劇場公開日 2023年6月16日

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青いカフタンの仕立て屋のレビュー・感想・評価

全72件中、1~20件目を表示

4.0イスラムの伝統服、カフタンに漂うエロチックな空気

2023年6月18日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

萌える

モロッコで最古の旧市街、メディアで女性たちに愛される伝統服、カフタンの仕立て屋を営む夫婦、ハリムとミナの物語。冒頭から、高級素材の首元や袖口に手の込んだ刺繍を丹念に施し、完成まで数ヶ月もかかるカフタン作りの魅力に引き込まれる人は多いだろう。しかし、物語は伝統を守り続ける中で個人の欲望や幸せを犠牲にしなくてはいけないイスラム圏に住む人々の苦悩を描いて、見ていて息苦しくなるほどだ。 ハリムは店に見習いとしてやってくる美青年、ユーセフに対して、押し殺していた欲望を抑えることができない。だが、一線を越えることは許されない。なぜなら、同性愛はイスラム社会では違法なのだ。カフタンを裁断しながら、ハリムの気持ちを見透かすように熱い視線を投げかけてくるユーセフに対して、務めて冷静を装うハリム。2人の間に流れる空気はスリリングでエロチックだ。 かつて、長編デビュー作の『アダム』ではシングルマザーの窮状を描くなど、母国モロッコで伝統に縛られて生きる人々に視線を向けてきたマリアム・トゥザニ監督は、ハリムとユーセフの危険な関係を見守る病身の妻、ミナに重要や役割を負わせることで、広い意味での寛容の大切さを描いている。そこが、世界各国で高い評価を得ている理由だろう。 美しいカフタンに編み込まれた悲痛で感動的な人間ドラマ。同時にこれは、イスラムのカルチャーが学べる絶好の機会かも知れない。

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清藤秀人

3.5It's Complicated... In North Africa

2023年5月17日
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鑑賞方法:試写会

Blue Caftan is the Phantom Thread of the Arab world, telling the story of a tailor's different kind of love. The film has interestingly wholesome portrayals of homosexuality, necessarily open to interpreation given the culture the film is made, but bold in going the mile. It differs than say Brokeback Mountain with the subject's sexuality defining the marriage with his wife more than breaking it.

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Dan Knighton

3.5伝統技術の継承は重要だ。 男性同士の恋愛は苦手な展開だが、そこさえ...

2024年6月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

伝統技術の継承は重要だ。 男性同士の恋愛は苦手な展開だが、そこさえ我慢すれば良作と言える。 ただ最後、青いカフタンを奥さんに着せてあげて、何となく泣ける展開に持って行こうとしているが、あのカフタンは客からの注文品ではないか。 客の立場からすれば、「死体に着せたカフタンをうちに納品するのか」という話で、それはいかんだろう。

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省二

0.5その世界に入れず

2024年5月27日
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「最初30分でノレなかった作品は、最後まで無理」なんだな。 仕立て屋の描写は、へーだったけど。 あのセクシャリティーの描写、いる?。 退屈すぎて、ごめんなさい。

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ゆき@おうちの中の人

3.0私なら絶対に許さない

2023年9月13日
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madu

2.5客はあしらうもの

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

服の仕立て屋の絆話。LGBTあり。 良い点 ・職人気質 ・客 悪い点 ・日本語のタイトルがいまいち

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猪古都

3.0Gで妻も愛するハリム

2023年8月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

モロッコの大西洋沿いの街サレで、カフタンドレスの仕立て屋を営むハリムとミナの夫婦。ミナはハリムを支え続けてきたが、病に侵され余命わずかとなってしまった。そんな彼らの店にユーセフという若い職人が加わり、3人はカフタン作りを通じて絆を深めていった。そして・・・てな話。 カフタンという民族衣装の奥深さを学べ、刺繍などの技量が必要なんだと知った。 モロッコはイスラム圏何だろうが、女性も顔を隠さず町を歩いたりしてるし、そんなに厳格じゃ無いのだろう。 ストーリーについて、これもLGBTなのかぁ、って思ったが、それはメインでは無いし、ゲイなのに妻を愛するハリムはいろいろな葛藤があったようにも見えたが、これからユーセフと上手くやっていくのかな?

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りあの

5.0美しく切ない

2023年8月21日
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悲しい

知的

幸せ

詳しくは知らないが、民族的制圧のある暮らしの中で、慎ましく誠実に生きる人々と、夫婦の信頼と愛の物語。

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責任世代

4.0生理的欲求を満たすことと愛情は別

2023年8月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

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かばこ

4.0目に映る君現れる自分、切ない3人

2023年8月7日
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切なさは全て瞳の中 モロッコ🇲🇦の伝統衣装カフタン〜名は初耳ではあるけれどあの衣装なんだと…職人技の美しい服。 ありのままの自分で生きると一言葉では綴れない。 仕立て職人・主人のハリムはカフタンの刺繍の様に気持ちの糸を綴り縫い込んでいく。若い見習いユーセフに厳しい夫人ミナ 目に映るのは君だ。 瞳が美しい…そして切ない。 3人の関係はそれぞれに思いやるゆえに切ない… 生活の音や野外の声、野鳥の鳴き声、時の鼓動の様に心地良い、生きていくから死を迎える。 白で浄めらたミナに青で仕立てたカフタンを着せ自分の色を生きた証と祈りたい。 男性たちが集うラストシーンはイスラム教の隠れた事実なんだろう 自分でいられる表情は柔らかく見る者も和ませる。 しかし 女性の居場所はあるのだろうか。 イスラム教の女性たちが自分でいられる場があるように… #青いカフタンの仕立て屋 #刈谷日劇

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gomako1933

4.0【”私も結婚の時にあの青いカフタンを来たかったわ。”とカフタン職人の妻は言った。”モロッコの伝統工芸カフタンの仕立て屋の夫婦愛。そして、仕立て屋の夫と若き職人の秘めた性癖を静謐なトーンで描いた作品。】

2023年8月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.5狭い世界、3人の思いがひりひり伝わってくる

2023年8月4日
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悲しい

楽しい

幸せ

ミナはハリムの妻、というより庇護する者。彼女の死によって、彼自身で立たなければならない。 彼を一人残して先に逝くことは辛い事だ。 けれどユーセフがいる。それは死への怖れより、大きな喜びだったろう。 愛情と感謝を込めて、彼の最高傑作を妻に纏わせ、彼ら2人で彼女を送り出す。 喪失より、自分の足で立ってこなかった自分への訣別と、明日も明後日も生きていく決意を感じた。

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アメリカの友人

4.0夫婦愛+家族愛

2023年8月4日
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泣ける

マリヤム・トゥザニ監督によれば、前作のロケ中にサレのメディナで美容室を営む同性愛者の男性と知り合ったことがこの映画を制作するきっかけになったという。その後、大人の女性の象徴で、少女時代からの憧れであったカフタンというものについて考えていた時、伝統の手仕事を守る人々を見つめ、尊敬の念を作品で表現したいという思いが湧き上がり、カフタンの仕立屋を舞台にした内容に変わったそうだ。 この映画では同性愛というのが主要なテーマとなっているが、それよりも、ハリムとミナの夫婦愛やユーセフを含めた家族愛の方に好感を持てるというのが大方の感想であり、私も同感である。母親は自分を生んで命を落とし、父から愛されていると思ったことがないハリム。縫製の技術は父が教えてくれたが、父が亡くなってから身内がいなくなり、孤独感に苛まれている中、母性的で愛情深いミナに誘われて結婚した。ハリムは同性愛者であり、それを隠して生きているが、ミナはそれに気付いている。ミナは乳がんを患っていて余命が短いが、「愛することを恐れないで」とハリムに問いかける。そんな2人の元に、ハリムの見習い職人として現れたのが、8歳から自分の力だけで生きてきたというユーセフ。ミナに布を盗んだ疑いがかけられ、「盗んでいません」、布代を給料から引くといわれても「構いません」と答える。独りで生きてきたのだから、給料を減らされてもなんとかなる、そう気持ちを強く持って生きてきたユーセフに自分と似た匂いを感じ、親身になって縫製技術を教えるハリム、次第にミナとの間の誤解も解け、3人は疑似家族となっていく。 モロッコに加えて、同性愛ときたので、カルーセル麻紀という人の存在を思い出した。彼女は「戸籍を男性から女性にしたパイオニア」といわれ、1973年モロッコで性別適合手術を受けた。モロッコというのは同性愛と関係が深い国なのだろうか、疑問がわいた。

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ミカエル

4.0カフタンの仕立屋の夫婦と職人の3人の愛の物語。(アプリ不具合の為再掲)

2023年7月30日
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カフタンの仕立屋の仲睦まじい夫婦の元にある日職人がやって来る。 この夫婦には秘密がある。1つは夫はゲイでもう1つは妻は余命幾ばく無い。 夫と男はやがて惹かれあう。妻はそれに気付いているが自分はもう長く生きられないし自分の死んだ後の夫が心配なので2人を止められない。これが実に切ない。この女優さんの繊細な演技が素晴らしい。後半彼女の背中がガリガリに痩せて骨が見えるシーンがあるが、一体どれ程この役の為に体重を落としたんだろう。女優さんが本当に死んでしまうのではないかと思うくらいだ。 3人が淡々といい関係を保ちながら物語は進む。夫は男に惹かれてはいるが、妻をとても愛している。とても大事にしている。こういう夫だから妻は自分がいなくなった後の夫の心配が出来るのだ。そうでなければさっさと男を追い出すだろう。 イスラム圏の絶対ゲイを認めない国の事情なども丁寧に描かれて見応えのある映画に仕上がっている。

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snowwhite

4.5なまめかしく、繊細で、そして強い

2023年7月23日
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ミカンの薄い内果皮を丁寧にむいて、病に伏せるミナに食べさせる。「甘いだろ」「とても甘い」2人が確認し合う。そして、ハリルがミナの口元を優しく拭く。たったそれだけを、丁寧に描写するんです。それだけにすぎないのに、どこかなまめかしい。 モロッコの光と陰が、なまめかしさを生み出すのでしょうか。マリヤム・トゥザニ監督の映像には、しかし、いやらしさはない。些細な描写が美しい。 例えば、ハリルが自分の店に出勤するために、ひとり歩く。直線の道を向こうから、ただ歩く。そのシーンが、そこそこの長回しなんです。特別なことは何もないのに。歩みは孤独です。 最後のシーン。カフェの男たちが映し出される。カメラをゆっくり振って、どこに行きつくのか、と疑問が湧いてくる頃、ようやくハリルとユーセフを見つけたように映し出す。特別な存在ではない、普通のふたり。 映像のそこここに、トゥザニ監督の繊細で丁寧な感性がにじみ出るのです。相反するように、彼女の描く女性は、強くたくましい。個人の生き方を抑圧するイスラム社会にあって、自分を押し殺すことがない。 と同時に、モロッコの文化の美しさが描かれる。それらの矛盾しているかのような描写は、彼女の中で整合しているのでしょう。 考えてみれば、『モロッコ、彼女たちの朝』『青いカフタンの仕立て屋』でも、モロッコの伝統的なパン、伝統的な衣装を生み出す職人の家庭に、外部から違う物をもった若者が舞い込んでくる。モロッコの文化を愛しながら、個人の解放を願わずにはいられない。トゥザニ監督の描くテーマは、ぶれることなく一貫しているようです。

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マツドン

5.0生き方

2023年7月22日
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Socialjustice

5.0愛したい人を愛し自分らしく生きる

2023年7月14日
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泣ける

笑える

知的

夫を理解し支えてきた妻ミナ、 その妻に受け止めてもらって生きている夫ハリム、 ずっと一人で生きてきた若い職人ユーセフ、 3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。 ラストも良かった〜。 刺繍も美しかった〜。

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ほんのり

5.0美しい物語でした。(「カランコエの花」の内容にも触れています)

Mさん
2023年7月13日
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M

3.5モロッコ海沿いの街サレ。 路地が入り組んだ街中で父親からカフタンド...

2023年7月12日
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りゃんひさ

5.0モロッコ、彼女たちの朝も良かったけどこの映画も秀逸です。特にハリム...

2023年7月12日
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モロッコ、彼女たちの朝も良かったけどこの映画も秀逸です。特にハリムが素敵です!

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blue