
でも、コイツらの趣味、ヤバくね⁉️
と思われたくないな😂
と心配したくなるほどくだらない作品です。
配給会社さんが、他の佳作小品との抱き合わせでセット購入させられたのかなあ。
でも、〝完璧に無駄な時間を過ごす〟という夏休みの課題があったら、ダントツでオススメします。
でも人によっては、妙にスッキリしてハマってしまうかもしれません。
笑顔になれる
CHEESE
予告から滲み出るB級映画の匂いがしつつも、しっかり愛と狂気が込めて作られていそうなアルプスの少女ハイジのクレイジーなリメイク作、予告で聞き覚えのある声だなーと思ったら内田真礼さんで、このまま吹替版も作ってくれないかなと思ったら本当に作られて、久保ユリカさんも共演という、なんでこの小規模公開作でこの豪華な布陣が組めたのか、動員目当てで変に俳優やタレントを起用して滑り倒す大作の吹替も見習ってほしいものです。
そんな今作、クラファン形式で出資を募り、その資金をもとに映画が作られたという事を冒頭でお知らせしてくれます。クラファンしましたよ〜というのを冒頭で伝えてくれるのはなんだか新鮮で笑っちゃいました。
ストーリーはハイジとペーターのベッドシーンから始まり、ペーターが違法なチーズ作りをしており、それがバレて惨殺され、ハイジもなんか捕まって独房にぶち込まれ…みたいな感じの導入です。
作り手たちが本気かつ真面目に作っているのがヒシヒシと伝わってきて、個人的にはもっと暴れて遊んでくれても良いのになとは思いましたが、予算でやれることは全部詰めでやってくれていたので、その点でも満足度が高いです。
R18+はグロメインだろうなと思っていたら、思いっきり乳丸出しのウェイトレスさんが出てきて驚かされました。別に乳を丸出しにする理由は一切無いんですが、文字通り体を張ってくれた女優さんには頭が上がりません。
R18+に相応しいグロシーンもド派手な死に方をしていくので景気良く楽しめました。
特殊な銃で撃ったら頭が花のようにパックリ開いて死ぬという、そうはならんやろ案件を初っ端にぶっ放してくれました。
ウルトラチーズという名の麻薬を食べた料理長が勢いそのままに大臣の体を引き裂くというアホみたいな絵面を真面目にやってくれるので笑えます。しっかりと骨も心臓も見えてますし、大統領もこれを見て人間兵器を作ろうと思いつく頭のネジのハズレっぷりなのも最高です。
修行したハイジが新衣装に身を包んで、兵士たちを速攻でボコボコにし、キャン玉に恨みでもあるのか、真っ先にキャン玉を突き刺して悶絶させ、次にやってきた兵士は真っ二つにし、最後の兵士はどういう原理か分かりませんが、アコーディオンを口に突き刺すという、考えるなと言われた感じなのでここらで考えるのをやめました。
突然出てきた猛牛の仮面を被ったおじさんのこれまたキャン玉を2個しっかり落として、そこから首を飛ばすという、怯ませ目的とはいえ、キャン玉を落とす必要はあったのかと疑問に思いましたが、キャン玉が大きかったのでまぁ良いかなと思いました。運命共同体であった同じ監獄のムキムキ姉さんは運命共同体と言い放った後30秒もたたずに首をへし折られて死にます。出オチすぎません?
クノールには雑に国旗を突き刺して、最終決戦のチーズ工場へ。デンマークから来たお偉いさんを人間兵器に仕立てて向かわせますが、お爺さんたちが大量に引き連れている銃撃軍団が相手なので敵うものも敵いません。逃げようとした大統領もドジで落下し、そのままチーズのチューブを体に突き刺され、体内にチーズが充満し、そのまま爆発という、初めて見たチーズ死を見ることができました。
お爺さんがなんか原因は不明ですが、死にかけてて、死なば諸共の勢いで工場を爆発するオチで膝から転げ落ちました。
その後は続編に繋げる感じで悪者全退治というササッとまとめた感じで終わっていきました。
吹替もこれまた素晴らしく、数多のヒロインを演じてきた内田真礼さんに地上波なら確実に規制の入りそうなセリフをバンバン言ってくれるので、この仕事を引き受けてくれてありがとうって感謝をたくさん述べたいです。単館公開で言えば「アムリタの饗宴」でも絶叫していましたが、今作でもしっかり叫んでいるので、ファンの方々は必見です。
続編はどうもハイジとクララの共同戦線でやっていくみたいなので、是非とも日本上陸をお待ちしております。邦画のクラファンも売上から分配するシステムにしたら面白いのになと思いました。
鑑賞日 7/15
鑑賞時間 16:20〜18:00
座席 C-1
こういう映画はあるべき
いいね、久しぶりにみました、こういうノリw
ハイジの世界観…はそんなにでも無いけど、真面目にバカをやりつつ、原作をぶち壊す様なのり。
前にもあったな…なんだっけ…
ヘンゼルとグレーテルだw
まぁあっちはまだ真面目に作ってたと思うけど。
こっちはもう色々と振り切ってますね。
ペーターは密売してるし、おじいさんは片目でイケオジ?だし、スイスはチーズ漬けだし…
どこまでが原作で出てきた人物かわからんw
クララとは初対面ぽいから違う時間軸かな?
内容としてはグロ描写多数。と言っても、ちょっとギャグっぽい。耐性ないと少しきついかも。
ざっくり要約すると、殺されたペーターへの復讐と腐ったスイス国を解放しよう!とハイジが立ち上がる話。
捕まって拷問受けたり、よく分かんない修行したり、チーズで超人化したり、b級でやりがちなことをとことんやった印象。
まぁ出来としてはなんとも言えないけど、こういう発想を形にするのが凄いよね。
続編を匂わせてるけど、また作るのかしらw
はっきり言っておすすめはしないけど、b級映画好きなら是非w
「グラインドハウス」オマージュのバイオレンス映画
スイスのロバート・ロドリゲスみたいな何か
字幕版を観るために車で片道3時間の映画館に参りました。
結果、全体的な雰囲気も役者さんの喋り方も、めっちゃロバート・ロドリゲス臭がするなと感じました。
タランティーノにはあと少しといったところでしょうか。ラスト10分でほぼ全員逝く&乱れ飛ぶ血飛沫の描写があれば、多分席ででかしたと叫んでいたことでしょう(迷惑)。
なおエログロとありましたが、エロさはほとんどないです。せいぜいオッサンが掘られる程度です。
グロさはまあまああります。スイカがパーンするくらいはあります。
ただし予算の都合上だと思いますが、技を決めた瞬間の血がドバァという描写はほぼほぼ無いので、心臓への負担は控えめな作品だと思います。
爽快感はあんまりありませんでしたが、ネタ的には十分楽しめました。
チーズの原料...❤️
「アルプスの少女ハイジ」をエログロコメディにアレンジした話。
彼氏のペーターは禁制ヤギのチーズ闇で売ってた事がバレ見せしめで殺され、逃げた先が祖父が住む家&山小屋、その山小屋が爆破され祖父も殺される、二人を殺され怒りに満ちたハイジの復讐ストーリー。
どんな感じの作品なんだろと正直期待はしてなかったんだけど面白かった!
この作品って吹替オンリーで公開されてるのかな?声優さんの吹替ありきで面白い!って感じだと思う。かなり過剰に笑わせる方に振ったセリフ遊び、女性はどう思うかわからないけど男はキライじゃないと思う!(パイパイが!)
自宅でのティータイム、あんなキレイな女性を見ながらのティータイムなら私が隣人なら毎日通うね!(笑)
終盤の四つん這いにさせられたパンツ1丁の女性3~4人、搾乳機つけられチーズの原料それですか!?
ちょっとエッチでコメディに寄せたハイジ私個人的には楽しめました!
君たちには印象にのこったか
唐突に出てきた緑の美輪明宏は何なの?
というか、それしか印象に残らないB級映画
でも頭爆発シーンとかは笑えるし、クララは立たないし、頭カラッポにして見てたらまあ笑えるので、レイトショーでどうぞ
ちなみにグロシーンはプーさんの方が作りこんでた
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