「愛を欲しがった孤独な暴君」ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
愛を欲しがった孤独な暴君
冒頭の言葉から早々に引き込まれました。
「歴史は主に男の物語と戦争によって語られてきた。」
「女に関わる出来事は想像によって補われなければならない」
これがラストに繋がっていく。
極悪非道な権力者ヘンリー8世と
望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン。
政治の陰謀と生き残りをかけた先の読めない展開が
まさに宮廷サバイバル・スリラー。
ヘンリー国王の命があと2日しか
もたないかもしれないと知った時の
キャサリンのスピーディーな乾杯に
つられて思わずこちらも笑みが。
でも現実は強くてしぶとい…。
ラストカットのエリザベスのショットがとても良い!
既に肝が据わっていました。
そして、ジュード・ロウの役作りが見事。
ヘンリー国王の腐った脚の悪臭を再現するため
実際に強烈な匂いがする香水を作って
撮影をしていたという裏話には驚きました。
コメントする