PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価
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ヴェンダース監督のあたたかい目線
今年いちばんの映画。トレイラーを観たときからの共感度は尋常じゃなかった。そして本編。もうね、ずっと心が満たされたしいろんな想いが溢れてきた。このドライな現代に出現した奇跡的な作品だ。役所広司さん扮する平山のおだやかな顔をみてるだけですごく安心したし感動してしまう。たぶんそれはヴィム・ヴェンダース監督の視線でもあるからだろう。ヴェンダース監督の人をみる目はどこまでもあたたかい。特に弱い人々にそっと寄り添う。そういった意味で「ベルリン天使の翼」のようだ。それに東京をこれほど魅力的に撮りあげたことに驚嘆したし、感謝しかない。セリフはかなり少ない。余計なリアクションもない。だからこそ平山のセリフひとつひとつに強いメッセージを感じる。セリフのひとつに「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。繋がっているようで繋がっていない」的なものがある。物事は見ようによっては悪くも映るし大したことじゃないようにも映る。うん、そうだよね。そういうことだよね。ときおり笑いを挟む演出も上手い! ラストシーン。ここでは役所さんの力量をみた。演技というより役所広司という人間そのものが滲みでたショットだ。彼の表情だけでこれほど感涙するとは。。そして平山のモノクロの夢は「8 1/2」のグイドの夢を連想させられて示唆的でとてもよかった。いやぁ、こんなに味の濃い映画にはなかなかお目にかかれないね。音楽もサイコー。サントラ出たら買おうっと(^^)
木漏れ日と笑う大切な人
洋楽を〝ほとんど知らない〟レベルの私は、こういう映画−つまり、流れる楽曲それぞれの歌詞に色々なテーマを被せているであろう映画−を見るといつも損した気になるし、とても悔しいのです。
それでも十分に感情が揺さぶられました。
繰り返されるトイレ清掃人の日常のルーティンが、見る人にとっての鏡となります。
何を感じるのかはもちろん人それぞれ。
あ、オレと同じだ。
誰からも褒めてもらえないけど、いつも真面目に黙々と仕事してる。
みんながやりたい仕事ではないかもしれない。だけど誰かがやらなければ社会が回っていかない仕事。
私もそういう矜持を持って日々生きている。
オレにはムリ❗️
何が楽しくてあんな仕事が続けられるんだ?
年齢や今取り組んでいる仕事、これから社会に出る人等、状況によって、受け止め方は本当に違ってくる。
私の場合、日々のゴミ回収や原発の廃炉に携わっている人、電気水道ガスなどのインフラ維持や災害からの復旧に携わっている人、などが浮かび、世の中はそういった多くの献身的な人たちによって支えられているということをあらためて思い出しました。
感謝の思いでいっぱいです。
以前、どなたかのエッセイで〝木漏れ日〟についてこう書いてありました。
sunshineという言葉はあるけれど、木漏れ日に当たる単語はないので、翻訳する時は、説明的な文章になってしまう。
この映画の最後に、木漏れ日とは日本語特有の表現である、という説明が英語で書き出されます。
木漏れ日は、季節によって、眩しかったり、温もりを感じたり、感じ方が変わります。
雨上がりの木漏れ日が葉っぱに浮かぶ水滴に反射したり、場所や時間帯によって、色合いだって変わってきます。
どんな人生だったのか、細かいところまでは描かれないけれど、今は、日常の中の木漏れ日を見つけるだけで満足できる生活を送っている男の物語。
時には、雨続きのこともあるし、容赦なく直射日光が襲ってくることもあるのだと思います。
役所広司さんが凄いのは、ラスト数分(一曲流れる間?)のフロントガラス越しの表情だけでですべて語れることです。
過去も現在も、そしてこれからも。
セラヴィ❗️
それが人生だ(フランス語でC’est la vie.)❗️
(余談)
前期の朝ドラ主題歌『愛の花』にもこんな歌詞があります。
木漏れ日と笑う
大切な人を
失う未来なんてこないで
〝木漏れ日〟の持つ侘び寂びその他諸々のニュアンスをもう知ってるなんて❗️
凄いぞ、あいみょん‼️
役所さんの表現力と存在感
「東京国際映画祭(TIFF)」開催記念の、先行上映で拝見。
木漏れ日や、小さな木の芽を見て慈しむ男の過去に何があったのか。
全てが明らかになるわけではないが、語らず察してください、という作り。
ともすれば、うっかり寝ちゃうくらい淡々とした作品で、役所さんの表現力と存在感がなければもたないレベルに思えたのでした。
カンヌなど映画祭で、日本人メンタルを深く表現した点を評価されるのはよくわかりますが、日本の観客にはこの侘び寂びのような映画は興行的にどうかな……?
石川さゆり、三浦友和、研ナオコの登場の仕方にドッキリ。
武蔵野館のスクリーンで観たいな
シネコンではなく風情ある映画館の小さなスクリーンが似合う作品。
受賞は個の俳優に贈られたもの。 その芝居とBGMはただ淡々と上品で丁寧。
ただし他の俳優陣に見るべきものはない。
それだけなんだけどね。 心地良い。
それだからこそ☆3つが文句なしの最高点。
ヴェンダースの日本。静かな傑作。
心を込めて生きましょう🍀
初めてのヴィム・ヴェンダース作品。次の日曜には『ピナ・バウシュ』と『リスボン物語4K』を観るつもりでその序章としての最新作鑑賞😂(←どんな順番よw)
凄く好き。自分にとっては映画って『非日常』だから『日常からの離脱』的な役割として観ることが多いけど、この映画は『まんま日常』。きっとこれが大大大好物の役所広司さんの映画で無かったら「なんぢゃコレ?」ってなってロクに見もしなかったかも。でもそうならなくて良かったー。
同じことを繰り返す毎日。お仕事のある日のルーティン。お仕事のない日のルーティン。代わり映えのない、そう見える日常でも自分では無い「誰か」や「何か」が関わることで日常の一端が如何様にでも変化する。
いいことばかりぢゃなかったり、たまに嫌なことがあったり。ても嫌なことがあったときの感情が生まれるからこそ良いこともちゃんと感じられる。そんな「当たり前でも大切」を改めて教えてくれるとっても素敵な作品。
自分の人生をもっともっと楽しもう❤ ❤ ❤楽しめる人生を歩もう。喜怒哀楽に素直になろう。ときには大人が影踏みしてはしゃいだっていいじゃない。恋だってするよ、いくつになっても。病気だってなるときあるよ。そーゆーの全部引っくるめて自分の人生をまるごと楽しむのだ!歳をとるのって日々、未知のゾーンに足を踏み入れてくことなんだから怖がるんぢゃなくてワクワクするもんなんだ☺そんな風にじゎじゎ感じさせてくれる映画でした。
日曜の二作もそういうじんわり系なのかしら??楽しみ✨
東京っていろんなデザインの公衆トイレがあるのねー🍀🍀🍀それを見てるだけでも面白い✌あと、おトイレの掃除の仕方も勉強になりました🧢
主人公の生き様に静かに共感しました
待っていた
繋がってない世界?
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