「ただ足るを知る」PERFECT DAYS greensさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ足るを知る
昔、学校の教科書に出ていたかも、、と思うのですが、我唯足知という言葉。
日々、色々なことに感謝をしながら、自分に与えられた役割を果たして生きていたら、毎日が心満たされる幸せな日々になる、、、あの言葉ってそんな意味だったかなあ、、どうだったかしらん、、この映画を見て、そんなことを考えました(本当の意味は違うかもしれないけれど笑)
映画は、主人公の平山の日常を描いていますが、
繰り返す毎日の中で、時には気分が上がるような瞬間があったり、逆に怒りの暴風が吹いたり、過去との対面で心が波立つ時もありますが(人間、生きていれば色々、ありますからね!)、悲しい話ではありません。
全体としては穏やかで満ち足りた、パーフェクトな日々が描かれています。
人の幸せって、お金、地位や名誉があるかどうかとは別のことなのよね、、と改めて気付かされた気がしました。
映画の中におさめられた景色や音声などは、「こういう音、大好きだなぁ」とか「こういう景色だったら、自分も同じように空を見上げるだろうなぁ」と感じるものばかりで、ドイツ人の監督が撮ったものであることに驚きました(自分の中では、ベルリン•天使の詩のイメージが強かったので。本作は聴覚、視覚が日本的というか、日本映画的というか、、うまく説明できないのですが)。
家に帰ってこの映画のHPを見て、映画製作の背景を知り、スタッフの方々のお名前を見て、日本人スタッフの方々がかなり中心となって製作されたことを知って納得した部分はありましたが、それでもやはり、監督が映像化した東京の音や景色は、日々日本人の自分が感じている音や景色そのものでしたので、こんなふうに国を越えて感性を共有できるのは素敵だな、と感じました。
また、映画とは別に、映画のHPも見させて頂きましたが、とても素敵でした!(自分はちょうど1年程前に仕事を辞めたので、その後ウェブサイト作りの勉強をしたりしていたのですが、こういうウェブサイトを作れたら素敵!とドキドキしました)。
役所広司さんは、平山を演じるにあたって「自分は平山ではないから」とおっしゃっていたみたいですが(奥様へのインタビューで、奥様が話されたお話)、内面的には、役所さんと平山は結構近いところも多いのかな、、と感じるくらい、平山役が自然でした (最近だとTHE DAYS や VIVANT 等のドラマを拝見しましたが、どんな役でも自然に見えてしまうのが役所さんのすごいところなのだろうとは思いますが笑)。
その中でも、以前観た「関ヶ原」の家康役はすごくギラギラした役だったので、ああいう役の時はどうやって役作りをされるのか、とても興味が湧きました。
フォローありがとうございます。
私の方からもフォローさせてもらいます。
私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、Yahoo検索などのサイトに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには2022件2月に登録しました。
宜しくお願いします。
greensさんのレビュー、穏やかでありながら、焦らずに徐々に核心に迫っていく大人味のレビューですね。本作、greensさんのように、平山の理想の生き方にフォーカスする方が多いですが、私は、その理想生活を支える要素の大切さに平山の開放感溢れる表情と激怒で気付きました。
人付き合いの時間、仕事の時間、そして、本作の主張する自分の時間。
人生って、大雑把に捉えれば、この3つの時間で成り立っていると思います。この3種類を如何にバランス良く保って、自分の時間を守っていくかが平山のような理想生活ができるか否かのキーポイントだと思います。平山は理想生活をエンジョイしている一方で、懸命に、3つの時間の均衡を崩さないように努力しているのだと感じます。人付き合い、仕事の柵から一線を画す勇気、覚悟が必要だと思います。今の、日本の社会ではなかなか難しいですが、やはり、理想生活を目指すには、普通に生きていてはダメだということですね。
では、また共感作で。
ー以上ー
琥珀糖さん
え!曲は勉強されたのですね! 勉強の結果をを共有頂いて感謝です♪
琥珀糖さんのレビューの最後のひとくだり 「今日と明日が違うから人生はステキ」という考え方、、、
本当ですね!この視点、すごく好きです。なんだか明日が今日より少しキラキラしている気がして、元気が出てきました。明日もがんばろうっと♪
greensさん
共感そしてコメントありがとうございます。
実は音楽は「朝日の当たる家」しか知らなかったです。
(調べてそしてYouTubeで聴いて勉強しました)
私は、割とウエットで泣ける曲が好みなので、
「朝日の当たる家」は、石川さゆりのも好きで
嬉しかったです。
東京のトイレもお洒落でしたが、平山さんの生き方も本当に
羨ましい位にシンプルで好きなものに囲まれて、
満ち足りていましたね。
それがgreensさんの書かれている
「我唯足知」に繋がるのかも知れませんね。
思い出すだけで幸せを感じます。
美紅さん、ゆ〜きちさん
コメントありがとうございます!
美紅さん
パリ•テキサスを観られたのですね!
監督の代表作に挙げられる作品ですが、実は私はまだなんです〜。
今度観てみようと思います!
ゆ〜きちさん
バンクーバーに丸亀製麺ですか!
ついに出汁の美味しさか世界的に認知されたんですね、拍手喝采です!
greens さん、コメントありがとうございました。
バンクーバーは最近丸亀製麺がオープンしたので、日本をしみじみ感じました😭…
外国人監督とは思えない作品でしたね。
TSさん
コメント、私も長いです笑
お付き合い頂いて読んでいただき、
ありがとうございます♪
この映画は、本当に独特の余韻が続きますよね。
20代、30代、40代、50代それぞれ見る時の自分の年齢によって、感じることも変わってくるのかも、という気もします。
私も、またしばらく経ってからこの映画を見返してみたいな〜と思いました!
コメントありがとうございました。
この映画は、この先も何回も観る(生涯ベスト10に入るかも)と直感的に感じたので、レビューに力が入りすぎて長文になってしまいました(笑)。
公式ウェブサイトもとても洗練されていて素敵でしたね。センスが溢れています。
もりのいぶきさん
貴重な情報をありがとうございます!うれしいです♪
小津安二郎監督を敬愛していて、東京画という作品もあるんですね!
私も観てみようと思います。
なにせ、ベンダース監督の作品で観たのはベルリン•天使の詩だけなんです(^_^)a
まずは一度映画を鑑賞して、その後、監督や作品の背景について知識を深めて、映画の良さを味わい直すのってぜいたくですよね♫
greensさん、共感とコメントとフォローありがとうございます。
ビム・ベンダース監督の撮った他の作品を観ておりませんで
この作品のことしか知らないのです(不勉強です・_・;)が、
この作品の紹介記事等を色々と読んでいるうちに、ビム・ベン
ダース監督は小津安二郎を敬愛していると知りました。
小津安二郎監督の作品もほとんど観たことが無く、「東京物語」
をかろうじて観たかも、という程度です(不勉強です@_@ ;)。
なので、余り知った様なコトを言える訳でもないのですが、
この作品を観た限り、ビム・ベンダース監督とは
「日本人の心とドイツ人の感性」を併せ持った方なのかなぁ
と、そんな事を想像しています。
この監督さんの、他の監督作品も観てみなければ と考えている
ところです。
※ と思って監督作品を検索していたら「東京画」という作品
があるのですね。(・∇・;)不勉強デス
greensさん、こんにちは😃共感&コメント&フォローありがとうございます‼️活動写真愛好家と申します‼️私のは拙いレビューばかりなんですが、お役に立てれば幸いです‼️こちらこそよろしくお願いします‼️私もgreensさんのレビュー楽しみにしてますよ‼️
はじめまして。
コメントありがとうございます。
はい、平山さんのように人に向き合えばどんなに優しい世界になるんでしょうね^_^またそんな平山さんの経験にも思いを馳せ、優しさと強さを感じる作品でした。