PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価
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皆さんのレビューで言うことなし
さすがに今頃(2024年暮れ)に鑑賞し、レビューを書こうにも書くことがありませんね。
心のひだに残っていることは、凡そレビュアーさんの文章になっている。
あまり書かれていないことを一つ備忘記録。
画角が4:3って地デジ前のテレビのようで懐かしくカビ臭い。
私は自宅のテレビで鑑賞したのだけれど、せっかくの映画館のスクリーンではどのような印象だったのかな。
監督の狙いとか調べてないけど、エンディング近くの顔アップとかとても窮屈だった。
いつもと変わらぬ何気ない日常。その中にふと身を潜める楽しみ、幸福。...
パーフェクトな生活に思えてくる不思議
主人公は、都内の公衆トイレ清楚人の中年男性。アパートで一人暮らし。毎日の食事は、昼に公園で食べるサンドイッチと晩御飯は焼きそばとビール。仕事終わりの午後の早い時間に銭湯に行く。週末には、小料理屋に行く。趣味は、読書とフィルム写真による風景撮影。この彼の日常生活がずっと繰り返されていく映画。
こう文字にしてみると、この映画の何が面白いのかまったくわからなくなる。でも、2時間以上の短くない上映時間の間、飽きることがない。そしてラストには、この主人公の社会からドロップアウトしたような日常生活が、羨ましくも思えて、たしかにパーフェクトデイズだよなぁ、という想いが心に満ちる。
ヴィム・ヴェンダースのマジックみたいな映画。
斬新な表現
これがドイツ人監督の作品だと知って驚いた。
相変わらず自分の無知さに笑ってしまう。
その独特の表現方法には、普遍的な人間の感情と変化というものが描き出されている。
ただ、
数々の物語はあるものの、それらの一瞬を切り抜いたに過ぎず、主役の平山の物語でさえも、その一部分が切り取られているに過ぎない。
人との出会いは、インパクトがあればそれだけ記憶に残りやすいが、それがその瞬間だけということもある。
強烈な出会いによってある程度の期間一緒に過ごすことになっても、死ぬときは一人になるし、事情があって別れてしまうことは、この世の常だ。
この世界は同じに見えて絶えず変化しているのだというのが、この作品のテーマなのかもしれない。
平山が休日に飲みに行く先の女将と元夫
余命宣告と、どうしてももう一度だけ会っておきたかった元妻への思いは、彼にしかわからない。
しかし、
そんなことのいくつかが、自分の人生にもあるということは誰にでもあることで、その感覚を共有した時に、平山のように人は気づきを得て優しくなるのかもしれない。
さて、
妹の娘ニコは、なぜ平山を訪ねてきたのだろう?
彼女は平山の事情を知っていると思われる。
彼女の住む世界
少なくとも裕福で、恵まれているはずだ。
それでも家出をしたのには、家の事情があり、その事情故に家を出た平山の気持ちがニコにはわかる気がしたのだろう。
その貧乏で清掃員という仕事に身を置くことで、ニコは今後の自分の人生をシミュレーションしてみたのかもしれない。
ニコは昔平山からもらったバカちょんカメラを持って家出をした。
それは、当時の平山と今の平山は同じなのかそれとも違ってしまったのかというのを確かめたかったのだろう。
良かったのか、後悔しているのか? ここが彼女の視点だったように思う。
今でもバカちょんカメラで木を撮っているおじさんを見て、カメラをくれたときのシチュエーションを憶えているはずがないと言ったのは、あの時とちっとも変っていないおじさんを、とても信じられなかったからだろうか?
そもそも彼女を憶えているはずがないと考えたはずで、カメラを見せれば思い出すかもしれないと考えて持ってきたと思われる。
平山が何も変わっていなかったことは、ニコにとっての安心感と同時に、ひどく怖くなったのではないだろうか?
妹が訪ねてきた際、平山と父と確執があることがわかるが、その確執さえも変えられないおじさんに対し、ニコは彼女なりに思うことがあったのだろう。
だから素直に荷物を取って車に乗ったのだ。
このことについて古本屋の店主は「恐怖と不安は別物」と言ったのだろう。
おそらく不安が最初に起きることで、それが余計な憶測を交えたときに恐怖になるのだろう。
監督はこのパトリシアの本を読めと言っているのだ。
そしてニコはこの不安と恐怖が一緒になってしまった状態を迎えることになるが、それは誰にでも起きることで、これが彼女の成長点、つまり人生の伏線になっていくのだろう。
その本を読もうとする平山は、ようやくその事に気づき始めたということだ。
それが三浦友和さん演じた元夫の影の話と重なる。
平山は、清掃員の仕事を始めてから、ほぼほぼ毎日変わらないローテーションで生きている。
その世界は一般人とはまた少し違う世界だが、一般人から弾かれた人々とは微妙に接点があるのだ。
毎日たった一人公園でお昼を食べる女性
てぐちゃん
アヤ
特にアヤはいわゆる一般からはみ出しそうになっている女性で、だから彼女の世界にはないカセットテープのような年代物に憧れを抱くのかもしれない。
アヤはギャルというのか、今どきの格好をしているが、おそらく孤独だ。
他人からはレッテル眼鏡で見られ、同世代とは感覚が合わない。
カセットの曲がどれだけ彼女を慰めたのかはわからないが、1970年代ごろに触れたことで、彼女は少し勇気づけられたのだろう。
そして紙に書いた〇×ゲームも、誰かとの接点
平山の就寝と重なるモノクロ映像は、今日一日の出来事などが夢となって表れているようだ。
今日一日
また今日一日
そのローテーションは変わらないが、同じ出来事などない。
平山自身も、一瞬たりとも立ち止まってなどいない。
それはまるで「木」と同じなのだろう。
毎日が同じ中でも毎日違う。
「何も変わらないなんて、そんな馬鹿なことないですよ」
平山は自分の言った言葉に自分自身が驚きと気づきを得たのだ。
それが最後の映像へとつながっていく。
気づきの喜びの笑み
それが次第に涙に変化する。
カセットから聞こえるのは、New me/New day/New world/bad world…
平山の涙は、自分の人生は決して間違ってなどいなかったという感じだろうか。
木と自分と元夫の男、そして出会った人々とが重なり合い、影が濃くなっていく。
自分も一つの影であり、一つの濃さを作り出している。
平山はきっとそう思って涙を流したのだろう。
表現方法が独特なので解釈も難しいが、人生の一瞬一瞬の貴重さと、人の表面上の認識、そして背後に広がっている実際の奥深さと重なりに気づけと、監督は言いたいのだろう。
中々考えさせられる作品だった。
時間と金と思考の無駄使い
カンヌ国際映画祭で〜 との謳い文句と、YouTubeでもアマプラで観れるオススメ映画として大絶賛で紹介している配信者がいたので、騙されたと思って鑑賞。
初老の薄汚いオッサン、汚いアパート、汚い公衆便所の掃除、初老のカラダを晒した銭湯での入浴シーン、1日が終わった後の?オッサンの睡眠中の夢を象徴したかったのかわからんが白黒の意味不明映像(毎晩繰り返す)、ウンザリする仕事終わりからの居酒屋ルーティーン、休日のルーティーン、etcを延々と観せられて、苦痛以外の何物でもなかった。あれだけ高評価なんだから、途中で何かが変わる、そして感動する、そう信じて最後まで観た。
2時間という時間を無駄にした。
そして、不快感と、半ば怒りを覚えた。
だからこそ、こちらにID登録してまでもレビューを書きたくなり、書き残した。
こんな映画、観てはならない!
正直、主人公に近しい世代だからこそ刺さるとまで評させていたので、それも含めて期待して観たのだが、あまりにもおそまつ。そして、罪人でもない限り、こんな主人公みたいなルーティーン生活をしている日本人はいないと思いたい。ある意味終わっている。
希望も何もない。
そういえば伏線と思えるような、トイレ掃除の時に見かける浮浪者や、境内のベンチで毎回会うひとりランチ鬱顔OLとか、マルバツの紙とか、あんなのもなんだったんだ?観客をバカにしているとしか思えない。
とにかく不快極まりない駄作でした。
後から感じたのですが、挿入歌にしても、有名どころのちょい出演にしても、知っている人しかわからないようなモノもあり、これは映画オタクのための映画なんだなぁと思いました。
万人受けする映画ではありません。
〜追記〜
背景の説明が一切ないので、少女が登場したシーンでは想像を膨らませて、主人公の実の娘なのかと思ってずーっと観ていた。実の父を「オジサン」と呼ぶくらい、妻と離婚?してから会っていなかったのが、会いに来たのかと想像を膨らませて観ていたが、トンチンカン。結局、主人公に妻がいたのか、子供がいたのか、そんなのもわからず、少女は後半に主人公の姉?だか妹だかが少女を迎えにくるので、「あー、ホントに姪だったんだ」と、やっと理解する始末。
そして、どなたかのレビューで読んだかもですが、これはいわゆる「水槽の中の金魚」状態です。
居心地の良い小さな水槽の中でほぼ何もしないで寿命をすり減らしていく、この状態に私は不快感を覚えたのかもしれません。
私たちは水槽の中の金魚で満足なはずがないですよね?
少しでも大きな水槽に移ったり、たまには水槽から出たりするそんな楽しみがなくて生きていて、何になるのでしょうか?夢も希望もありません。初老の男にはもうそんなものは無いと言わんばかりのあの不快な水槽生活。これを観せられて、気分がいいわけありませんよ。
自分の人生、こんなんでいいですか?
私は、過去に何があったとしても、こんな収まり方で水槽の中で生き続けたくはありません。
毎日が変わらないわけなんてない
毎日、毎日トイレ掃除をする男の日常を描いた作品。
どこにでもあるような風景でどこにでもいるような人かもしれない。特別な展開があるわけでもない。
だからこそ貴重でもっと影になる部分にこそスポットを灯したいという監督の気持ちがあったのかなと感じた。
セリフもほとんど無いのでだが、それがまた物語に味を加えていた。
役所広司さんのセリフのない演技が素晴らしかった。
毎日が変わらないなんてない。
このセリフがグッときました。
とても深い映画で良かったです!
なんにも変わんないなんて、そんなバカな話無いですよ
日常に非ず…
家族もおらず、無口で孤独な男の平日、休日の変わらぬ平凡な日常。いや、人に会い、ちょっとした出来事が毎日起こり、男はそれに一喜一憂する。そう、変わらぬ毎日なんて一日たりともない。毎朝、家のドアを開け、空を見上げ、雨が降ろうが男は微笑んでいる。これから始まる一日を楽しもうとするかのように。台詞も少なく、繰り返しの描写は多いのだが、観る人の心に響く演技、まるで演技をしていないかのような、自然な振る舞い。ラストの運転中の笑い、泣き、また笑い、泣きを繰り返すシーンは名優たる役所広司の圧巻の演技だった。
この映画のオーディエンススコアがなぜこれほどまでに高いのか、 自分にはわからないが、 役所広司という役者の演じる人物の好感度に大いに関係があると思っている。
動画配信で映画「PERFECT DAYS」を見た。
2023年製作/124分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2023年12月22日
役所広司(平山)
柄本時生
中野有紗
アオイヤマダ
麻生祐未
石川さゆり
田中泯
三浦友和
研ナオコ
平山は渋谷区のトイレの清掃員。
朝起きると、歯を磨き、ヒゲを整える。
草に水を遣る。
アパートの1階の部屋から出ると、
家の前にある自動販売機から缶コーヒー「BOSS」を1本買って飲む。
青い塗色のダイハツ・ハイゼットに乗り込むと仕事に向かう。
青いハイゼットは珍しいと思う。
ほとんどのハイゼットは白かシルバーだろう。
このての車を買う場合、
ダイハツ・ハイゼットとスズキ・エブリイの2択で
大いに迷う人が多いと思う。
自分もそうだった。
どちらの車にも捨てがたい魅力がある。
トイレを掃除し続ける平山。
セリフはほとんどない。
この映画の最初のセリフは平山の同僚(柄本時生)のもので、
開映から28分後くらいだったと思う。
仕事を終えた平山は家に帰り、
自転車で銭湯に向かう。
10数分で入浴を終えた平山は銭湯のテレビで大相撲を見る。
銭湯を後にして、駅にある居酒屋に入る。
そこで一杯やりながらプロ野球中継を見る。
家に帰ると、文庫本を読む。
就寝の時間になると眠りにつく。
これが平山の平日の1日のサイクルである。
平山という人は間違いなく善良でいい人だろう。
しかし結婚はしていない。
子どももいない。
休日には、平山はコインランドリーで、
つなぎの制服などを洗い、
古本屋で文庫本を1冊買い、
いきつけのスナックで1杯やる。
家に帰ると本を読む。
就寝時間になると眠りにつく。
この映画はひょっとして何も事件や大きな出来事は
起こらないんじゃないかと危惧した。
だいたいその通りだった。
同僚が突然やめたり、
家出をした姪が訪ねてきたり、
その姪を妹(麻生祐未)が迎えに来たりしたが、
ほとんど何も起こらない平山の日常を
淡々と描く映画だった。
ビム・ベンダース監督といえば、
「パリ、テキサス」などで著名な人物だが、
その作品を見たことは一度もなかった。
「台北の朝、僕は恋をする」という映画は見てみたい気がする。
この映画のオーディエンススコアがなぜこれほどまでに高いのか、
自分にはわからないが、
役所広司という役者の演じる人物の好感度に大いに関係があると思っている。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
遠くに行った我が父に思い馳せる
ヒラヤマの姿と生活ぶりは、今年2月に亡くなった私の父親を思い出しました。彼は妻(私の母)を早くに亡くした後は一人暮らしでした。生家は小さく古い家で、私はあまり好きではなく早々に都会に出ました。
ずっと遠く離れて暮らしていたので、一人暮らしの彼が何を楽しみに毎日暮らしていたのかわかりませんでした。いつか質問したいと思っていたが、なかなか私は帰郷しませんでした。そんな中に彼は脳卒中で倒れてしまって言葉を発せなくなり、そのまま息を引き取ってしまいました。
遺品整理すると、彼(父親)のPCとスマホから大量の草花の写真が出てきました。
それでも私はわからなかった。彼が幸せだったのかどうかを。
この映画を見て、父親の過ごしたであろう日々に私は少しだけ思いをはせることができました。だから草花の写真をたくさん撮っていたのだろうかと。
しかし、まだ私にはわからない。この映画を見ても解決はしていない。
父親が幸せに暮らし、死において後悔したのか否かを。ずっと心に引っ掛かっています。
映画のラストシーンでは、新しい人生が毎朝始まるという曲に包まれる、ヒラヤマの表情からは両方に読み取れました。だから、わからなかった。
ただ、幸せだったのかどうかはわからないけど、毎日しっかりと生きる、Perfect daysだったのだろうとは思えました。
プライムビデオで見ました
哲学的
学生が作ったドキュメンタリーみたいだが、そうではない。ドイツの巨匠が撮った意味があるとおもう。主人公が毎日、同じように暮らそうとも周りが変化するのだから、彼の毎日も変化はある。住む世界が違うと兄を嫌う妹。しかし、主人公は、「ここには沢山の世界がある」という。人はその世界を変わろうと普通は欲をだす。すると生活が乱れる、足るを知れば心も乱れない。これは宗教感、哲学である。パーフェクトな世界なのだ。
最後の音楽の歌詞どおり、夜明けが来れば新しい人生、そして主人公の楽しそうな顔。彼の人生に迷いはなく、人生を謳歌している。幸せな気分になれる映画だ。彼の周りには自分の欲をどう扱っていいかわからない迷い人が集まり、知らぬ間に憧れのような好意まで抱く。掃除をするということは尊く、毎日がリセットもされ、僅かな不足は足し、大きな不足はまた別の世界になる。日本が仏教、神道、儒教を混合して信じてきた国ならではであるが、最近は無宗教を口にする人が多い。日本人ならではの暮らしぶりはここの宗教感から来ているのだ。でないと他国にもこのような国が現れるはず。
主人公は、自分の部屋も、あんなに綺麗にしていて、きっと彼は毎日が晴れやかだろう。そして彼だけでなくその前にも朝早く掃除をしている人がいて、はき清められる音で起きる。若者が嫌ったトイレそうじの仕事を次の女性が頼もしくシフトを引き受ける。貰った仕事に精一杯つくす。それが日本人感なのだろう。
引き算の美学。説明を極力排除して観ている側の想像力を掻き立てる。「...
平山の日々を乱すこと絶対許さない
生真面目なトイレ清掃人
小津安二郎監督をリスペクトするビム・ベンダース監督らしい人間を淡々と描く演出は見事だしカンヌをはじめ多くの賞をとった作品なのだから、凡人の私が評価するのも口幅ったいのだが、実に地味で穏やかな映画。生真面目な仕事ぶりには頭が下がるが観ている自分も公衆トイレ清掃人になったかのようで気が滅入ってしまう・・。読書や古い洋楽、何よりも自然が好き、終末のスナックでのささやかな贅沢などある男の日常に寄り添って淡々と描いてゆきます、慎ましく誠実に生きることへの賛歌なのでしょう。
人生は人それぞれ、心の持ち方次第で楽しくも辛くもありましょう、だからといって役所さんの様な生真面目な人間にはなれそうもありません・・。
「足るを知る」ミニマムライフ
毎日のルーティンを移動して歩くロードムービーかなあと思ってみた。監督がヴィム・ベンダースだし。そう考えれば、大都会東京でルーティンをこなしながら、誰もが皆、旅をして歩いていると見えなくもない。同じことの繰り返しながら、眠気を催さなかったのは脚本とカメラ、役所広司の演技で言外のニュアンスに満ちていたためか。
毎日の繰り返しながら、少しずつ小さな出来事が起きて、それに微笑みながら、満ち足りた表情を見せる。足るを知る。ミニマムライフの世界。考えようによっては、僧侶、修行者の世界でもあり、ヘンリー・ソローの「森の生活」のような平穏・静寂な世界でもある。達人の境地かと思いきや、姪っ子と妹の登場で、過去の思い出に胸をかきむしられる。住む世界が違うのよっと言うからには、父に反抗して家を飛び出したか、何かよからぬことを起こしたか辺りだろうか。あまりにも欲がなく、謙虚なところ、トイレ掃除に強いこだわりをもっているところからすると、罪滅ぼし、恩返し的な感情だろうか。
生気の宿った木々のざわめき、木漏れ日から自分も生のエネルギーをもらってかのような喜ぶ表情。異常にセリフが少ないことから、主人公がまるで植物かのよう。日々、生まれ変わり、新しいスタートを切っている姿。ともすると、ルーティンがマンネリに陥りやすい人間だが、その対極にあるかのよう。
この境地に至るのは、至難の技に見える。どんな境遇にあろうと、高めようによっては充足した生活が送れる。そんなメッセージ性を感じた。
日々の幸せや楽しさは自分次第。感じ方次第。
トイレ掃除に対するプロ意識を感じた。何事も一生懸命、日々の創意工夫、単調に見えることでも楽しくなるということをこの映画を通して再確認できた。
劇中で流れるルー・リードのPerfect Dayのなかで「You’re going to reap just what you sow」という歌詞があります。
これは、行いの結果が自分に返ってくるという意味です。
このように、劇中の至る所で学び、教訓、生き方、がちりばめられています。
追記:トレインスポッティングの中で流れていた曲も「Perfect Day」であったことを知りました。
全920件中、61~80件目を表示