劇場公開日 2025年2月14日

「SIXと真反対の重苦しさ」ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻 TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0SIXと真反対の重苦しさ

2025年2月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2019年にイギリスのオリヴィエ賞にノミネートされたミュージカルSIX

この映画で描かれる傍若無人なヘンリー八世の6人の妻が主人公の新しいスタイルのミュージカルSIXは、その後アメリカでも上演されトニー賞にノミネートされ現在日本版が上演中です

このミュージカルのおかげでヘンリー八世の6人の妻達に大いに陽が当たった結果作られたと思われる今作

常にネタを探してるだろう映画業界が選んだのは彼の6人目の妻だった

歴史映画なので重苦しくなるのは仕方ない
エリザベスだって重苦しかったからな
しかし暗い、暗すぎるよ!

ミュージカルSIXの底抜けの明るさを思うと同じ主人公の作品とは思えないです

今回のミュージカルのおかげでヘンリー八世と妻達に興味を持ち、漫画「セシルの女王」を読んだおかけでかなり知識を得たので、この映画もバックボーンを理解した上で観れました

しかしファイアーブランドはこの時代のイギリスの宗教問題の知識がないと理解しにくい映画かもしれません

このヘンリー八世時代の根本に流れているイギリスの宗教問題の説明はほぼありません
知らなくても楽しめますが、異端者って何を信仰してるの?となります

傍若無人な王に振り回される可哀想な妻と権力を狙う教会や権力者の映画なんで知ってた方が楽しめます、いや楽しくはない
なんせ暗くて重いんで

暗くて重くて王妃といえど自由なんてない時代の閉塞感が凄かったし、ヘンリー八世に化けたジェードロウは見ものです

TRINITY
talismanさんのコメント
2025年2月19日

ヘンリー8世関連のミュージカルなどがあるんですね!全然知りませんでした!世界史も日本史も色んな形で知ることができるの、とってもいいですね!若干のフィクションや想像が入り込んでも、今の私達に力と希望を与えてくれるのであればいい!本来の「歴史」だって粉飾や美化が山ほどあるんだから!と思いました

talisman