「時間と金と思考の無駄使い」PERFECT DAYS ががさんの映画レビュー(感想・評価)
時間と金と思考の無駄使い
カンヌ国際映画祭で〜 との謳い文句と、YouTubeでもアマプラで観れるオススメ映画として大絶賛で紹介している配信者がいたので、騙されたと思って鑑賞。
初老の薄汚いオッサン、汚いアパート、汚い公衆便所の掃除、初老のカラダを晒した銭湯での入浴シーン、1日が終わった後の?オッサンの睡眠中の夢を象徴したかったのかわからんが白黒の意味不明映像(毎晩繰り返す)、ウンザリする仕事終わりからの居酒屋ルーティーン、休日のルーティーン、etcを延々と観せられて、苦痛以外の何物でもなかった。あれだけ高評価なんだから、途中で何かが変わる、そして感動する、そう信じて最後まで観た。
2時間という時間を無駄にした。
そして、不快感と、半ば怒りを覚えた。
だからこそ、こちらにID登録してまでもレビューを書きたくなり、書き残した。
こんな映画、観てはならない!
正直、主人公に近しい世代だからこそ刺さるとまで評させていたので、それも含めて期待して観たのだが、あまりにもおそまつ。そして、罪人でもない限り、こんな主人公みたいなルーティーン生活をしている日本人はいないと思いたい。ある意味終わっている。
希望も何もない。
そういえば伏線と思えるような、トイレ掃除の時に見かける浮浪者や、境内のベンチで毎回会うひとりランチ鬱顔OLとか、マルバツの紙とか、あんなのもなんだったんだ?観客をバカにしているとしか思えない。
とにかく不快極まりない駄作でした。
後から感じたのですが、挿入歌にしても、有名どころのちょい出演にしても、知っている人しかわからないようなモノもあり、これは映画オタクのための映画なんだなぁと思いました。
万人受けする映画ではありません。
〜追記〜
背景の説明が一切ないので、少女が登場したシーンでは想像を膨らませて、主人公の実の娘なのかと思ってずーっと観ていた。実の父を「オジサン」と呼ぶくらい、妻と離婚?してから会っていなかったのが、会いに来たのかと想像を膨らませて観ていたが、トンチンカン。結局、主人公に妻がいたのか、子供がいたのか、そんなのもわからず、少女は後半に主人公の姉?だか妹だかが少女を迎えにくるので、「あー、ホントに姪だったんだ」と、やっと理解する始末。
そして、どなたかのレビューで読んだかもですが、これはいわゆる「水槽の中の金魚」状態です。
居心地の良い小さな水槽の中でほぼ何もしないで寿命をすり減らしていく、この状態に私は不快感を覚えたのかもしれません。
私たちは水槽の中の金魚で満足なはずがないですよね?
少しでも大きな水槽に移ったり、たまには水槽から出たりするそんな楽しみがなくて生きていて、何になるのでしょうか?夢も希望もありません。初老の男にはもうそんなものは無いと言わんばかりのあの不快な水槽生活。これを観せられて、気分がいいわけありませんよ。
自分の人生、こんなんでいいですか?
私は、過去に何があったとしても、こんな収まり方で水槽の中で生き続けたくはありません。