PERFECT DAYSのレビュー・感想・評価
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電通プロデュースの"禅ムービー"
さすが天下の電通プロデュースということもあり、世界一撮影許可が降りないと言われるここ東京で、巨匠ヴィム・ベンダーズによる長編映画が公開されることになるとは思わなかった。
昔の話だがあのイギリスの巨匠リドリー・スコットでさえも「ブラック・レイン」の撮影で東京を断念し、大阪にロケを移したことでも知られるくらい東京は許可がおりない。らしい。
そんな中本作は電通とユニクロのファーストリテイリング社と渋谷区による「THE TOKYO TOILET」という今時の言葉を使えば公共トイレのアップデートを行うというプロジェクトの一環として企画された。
トイレ掃除というどの映画でも金持ちの考える底辺の仕事は"これ"と言われる仕事に従事する中年の男の日常をドキュメンタリー風に追っていく。
首都高速など誰もが日頃目にする風景がヴィム・ベンダーズ演出の下映し出されるのは感慨深いが、肝心のトイレがカッコよすぎ、綺麗過ぎて、不自然なほど汚物や吐瀉物の描写を避けているように感じられ違和感があった。
"木漏れ日"という日本語にしかない自然と影の捉え方の説明がエンドロール後に入るように、本作はいわゆる日常の影に生きている人に目を向けるような映画になっている。トイレ掃除はもちろん、主人公以外誰の視界にもはいらないホームレスなどがそれだ。
しかし、主人公は根っからの貧乏ではなく、家柄の良いお坊ちゃんが自らあの生活を選んで暮らしているということが後半わかってくる。ルーティンをこなし、ミニマルに質素に暮らしていく。しかし読書などの知的な活動は継続する。
まさに禅マインドのそれであり、物や情報に溢れ、日常に退屈した富裕層が飛び付きそうな暮らしである。
いわゆる“小津ショット"と呼ばれる無人の風景ショットや構図、音楽のチョイスに彩られ、最後の役所広司の演技でトドメを指す。
ドイツの巨匠を呼び、狙い通り日本人俳優にカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞をもたらした企画力と実現力は素晴らしい。
この映画は主人公のセリフがほとんどない代わりに主人公の周りの人間が喋ったり、主人公の背景や考えを投影するような登場の仕方になっているのは非常に文学的だ。ここはとても好きだ。
木漏れ日のように日常とは同じように見えて、同じ瞬間は一度もない。毎日が新しい。だから、毎日大切に生きようというメッセージは禅ムービーの締めくくりに相応しい。
おひとり様天国
生きてく上で、必要なものを教えてくれる。
信念を持てる仕事と趣味と恋心と。
多少の諦めもあるのかもしれない。
全ての事が1人で完結してて…人は死んでいく時は1人だもんなぁと。それなのに右向け右でコミュニティを拡げる事にやっきにならんでもいいよなぁと、そんな事を思う。
作品を観ながら思うのは「退屈な日常だなぁ」って事だった。そして、その退屈がもたらす弊害を考える。
ああ、そうか、と。
平穏と変化は裏表で、変化を求めれば対価を支払わなければならない。時間だったり、プライドだったり、金銭だったり。
その変化こそを生きる命題にしてる現代では、ある種「世捨て人」のようにも映るのだろう。
だけど、彼の日常は「完璧な日々」なのだ。
完璧だからこそ変化を求めない。
言い訳だと切り捨てる人はいるとは思う。
けれども、そういう生き方や価値観はあっていい。
そして、幸も不幸も人が運んでくる。
それは変化ではなく起伏であり、退屈な日常に見えても平坦なわけではない。
彼は人が嫌いなわけではない。彼の世界から他の世界への干渉の仕方が臆病なだけなのだろう。
適切な距離で、人と関わる。
踊るホームレスは自分よりも完璧な日々を送っているのかもしれない。リスペクトが見える。
家にも時間にも縛られない。自分の人生のみを謳歌してるようにも映るのだろうか?
自分はそこまで欲を捨てきれないとでも言わんばかりだ。
と、ここまで主人公にフォーカスして書いてはみたが、ラストカットは街並みの俯瞰で朝日が昇る。
新しい1日が始まる。
そこで、ふと思う。
完璧な日々は、全ての人に訪れる。
考え方や、視点を変えればそういう環境も訪れるという事なのかもなんて事を思う。
びっくりする程、台詞がないのは、そんな視点を提示しているのだろうと思う。
そして、その沈黙を埋めてしまえる役所さんは、やはり名優なのだろうと思う。
卑下するなと言う事かもしれない。
多様性が叫ばれる以前の社会は、提唱される幸せの形はほぼ一種類だけだった。
結婚して子供を持ち、家と車があって、多忙な仕事を抱えながらも家庭に帰れば一息つける、みたいな。
でも、現実はそんな事ないよねー。
理想だけを押し付けられても苦しいだけじゃない?
自分の手に届かないものを人生かけて追い求めるよりも、自分の手の届く範囲を少しづつ広げていく方が幸せじゃないのかな?
「夢」とかがあると別の話だけれど。
本作の主人公は、その拡げる手に満足したのだと思う。
だからこその「完璧な日々」なのだろう。
それは勿論、彼にとっての、である。あんな人ばっかりだったら人類は死滅する。
きっと「欲」を整理すればいいのだろうと思う。
完全なる仮想現実を体現して受け止めた魂とは‼️❓
役所広司は昔、東京都庁千代田区役所で土木工事の仕事をしていて、まるで役に立たなかつたと、本人が回想している。
多分、便所掃除をしても手抜きだろう、多分、自分の家の便所掃除もしたことがないだろう。
映画の便所掃除も、綺麗で匂いも無いところでしている。
でも、演技は、リアルを超えて、真実以上のものを伝えている、少なくともそう感じさせる。
彼と、同年代だが、ほとんどは、病気に苦しめられ、今を生きるのが精一杯なのだ。
でも、役所広司自身は、無病息災、なんの苦しみも、生活難も無くて、これが演じられる天上天下唯我独尊なる役者なのだ、鈴木亮平のような綿密な下調べも無くとも、演じられる天才なのだ。
ドイツ人監督の夢想で描く日本はそれでも、理想の世界なのだ、このような静寂が、虚無ですら素晴らしい、日本人はそれを誇らしく思うでべきかもしれない。
無垢で無臭なる便所掃除と、静寂なる文化住宅にこそ、天才役所広司が演じるところで、高邁なる精神が宿るのかもしれない。
これが、映画の真実なのかもしれない。
自分の限界と、世の中の無常と、映画の真実を知るために、是非。
何だコレは
調べたら時給1200円くらいだった、軽とは言え都内で車所有。
年収、貯金、家賃、生活費なんか考えたけどなんだコレは。
コレは全てが上手く行った時の俺の人生じゃ無いか。
あそこまでの年齢じゃ無いし収入ももうちょい有るけど多分貯金は似たり寄ったりだ、
でも俺が望む幸せがあそこに有るじゃ無いか。
まあ、あの年齢でも働かなきゃいけない日本の政治的問題、渋谷の公衆トイレだぞ、実際は絵にすら出来ない汚物、ヤカラ利用客と戦っているんだろうな。
でも理想的な幸せが描かれてる。
古本屋で100円くらいの棚を漁り、俺ならゴルゴの32巻くらいだけど。
銀塩現像を店で受け取り、2400円くらいで終えそうな安い飲み屋を仕事帰りに。
人生の一度か二度ほど下北系サブカルクソ女に興味持たれる。
もう最高じゃ無いか。
役所広司はグチすら言わず人に子供に優しく、まるで神のように善人だからこそあの人生が得られたんだろうな、人の思いには人の心しか響かないじゃん。
この映画色んな音楽が流れるけど全部カーステなんよね、エンジン止めれば音楽も止まる。
でも石川さゆりのとかもう曲終わりは外のシーンだったりすんの、劇中歌の全ては全部彼の頭ん中で流れてるんだろうな。
ステキじゃん一つの歌をそこまで愛してんだぞ。
うん俺もあそこに届くおじさんになるぞ、だから善人になるんだ、正しさ優しさに勝る物は無いとこの映画が静かに大きく物語っている。
日常のありがたさ
これ・・・すごい。
毎朝毎朝、ほうきで掃除する音に目が覚め、
髭の手入れ、植物への水やり、自販機でコーヒーを買い車に乗り込む
といった、ルーティン化した日常を過ごす、トイレ清掃マンの主人公。
お昼はいつもの場でサンドイッチを食べ、木漏れ日をカメラで撮影。
仕事の後は、銭湯にいって、いつもの飲み屋で一杯、家に帰ると読書。
休日はコインランドリーでお洗濯、カメラを現像に出し、
新しいフィルムと現像された写真を受け取る。
そして古本屋で次の書籍探し、それからバーで飲んでみたり。
淡々とした日常なんだけど、姪っ子や妹、その他いろいろな人とふれあい、
少しずつルーティンに変化はあれど、ペースを崩さない。
寡黙でほとんどセリフもなく、これだけの演技、表現をする、
役所広司さん、すごすぎです。
優しそうな笑み、黙々とトイレ掃除をする姿、しかもめっちゃきれいに。
カセットテープ、未だに車で聞けるのだろうか。
デッキ売っているのかな。
◇ Oh it's such a perfect day
ロードムービーは、旅の途中で起こる様々な出来事、出会う人々、偶然の出会いそのものを物語にする手法です。画面に繰り広げられる風景の変化の中で、人がそれぞれ抱える「疎外感」をテーマとしていることが多いです。
この作品は、一人の男の変わりなく規則正しく繰り返される日常生活を、微細なまでに細部にこだわって丁寧に描いています。旅の醍醐味である風景の変化を日常の中の些細な変化に置き換える形でロードムービーを形成しています。
砂漠のハイウェイを走り抜けるオープンカーのアメ車(「ナチュラル・ボーン・キラーズ」、「トゥルー・ロマンス」、「テルマ&ルイーズ」)は、曲がりくねった首都高を走るダイハツ軽ワゴンに置き代わっています。カーオーディオから流れる曲をそのままサウンドトラックとして用いるのは古典的な技法です。
♪朝日のあたる家 (浅川マキver. )🎤石川さゆり 🎸あがた森魚
♪The House of the Rising Sun
🎸The Animals
♪Pale Blue Eyes 🎸The Velvet Underground
♪(Sittin' On) The Dock of the Bay 🎤OtisRedding
♪Redondo Beach 🎸Patti Smith
♪(Walkin' Thru The) Sleepy City
♪青い魚🎤金延幸子
♪Brown Eyed Girl 🎸 Van Morrison
♪Sunny Afternoon 🎸 the Kinks
♪Feeling Good 🎤 Nina Simone
場面場面の男の気分に左右されるように流れる音楽の心地よさは、この作品の魅力の一つになっています。
他に男が好きなものは、ベランダの鉢植え🪴植物、銭湯、古本屋の100円文庫本。
📙『野生の棕櫚』フォークナー
📗『木』幸田文
📘『11の物語』パトリシア・ハイスミス
浅草地下商店街(日本最古の地下街)銀座線改札口から徒歩0分のセンベロ店・福ちゃん。
ヴィム・ヴェンダースというフィルターを通して、改めて眺める東京の風景は逆輸入的なロードムービーを成しているのかもしれません。異なる角度から切り取られた日常は、日々の暮らしの中での人との繋がり、感謝の気持ちを改めて見直す機会を与えてくれたように感じる秀作でした。
影
こんなにも飽きずに一人の人物を観ていられる映画あったかな
なんてことない日常を
観ているだけなのに
やはり役所さんというのも
あるんだけど
監督の力かもしれないけど
そしてこれが日本人が撮っていないということが悔しい
ヒラヤマという
男の生活の映画
カセット、本
アナログな人間を漂わせて
Spotifyをお店だと勘違いする
終始、愛らしく無口な男を演じている
良い人さが滲み出ている
朝起きて、空を見上げて、笑顔になれる生活
そんな
現代人いるかな
羨ましい
そんな心で生きたいと思う
過去に色々家族感で、なにかあり
この清掃業をしているヒラヤマ
恐らく最低限のお金しか使ってない
多分低収入
ママ役の石川さゆりさんはめっちゃハマり役
あがた森魚さんのギターで
朝日楼は痺れた!!
そんなお店あるんなら行きたい笑
ママに恋心があったヒラヤマのヤケ酒とタバコが面白い
ママの元旦那、三浦さんとの影踏み楽しかった笑
下北沢のカセット屋さんが松居大悟監督でびっくり笑
キャスト豪華だったなぁ
最期のシーン
あんな表情出来るの
役所さんしかいないじゃん
あの表情でカンヌの方々が虜になったんじゃないかな
寂しさ、悲しみ、優しさ、愛らしい、孤独なんか全部感じた
もう一回映画館で観たい🎥✨
パンフはこれから読みます✨
幸せな事
丁寧に仕事をして、植物に水をやり好きな音楽を聞き
本を読んで寝落ちする。
お風呂で疲れをとって笑顔になったり木漏れ日に心動いたり、静かな幸せがあった。
特別な何かがなくても特別なモノでなくても幸せはある。
ケンケントゲトゲしない見習わないといけない。
久しぶり、映画を観て幸せな感覚になりました。
久しぶり、映画を観て幸せな感覚になりました。
何となく、予告編や話題などから、セリフが少ない事や劇的なストーリー展開がない映画だという事だけは分かっていましたが、その上でも、途中で展開やストーリー上引っかかるところも無く、この映画の世界感が心地良く、また主人公の生活感に憧れまで感じてしまいました。
音楽の使い方も良く、最近CGや現実性からかけ離れた映画、夢や希望も感じ無く作り手の自己満足感だけが感じられる映画、観終わった後に”なんだかなぁ“と、虚しく感じられる映画がほとんどだったので、私にとっては、久しぶりに映画を観て幸せな感覚になり、映画を観に来て良かったと思える作品でした。
毎日が違う一日。
ヴィム・ヴェンダース作品が好きな私としては、始まりからかなり期待して観ました。
ストーリーはある一人の男の毎日を追ったドキュメンタリーのような感じのフィクション。
観る人によっては苦行のような映画だなぁと思った。
なぜならひたすらほぼ同じ行動が何度も繰り返されるから。
でもその繰り返しは、決して毎回同じではなく、一瞬一瞬全てが違う。
それが物語の本当の後半に言葉少なな彼の口から語られる。
起承転結がはっきりした盛り上がりのある作品ではない。
結局あれはなんだったのか、とか、この人何者?とか、回収されるわけでもなく終わるんだけど、それでいいんだよね。
生きる世界は一人一人違う。
同じような一日でも全て違う一日。
年齢を重ねるごとに考えていたことがこの作品とリンクして、不思議な気持ちになりました。
穏やかな気持ちになれる
公衆トイレ掃除をする、主人公の淡々とした生活を描いているにも関わらず、何故か引き込まれる。そして穏やかな気持ちになる。
さすがの役所広司の演技力と、名匠ベンダースの成せる技の作品だと思う。
贅沢ではないけど、喜びをきちんと感じることが出来る主人公の毎日。それは幸せに映る。
また淡々とした生活に品格を与えているのが、おしゃれな公衆トイレ達と、主人公の趣味。毎週古本屋で買う100円の本や、盆栽、仕事に出る時にスカイツリーを見ながら、カセットテープ聴くとてもハイセンスな音楽。そして、役所広司という一流の役者。
これらがなんとも不思議に化学反応を起こして素敵な作品に仕上がっている。年末の仕事納めに自分へのご褒美の一本として、とても満足でした。
繰り返される変わらぬ毎日の映像は美しくも退屈
タイムリープを繰り返しているような変わらぬ毎日。
朝起きて、仕事して、酒飲んで、本読んで寝るの繰り返し。
そんな毎日の中にも、ノイズのようにちょっとした出来事が起きて平穏な日々を乱される。
主人公はそういうノイズのような出来事を嫌がりながらも、ちょっとした幸福を感じたりする。
掛かる音楽は最高!
基本的に繰り返される変わらぬ毎日の映像は美しくも退屈。
私は好きだけど、人に薦められるかどうかは微妙。
浅草のミニマリストかと思いきや
毎日決まった時間に起きて、歯磨きをして、髭整えて、霧吹きをして、着替えて、缶コーヒー買って、仕事に行って、神社で昼飯、終わったら銭湯、居酒屋に行く。
朝起きてすぐ動けるの偉すぎる。
銭湯で顔半分まで浸かってしまうおじさん。
休みの日はコインランドリー、フィルムカメラの現像、古本屋で100円の本を買って、ご飯を食べに行く。
無口でも仕事は丁寧に。雨と木漏れ日と影。
部屋には布団とカセットと本と植物だけ、、、
かと思いきや1階はものが沢山あった。
迷子の子供を助けても親にはばい菌扱いされる。
同僚の若造には大事なカセットを売られそうになる。
それでも悪い顔をしない。
無口だけど、優しい顔を持っている。
感情が読めない。
流石に若造がとんだ時は怒っていたけど。そりゃ当然だ。
姪とはいい関係。
妹とは違う世界を持っている。
みんな違う世界を生きている。
妹とも絶妙な距離感。何があったかは描かれていない。
それでも何かがありそうだった。
木造風呂無しアパートと運転手付き高級車に至るまで。
無邪気に影踏みをするおじさんたち。
繰り返しの毎日でも乱されることもある。
東京の公衆トイレは綺麗だった。
妹に怒鳴られたり、最後死んだりしなくてよかった。
役所広司、渋い。
笑顔が素敵すぎる。可愛すぎる。
自分も繰り返しの毎日でも笑えたらいいな。
ドキュメンタリー的なファンタジー
役所広司演じる平山、ドキュメンタリーのように存在感あり。そこに居るだけで説得力があります。
流石。
そして現実的には搾取される仕事についてる人はこんな表情は無いでしょう。
みんな居ない者にされそれは存在の否定
この物語で魅入られるのは平山・役所の表情。
ルーティンに悦びを見出している。
仕事では自分の存在を肯定するため人を寄せ付けない
人々の評価が高いのは、この勤勉性。
時給で価値を換算する現代の人には無い搾取されていると怨みを持つならこの表情はできない、まるで修行僧のような清々しさです。
これはもうファンタジー
それも60代男性のファンタジーでしょう。
シーン一つひとつ検証すると搾取する側の意図が見えてきます。
ディテールが現実的ではない。
墨田区木造アパートにメゾネットはないでしょう、あれば家賃は8万円はくだらない。
ETCで首都高速の勤務も腑に落ちない。
カセットテープ
文庫本
コンパクトな企画品の羅列
盆栽も紫外線ライト
1階の自分のそれまでの荷物はゴルフバッグやトランク
木漏れ日を撮るフィルムカメラ、現像するのも自分の好きなものの執着か
ただ、その木漏れ日を見るだけで良いのではないのかな。
自炊はせずに行きつけのお店で、特別扱いの氷水(平山は普段はお酒は飲まない)
このTTTルーティンじゃない日は腕時計をしていく。
自分を特別扱い一目置かれる人物の証なのかな。
食生活が朝はBOSSだけ
昼・夕飯は炭水化物・糖質の偏り
食生活は健康の基盤、健康保険はどうしているのか謎
豊かに見えるのは清貧に見えても自分の好きな物だけに囲まれてるから。
物を求めない生活っていいでしょうの洗脳にもなりかねない。
この生活のコストは時給1,200円では赤字ですね。
ヴィムベンダースは映画を豊かに撮る
とても心地良い作品
しかし描いていない日本の社会の問題は
また別の話。
企画・制作
電通とファーストリディリングのマジックですね。
私は脚本・企画にもやもやしました。
こんなふうに生きられたら…
どの様に生きるのが良いのか
もう少し考える余地がある。
ただその意味では良い揺らぎのある映画でした。
#パーフェクトデイズ
#役所広司
#映画
妙に共感してしまった 60代です
生きていくのに少しの笑みがあればそれはそれで幸せなのかもしれない、特別な何かは必要ない。他人とも少しの関わりでよく、だからといって拒否してるわけでもない。
最後のシーンで、色々な感情が浮かんで来て泣いてるような笑っているような、さすがは役所広司さんだと感心しました。
追加で書きたいことが、一階で寝てる時、周りの荷物に大きなカバンがあったような、海外に留学とか仕事で行っていたのかな、だからトイレの使い方を英語で聞かれてもすぐに答えていたのかな、それからあの部屋で布団を毎日畳む様子を見ると、なにか罪を犯して刑務所に入ってたと思いました、そう考えると実家にも帰れず、妹にも迷惑かけていて申し訳ない気持ちもあってハグしたのも何となくわかります。
それから掃除をするとき、手袋をつけたり外したりすると手間なので、トイレ周りのゴミを素手で拾ったりするのはリアルだなとも思いました。
混ざらないこと
みせられる平山スタイルは繰り返しのようでいて繰り返しではない。自分の一日を振り返ってみれば、動詞のくくりにしてみれば起きる食べる働く寝るなど、ひらやまとかわらない。そこにカセットテープからの音と流れてゆく景色があれば、そこはお気に入りの映画のなかにいるよう。
自分発信であろうと他人発信であろうと、光と陰のようなかかわりは木漏れ日のように揺らぎを生んでいる。埋もれているゆらぎはそこだけをきりとればぼけていたり、ぼんやりしていたり、きらきらしていたりする。
ハンでおしたようなひらやまの日々はつまらなく映る場合もあるかもしれないけれど、ちがうフィルターをとおしてみたら、これほど美しく静謐で完全な日々はないように映るだろう。
咳をしてもひとり、の全部を観たような気がした。
最後の三分間凄かった。
政治家さんに観て欲しい
良い映画でした。
一見、映画の目的は何のか探してしまいますが、探す事が野暮でした。普段生活していると、目的は何なのか、利益は何なのか、仕事の癖?で探してしまいますが、目的が無いものが有っても良いんだ。と思わされました。
そう考えると、目的を探さなくても良いものまで無理矢理探して、間違った目的を目的として、それに気付かず間違った方向へ進んでいると事がある様な。
今は今、今度は今度。
WWの円熟
謎は謎のまま。久々に想像力をフル回転させました(笑)。下北沢のレコード屋にヴェンダース監督がいたような気がしたのですが、目の錯覚でしょうか?(間違えていたらスミマセン)それにしても、透明なトイレは悪趣味だと改めて思いました。
言いたいことはわかるが、曖昧にして誤魔化してる気がする
本当にああいう仕事をしている人は、当然不満を持っているし、満足しない現状の中でなんとか強がって生きているのが当たり前だと思う。
平山さんが薄給なのは、数千円渡したらガソリン代がない、100円の中古本を買っている等の場面でわかる。
それでも本人は満足していて、「人生はお金じゃない。お金が無くても自由で、日常には美しいものが溢れているんだ」みたいなテーマがどうにも嘘くさい。
こういう幸せもあるかもしれないが、平山さんも劇中では笑ってるけど、映画の外では泣いてる時もあるんじゃないかな・・・
幸せとは
こうした緩急が少ない映画は始めて見た。ある中年の日常的なルーティンの繰り返し、少しの変化はあるが大事件が起こるわけでもなく、すぐ隣で、または日々の自分自身の日常生活と大きくは変わらない。主人公の過去や今どうしてこういう生活に至ったのかは一切明かされない。でも兄弟と久々の再会には涙しながら抱擁する姿から、それなりの複雑な過去が想像される。極めて毎日同じことの繰り返しなのに、小さなこだわりの?または自然な所作の繰り返しなのに主人公は微笑みをたたえながら日々生活している。幸せってことはこうした日常の何気ない事の積み重ね何だよと作者は伝えたかったのだろうか?エンドに主人公がほほ笑みながら涙を流すシーンは幸せを噛み締めている意味なのか?長いようであっという間の鑑賞であった。
全852件中、621~640件目を表示