劇場公開日 2023年12月22日

PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価

全807件中、21~40件目を表示

2.5全てをもった人のPERFECT DAYS

2024年4月19日
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鑑賞方法:映画館

ヴィム・ヴェンダース監督作品。

30年後の自分をみているような感じだったな…全然ありえる。
ただ「こんなふうに生きていけたなら」と思うぐらいがちょうどよくて、実際にそう生きたら「完璧」なんて思えない。トイレは汚いし、ずっとはいられない。「木漏れ日」に美しさなんて感じない。ヴィム・ヴェンダースが日本を美しいと感じることと同じだと思う。遠い異国を旅行するぐらいが一番美しく感じるんですよ。現にヴェンダースは日本で暮らしてはいない。だからリアリズムではなく、全てをもった(have it all)人の憧憬やノスタルジーとしての「Perfect days」とみるほうがいいと思う。ただ本作が、オリエンタリズムな眼差しで「美しさ」を撮ったとも言いづらいから全否定するのが難しい。「ニホン凄い論」とは全く違う、ヴェンダースの眼差しで現れる「美しさ」。けれどそれもまた別様のオリエンタリズムのような気もするし…いいとは思うんですね…。ただやはり、質素を楽しめるのは富裕者だけだと思うし、「こんなふうに生きろ」と言うなら便所掃除を仕事にしてからいってくれ。

生活に根ざした清貧さを主題にした映画は、何だか批判できない構造に陥っている。
清貧さを理想化し過ぎているとか社会構造に目を向けていないと批判すると、反論が起こる。「お前は清貧さの尊さに気づいてないし、鈍感であれるほど裕福で映画という『芸術』を何も分かっていない禄でもない奴だ」と。〈あなた〉と清貧さの距離の遠さの反論。真っ当のように思える。これが批判できない構造だ。けれど実はそのように反論する人ほど清貧さから最も距離の遠い人だ。だからこそ貧しい者が貧しいままで階級上昇ができず、それ故、貧しいことを美化しようとする富裕者の傲慢さがとても鼻につくのだ。

本作の出資者や宣伝者は、「こんなふうに生きているの?」。そんな疑問の答えは、渋谷のスクランブル交差点に節度もなくでかでかと広告を出している時点でお察しである。そしてこういった態度は「俗にいうつまらない邦画一般」にも言えることだと思う。

人生は何も解決しない。分かり合える家族をもつことはできないし、世界をひっくり返す仕事もできない。だからかりそめの他者と親しくなって貧しいけれど清い生活の美しさを噛み締めればいいのだ。そんな未来のないノスタルジーを抱えるのは、私が78歳のおじいちゃんになってからでよくて、今は未来のあるノスタルジーを信念に生きていたいです。

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田沼(+−×÷)

5.0悟らせる、と言う演出の極み

2024年4月18日
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鑑賞方法:映画館

シンプルな生活を送るトイレ清掃員。
ホームレスに向ける眼差しには憧れが滲む。
忙しく生きる現代人が見逃しがちな
小さな美しさを見つけカメラに収める。
映画の中で彼の過去に当てられるライトは仄かだ。

悟らせる、と言う演出の極み。

120分に渡る言葉にできない物語を
ラストシーンで一気に落とし込んだあの演技、
脳裏に焼きつくほど強烈だった。

ヴィムヴェンダース監督と役所広司のタッグ…
映画製作の始まりが東京都の公共トイレを啓蒙する
キャンペーンだと言う点も興味深い。

奇跡を紡ぐようにして生まれた映画だと思った。

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Hironori Skywslker

5.0静かで美しい、質素なのに贅沢

2024年4月17日
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鑑賞方法:映画館

役所広司氏がカンヌで賞をもらった、くらいの前知識で観ました。
皆さんおっしゃるように、セリフでなく表情と生き様で語ってくる映画。
質素なのに、なんだか羨ましくなる生活。
「風呂無しの木造アパートで、公共トイレの清掃員」文字にしてしまうと、寧ろ敬遠したくなるような生活なのに。
家具や装飾品はほとんどないのに、晩年はああいう部屋に住みたいと思ってしまったのは、彼が自分の生活に満足していることが伝わってくるから。
自分の仕事を満足できるように工夫してて、心安らぐベンチを見つけてて、心地よい風呂屋があって、いつも元気に明るく話しかけてくれる馴染みの飲食店がある。
なんか人生に必要なものはコレで充分なんじゃないかと思えるほど。
そして、あぁだから「パーフェクトデイズ」なのかと納得する。
アメリカではなく、フランスで賞をもらえたのも納得。

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ミズ、ハル

4.0デザイナートイレと役所広司で一本映画作ってみた

2024年4月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

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あるひ

4.5よかった。なんか、とても。

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

じわじわと、良かった。
音楽がとても良かった。
役所さんがとても良かった。
さゆりさんの歌でほろりと泣いた。

観た翌日から、プレイリストを作って何度も聴きながら東京を歩いています。

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yopida

5.0首都高がロードムービーになるとは

2024年4月10日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

萌える

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Mimoza

1.5違和感

2024年4月7日
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萌える

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hikaru8928

4.5深い

2024年4月7日
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幸せ

深いです。
会話がなくても、言わんとしていることが、心にどーんと入ってくる。
大人の映画です。

自分50代ですが...
まだまだだなと思ってしまった。
まだまだ修行が足りませんね

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nouwaka

4.0たわいもない日常を積み重ねる。 一つ一つ丁寧に暮らす。 今を大切に...

2024年4月7日
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鑑賞方法:映画館

たわいもない日常を積み重ねる。
一つ一つ丁寧に暮らす。
今を大切にする。

色々な捉え方ができる映画で、奥深く、読み解くには難しかった……

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yoccy

5.0ホントに思った

2024年4月7日
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この映画を心から好きになれる人と結婚したい

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Mk.plass

2.5トイレ掃除する人

2024年4月7日
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千恵蔵

5.0批判は最も。しかし

2024年4月6日
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鑑賞方法:映画館

この映画への批判…おおむね「美化しやがって」批判は全部正しい。現実はこんなもんじゃない。これはCMである。それは全部正しいと思いながら、私はこの映画が好きである。
これはAMSRだ。
おじさんの慎ましいモーニングルーティン動画だ。
「かもめ食堂」や「リトルフォレスト」と同じ、映画の内容ではなく、ただただ、素敵っぽい生活を愛でうっとりし、「私もちゃんと生活しなきゃ…」と心を持ち直す、素敵な雑誌を眺めるような映画なのだ。
あとはヴェンダースが日本映画を撮ってくれた事をありがたがる映画なのだ。

繰り返すが、この映画へ向けられる一切の批判批評については「本当にそうだな」と思ってはいる。

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md

4.0素晴らしい映画

2024年4月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

まるで自分の記憶かと錯覚する瞬間があるほど引き込まれる作品、日々の生活や生き方について、考えさせられるいい映画でした。

役所広司の顔芸も素晴らしかった。

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いぬ

5.0構想からも素晴らしい監督作品

2024年4月6日
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鑑賞方法:映画館

日本が映し出すのに、素晴らしい監督。
日本ならではの、この情感は海外に判るか?役所さんには納得の名演技。スクリーンの隅々まで、際立つ作品。

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たかなな

4.5最小の世界で大きなドラマ

2024年4月3日
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鑑賞方法:映画館

ドラマを描くのに巨大な世界は必要ない。
そんな本質を味わえる素晴らしい作品でした。
基本的に公園トイレ清掃員である主人公の行動はルーティン。
狭い世界なのですが、心が非常に大きく動きます。

小さな事で十分に心は動く。
素晴らしい作品に感謝します。

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saltsnow

3.5役所広司がよい。着眼点おもしろい。

2024年4月2日
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鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

役所広司がとてもよかった。やわらかな微笑みがとても素敵。

観ているうちに、この生活って悪くないよね!と思えてくる。映し方も音楽もよいし。心境という面でも。とにかくまず微笑んで、淡々と生きること!その生き方は、シンプルゆえに強い、といえると思った。
シンプルな生活。それだけで魅力的な映画になっていることが面白いと思った。

どうかなと思う点もあった。
まず、バーの扉から奥を覗き込んだシーンは、ちょっと彼らしくないかな、と。ここで覗かなければあとに繋がらないのだけれど…。
また、こういった心境や暮らしぶりは、わりと日本人にはわりと馴染みがあるものなので(茶室のような世界)、別にわざわざ映画で観る必要はないのかもしれない、と感じた。

それから、私から見ると彼は出来すぎていて、ちょっと気持ち悪いかもしれない。彼のような人は現実的なのだろうか…。
特にまだ若いうちは、社会や家族からのいろんな必要性や期待があるし、そして自分自身の夢もあるからそれらを大切にしたいかな。それがまた自然なことでもあると思うので…。そういう意味で、誰にでも勧めたい映画というわけではなかった。

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あま・おと

4.5本作が問う「真に静かなもの」とは

2024年4月1日
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西

5.0鑑賞後感が、とにかく素晴らしい

2024年3月30日
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泣ける

知的

幸せ

 心に残る小説の読後感、素晴らしい絵画を鑑賞したあとの圧倒される感覚、音楽を聴いて涙する気持ち、全て味わうことができました。
 大袈裟ではなく、自分の中では鑑賞前後でモノの見方すら、変わったようにかんじています。
 一人ひとりの登場人物の印象が強い、それはあたかも主人公と同質化して、出会ったからだと思えるような感覚です。
 映画の奥深さをあらためて思い知らされました。
 元気を出したい方、仕事や勉強に少し疲れた方、なんとなく歯痒い日々を過ごしている方に、本当に共有したいです。

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coyou

5.0平山さんはアイドル 永遠のソロキャンプ

2024年3月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

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天海楓

3.0よくわからなかった 自分はトイレ清掃の仕事を一時期やっていたので ...

2024年3月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

寝られる

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てつお